前々回のプレイ日記で、擦った揉んだの末に第二次遠征隊としてキャピタル・ノットシティから出発することになった配達屋のサム。目下の目的地だった K2西中継ステーションまで無事にたどり着き、初めてカイラル通信エリアを拡大しました。時間の概念がないあの世の入り口、ビーチを経由したゼロ時間大容量通信のカイラルネットワークにつなげたことで、3年前にブリッジズ本部でやりとりされていたメールなどが一部閲覧できるようになり、前回はそこから私の勝手な考察をモリモリ書いていましたが、今回でまたプレイ日記に戻ります。

新たに到達した K2西中継ステーションでは、配達依頼を2件請け負うことができます。1件はこの先、南に下ったところにある K2西配送センターへの配達です。いつぞやにヒマを持て余して先に死体焼却所から様子を見に行ったことがある配送拠点です。ここへ行くとストーリーが進むので、今回はその前に、もうひとつのポストを設置する依頼をやっていきたいと思います。ようは、フィールドに建設物を設置するチュートリアルです。

サムが K2西中継ステーションまでカイラル通信をつないだことで、キャピタル・ノットシティのブリッジズ本部から膨大な建材データを送受信できるようになりました。これにより、K2西中継ステーションでも、サムの武器や防具、配達道具のほか、便利な建設装置も、ここのカイラル・プリンターで出力できるようになります。ゲーム中でプリンターが実際にどんなものなのかを確かめることはできませんが、たぶん独自仕様の3D プリンターのようなもののはずです。物語が進むにつれて、こうやって出力できる物の種類もどんどん増えていき、便利になっていきます。

現段階でカイラル・プリンターから出力できる「建設装置」はまだ Lv.1です。このレベルで建設できるものは限られていて、その第一歩が今回の任務にある「ポスト」です。ポストにはサムの荷物を一時的に預けておける「プライベートボックス」機能と、ほかのプレイヤーに配達荷物を託したり、装備を提供したりすることができる「シェアボックス」機能があります。手持ちの荷物がいっぱいになったときや、時雨が降りしきる地域で確保しておきたい落とし物などがあったときに活用すると便利な建設物です。

サム指名依頼 No. 6 “ポスト”を建設せよ

設置する場所は来た道を少し戻った東の川の中州です。一度クリアすると、こんな辺鄙なところにポストなんか設置してどうすんだと思うんですが、いちおう時雨がずっと降っている座礁地帯のそばで、まわりも足場が悪い川に囲まれているから、荷物の確保で使うかもっていうことなのかな……?

せっかく東へ戻るので、今回はポストを設置したあと、そのまま道中の落とし物をなるべく拾って、出発地点のキャピタル・ノットシティまで一度戻ります。K2西中継ステーションの担当者はジョージ・バトンさんだったんですが、キャピタル・ノットシティの担当者はニック・イーストンさんといいます。来た場所の担当者を知らないままというのは、ちょっと変な感覚なので、せっかくですし、このまま東へ移動するついでにイーストンさんに挨拶しにいきます。

目的地は目と鼻の先なので、すぐに依頼を完了させることができました。建設物ができる様は、まさに3D プリンターですね。これ以降、同じ要領で建設装置を作って、任意の場所で使うことで、お好みの場所にポストや簡易観測塔などを設置することができます。自分が設置した建設物は、ほかのプレイヤーの世界にもカイラル通信を通じて出現することがあり、補強やメンテナンスをしてもらえたり、「いいね!」を送ってもらえたりします。

カイラル通信の開通によって登場したロープ

建設装置で造る建設物以外に、配達道具のハシゴやロープも、自分の世界のフィールドに設置したものがほかのプレイヤーの世界に出現することがあります。うちのサムは K2西中継ステーションまでカイラル通信をつないだため、キャピタル・ノットシティから K2西中継ステーションまでの周辺エリアが通信圏内になりました。なので通信圏外だった往きには見られなかったほかプレイヤーの設置物が帰り道には出現するようになっています。ゲームの難易度的にも、初回の配達が一番難しくて、あとはどんどん周りの協力や工夫次第で楽ができる仕様になっている点が素直にすごいと感心します。

帰り道は座礁地帯を避けるために、山の裾野の少し上を通って行くことにしました。自分でルート開拓しなくても、ほかのプレイヤーが設置したロープを使えるので、楽に移動できます。これ、本当に楽ちんなんですよね。私、アクションが本当に下手なんですけど、このゲームを心が折れずにプレイできたのって、本当に先人が残してくれたこういう便利ツールのおかげだと思っています。とくに物語終盤の雪山は死んじゃうかと思いました。

道具は使うとおのずと1回「いいね!」をすることになるんですが、便利だと思ったものは手動で複数回「いいね!」を送っておいたほうがいいようです。人気の設置物はほかの世界に出やすいとか、いろいろ出現率に影響があるとウワサを耳にしました。反対に、使えなかったり、ジャマだったり、紛らわしかったりする設置物が迷い込んでくれば、遠慮なく自分の世界から消すこともできます。

配達人の後ろには道ができる

キャピタル・ノットシティの目の前まで帰ってきました。サムが過去の配達で歩いた道には足跡が表示されるようになるんですが、時間が経つとその場所が踏み固められて道ができるようになります。この道はもとの地形が滑りやすくなっていたり、デコボコや急勾配になっていたりしても、サムが転けにくかったり、歩くスピードが落ちなくなっていたりと、かなり歩きやすい仕様になっています。同じ配達拠点を行き来するなら、この上を通ったほうが効率的です。ゲーム終盤は雪深い山を進むことになるんですが、雪道でも同じシステムになっています。表面に氷が張って逆に滑りやすくなるんじゃないかとか、そういう迷いは気にしなくていいみたいです。

サムの足跡もほかのプレイヤーの世界と共有される要素のひとつです。ほかのひとがどこに行っているのか、どんなルート取りをしているかがわかりますし、意外と便利な配達ルートが開拓できることも少なくありません。足跡にも「いいね!」できますし、自分が通ったルートをたどった人がいれば「いいね!」が届きます。

岩が露出した道

道は平原だけでなく、岩でゴツゴツした場所にもできます。上の画像は K2西中継ステーション前の坂道なんですが、大きめの岩が地面からゴツゴツ顔を出していて、普通に歩くとサムの足が取られがちですし、のちのち乗り物を運転するようになってもまともに走行できませんが、無理やり往来を続けるうちに岩が削れてなくなり、土が露出して平たんな道になります。しばらく来ないと、またもとに戻るんですけどね。一見、無茶そうな配達ルートでも、みんなで無理に通るうちに効率的なルートにできるっていう荒技も決められます。配達ゲームの醍醐味ですよね。そのうち山削ってトンネルとか造る発想に行き着きそうです。

さて、キャピタル・ノットシティのなかに入って、配送端末からたくさんの落とし物を納品することで、お目当てのニック・イーストンさんの姿を拝むことができました。このかた、小説『デス・ストランディング(上)』だと、サムが K2西中継ステーションからそのまま K2西配送センターへ直行してしまうので、存在感が皆無になっています。なので設定を補完できる情報がほかにありませんが、「新入りか?」と聞いてくるあたり、おそらくサムがブリジット・ストランド大統領と仲違いして出奔してからブリッジズに入ってきたスタッフなんでしょう。最初に、まだ右も左も分からない状態でプレイしていたときは、「伝説の配達人のくせに、担当者から新人扱いされるとは……これいかに?」と、頭に疑問符が浮かびまくってました。

続けて「サム・ブリッジズ?」と名前を確認しているところから、サムは第二次遠征隊になっても、大統領だった養母のストランド姓を名乗らず、実母のブリッジズ姓を貫いていることがわかります。人と人をつなぐ配達人サムの物語ってことなんでしょうね。

落とし物をいくつか届けたことで、イーストンさんとの親密度がちょっと上がりました。荷物をたくさん届けて、各配達拠点の担当者と仲良くなると、カイラル・プリンターなどの素材として必要になってくる物資を拠点から多くわけてもらえるようになるなど、いろいろ融通を利かせてもらえるようになります。

落とし物のお礼にもらった帽子

あと、親密度が上がった報酬として、新しいアイテムや情報のロックが解除されることもあります。今回は仲良くなった記念にブリッジズのロゴが入ったベースボールキャップをもらいました。前世ではこれのオレンジ色がうちのサムの標準装備でした。

親密度コンプリート

親密度は初回プレイ時に全拠点 MAX の五つ星にしたので、今回はこだわるつもりがないんですが、指名なしの配達依頼を全部やるつもりなので、必然的に全員と仲良しになれると思います。今考えているのは、サムご指名の配達依頼、つまりストーリー展開に関わる依頼だけ、こうやってちまちまプレイ日記を書いて残すことにして、あとの指名なし依頼は適当に動画か配信で観たい人だけ観りゃあいいみたいなスタンスでやっていこうと思います。そこで手に入った設定資料とかは、別途まとめてまた考察記事にするかもしれません。

それにしても、サムの靴もよさそうなんですけど、ブリッジズの装備って使い勝手がよさそうなんですよね。イーストンさんがかぶっているニット帽も、着ているつなぎも、動きやすそうだし、着心地よさそうだし、見ていると現実にひとつ欲しくなってしまいます。やっぱ高いのかな?

指さし K2西配送センターに続く
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