中部エリアで配達開始

フラジャイルに怒られるかとヒヤヒヤしつつ、いや、ボンドガールみたいな美女に怒られるのも、それはそれで乙なことかもしらんと変なことを考えながら、中部エリアのレイク・ノットシティにジャンプさせてもらい、本格的にこちらのエリアで指名なし依頼の消化旅を始めます。

288kg は重すぎ!

レイク・ノットシティの配送端末で依頼内容を確認していたら、同ノットシティの近くから288kg の荷物を回収してくる依頼がありました。これは~……フローターが手に入ってからかな? 最悪何回か往復して、配送端末前に荷物を集めて一気に納品っていう手段もできると思うんですけど、ほかにできる依頼があるうちは後回しでいいかなと考えました。

指名なし依頼 No. 435「素材(セラミック)を配送せよ」

せっかくなので前回開拓したばかりの K4南配送センターまで重ための荷物を運ぶことにしました。前回も書きましたけど、中部エリアは国道があるからめちゃくちゃ楽なんですよね。脳死状態でも安全にデリバリーできます。

XLが3個はさすがにちょっと重たい

100kg 以下は、確かに重いものの、今のサムにとってはそれほど致命的な重さではないと思うんですが、XL サイズの荷物3個はさすがにバランスの悪さも相まって簡単に扱えるお荷物ではないようです。重さだけでなく、積みかたも大事って教訓ですね。よろめきながらリバース・トライクにすがりつきます。一度またがってしまえばこっちのものよ(そして納品時にトライクから降りて配送端末の目の前で見事にすっころぶ伏線になる)。

国道をひた走るサム

こんな荷物の積みかたで実際に配達仕事してるバイク便があったら、周りの人が一斉にとめるでしょうね。いのちだいじに!

国道は自分で作ろうと思うとちょっと大変ですが、一度できあがってしまえばいろんな配送がかなり簡単になるし、みんなが共同で造る建設物なので、ブリッジリンクのつながりで、だれが素材を入れたとか、だれが同じ道をたどったとか、定期的にいいね 👍 が入って、プレイヤー同士のつながりが強くなるメリットもあると思います。こうやって、日常身近なインフラの有り難みを絶滅寸前の北米大陸で学ぶわけですね。

国道舗装装置

前回の指名なし依頼消化旅で国道をつなげたときに、カイラル通信の範囲外だからと素材を投入していなかった舗装装置までやってきました。あれから K4南配送センターが新たにカイラル通信とつながったので、同施設前まで続く部分の国道を延長させなければいけません。とりあえずカイラル結晶だけ目いっぱい入れておきます。残りはサムが仕事をしているあいだにも同期が進んでいくでしょうから、たまに道中拾った素材を投入していけば、そのうちできあがるんじゃないかと呑気に考えています。

指名なし依頼 No. 448「高たんぱくの食用植物を届けろ」

K4南配送センターで納品を済ませて、次の依頼を吟味します。エルダー行きの荷物があったので、No. 448「高たんぱくの食用植物を届けろ」を先に請け負います。エルダーはなんか、定期的に荷物を持っていってあげないと不安になってしまいます。あ、そういや、これ前に自動配送ロボに持って行かせた案件ですね。

エルダーのシェルター横のゴミ置き場

うちのサムがエルダーのところへ配達に行くときは、だいたい北側のミュールの拠点に面した崖を上り下りするんですが、今回は K4南配送センターから移動してきたので、西側の慣れない崖から登ることになりました。Mr. サムワンが残した緑色の足跡をたどると、意外と北より登りやすい通路なのでは……と気づいてしまったうちのサム。要領が悪いので、このゲーム、こうハッとすることがよくあります。

ところで、今回めずらしくシェルターの後ろ側から来たので気づいたんですけど、エルダーのシェルターの横って、こんな物置きみたいになってるんですね。これって、使わなくなった家電とかゴミをとりあえずここに捨ててるってことでしょ? こんな野ざらしにしといて、時雨で傷んだりしないのかな……? 星新一の小説とかだと、時雨浴びていったん消えて、サムがキャッチャーに追いかけられているときにまた湧いて出てきそう……。

老人の一人暮らしで、だんだん家が汚くなっていくのって、すごくリアルですよね。どんだけきれい好きでも、体力が落ちてきたり、脳の機能が弱ってきたりすると、一気にゴミ屋敷みたいになってくるんですよね。親とか身近な人が「ああ、年をとったなぁ」と気づいてしまう、ちょっと切ない瞬間です。シェルターのなかも荒れていないかしらと、ちょっと心配になってしまいます。

指名なし依頼 No. 191「年代物の武器・工具大百科事典を届けろ」

エルダーのところでまた新しい依頼を選びます。中部エリアはまだまだ指名なし依頼がたくさん残っているので選びたい放題です。なかなか新鮮で悩みますね。今回選んだのはそこそこ重たい No. 191「年代物の武器・工具大百科事典を届けろ」です。比較的近くのクラフトマンのところへ行きます。

指名なし依頼 No. 192「[壊れもの]年代物の懐中時計を届けろ」

クラフトマン行きを選んだのは No. 192「[壊れもの]年代物の懐中時計を届けろ」も一緒に済ませられるからです。合わせて80kg ぐらいならちょうどいいんじゃないかな。

2本のロープ

エルダーのところからクラフトマンのところへ行くので、北側の崖から降りて、崖沿いに西に進んで、早い段階で国道に乗ろうと考えました。崖を西に向かって慣れないところを降りていたら、通常では降りられない段差のところに出てしまったんですが、ちょうどうまいことどこかの Mr. サムワンが置いていってくれたロープがあり、これを利用すればいいやと思ってロープを使って降りていたんですが、このロープって、2本重なると全然切り替えてくれないんですね。なんかゲーム内処理でサムに近いほうに反応するとかそういう仕様なのかと直感的に思っていたんですが、そうでもないようで、本来つかみたい下側のほうが全然ハイライトされません。けっきょく上のロープが届かない崖のギリギリまで降りて下側のロープをつかみました。さっさと上の不要なロープをつかんで、適当な端に投げたほうが早かったかも。

ミュールに見つかるサム

そして慣れない崖から降りたので、うっかりミュールのセンサー内に入ってしまい、追いかけっこが始まる事態に……。いくつか荷物を振り落とされながら、けっきょくボーラガンを構えて眠っていただくことになりました。新しい国道の材料にしようと崖で拾っていた大きめのセラミックはご臨終となりました。悔しい!

気絶するミュール

けっこうな急勾配の崖に逃げ込んで戦っていたので、気絶して倒れたミュールの角度がすごいことに……。頭に血がのぼりそうですね。

のどが渇いたサム

大きなセラミックは残念ながらお亡くなりになりましたが、国道の材料になりそうなほかの素材をいくつか道中で拾ったり、ミュールから奪ったりできたので、クラフトマンのところへ行く前に、K4南配送センター前の国道の舗装装置に寄り道して、全部放り投げておきます。これでちょっと背中の荷物も整理できるでしょう。

予定にないミュールとの戦闘や、想定外の荷物の追加でサムものどが渇いたようです。久しぶりにサムの「水が欲しい」という要求を聞いた気がします。サムの水筒は水に浸かると水分を吸収して、中身を自動的に補充してくれる最先端な機能を持っているんですが、こういう便利な道具、私もほしいです。

川には危険が潜んでいる

国道がまだつながっていない K4南配送センター前までは、小川をいくつか越えていかないといけないんですが、荷物が重いと、安全な深さの川でもサムが水流に押されて斜め歩きをしだします。荷物を落とさないように必死です。これは、うっかり事故を防ぐために、早めに素材を持ってきたほうがいいかもしれませんね。

装置に素材を投入

手持ちの国道復旧用の素材を全部投入します。一番大きなセラミックが壊れてしまったのは痛かったなぁ……。

壊れたセラミックは、ミュールから奪ったものの使う予定がない建設装置と一緒にクラフトマンのところでリサイクルしておきました。ついでに壊れかけていたサムの古い靴もリサイクルして、新しいブリッジズ制式ブーツ Lv.2にここで履き替えます。

新しいブーツ

こちらが新しい Lv. 2のサムのブーツです。レベルによって微妙にデザインも違うんですね。靴の機能性は本当に大事だから、なんだかロマンを感じます。前からずっとどこかのシューズメーカーとコラボして販売してほしいって言ってるんですけどね。

指名なし依頼 No. 199「新開発材料の高品質工具を届けろ」

クラフトマンのところで新しい依頼を選びます。まだまだ選びたい放題です。あまり重たい荷物がないので、どうせなら同じ方面の案件を一気に片付けたいなということで、東へ向かうエンジニア行きの No. 199「新開発材料の高品質工具を届けろ」と東北のレイク・ノットシティ行き、No. 210「精巧に作られた手作りの武器の模型を届けろ」を一緒に受けます。

指名なし依頼 No. 210「精巧に作られた手作りの武器の模型を届けろ」

あと、No. 211「精巧に作られた備蓄食材の食品サンプルを届けろ」も配信で一緒に受注したんですが、これ、前にやった依頼ですね。ま、大した重さじゃないからいいか。

指名なし依頼 No. 211「精巧に作られた備蓄食材の

クラフトマンのところから近いエンジニアのシェルターへは、途中で国道を降りて寄り道します。レイク・ノットシティへは、また国道に乗ればあとはひたすら道沿いを走るだけです。なんて簡単な仕事なんだ……!

国道を復旧するって、サムのお義母さんのブリジット・ストランド前大統領が、アメリカ建国の時代から代々インフラの建設に大きく寄与してきた政治家の家系みたいな話があったと思うんで、サムからすれば、本人のやる気はともかく、親の遺志を継ぐみたいな構造の話にもなっているのかもしれません。

ポーターに遭遇

エンジニアのシェルターの前でポーターに遭遇しました。バイクに乗っているとものすごく警戒されてしまうので、毎度申し訳なく思うんですが、しかしけっして乗り物は手放さないうちのサム。頑張って避けてくれ!

エンジニア宅の配送端末の前まで来ると、ポーターと二人並ぶ絵になったんですが、現実だときっとここで「どーぞ!」「どーぞ!」の譲り合いになるんでしょうね。その風景を想像したら、なんだかちょっとほっこりしました。

今回の配信は、なんかポーターを目にする機会が多かった気がするんですよね。配信中はクラフトマンとのメールのやり取りが進んで、ポーターが活躍しだした表現なのかなと考えていましたが、あとからいろいろ考えると、ここらへんのミュールのアジトも一度沈黙させたりしているので、それも関連しているのかとか、あるいは単純に国道がつながってきたからかとか、なんかいろんな要因が絡んでいるような気もしてきました。なんかわからんけど、とりあえずサム以外のポーターが活躍できる世界になってきているのはいいことです!

納品後の荷物

エンジニアのところで納品物を下ろしたら、サムの背負子の荷物が変なことになっていました。見た目に明らかな違和感があったので、こりゃ積み直しだなと思って、荷物の管理画面で整理しようと思ったんですが、その画面を開いたときにはすでにキレイに積み直されていました。内部データとビジュアルの表示が同期されていなかっただけかな? けっきょくなんだったのか、よくわかっていません。

看板「加速!」

レイク・ノットシティまで荷物を担いで帰ってきました。たまに上の画像みたいな納品場所の一歩手前に「加速!」看板が立てられていることがあるんですが、これ、ある意味いやがらせですよね。たぶん出発するときのことを考えて、坂の入り口に設置しておいてくれてるんでしょうけど、反対の状況もちょっと考えて~!……というのは、私がいつも脳死状態でボケーッと配送しているから、とくになにも考えずに看板に突っ込んで毎度ビックリしちゃうんですよね……。

さて、大きめの拠点に帰ってきたので、ここで一度プライベート・ルームに入って、ゆっくり休むことにしました。中部エリアは始まったばかりだから、読めるメールや文書がたくさんあるぞー!

エルダーのメール

最初に取りあげるのはエルダーのメールです。デス・ストランディング現象が起き始めた当時のアメリカ合衆国の様子を説明し、国は頼りにならなかったが、民間の配送業者が自主的に支援物資を運んでくれたおかげで、エルダーのようなシェルター暮らしのプレッパーズも生き延びることができたと教えてくれます。そのため、荷物を運んでくれる配送業者には感謝しているようですが、国家のような政府はいらないと考えているようです。「だから私は UCA に加盟する気にはなれないんだ、すまないな 🙏」というのが、一番サムに伝えたかったことのようです。

……そう言えば、こっちのエルダーはまだ UCA(アメリカ都市連合)に加盟してなかったっけ? 早くも小説の頑固なエルダーとごっちゃになっています。ゲームのほうは、荷物さえ運び続けていれば、そのうち加盟してくれるので、なんかカイラル通信につないだらすっかり満足して忘れてました。ゆっくりでいいのよ、おじいちゃん。おじいちゃん、急ぐと死んじゃうんだから(ネタバレ)。

クラフトマンのメール

お次はクラフトマンから「ポーターが大変だ!」という穏やかではないタイトルのメールが届いていました。なんだ、なんだ~?

クラフトマンからサムの血液グレネードを受け取るなどして、ポーターがどんどん活躍してきているというメールが以前から届いていましたが、そのおかげでフラジャイル・エクスプレスの悪いウワサが払拭されてきているそうです。この仕組み、よくわからないんですけど、どういうことでしょうね? 配送人が活躍することで、配送業全体の印象がよくなってきているみたいな話でしょうか? それとも、この中部エリアで出会うポーターは、じつはフリーランスじゃなくて、フラジャイル・エクスプレス所属の配送人か、元フラジャイル・エクスプレスの人なのかな? よくわからないけど、悪いウワサが減っているならいいことですね。

しかし、みんなが活躍すると、今度はサムの血が足りなくなってしまって困っているようです。現実だと、サムを縛り上げてもっと血を絞ればいいといった趣旨のことを、もう少しサムに優しい善人風を装って提案してくる人間が何人か出てきそうですが、この北米大陸はみんなできた人間ばかりなので、みんなで話し合って危険な配達を優先的に、血液グレネードを適切に分配しようという結論に達したようです。いやぁ、配信でも言ってたんですけど、現実のアメリカ合衆国の製薬会社とかだったら、サム争奪戦が起こると思うんですよ。で、血液グレネードという武器を作るために、サムをプライベート・ルームみたいな個室に住ませて、一日3食レバーとか、血液を1ml でも多く増やせる生活習慣優先でめちゃくちゃ管理されそうな予感。

しかし私が想像するアメリカ合衆国とは反対に、サムの血によって、みんなで話し合うきっかけが生まれ、ポーター同士が協力するつながりがもたらされたというふうに、キレイにまとめられています。ええ話やん! うち、心汚すぎやん!

ミダス王の寓話

ここからは、カイラル通信のエリアが広がって、中部エリアのみなさんと仲よくなることで読めるようになった過去の文書に目を通していきます。まずはハートマンが2年半前に書いたミダス王の寓話です。もしかしたらのちの考察に関係してくるかもしれないので、この話は文字に書き起こしておきます。

ミダス王を名乗る男の噂を聞いたことはあるかい?
ミダス王とは、そもそもギリシア神話に登場する、触れるものすべてを黄金に変える力をもった王様だ。
だが噂のその男は、自分はカイラル結晶を作れると喧伝していたそうだ。
鉱物に含まれた金を溶かして凝縮する微生物がいることは知られているが、同じようにカイラリウムに働きかけて結晶を作る微生物が存在すると、男は主張していた。
その微生物は、クリプトビオシスや結び目にも生息するサンゴのように、時間と無時間の狭間に存在していて、その採取に成功したというんだ。
これが本当なら、カイラル結晶を人工的に生成できる。いわばバイオ錬金術だ。実験の過程で、男は体内にその微生物を吸収してしまった。その結果、自在にカイラリウムを結晶化できるようになった。
しかし、体内の微生物が、男の身体に付着したカイラリウムを結晶化させた。その副作用で、男は粒子状に分解されてしまった。後に残ったのは、黄金の手形だけだったそうだ。
実際は、今に至るまでそんな微生物は発見されていない。これは、カイラル結晶の希少性と危険性から生まれたフォークロアじゃないかと言われている。黄金やカイラル結晶への欲望に身を滅ぼされないように、という教訓なんだろう。だが、最近になって、黄金の手形ではなく、金のデスマスクをした男の噂を聞くようになった。
これは何を意味しているんだろう?

ハートマン

ギリシャ神話のミダス王は、「王様の耳はロバの耳」で有名な王様のことだそうです。小アジアの「プリュギアの都市ペシヌスの王」と書かれているのを読んで、「えっ? プリキュアの王?」とビックリしたのは内緒です。要人を礼儀正しくもてなしたミダス王は、神からそのお礼として触れたものをなんでも黄金に変える力を与えられます。最初は願いどおりの力が手に入ったと喜んでいた彼ですが、手に取った飲食物まで黄金に変わってしまうため、飢餓の恐怖に怯えるようになります。一説には彼の娘も黄金に変わってしまったという話もあるそうです。

自ら望んで得た力ながら、その力を持て余したミダス王は、こんな呪いのような能力はいらないと、もう一度神に祈ります。神は彼に川で行水するように告げ、彼がそのとおりにすると黄金の力は川に移って、その力から解放されました。王はこれに懲りたのか、今度は富を捨てて田舎へ移り住みます。そこでパンとアポロンが楽器演奏の腕を競い合った際に審判に選ばれます。ほかの審判がアポロンの竪琴を褒めたたえるなか、彼だけがパンの素朴な笛の音のほうが優れていると主張して譲りませんでした。アポロンは怒って、王の耳をロバの耳に変えてしまいます。

ミダス王の話が出てきたので、あえて関連がありそうなポイントを抜き出すと、まずは彼に娘がいたところだと思います。父娘の組み合わせだと、わかりやすいのはフラジャイルですし、父の影が見えないながら、ブリジットも名門ストランド家の生まれと考えると、男系の血脈がなにか絡んでいる可能性があるかもしれません。次はロバの耳です。ロバはラバ(mule)の父親です。配達依存症関連でなにかとつながるんでしょうか? また父娘かなと思ったら、そう言えば、ミュールもテロリストも現場で見かけるのは男性ばかりなんですよね。女性は配達依存症にならないのかな? そもそもこの世界、ポーターも見かけるのは男性ばっかりですよね? 女性はどこにいるんだろ?

「鉱物に含まれた金を溶かして凝縮する微生物がいる」という話ですが、私は知らなかったので Google 先生に尋ねてみました。金はもともとほかの金属に比べて安定していて、錆びたり液体に溶けたりということがほとんどなく、ほかの金属に比べてそのまま単体で採掘されることが多い金属です。金を溶かすものには王水やシアン化合物、水銀などがありますが、自然環境では風化作用によって地表へ洗い流され、堆積物に紛れ、やがて水に運ばれて海に流れ着くのが一般的な流れだそうです。通常の金属単体としての金は無害ですが、環境によっては金イオンになり、強い毒性を示すようになります。金を凝縮する微生物は、この毒性が強い金の化合物がある環境で生き抜くため、細胞内に入り込んだ金イオンなどの重金属のイオンをほかの分子と反応させ、無害な固体として生成する酵素を持っていて、その働きにより金属を体外に排出する能力を獲得したと考えられます。

この手の能力を持つ微生物はほかにもいて、例えば、塩水にメタンが溶解した状態の水溶性天然ガスのなかには、豊富なヨウ化物イオンを利用するヨウ素酸化細菌と呼ばれる微生物がいるらしいです。こちらの細菌は酵素の働きにより、ヨウ化物イオンを酸化させて分子状のヨウ素へと変えます。この微生物がなぜこのヨウ素を生成しているのかはまだはっきりわかっていないそうですが、ヨウ素には殺菌作用があるので、ほかの菌を攻撃して生き残るためにこの能力を獲得したのではないかという説があるそうです。

つまり、カイラリウムを含む化合物からカイラル結晶を作れるこの話の微生物も、例えばカイラリウムの毒性を避けるため、あるいはカイラル結晶の特質が生存競争に有利に利用できるためなどの理由で、その能力を獲得したと考えられます。この場合、カイラリウムは結晶化すると毒性が落ちるのかなど、カイラリウム自体の性質をもっと細かく見直す必要はありますが、少なくともカイラリウムは強いアレルギー反応を引き起こすほか、汚染により精神障害なども引き起こすので、人体に悪影響を及ぼす物質であるとは言えると思います。その性質が微生物にも同様であれば、こういう能力を進化の過程で獲得する種がいても不思議ではないかなという気がしてきます。

ただ、これをふまえて不思議に思うのは「その副作用で、男は粒子状に分解されてしまった」という部分です。体に付着したカイラリウムを微生物がカイラル結晶化して、なぜ男の体まで粒子状に分解されるのかを考えていくと、体そのものがカイラリウムを含む化合物など、微生物の酵素による化学反応で変化する物質だったからという前提が必要になってきます。となるとこの微生物、もともとはビーチにいるのか北米大陸にいるのかわかりませんが、カイラル結晶を生み出すために都度都度分解する人体を必要としていることになります。ネクローシスのときにタールに沈んで消える死体は、こうやって消えているのかな?

「粒子状」という言葉もちょっと引っかかります。普通に考えると PM2.5とかの微小な煤などを連想するんですが、もしかしたら化学的な反応による分解みたいな話で、原子を構成する素粒子まで意図しているとかありますかね? そういう話になってくると、理屈がわからないどころじゃなくなってきますが、カイラリウムからカイラル線みたいなよくわからない電磁波らしきものが出ているのも、不安定な原子核が崩れて別の構成の原子核になって放射線みたいなものを放出しているからという考えが成立しやすくなります。考えすぎかな?

黒い粒子

以前にサムの肩周りの装備品から黒い粒子が出て風にそよいでいると指摘したことがありました。もっと言えば、国道の端からも瓦礫のようなものが空に向かって浮かび上がっていますよね。これがその分解された粒子なのかな? そうしたら、サム、ヤバくない? 分解されてない?

ハートマンは「今に至るまでそんな微生物は発見されていない」と記して、これはただのフォークロアだと結論づけていますが、最終的にヒッグスの黄金の仮面とつながりがあることを示唆しています。ヒッグスの体はすでにカイラル結晶を生み出すために分解されはじめているのかな?

フラジャイル・エクスプレス

次の文書はフラジャイルが自分の父親と、その父が立ち上げたフラジャイル・エクスプレスという配送会社について語っています。

フラジャイル・エクスプレスっていう名前は、父が考えたの。
私が生まれる前のこと。あちこちで起きた対消滅の爆発のせいで、アメリカ合衆国は壊れていた。
市民は逃げまどい、うろたえているばかり。そんな時に守ってくれるはずだった国も、何もできない。あんなに大きくて強いと思っていた国も、壊れるときは一瞬だ。父はそう思ったの。
爆発が起きる前は、世界中がリアルタイムにオンラインで繋がって、監視カメラやセンサーですべてをモニターするシステムがあったのに、それは何の役にも立たなかった。
誰もが傍観し、助けを求めるだけだった。誰かが助けてくれるに違いない。そう思ってうずくまっているだけだったって。
だから、自分たちで何とかするしかない。父は、仲間と一緒に物資を運び、人が生きるために必要なインフラの修復を必死になってやった。
壊れたものや、人と人の繋がりを直す。そうしていくうちにアメリカは甦る。そう信じていたって。だからアメリカは、父たちにとって、世界を繋げる象徴になった。
お互いが壊れやすい存在だと認めあいながら、繋がっていく。そうやってできたアメリカには、争いは生まれないはず。それが父の信念だった。
人そのもの、人の思い、人の繋がりは、こわれもの。
アメリカ合衆国という、人が作ったシステムや結びつきも、もろくて壊れやすい。
それを忘れないように、父は自分たちをフラジャイル・エクスプレスと名付けた。私のことも、フラジャイルって呼んだ。
父は死んでしまったけど、私は、今でも父と繋がっている。
そう信じているの。

フラジャイル

フラジャイルのお父さんは、本当にいい人っぽいですね。私は、フラジャイルが DOOMS として高い能力を有しているのは、亡くなったお父さんと今でもつながっているからじゃないかなと勝手に推測しています。

一人じゃないわ

フラジャイルがサムとプライベート・ルームで初めて真剣な話をしたとき、サムから「それでヒッグスに復讐を? 君ひとりで?」と言われて、フラジャイルが「一人じゃないわ」と答える場面があります。このシーンのプレイ日記を書いたとき、このあとフラジャイルが自分の能力をサムに実演してみせて協力を仰ぐので、「あなたにも手伝ってもらうつもりよ」という意味かと思ったんですが、フラジャイルジャンプで通るビーチが父娘の絆の産物なら、むしろ「父も一緒よ」という意味だったのかもしれませんね。それはそれで怖ぇーな。

指名なし依頼 No. 416「[壊れもの]新進気鋭のアーティストの彫刻を届けろ」

さて、ぐっすり休んでまた配送センターの端末まで戻ってきたので、近場の依頼、No. 416「[壊れもの]新進気鋭のアーティストの彫刻を届けろ」から片付けていくことにします。

ついでに同じ方向の No. 419「協力睡眠導入剤を届けろ」も引き受けます。プレミアム配送にしたけど、ミュールの活動地帯のそばを通るのがちょっと心配です。でも、まあ、なんとかなるでしょと、いつもの調子で続行します。

積み上がる荷物

32kg と24kg なら楽勝でしょと思ってたんですが、実際に背中に荷物を背負ったサムを見るとそびえ立つ塔がまたできあがっていることに気づきます。重さとボリュームは別物ってどっかで学んだんじゃなかったっけ? でも足下に積めなかったお荷物が転がっている様子はないので、とりあえず全部背負えてはいるようです。じゃ、このまま行くか。しかし、なんちゅう数じゃ。

床に埋まるリバース・トライク

とりあえずリバース・トライクに乗ろうとしたら、このトライク、ちょっとなんか変です。リフトの床に車輪が半分埋まっています。サムがまたがると、床からポンと弾き出されてジャンプしていました。なにこれ?

シェルターの高さ制限ギリギリ

最初の納品場所であるエンジニアのシェルターに来ましたが、シェルターの天井スレスレです。下手すると落として傷めるぞ。

パワースケルトン Lv. 3

この配達でエンジニアとちょっと仲よくなって、Lv. 3のパワースケルトンが作れるようになりました。今使っているものが壊れたら Lv. 3 にグレードアップします。早くスピードスケルトンもほしいなぁ。

国道の段差

国道の舗装って、両端が微妙に盛り上がっていますよね。このくらいの段差って、逆に一番危険だと思うんですよね。自転車とかでもそうですけど、角度をつけずにこういう段差を乗り越えようとすると、タイヤが持っていかれて転けそうになるというか。でもなるべく直角に乗り上げようとすると、今度は乗ってから角度をつけて曲がらないといけないし、事故りそうな気配がプンプンします。サムにノーマン・リーダスさんの運転テクニックがあってよかったよ。私だったら今ごろ事故りまくってサムの手足が4本ぐらいもげてるよね。

睡眠導入剤、多すぎない?

エルダーのところに来て、お届け物の強力睡眠導入剤を納品したんですが、これ、多すぎない? 全部睡眠導入剤だよ? これでぐっすり眠れるどころか、ブリッジズからの「もう起きてくんな」という強いメッセージを感じました。主張が激しすぎ!

エルダーの UCA 加盟

納品を終えると、エルダーとの親密度が少し上がりました。これは UCA 加盟への第一歩! ……と思ったら、さっそく真面目にエルダーが語り出しました。

国や集団は、人の自由を束縛する。そういうものだ。でも実際は、君の配送のおかげで生きていける。私は、何の代償もなしに自由を要求していた。君たちの血の滲む努力に、目をつぶっていたんだ。私が君たちの UCA に加盟すれば、私もみんなの役に立つ。それだけじゃない。私が蓄えた記憶や知識も、みんなの財産になるんだろう? これまでの私の人生が、皆の役に立つ。人は一人では生きていけないんだ。この歳になって、ようやくそのことを受け入れられた。ありがとうな。何もかも君たちブリッジズのおかげだよ。だから、私も UCA に加盟させてくれないか。

エルダー

エルダーがそう言い終えると、サムはいつものように配送端末に Qpid をかざして、シェルターを UCA に加盟させました。ブリッジズ第二次遠征隊としてはいいことなんですが、これも絶滅体の絶滅準備と考えると、エルダーにはもうちょっと気骨のある踏ん張りを見せてほしかったような気もします。お年寄りに求めることちゃうか。

ダミー荷物[睡眠ガス]

エルダーが UCA に加入したことで、ダミー荷物[睡眠ガス]が作れるようになりました。ちょうど大量の強力睡眠導入剤を納品したばかりなのでタイムリーですね……って、おい~! なんか不謹慎なネタが頭に浮かぶからやめてよ!

指名なし依頼 No. 197「マニアが喜びそうな写真集を届けろ」

中部エリアの配送もいい感じに進んできたので、この勢いのまま No. 197「マニアが喜びそうな写真集を届けろ」を受けて K4南配送センターまで行きます。マニアが喜ぶ写真集ってなんだろ? 美人のヒザ裏だけを撮り溜めた写真集とかかな?

エルダーのゴミ箱

荷物を持って出発したら、シェルター横のゴミ置き場でハエがたかる音が聞こえたような気がしました。逆にすごくないですか? このデス・ストランディングが起こった世界で、生ゴミに虫が湧いて自然に還ろうとしているなじみ深いプロセスが目の前で起こってるってことですよね。この世界って、なんかこういう生活感あることが逆に新鮮に感じられます。

川に出るサム

そんなことを考えながら、なじみのない坂道を西に向かって下っていったら、Mr. サムワンが残した緑の道をたどっているつもりが、いつの間にか小川に沿って崖を下っていました。西へ出るはずなのに、北に出てしまった方向音痴のうちのサム。言うまでもなく、この後待ち受けている雪山では同じ要領で盛大に迷います。今から自信があります。雪山の配信は地獄になることでしょう。

野良のリバース・トライク

いつもの方向音痴で思わぬ回り道をすることになりましたが、こんなときのために、この北米大陸の大自然ではよく野生のリバース・トライクが目の前に姿を現してくれます。あれに乗って K4南配送センターを目指すとしましょう。

またポーターと遭遇

配送センターの入り口でまたポーターと遭遇しました。やっぱり以前より数が増えているような気がします。それ自体はいいことなんですけど、車両を乗り回しているときだとうっかりひいてしまいそうで怖いんですよね。前世ではまさにここで、まったく気づかずにトラックでひいたことがありました。-100いいね! 👎

指名なし依頼 No. 453「素材(樹脂)と素材(特殊合金)を配送せよ」

クラフトマン行きの No. 453「素材(樹脂)と素材(特殊合金)を配送せよ」を受注して、重ための荷物を引き受けます。

崖からリバース・トライクでジャンプ

国道がまだつながっていない K4南配送センター前の道は、適当に国道に乗れるところまで自分で進路を選んで移動しているんですが、微妙に小川や段差があって、バイクでは移動しにくい場所になっています。無理にバイクで段差を登ろうとしたら、勢いがついてそのまま崖から飛び降りてしまったサム。衝撃でお届けお荷物にダメージが入りました。諦めて歩いて進みます。

またもやポーターと遭遇

クラフトマンのところでもまたポーターと遭遇しました。途中で拾った野良トライクでシェルターの入り口まで突撃してきたので、シェルターのなかにいたポーターまでもが、一人は壁に向かって盛大にダイブし、もう一人は配送端末の奥まで逃げ込み、サムのことを避けてくれています。なんかとっても悪い気がするなぁ~。申し訳ないので、このあといいね連打しときました。

1%のダメージ

ここに来るまでの道中で、無理やりバイクで崖から飛び降りるやんちゃをしたのもあって、今回のお届け物はそれぞれ内容物の平均劣化率が1%ずつになっていました。大切な素材を損傷させてごめんね、クラフトマン。でも S 評価をくれる寛大なクラフトマンです。しかもクラフトマン、配達で訪れるたびにカスタム血液グレネードをお礼にくれるんですよね。男前すぎる!

指名なし依頼 No. 212「素材(樹脂)を配送せよ」

クラフトマンのところはだんだん依頼の残り件数が少なくなってきました。72kg の重ため荷物をエンジニアのところに運ぶか、ミュールから荷物を回収する戦闘ミッションをこなすか、K4南配送センターに行く60kg の大きめ荷物を運ぶかの三択になったので、一番楽そうな最後の No. 212「素材(樹脂)を配送せよ」を選びました。配信もそろそろ3時間近くなってきたので、今ミュールと戦うとプレイが雑になって大惨事が起こりそうな気配がしてたんですよね。

K4南配送センター前の崖

楽とは言っても、K4南配送センター前の国道が途切れた先は、なんだかんだ崖の段差があったり小川が流れていたりで危険な場所でもあります。何回か往復するうちに、ここの段差の上と下にリバース・トライクを置いておいて、崖だけ足で登ればいいんじゃんと思いつきましたが、そろそろ国道造りを優先したほうがいいかしらという気もしてきました。

水没する1秒前

はい、そして事件は起きました。リバース・トライクでこれまでどおり川を渡ろうとしたら、どうやらいつもと違う深いところにハマってしまったらしく、バイクが水没してサムが転倒してしまいました。荷物が川にどんぶらこ~と流れていきます。

ね、そろそろプレイが雑になってくる時間だと思ってたんです。

川に落とした荷物をかき集めるサム

急いで適当な川岸まで泳いで立ち上がり、川を流れる荷物をかき集めます。水流に押されて岩にぶつかり続けると、あっという間に壊れてしまうので、こうなったらスピード勝負です。

幸い、川幅の狭い小さな川だったのもあって、荷物は全部すぐに拾えました。ミッション失敗のメッセージが表示されないので、致命的に壊れたお荷物はないようです。よし、トーマス・サザーランドさんに謝って納品してくるか。

深い川

ずっと往来してた川だから大丈夫だと思ったんですが、どうやら場所によって水深が深くなっていたようで、拾い損ねた荷物を探すために周辺をサーチしまくっていたら、目の前の川が見事に真っ赤でした。こりゃあバイクも沈みますわ。

久々の脚でお届け!

仕方がないので走ってお届けします。あらためて背中の荷物を見ると異様だなぁ。これで走れるって超人でしょ。こんな姿で街中移動してる配送業者がいたら、一種のパフォーマンスになりそうですもん。

サザーランドさんの優しさ。

荷物を見たサザーランドさんは「ああ、荷物は無事だな」と厳しい言葉を飲み込んでくれました。大人の優しさ! 小学校の卒業式で、運動会の思い出の次ぐらいに読み上げたくなる寛大さ。

平均劣化率11%

評価画面で見たら内容物の平均劣化率は11%にものぼっていました。今日のぶっちぎり事故ですな。評価は A ですが、ここにもサザーランドさんの優しさがこもっています。身内にやさしいブリッジズ。

車両の色

ここでサザーランドさんとちょっと親しくなったので、車両のカラーを変えられるようになりました。めっちゃ色そろってますやん。これは先に解放していたルーデンス・マスクとかの装備品の色と対応しているのかな?

車両って書かれているんですが、まだトラックは使えないので、この色に変更できるのは今のところリバース・トライクだけだと思います。残念ながらうちのなかのリバース・トライクは使い捨て消耗品なので、あんまり凝ったカラーにするつもりがないんですよね。ほかの人は自分のお気に入りを作って大切に乗っているのかしら……? 雑さが光るうちのサムです。

指名なし依頼 No. 447「素材(金属)を配送せよ」

今回の配信でわりと K4南配送センターには出入りしていたので、残りの指名なし依頼が No. 447「素材(金属)を配送せよ」だけになってしまいました。重さも80kg といい感じなので、とりあえずこの荷物を担いでエンジニアのところへ行きます。

川のおそろしさ

帰り道でまた先ほど事故を起こした川を通ったんですが、意図せずバイクを沈めてしまった場所は、ずっと往来していた場所のほんのちょっとだけ川下側だったようです。たったこれだけ通る位置がずれただけでバイクが沈むほどの水深になるって、なんか自然の恐ろしさを感じました。やっぱり川は怖いですね。早く国道をつなげたほうがよさそうです。

落とし物もたまには拾おう!

配信中はほかの人の ID をあんまりさらさないほうがいいかなと考えて、緑のブリッジリンク要素はなるべく画面に映らないようにしていたんですが、エンジニアのところへいく道中の国道で、レイク・ノットシティ行きのほかのプレイヤーさんの落とし物を見つけたので、ついでに拾って持っていってあげることにしました。たまにはこういうのもいいでしょ。エンジニアのところにレイク・ノットシティ行きの依頼があれば、一緒に持っていきましょう。

あと、ここの国道の下にもポーターがいますね。ちょうどエンジニアの落とし物を持っているので、現実だったら「それもらってついでに一緒に届けときますよ」みたいな話ができるんですけどね。このゲーム、仮にオンラインだったらみんなで一斉に配達依存症になるのかな?

指名なし依頼 No. 182「車両点検用の特殊工具を届けろ」

そう都合よくレイク・ノットシティ行きは残っていないかなと一瞬不安になりましたが、いちおうまだ残ってました。16kg と軽量ですが、配信も3時間ぐらいになってきたので、このままレイク・ノットシティのプライベート・ルームに入って、本日の指名なし依頼の消化旅はお開きにしようかな。

味方によっては意地悪サイン

レイク・ノットシティに戻るときに、またちょっと悪意のある「加速!」サインに出くわしました。これ、ここから出発するときはいいんですよね~。戻ってくるときにこれに当たると、ゲートの車輪止めに突撃してしまう勢いになって怖いんですよね。

さて、このまま配信を終えようと思ったんですが、次のストーリーを進めるサム指名依頼のことを考えると、K4南配送センターまで戻っておいたほうがいいような気がしてきました。ついでに道中お荷物をドロップできる依頼を請け負って、K4南配送センター前の国道も素材を運んで造っておこうと考えつきました。

指名なし依頼 No. 422「天然の良質な時雨耐性木材を届けろ」

国道沿いにある案件を探して、No. 422「天然の良質な時雨耐性木材を届けろ」を請け負います。94kg もあるから、レイク・ノットシティから国道の素材を持っていくのは諦めて、クラフトマンのシェルターでもらうことにします。

クラフトマンと親密に

クラフトマンのシェルターに配達したら、親密度が五つ星になって、★マークがもらえました。中部エリアのトップバッターはクラフトマンでしたね。

国道の素材確認

本日の残りのミッションは国道の延長だけです。マップから必要な素材の量を確かめて、クラフトマンのシェルターでもらいます。

新しい国道の舗装装置

素材はそこそこ重いので、1個ずつ運ばなくてはいけないのではないかと一瞬不安になりましたが、そこそこ重くても XL サイズの荷物に凝縮してくれるので、サムが全部背負えるパッケージに収まりました。まとめて担いで復旧装置まで向かいます。

これで K4南配送センターの入り口まで国道がつながりました。次回の指名なし依頼はもっと楽になりそうです。

さらにもうひとつ先の装置

ついでに、K4南配送センターをカイラルネットワークに加えて、新たに範囲内に入った国道の復旧装置はこのほかにもうひとつあるので、ちょっとだけ配送センターの前を通り過ぎて、そっちにも手持ちのカイラル結晶を入れておきました。ちょっとだけでも素材を入れるとブリッジリンクで素材の進捗の同期が進むはずなので、次回ストーリーを進めているあいだにも素材集めが楽になるんじゃないかという甘い考えを持っています。

たまにうなずいているサム

最後に、先ほど損傷させてしまった荷物の謝罪に、サザーランドさんの落とし物を届けてあげます。サザーランドさんは「あんたくらいだ。こんな、とてつもないことができるのは」と褒めてくれます。優しいですね。そしてそれに素直にうなずくサム。そこでうなずけるなら、前回のフラジャイルとの会話中もうなずけたでしょ!

最後にこの K4南配送センターでプライベート・ルームに入って、みんなから届いたメールや過去の文書を読んで終わりにしようと思います。

エルダーのメール

まずは UCA に加盟したエルダーのメールです。移民の子という設定があるエルダーは、前半、明らかにトランプ前大統領を意識した文章を書いて昔のことを語ってくれます。トランプ前大統領の移民政策は歴代大統領のなかでもかなり厳格なほうでしたからね。そういう時代に生きたエルダーは、移民の自分を国が守ってくれることはないだろうと考えてシェルターの準備をしていたそうです。ここらへんは説得力がありますね。

エルダーは最後に、国家には相変わらずこだわりがなく、よりいいつながりをみんなに提供してくれることを UCA に期待して加盟したと語り、サムに「頼むよ、サム・ブリッジズ。世界に橋を架けてくれ 🙏」と、母方の姓で呼びかけながらお願いしています。と言うことは、第二次遠征隊のデータは表向きにはブリッジズ姓で登録されているのかな? あの大統領のことだから、「サムはストランド家の子よ~!」ってめっちゃ主張してきそうなのに、意外だなと思いました。

エルダーの過去の文書

エルダーが考えるアメリカ像は、2年前に書かれた文書にも記されていました。2年前だとフラジャイルとヒッグスが組んで順調にいっていた時期ですね。やっぱりトランプ前大統領を連想させる描写によって、エルダーがシェルター暮らしを選ぶようになった心境が明かされています。

「黒人も女性も大統領になっただろう?」というくだりを読んで、黒人は現実でもオバマさんの前例があるからともかく、女性っていうのがちょっと気になりました。ストランド前大統領は、マンハッタンが吹き飛ぶ事件で当時の大統領が亡くなったので、非常時のリーダーとして副大統領から繰り上げで大統領に就任したと記憶しています。彼女の前に、大統領になった女性がいたのかな? いなかったとしたら、この文脈で「女性も大統領になっただろう?」は、ちょっと強引な言いかたになるかなという気がします。

エンジニアのメール

次は今回の配送でまたちょっと仲よくなったエンジニアのメールです。道具やものを作るエンジニアの「仕事」は、ただの「労働」とは違うらしいです。彼が言う「仕事」とは、人間にしかできないものと定義されています。配信でも言っていたんですが、ここらへんの言い回しは、以前にハートマンが BT の手に絡んで述べていた「道具を作る人(ホモ・ハビリス)」の話を連想させます。

私たちの祖先は、直立二足歩行をしたことで、両手を自由に使うことができるようになった。240万年前のアフリカで、石器をつくった『道具を作る人(ホモ・ハビリス)』が生まれた。
私たちの世界を感じるためには、目や鼻、口、耳といった器官を使う。これらの顔についている器官は、みんな受動的だ。目は光を受ける。鼻は臭いを、耳は音を、口は味を受け止める。
だが、手は違う。自分の意志で差し出せば、モノに触れる。掴むこともできる。BT が人間を探しに来る時に手形が現れるのは、奴らが私たちと繋がろうとしているからだ。
死者の世界とこの世界を結びつけるために、手を差し伸べてくるんだ。

ハートマン

生き延びるための労働ではなく、未来につながる仕事という点では、ブリジット・ストランド大統領のストランド一家が重要視していたアメリカ合衆国のインフラストラクチャーにも当てはまると思うんですよね。皮肉なことに、道路にかんしてはデス・ストランディング現象でほとんどが吹っ飛んで、今は一部がサムに復旧されている真っ最中といった有様ですが。

エンジニアは最後に、サムの仕事も人と人とをつなぐ大事な仕事だと言ってくれます。持ち上げるのが、うまいね。

逆に疑問に思うのは、この場合のそうじゃない「労働」って具体的になんなんでしょうね? 生きるために必要なことって、逆に神聖なことも多いと思うんですよね。ほかの動物や植物の命をもらって、美味しい食事を用意するのも、尊い仕事だと思うんですけど、これってただ生き延びるための「労働」になるのかな? なんかあえて人間の営みに主観的な尊さや卑しさを設けようとしている時点で、私は人間のおこがましさをちょっと感じてしまいます。自分の言動を尊重してほしいなら、まず人のそれに対してそうするべきなんじゃないのかって思うんですよね。

ま、細かい話はいっか。

フラジャイルの傘とスーツ

最後はフラジャイルが持ち運んでいる傘とスーツの仕組みについて説明された文書です。これも2年前、サウス・ノットシティのブリッジズのメンバー宛にフラジャイル・エクスプレスのスタッフが書いたメールみたいです。これももしかしたらのちの考察に役立つかもしれないので、文字起こししておきます。

あんた、あれを傘だと思ってたのか?
違うんだよ。
形は似ているが、あれはそうじゃない。実は俺も最初はそう思っていたから、偉そうには言えないが。
あれはフラジャイルが自分で考案した、ナビゲーターなんだ。理屈はよくわからないが、ビーチにあるカイラリウムの濃度変化をとらえて、ジャンプする座標を決定するための、補助的な道具だ。
俺たちのボスは、ビーチを移動できる DOOMS の能力をもっている。彼女に言わせれば、精神を集中させ、より能力を発揮しやすくするための意味もあるらしい。あのスーツにあるトゲのようなものも、それに近い。
察知したカイラリウムの変化を、自分でも目に見えるようにして、より把握しやすくする。濃度が上がれば、隆起し、下がればもとに戻る。
人間が物に名前をつけて、対象物をより把握しやすく扱えるようにするための行為と同じらしいんだ。
目に見えるもの、名前のあるものには感情移入しやすいし、信じやすい。それと同じで、彼女はあの傘とトゲで、能力を研ぎ澄ましているんだ。

フラジャイル

フラジャイルの傘と、肩の部分からイボイボが飛び出すスーツは、フラジャイル自ら考案した特殊な仕組みを持っているらしく、カイラリウムの濃度変化に反応するようになっていると言います。カイラリウムの濃度を可視化することで、ビーチを移動する DOOMS の力を発揮しやすくしているそうです。フラジャイルジャンプのときとか、BT が近くにいるときに \ジャキーン★/ ってなってましたもんね。

配信で言っていたんですけど、ビーチは物理的な場所というより、もっと精神的な場になっているので、こういう認識や感覚の差が重要になってくるんじゃないでしょうか? それを自覚して、ちゃんと専用の道具を開発している時点で、フラジャイルもプロだなと思います。ところで、この文書を書いたスタッフさん、フラジャイルとこんな会話をしている時点で、それなりに組織の重要人物だったんじゃないかと思うんですが、今はどこに行ったんでしょうね? ほんと、親父と一緒に荷物を運んでいたフラジャイル・エクスプレスの仲間はどこに行ったの? どう見てもフラジャイル一人で奮闘しているようにしか見えないんだけど……?

……と、まあ、疑問を書き出すとまたすごい量になっちゃうので、今回はここまでにします。次回は気象観測所だったかな?

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