昔に Fallout 76 をプレイしていた関係で、情報収集をしていたことを覚えているのか、今でもたまに更新情報やニュースがあると Google が私にお知らせをしてくれます。されるがままになにげなく目を通していると、ロボットばっかりだったほぼ無人のアパラチアに人間の NPC が帰ってくる大規模アップデートが先日実施されたらしいです。そう言えば、まだ私がプレイしていた昔からそんなことをすると言っていたな~と思いつつ、でもこんなタイミングだったっけかな~と疑問に思って調べてみたら、本当は年明けだったけど春に延期になって、さらに新型コロナウイルスの影響で遅れに遅れて4月14日リリースになったらしいです。もともとアパラチアに人間を登場させる予定はないと開発陣は言い張っていたらしいので、プレイヤーの要望に応える大きな舵取りで、予想どおりの難産を強いられたみたいです。まあ、なによりもこの世に無事に生まれてきてくれたことを祝福したいところです。

Fallout 76 は私が知るなかでも指折りのグッダグダな状態でこの世に生まれたゲームだと私は思っているんですが、私がプレイしていたあいだでも、ちょこちょこアップデートが入っていて、それなりに持ち直し始めている印象はありました。その上でこれだけの大型アップデートなら、この新型コロナウイルスで自粛を余儀なくされている非常事態にかこつけて、核の世紀末気分に浸ってみるのも悪くないかもしれないと思うようになりました。

でも、私はわかっています。Fallout とバグは切っても切れない関係です。これだけの大型アップデートなら、絶対どこかのクエストがバグで進行不能になっていたり、新しいアイテムがきちんと使えなかったりしてるんでしょ? 今後のプレイ日記で私がなんらかのバグにキレるほうに760アトム賭けます。

さっそく不具合?

FINAL FANTASY VII REMAKE の無料デモをサクッと削除して PS4の容量を整理したあと、3時間ぐらいかけて Fallout 76 をインストールし直しました。今回のアップデートで FINAL FANTASY XV 並みのサイズになっていたらどうしようかと思いましたが、杞憂だったようです。やり出すまではベセスダのアカウントにログインするためのパスワードを忘れたなぁとか、いろいろ心配していましたが、セットアップ情報が残っているのか、とくにログインする必要もなく自動ですんなり始められました。

メインメニューが表示されてすぐ、画面右上の問題が発生しているらしいお知らせが目に入りました。さっそくかよ! この文脈からはどんな問題かはよくわからないんですが、ショーケースって、あれかな? C. A. M. P. に武器とかを置く飾り棚的なアレの機能のことですよね? それくらいなら、まあ、かわいいもんかな……。

オープニングメニュー

Fallout 76 で最初から私が唯一褒めていたのは、メインメニューで流れるテーマ曲だったんですけど、バトル・ロイヤル方式のゲームモード Nuclear Winter が導入されたときに一度アレンジが変わってかっこよくなって、今回さらに変更が入ったようです。今までのものと比べると、今回が一番地味かなぁ? 音楽の主張が減ったことで、代わりに目を引くのが画面に映し出されるロケーションの変化ですね。今までアボミネーションの敵に占領されていただけの場所が今回のアップデートで人間 NPC の拠点になっていたりするらしくて、よく見るとにじみ出る生活感がアップしています。墜落した宇宙ステーションも、ちゃんと人間の死体が吊されて安定のデコレーション体制になっています。見てるとちょっとワクワクしますね。お散歩が楽しみ!

Vault 76

ハイッ! ということで帰ってきました。マイ・スウィート・ホーム、愛しの我が故郷、Vault 76。どうやらこの大型アップデート、マップの一部に新規ロケーションが追加されているとかそういうタイプじゃなくて、メインメニューを見てわかるとおり、全体的に様変わりしているらしいです。いっそ清々しい! これは散歩がはかどりますネ!

このゲームのプレイをやめてからしばらく経っているので、あいだに複数違うゲームを挟んでいることもあって、すでに操作感覚が前世の記憶並みに薄れています。記念撮影をするのも必死で、カメラを構えようとするだけで意図せぬ動作を繰り出すので、端から見るとだいぶと挙動不審だったと思います。

とりあえずゲームの出発地点である Vault の近くに、すでに大きな変更点が用意されているらしく、見慣れないクエストマークが光っていたのでここからお散歩を始めてみたいと思います。

廃棄中に死んだ?

とか言いつつ、じつは Vault 76へはファスト・トラベルせず、練習がてらと言いながら、沼地地帯にある自分の C. A. M. P. から久しぶりに徒歩で帰ってきました。途中の山岳地帯で上の画像みたいな、トラックに積んだなにかを違法投棄しようとしている最中に死んだ人っぽい名残があったんですが、前もこんな場所ありましたっけ? もう記憶に自信がないんですけど、今回は無名ロケーションもだいぶと増えてそうだから、これくらいの小ネタなんていっぱい追加されていそうですね。期待!

昔はだいたいのマップが頭に入っていて、敵に遭遇しそうにないルートとか、道中おいしい素材が手に入る寄り道の場所とかも把握していたはずなんですが、今はまったく思い出せません。そんなこんなでレベルが桁違いで格下のモールラットとグールの大群に囲まれて、さっそく死んでしまったのは内緒です。戦闘の腕はあいかわらずかなりのへっぽこですが、しばらく輪にかけて意味不明な行動をしながら死に続けることになると思います。某ルシス王子を操作していたときのクセで、どうもジャンプしたいときに決定ボタンを押してしまうし、キャンセルしようとしたときにもパニクって決定ボタンを連打してしまうジレンマに陥っています。

ペニントン

Vault 76のそばで人影を探していたら、久しぶりに名前も忘れた Mr. ハンディの姿が先に見えました。ペニントンとか、そんな名前だったっけ……? 話しかけてみると、まさかのダイアログ方式の会話に突入! お前もなのか!?

えらく流暢に長々と喋るので、字幕はないのかと最初に違和感を覚えましたが、三角ボタンで履歴を表示できるので左上に表示される履歴が字幕代わりになるみたいです――と、書いたあとに設定画面で表示を切り替えられることに気付きました。デフォルトではなぜか非表示なんですね。なんかついついクセで画面中央下に読める文字を探してしまいます。

なんだろう……ちょっと話してみた感じ、選択式のダイアログっていうだけで、人が現れる前から早くも、ものすごく Fallout 味が出ています。不思議ですね。私は前の感想記事にも書いたんですが、今作では人間の NPC や彼らとの交流イベントがなくても、それはそれで新しいシリーズ作品としていいんじゃないかと思っていたところもあったんですが、やっぱりこれだけで格段に Fallout っぽさが増しますね。

さて、急に饒舌に話し始めて「こんなキャラクターやったっけ……?」という戸惑いさえ感じさせるペニントンが言うには、アパラチアに見慣れない人が増えてきたそうです。もともと Fallout 76 の世界は核戦争のあとにスコーチの脅威があって、生きた人間は残っておらず、出会うのはプレイヤーが操作するキャラクターと同じく、シェルターの Vault から出てきた人間だけでした。それが時間が経過したことで、またここに帰ってきたり、外部からやってきたりする人が出てきたという設定みたいです。ということで、ペニントンの目下の懸念は人口増加による治安の悪化のようです。圧倒的に正しい! 人は徒党を組むとモヒカンになり、ヒャッハーと叫び、汚物を消毒して過ちを繰り返すのだ!

お宝を求めてきた二人

階段を下りると、ペニントンが悪さをしないかと心配していた女性二人組がいました。見た目からしてめちゃくちゃ入植者ですね。話を聞くと、どうやら私の出身地 Vault 76にお宝が眠っているという情報がばらまかれていて、それに釣られて外部の人間がアパラチアに流入しているようです。そんなん絶対ヤバいこと起こる流れなるやん!

幸いなことに、この二人はいたって無害で、むしろお宝をネタにだまされた被害者感さえ漂っています。まあ、この時代はだまされる情弱が悪いところもありますから、お二人にはしっかり反省して強く生きてもらいましょう。

会話の選択肢を見るに、「オレがお宝を持っている」とうそぶいて二人をだますこともできるみたいですが、今回は無難な「デマだよ」と親切に教えてあげる方向でいきました。過去のシリーズ作品と違って、今作はオンラインゲームなので、セーブしておいてやり直すということができません。それはそれでおもしろいけど、ちょっとほかのパターンも気になるし、なにより自分のプレイだとろくな結果にならなそうな気配が……。ここで宝で釣っておくと、のちのち第三勢力との駆け引きで有利になるのかもしれませんけど、まあ、言っててもわかんないから、とりあえず今回は今後もしばらく体当たりで直感のままに選択していくことにします。

キャンプ?

二人からお宝の情報を流しているという酒場「ザ・ウェイワード」の情報を聞けたので、さっそく南下して酒場へ駆けつけます。どうやら最初に監督官のC. A. M. P. を見つけたあたりみたいです。

道中ふらふらと歩いていると、これまた新しい建物かと思われる場所を発見! いや、だれかの C. A. M. P. かもしれませんが、近くにスクラップとかが好きそうなプロテクトロンがブラブラ歩いていたし、うまく沼の真ん中に建っていたので、もしやと思ったんですよね。奥まで入ってみたけど、NPC の姿は見えませんでした。というか、NPC も白丸で表示されるようになったんですね。最初「やっぱ、みんなめっちゃログインしてるや~ん!」と感心していましたが、もしかしたら増えた NPC のほうがプレイヤーより多かったかもしれません。

ほかのプレイヤーのかたで言うと、今回初めてレベル600台の人を見ました。私がプレイしていたときは指折りの廃人かチーターのどちらかでしたが、今は普通にいるんですかね? 恐ろしいゼ★

反対に、今回は自分が出発地点の Vault 76周辺を動いていたので、まだレベル一桁のかたにも遭遇しました。もしかしたらサブキャラクターで最初からやり直していたのかもしれませんね。それを見て、いい案だなぁとちょっと思いました。今は昔買った PS4でプレイしているんですけど、せっかく STEAM 版も出て、プレイをやめているあいだにゲーミング PC も新調したことなので、PC 版で出直しするのも悪くないとちょっと思いました。PS4の容量も空きますし、操作ボタンで混乱することもなくなりますしね。なので、このまましばらくプレイして気に入ったら、STEAM 版でやり直すかもしれません。アップデートは間違いなく定期的に入っているし、継続的に遊べるオンラインゲームなら、パソコンに入れておいてもいいかなという気がします。

鉄塔の変化

森林地帯をウロチョロしていると、バリケードを張って小さな生活スペースを作ろうとした形跡があったり、鉄塔の足元に渡らせた板に新しい機材が設置されていたり、明らかに前と変わっている風景を目にするようになりました。久々の森林地帯だけど、ものすごく新鮮です。逆にこれだけ世界が変わってしまうと、しばらくしてから WASTELANDERS 導入前の世界も恋しくなりそうです。

ザ・ウェイワード

ちょっと歩くとすぐにお目当てのザ・ウェイワードに到着できました。入ろうとすると上のようなチーム限定エリアの案内が出てきました。長らくボッチプレイだったので、とにかくこの先に後戻りできない会話の選択肢があって、セーブのタイミングが遅いらしいというザックリしたことしかわかりませんでした。選択を後悔したらすぐにゲームをとめれば、ワンチャンもう一回やり直せるってこと? 無問題!

ダッチェスとモート

ザ・ウェイワードのマスターはダッチェスさんで、なかに入るとレイダーっぽい男に脅迫されています。ダッチェスってウェルチにあった隠し金庫の人かな? 選択肢がいくつか出てくるんですが、私は隠れてお前を狙っているヤツがいるゾと皮肉るものを選択したら、その頭が悪そうなレイダーはあっさり物陰から出てきたグールの男性に撃たれて死んでしまいました。え~……このレイダー、生かせるのかなぁ?(不安)でも、まあ、後戻りできないオンラインだから、今回はこんな感じでこのまま行きます。

ダッチェスさんとの話を進めると、どうやらみんなお宝の情報を求めているみたいです。そこで自分がお宝の情報を知っているらしいクレーンなる人物の振りをして、ダッチェスさんに迷惑をかけている悪党どもを誘き寄せる仕事を請け負います。そんなこんなでヒャッハーホイホイになるクエストが始まってしまいました。

グールのモート

レイダーを始末したグールのモートさんです。強面のボディガードかと思ったらそうでもなく、自称何でも屋らしいです。ちょっと間抜けで、憎めない陽気さがあります。この明るさ、差別の悲哀とか体質ゆえの悲壮感が染みつく前の新しいグール感があっていいです。

モートさんはこの陽気さで C. A. M. P. のチュートリアル用ホロテープをくれます。どうやらここの一連のクエストの序盤は、位置的にも今後始める人向けのチュートリアルを兼ねているようですね。いいなぁ、ますますサブキャラクターでやり直したくなりますね。

あと、ここの二人と会話を進めていくと、やっぱりものすごく懐かしい Fallout 感に見舞われました。ところどころ会話が噛み合っているのかいないのか不安になる掛け合いとか、表示されている文字と喋っている言葉でかなり差がある翻訳の仕上がりとか、さらに唐突に履歴に英文が表示されるあたり、参加/招待に失敗しました。もう一度お試しください。エンハ この場所ではリスポーンできません サマーセットスペシャル★

PS4版は設定画面を一通り見ても言語設定の切り替えが見当たらなかったので、日本語字幕に日本語音声でやることになりそうです。PC 版だと英語音声に切り替えられるのかなとちょっと気になっています。そうすれば原語の意味合いもチェックできるので一石二鳥なんですけどね。

まあ、本格的に PC 版に乗り替えるかはともかく、もうちょっとこのまま遊んで手応えを確かめたいと思います。

指さし あっさり監督官と再会に続く
指さし 目次に戻る