もう数か月も起動すらさせていなかった Fallout 76 のプレイ配信を先日 Twitch でやりました。前回までやっていた B. O. S. のクエストは Steel Dawn という昨年11月の大型アップデートで追加されていたもので、今回からやっていくのは、その後あいだを空けて、先月7日の大型アップデートで追加された続編のエピソードです。Steel Reign という名前なんですけど、前回の終わりかたを見る感じ、こんな鋼鉄じゃあアパラチアの統治どころか、自分の組織の小さな分派すらまとめあげられそうにありません。……大丈夫なの? 不安だなぁ……。

Fallout 76: Steel Reign

公式の看板絵には、にらみ合うパラディン・ラフマーニとナイト・シンの背後にスーパーミュータントが描かれています。最終的にやり合う相手はスーパーミュータント軍団みたいですね。もしかしたら西海岸の B. O. S. 本部がしゃしゃり出てくる大きな話になるかもと期待していたんですが、アパレイチアのお庭でアボミネーション狩りに奮闘するぐらいなら、シリーズ全体の歴史に関わってくる大きな物語に進展するなんて期待もできそうにありません。こりゃあ、このクエストが終わっても、まだこの人たちアパレイチアでのんびり孤立してそうですね。

絵のナイト・シンはちょっと顔が違うというか、老けている印象を受けました。作中の血気盛んな姿は、もうちょっと若いぐらいの設定のほうが合うんじゃないかと思ったんですよね。あと、顔の骨格を見ていると、ゲーム内の顔立ちより、アジア系の特徴がよく出ている気がします。たしかに Shin という名字は、明らかにアメリカ合衆国で既得権益層になっている白人文化ルーツの名前じゃなさそうなんですよね。以前にラフマーニは中東のムスリムに多いらしい名字だと書いたことがあって、女性という点も加味すると、差別を受けることが多い属性持ちのキャラクターなんじゃないかと分析していました。そんな彼女が一時的な遠征隊とは言え、B. O. S. から枝分かれした地方の組織をまとめ上げるポジションにいるのは、差別反対のメッセージを掲げるという点でも、いいことだと思っていました。最近の Fallout 76 は、女性リーダーも多かったですしね。でも、対立するシンもけっしてメジャーな属性持ちじゃなさそうなんですよね。

調べてみるとシンという名字は、おもに韓国が起源らしいので、このコロナ禍で差別が目立ち始めているアジア系のキャラクターとして作られている可能性があります。こう見ると、本家から離れた少数派の組織で、アジア系とムスリムが権力争いを繰り広げている構図に見えてきます。しかも、前回も書きましたが、私視点では申し訳ないんですけど、これまで B. O. S. で描かれてきた権力抗争のなかでも、わりとしょうもないほうに分類される争いに見えるんですよね。大きな組織をめぐる兵士の信念をかけた戦いっていうより、どっちかって言うと、日頃職場で見ることもある人間関係の揉め事レベルって言うか。被差別層を代表してそうなキャラクター二人が、本家そっちのけで、こんな田舎で、こんな抗争を繰り広げるのは……いい話なのか?

B. O. S. のトップの座は、おもに創設者のロジャー・マクソンの家系に受け継がれてきたものでした。マクソンは“Maxson”とつづり、単純に考えれば「マックスという名の男の一族」を意味しています。マックスはラテン系の名前、マクシミリアンを短縮した派生形で、愛称としても用いられます。文化のルーツや人種で考えれば、ヨーロッパの文化を背景に持つ典型的な白色人種のアメリカ市民と言えます。マクソンの影が薄く、ラフマーニとシンが物語の中心人物になるのは、最近の人種差別に敏感な風潮からすると当たり前の流れのように見えますが、全体的な構図を見ると、本部はやっぱりトランプ政権が好ましいとした典型的な白人が牛耳っていて、その周りで少数派の被差別階級が醜い争いを繰り広げているみたいな解釈もできそうでちょっと怖いです。ここらへんの解釈は、今回の追加エピソードでどういう締めかたになるか次第なので、そういう点でもこの物語に興味があります。

Fallout 76 はアップデートを重ねて、本当にいいゲームになったと思うんですよ。リリースされた直後は、本当に悲惨な状態でしたから、ここまで盛り返したことは素直にすごいと思います。でも、最初から変わらないのは、私が期待していたのはオンラインゲームじゃないってところなんですよね。最近、Fallout 76 がオンラインゲームとして充実してくるごとに、それを実感します。そろそろ一人でゆっくりプレイできるシリーズ作品を作ってほしいなぁ。このゲームを今でも続けているのは、新しいシリーズ作品が出たときに、その世界観をきちんと自分の感覚で堪能できるようにしておきたいからです。正直、もうオンラインゲームのやりこみ要素にはついていけなくなっています。余裕があればまた違ったかもしれないけど、今はやりこみに費やせる時間もないので、とりあえずいつか出るナンバリング作品に備えて、ストーリーだけ追いかけておきたいと思います。

久しぶりにゲームを立ち上げて、ちょっと興奮したのが、メインメニューのテーマ曲変更です。その昔、バトルロイヤルの Nuclear Winter が追加されたときに流れていたアレンジが戻ってきたようです。このアレンジ、カッコよくて好きなんですよね。戻してくれて、嬉しいわ😍

Vault 96

メインメニューで流れる映像も Steel Reign 仕様に変更されています。Vault 96の扉が開いているので、これからここに向かうんでしょうね。今作のマップにもあちこち Vault があって、96と言われても、いまいちどこのかわかっていなかったんですが、荒れた境域に入り口こそあったものの、なかには入れなかった未実装 Vault が今回採用されたようです。前にレイドやってたのはどこだったっけと思ったら、あちらは94でした。

A Knight's Penance

アップデート後にゲームを立ち上げると、Steel Dawn のクエストを最後まで進めていたため、とくになにもしなくても、すぐにその場で新しいクエスト、A Knight’s Penance が始まりました。説明文によると、「幹部たちの様子が不穏だ。イニシエイト・ラッセル・ドーシーと話して、ATLAS 砦周辺の噂を聞こう」とのことなので、とりあえずラッセルくんに会いに行けばいいらしいです。ウワサから始まるっていうのが、軍事的な組織のわりに、なんかフワッとしてて不安なんですけど、いいのか?

イニシエイト・ラッセル・ドーシー

それにしても、パラディン・ラフマーニとナイト・シンは、この半年のあいだ、ずっとにらみ合いを続けていたわけですね。逆にすごいな。人と対立するのって、けっこう疲れるよね。76のワイは、面倒になって先に折れがち。

キャンプのアイコン変更

76のワイがアパラチアに出没できなかったあいだに、いろいろバグ修正も含めてアップデートがあったことは知っていたんですが、マップを開いて早速、C. A. M. P. のアイコンがなんか違うことに気づきました。ファスト・トラベル先に指定する以外に、名前やアイコンの変更もマップ画面からできるようになっています。自分の好きにカスタマイズできる項目が多いのはいいことだけど、どうしてこうなったのか、よくわかっていません。もはや長くやらなさすぎて、どういう背景からこんな仕様になったのか見当すらつかないんですよね。なにか目的があって、そうすることで便利になるから実装された機能だと思うんですけど、取引関係かな?

パンチカードマシン

わからないと言えば、ビルドの保存と切り替えができるようになるパンチカードマシンも、新しく ATLAS 砦に設けられているのを見つけました。いや、76のワイにとって新鮮なだけで、春には導入されていたらしいので、みんないまさらなに言ってんだって感じでしょうけど……。この機能って、かなり前から要望があって、かなり前から実装する~する~って言ってた気がするんですよね。こう、プレイヤーの要望が反映されているところをじかに見ると、ああ、いいゲームになったな~と実感します。

ビルドの保存

想像していたのは Perk カードの切り替えだけだったんですけど、この画面を見るに、S. P. E. C. I. A. L. の値も記録しておけるようになったみたいですね。これだとレベルアップのたびに Perk カードを諦めてポイント振り直しする必要もないってことかな? そうだとすれば、一人のキャラクターで対応できる能力の幅が広まりそうでいいですね。

ただ、私、今となってはどうしてこのキャラクターをこんなステータスにしたのか、記憶がないんですよね。ホント、なにを考えてこうなったんだろう? しかも今やレジェンダリー Perk なんて代物もあるし、相変わらず変異すらしていないし、キャラクターの育成はまったくできていません。ビルドの使い分けなんて、今活用できるのはせいぜいショッピング時用に Lone Wanderer を Hard Bargain に切り替えるぐらいです。

通貨もキャップ以外に金塊や債券もできちゃったし、Perk もレジェンダリー Perk まで別枠でできちゃったし、武器防具のレジェンダリー効果も後付けできるモジュールがリリースされちゃったし、やれることが増えてきたぶん、全体的に煩雑になってきた印象を受けます。運営側としてはバランス調整に使える選択肢が増えるし、幅広い要望に応えられるし、いいことなんでしょうけど、平凡なゲーマーのおばちゃんはね、もうついていけないんですよね。

ああ、ホワイトスプリングもだ

さて、76のワイが使いこなせない新(?)機能を挙げ出すときりがないので、クエストを始めるために ATLAS 砦の入り口でラッセル・ドーシーくんに話しかけます。「今度はチャールストンか……待て、ホワイトスプリングまで?」と独り言をブツブツ言っているので、事情はわからないけれど、調子に乗って「ああ、ホワイトスプリングもだ」と乗っかることにしました。結果、すぐに「一杯食わせようってのか?」と見抜かれてしまいました。

増えるスーパーミュータントの襲撃事件

詳しい話を聞くと、どうもアパラチアのあちこちでスーパーミュータントから襲撃を受ける事件が多発しているようです。前回 ATLAS 砦も地下から侵入されていましたが、狙われていたのは B. O. S. だけでなく、広範囲で同様の襲撃事件が複数起こっていたということになりますね。それはそれで奇妙です。

奴らは情報を提供しにきただけだ

今回は初っ端から翻訳具合が気になる文章が散見されました。結果、このプレイ日記をまとめる前に、海外プレイヤーのゲーム配信を最初から最後までチェックするハメになりました。ねえ、アップデートを重ねるごとに、脚本も日本語翻訳も品質どんどん落ちていってない? 76のワイはそういうとこも心配です。

まず翻訳で調べたかったのは、ラッセルくんの口が突然悪くなるこの「奴らは情報を提供しにきただけだ」です。ファウンデーションを「奴ら」呼ばわりです。原文は“They just came to share information with us”でしたね。たぶん訳者からすると、敵対勢力を指してしゃべっているような文脈に見えたんでしょう。じゃないとラッセルくん、ファウンデーション大嫌い説の疑いが出てしまいます。たしかに、“just”は文脈がわからないと翻訳しにくい言葉ではありますけど、この場合は「だけ(only)」という意味合いじゃなくて、「ちょうどピッタリなタイミングで」のほうじゃないかと思うんですよね。つまり、ラッセルくんがたった今ファウンデーションから報告を受けたばかりってことです。

あと、その前のファウンデーションが「救助活動にも当たってくれてる」に相当する原文が、私がみた英語版のプレイ動画では見当たらなかったんですよね。逆に、“Starting that trade deal with them has worked wonders(あの取引の契約を彼らと始めたことで、驚くような効果が出てきている)”という一文が加えられていて、ファウンデーションがなんでタイムリーに襲撃の報告を B. O. S. にできたのかと言えば、以前に76のワイの活躍で食料品を B. O. S. に納める契約が成立していて、両組織を人が行き来しているからと解釈できるようになっています。なんだかんだうまく連携できてるって示唆なんですよね。

アンキャニー洞窟

うまく連携ができているので、ファウンデーションが今回の襲撃について独自に調査した結果、襲撃犯のスーパーミュータントたちが、アンキャニー洞窟から来ている可能性があることを突き止めた報告も、ラッセルくんは受けています。しかし、各地からあまりにも襲撃の報告が相次ぐので、うまくまとめることもまともにできていないようです。手一杯なラッセルくんは、ひとまずここらへんで一度先に上官に報告しておいたほうがいいと判断したようです。親切な76のワイが、彼に代わって上官に報告してきてあげます。

問題は、この場合、パラディン・ラフマーニとナイト・シンのどちらに報告すべきかです。こういう場合、直属の上司が先なんでしょうけど、二人が一緒にいる場合は、より地位の高い人間に敬意を払って情報を先に渡すべきだと思います。いえ、76のワイは従軍経験もないので、兵士としてどちらが正しいのかは知りませんけども、あくまで社会人として、上司の上司と上司が目の前にいた場合、状況にもよりますけど、基本は上司に断って上司の上司を立てるべきですよね。

クエスト内容

手元の Pip-Boy で更新されたクエストの内容を確認したら、「この件をパラディン・ラフマーニとナイト・シンに報告しよう」と二人の名前が併記されていました。とりあえず、ATLAS 砦のなかに入って探してみるか。

アピールが激しいナイト・シン

バルデスさんのご尊顔を拝んで、パラディン・ラフマーニのオフィスに寄ってみましたが、姿が見えなかったのでナイト・シンの定位置に来てみました。結果、上のとおり、パラディンとにらみ合ってなにかしら言い合っていました。しかしパラディンが声を荒らげているあいだも、チラチラこちらを見てアピールしてくるナイト・シン。仮にも上官が怒ってるんだから、ちゃんと相手をしてあげなさいよ。

パラディンはどうもアパレイチアの人々が苦しんでいるので兵を派遣すべきと主張しているようです。対するシンは、スーパーミュータントの襲撃を受けたあとでそんな兵力は残っていないと彼女の命令を却下しています。パラディンは各地で同様の襲撃が起こっていることをもう察知しているのかな?

イニシエイト・ヒューセン

言い合いを終えると、パラディン・ラフマーニまでそろってこちらを見つめてきました。こ、怖いよ、あんたたち――と、そこにどこかからか聞こえる「ヒューセン」という人物の独り言。おそらく以前はいなかった新しい名有りのキャラクターです。興味がわいたので、言い合う上官二人はしばらくそのまま放置して、新しいキャラクターを探すことにしました。

扉の開けかた

ATLAS 砦のなかをうろつき始めた76のワイ。起動するのも久々すぎて操作方法を忘れていると先に書いたんですが、とくに扉なんて、最近 Phasmophobia をやっているので、扉をクリックしてホールドしながらカーソル移動で開けるクセがついてしまっています。Fallout 76 でそれをやると、扉に向かっていきなり武器を構える危ない人になります。兵士失格ですわ。

イニシエイト・ラミレズ

さっき声を聞いたヒューセンという人物ではありませんが、すぐにラミレズという見慣れない男性を発見しました。前はこんな人いなかったはずなので、Steel Reign で新規追加されたキャラクターで間違いないでしょう。B. O. S. らしくない作業着に身を包んでタバコをふかしています。もしかしたらスクライブ系の人なのかな?

ちょっとガラが悪そうですが、独り言を聞く限り、孤児のマックスくんにパトロールの方法を教えて喜ばせようとしているなど、面倒見がよさそうにも見えます。ちゃんと話して生い立ちを尋ねると、大戦後の混沌としたウェイストランド育ちで、この世界で生きていくことについて、「難しいな。愛するものに感謝し、抱きしめることを覚えなきゃな」というふうに語ります。めっちゃいい子やん。

しかし今は話せる選択肢が自己紹介を頼むぐらいしかありません。のちのちクエストに絡んでくるキャラクターっぽいですね。会話中にどこかに歩いて行こうとするので、長話せずに解放してあげることにしました。

マーティー・パットナム

砦のなかをウロチョロしていたら、その昔76のワイが B. O. S. に勧誘したマーティーくんを見つけました。まだここにいたんですね! スーパーミュータントの襲撃以来、新人教育にまで手が回らなくなったらしく、彼は今でもここでイニシエイト候補をしているそうです。彼、好きなんですよね。あんまり頭はよくなさそうだけど、まっすぐで明るくて、わかりやすそう。こういう気楽なノリが好き。

パラディンとナイトの対立について意見を求めることができるんですが、マーティーくんは軍隊の上の者には従う体育会系の考えに理解があるらしく、本部の命令に背いたパラディンの行動はよくないと考えていました。でも、パラディンの考えには一部賛同できるところもあるようで、けっきょくは「二人で解決してくれりゃいいが」で終わるみたいです。うーん、76のワイも同じだから言えることだけど、あんまりしっかりした考えを持てない人間が言いそうな結論だなぁ。でも、そんなマーティーくんのキャラが大好きなんですよね。

配信で言ってたんですけどね、これまでの Fallout シリーズの作品だと、今回のパラディンとナイトの対立みたいな構造が描かれたときに、周辺に聞き込みをしてみると、登場人物ごとに信念とか利害関係があって、きちんとどっち派なのかの考えがしっかり確立されていることも少なくなかったんですよね。その上で、じつは片方に味方していたはずの人物が裏で手を引いていたりとか、その対立に巻き込まれた第三勢力から新しい情報が手に入ったりとか、物語が多重に進展していくこともあったんですよね。最近の Fallout 76 の物語って、そこらへんの構造がものすごく薄いんですよね。選択肢があっても、ストーリーの進展はだいたい一辺倒で、せいぜい最後にどちらの味方につくのか選べるだけ、みたいな。そういうのが、今の私はとても残念です。だから次のオンラインじゃないシリーズ作品を作ってほしいって言ってるんですけどね。

マーティーくんも、スクライブ向きの弟と二択で選んできたキャラクターだけど、彼を選んだ影響が今後のクエストに出たりするのかな?

ラフマーニ派のラッセルくん

ちなみにパラディンとナイトの対立については、砦の入り口前で話したラッセルくんにも尋ねることができます。「正直なところ、かなり辛い」と言いつつ、彼はラフマーニ派の人みたいです。どっちもどっちみたいな言いかたをしていますが、「ナイト・シンじゃ、パラディンのように忠誠心を集めることはできない。あの人は、人に慕われるタイプじゃない」とけっこう辛口な評価を口にしています。辛辣ぅ~!

ノーランド

次に見つけたのは真面目人間っぽい匂いがするイニシエイト・ノーランドです。でも忙しなくその場で腕立て伏せをしたりして、はなしかけても「今は話せない」の一言で相手にしてくれません。今までで一番無愛想ね。

ヒューセンという人物もほかにいるはずなんですが、どこにいるのか見つけられませんでした。仕方がないので、そのうちクエストで話すことになるだろうと踏んで、先にパラディンとナイトとの会話を進めることにしました。

パラディンのほうが上官だからと思って、先に話しかけてみましたが、「シンと話をしたようね」としか言ってくれません。いえ、まだ話してません。「シンと話せ」ってことだと思うんですけど、ここのセリフもなんでこういう文になったんだろう……?

なにが望み?

仰せのままにナイトに話しかけると、「巡回スケジュールについて、ラフマーニと話し合っていた」と教えてくれます。それを聞いたパラディンが「巡回よりもずっと重要なことよ。人の命がかかっている」と訂正してきます。あれかな。砦に襲撃があったから、各地に異変がないか調べるべきって、パラディンが主張していたのかな?

ナイトへのツッコミを終えたパラディンが「イニシエイト、何か?」と、二人の言い合いをいったん中止して、こちらの用事を確認してくれます。ここのセリフ、日本語音声はドスの利いた声で「なにが望み?」でした。怖いよ~! 明らかに敵対する人物に投げかける言葉じゃん。ちなみに原語では“What do you need, initiate?(なにが必要なの、イニシエイト?)”だったらしいんですけど、これがなんか文脈の情報が錯綜して「なにが望み?」になったってことですよね。ちょっと場当たり的に翻訳しすぎじゃないですか?

用件を聞かれたので、パラディンに各地でスーパーミュータントの襲撃事件が多発している旨、報告すると、パラディンがナイトに、ほら言わんこっちゃないといった態度をとりました。ナイトも「こんなに早く起こるとは思っていなかった」と素直に自分の読み間違いを認めています。ここらへんはやっぱり年の功というか、パラディンのほうが上手ですね。

ナイト・シンのミュータント狩り

76のワイの報告を受けて、ナイト・シンは自分でミュータントの発生源を突き止め、叩きに行くとその場で決めます。しかし、即座にどこに行く気だとパラディンにツッコまれています。さらに、パラディンが要請していた巡回に関しては、今まで人手不足を理由に断っていたのに、今度は自分が分隊を連れて敵の本拠地を探しに行くと言い出す矛盾まで指摘されています。人手足らんのんちゃうんかいと言われると、イニシエイトたちがいれば ATLAS 砦の守りは大丈夫と言い返します。なんか支離滅裂ですね。とりあえず、自分が前に出てやりたいらしい人なのはわかりました。

スーパーミュータントの発生源を教える

ナイト・シンがあまりにもパラディン・ラフマーニに追い詰められてまともな反論もできずにいるので、助け船を出せる会話の選択肢が出てきました。イニシエイト・ドーシーからあらかじめ聞いていたファウンデーションの調査結果を教えてあげるか、パラディンに味方するか、ナイトをかばうかの三択です。私は基本的に権力抗争に巻き込まれたくないので、素直にファウンデーションのネタバレ情報を真っ先に教えてあげました。

ナイトが分隊を連れてアンキャニー洞窟に向かうと、「兵力を分散させることになるわ。それこそあなたが避けたかったことじゃないの?」と追い打ちをかけるパラディン。するとナイトは、「二人でいれば対立は避けられん。今後は妥協も必要になるぞ」とパラディンとナイトの対立に焦点を当てた論点のすり替えをしてきました。その対立に巻き込まれる下の人間のことも考えてね!

76のワイはみんなのお手本!

分が悪いせいか、ナイト・シンはスーパーミュータント討伐に連れていくイニシエイトを指名し、76のワイに招集をかける仕事を任せて、話を切り上げようとしています「他のイニシエイトにとって、お前は良いお手本になる」とのことで、「お前も来るんだ」とのご命令をいただきました。なんか急にナイト・シンからの信頼が厚いらしい演出が出てきましたけど、私そんなに信頼されるようなことしてましたっけ……?

原語を調べるために見ていた海外プレイヤーのキャラクターは、どうやら会話の違いを見るに、これまでにラフマーニ寄りの会話の選択肢を選んでいたらしく、ラフマーニ派の人間としてナイト・シンに扱われているようでした。ここのセリフが、“It will be a good opportunity to show Rahmani’s favourite how things should be done(物事の方の付けかたをラフマーニのお気に入りに見せてやるチャンスになるだろう)”といった感じで、操作キャラクターのことを「ラフマーニのお気に入り」呼ばわりしていました。しかし、76のワイの場合、上のように「お前は良いお手本になる」と褒めちぎられる形になっています。つまり、ワイは今、パラディン・ラフマーニよりナイト・シン派らしいです。え、ワイ、ゴリラのお気に入りなの? まったく身に覚えがないんですけど……? もしかしてパラディンがドスの利いた声で「なにが望み?」と言ってきたのはそういうこと? 敵認識されちゃってない?

ナイト・シンの反乱

まだまだナイト・シンが目の前にいる状態なんですけど、いちおう、部下を引き連れて出陣すると言い張っているナイトについて、これでいいのかとパラディン・ラフマーニに意見を求めることができます。彼女は「いいえ。でもこの愚かな任務が本格的な反乱を防げることになるなら、やりましょう」と本格的な対立を避けられるなら彼の自由にさせてやろうといった旨の返事を返してくれます。これ、本人の前で言ってるのがおもしろいな。

ここのパラディンのセリフは、原語では“I’m not. But if this foolish mission is what it takes to prevent full-on munity, so be it”でした。最後の部分は日本語では「やりましょう」だったけど、英語で“So be it”って言ったら、けっこう諦めの境地で呆れながら「勝手にしろよ」というニュアンスが入る言葉なので、かなり突き放しの意味合いが強いと思います。パラディンとしてもナイトに歩み寄ろうと努力したけど、もう付き合いきれんわってことなんでしょうね。

ナイトがお外で暴れてくるあいだ、パラディンは外部から報告を受けているイニシエイト・ドーシーと話し合って、助けを必要としているアパラチアの住民を調べておくと言っています。周りの状況がわかってくれば、「シンを反乱に走らせることなく、回せる兵力があるかもしれない」という期待もあるようです。

スプレッドシートってなに?

それを受けて返したナイト・シンの言葉が「戻ったらスプレッドシートを確認しよう」でした。最初に読んだときは「なに言ってんだ、コイツ?」状態で、うまく理解できませんでした。原語だと“ I’ll be checking the spreadsheets when I get back”です。日本語だとまず書かないセリフの返し方なので、工夫しないと直訳では会話がつながりません。パラディンのこの前のセリフ「シンを反乱に走らせることなく、回せる兵力があるかもしれない」は、原語では“Maybe there are some resources we can spare without inspiring Shin to start a riot”でした。この「反乱(riot)」は、おそらくその前の会話に出ていた「本格的な反乱(full-on munity)」ではなくて、今回のアンキャニー洞窟への出陣を指しているんじゃないですかね? ナイト・シンが行かなくてもいいように、代わりにこの任務を果たせる兵士を見つけられるかもしれないって彼女は言いたいんだと思います。それを受けてナイトが、「オレの部隊がスーパーミュータントを華麗に倒しているあいだ、お前はここに残ってぬくぬく代わりに任務がこなせそうな兵士探しでもやって、一生懸命そういう兵士の名前一覧でも作っておけよ。オレがアイツらを倒して、華々しく帰還してからお前の仕事をじっくりご査収してやるよ」っていう嫌味を言ったってことなんだと思うんですよね。なのでスプレッドシートのセリフは「戻ったらお前が見つけてきた兵力の一覧(報告書)を確認してやろう」という解釈でいいと思います。“riot”って、だれかと本格的に対立するっていうより、もっとバカ騒ぎする感じの印象ですもんね。パラディンからすれば、今回のナイトの出陣は、子供が起こした騒動みたいなもんじゃないかな?

新種が出るかも?

パラディン・ラフマーニが諦めの境地に入ってナイト・シンをとめなくなったので、いよいよ彼のお気に入りとして腹をくくらなければいけなくなりました。アンキャニー洞窟へ向かうにあたって、必要な準備をナイトに確認すると、「新種が現れる可能性もある」という言葉が飛び出してきました。そうか、ここで新しい敵の追加か!

カニ歩きのラフマーニ

ナイトとの会話がよほど気に入らなかったのか、自分のオフィスに帰っていくパラディン・ラフマーニが、以前にナイト・シンも披露していたカニ歩きをしていました。よほど不服なので、なにか態度に出さずにはいられないんでしょう。これくらいのストレス発散方法なら、かわいいもんでしょう。話しかけると「ミュータントの相手をするなら気をつけて。そして困っている人は必ず助けること」と助言してくれます。軍人の忠誠心はもうないけれど、ほかの言ってることはすごい人格者なんだよなぁ。

アンキャニー洞窟へ、レッツゴー!

上司二人のケンカを見届けたので、クエストの内容が更新されました。どうやらナイト・シンが指名したイニシエイト二人に、今回の任務の内容を伝えて、アンキャニー洞窟で落ち合えるように準備を進めればいいらしいです。イニシエイト・ノーランは 「今は話せない」 であしらわれた人だけど、イニシエイト・ヒューセンは声だけして見つけられなかった人ですね。

アンキャニー洞窟

ちなみに、今回の目的地のアンキャニー洞窟は森林地帯と積灰の山エリアと荒れた境域のちょうど3エリアの境目あたりに位置する洞窟です。観光地だった手前、UNCANNY と大々的に宣伝されていて、マップでは HOLLYWOOD のごとく大きな白い文字の看板が描かれています。ここはたしか、ダゲール司令官の味方クエストでアラクネーだかアラクネだかを取りにきたところなんですよね。もうそろそろどこのロケーションも複数のクエストの目的地になってしまっているのかな? やり出したころはムダに広いって言ってましたけど、大型アップデートがどんどん入って本当によかったですね。

イニシエイト・ノーランドの生い立ち

さて、最初にどこにいるかわかっているイニシエイト・ノーランドに声をかけることにしました。さすがに今回は会話に付き合ってくれました。「自己紹介してもらってもいいか?」の答えが「もちろん自己紹介くらいできるさ」だったので、自己紹介する能力すらないと思われているような人だったのかとちょっとひっかかりましたが、“Do you mind”系の問いかけに“I can”で答える感じだったので、直訳で違和感が出たパターンだったようです。丁寧に自己紹介を求めた76のワイと、それくらいいいよと答えてくれたノーランドって感じですかね。なんせこの人、時間ないらしいので。

イニシエイト・ノーランドはオハイオ州出身で、両親は政府の仕事をしていました。オハイオ州はこのアパラチアから見て北西に隣接している州ですね。このマップにもその州境を流れるオハイオ川があって、マイアラーク狩りで小遣い稼ぎができる「オハイオの川下りアドベンチャー」というロケーションが存在します。ちなみにこの川は、もっとさかのぼれば、ゲーム中“The Pitt(ピット)”の名前でおなじみのペンシルベニア州ピッツバーグから流れてきています。オハイオは比較的核爆弾のターゲットにならず、農業も盛んな平和な地域という設定みたいです。あくまでも、他の地域に比べればの話ですけどね。彼の両親は大戦の勃発に直接つながるような大きな決断を下せる役職ではなかったようですが、それでも核戦争を引き起こした政府の罪に少なからず加担していたわけで、その償いとして B. O. S. に加入して、みんなの役に立つと決めたそうです。日本語訳は「両親がこの災いに加担したのは事実だからな。その償いに」となっているんですが、原文では“Make up for my parents’ contribution to causing this disaster, however small it was”と、「両親の責任は小さいが」という言及がありました。めっちゃええ子やん。

76のワイの選択肢に「そんなに堅苦しくしなくていい」という一文が現れるほど、堅物の匂いがプンプンします。ちょっとナイト・シンに近い印象を受けるんですよね。クソ真面目そう。

イニシエイト・ヒューセン

まだ会ったことがないイニシエイト・ヒューセンについて尋ねてみると、「彼女は……軍人向きではない」とのこと。女性なんですね。軍人向きじゃないってことは、彼女もスクライブ向きの人なのかな? まあ、イニシエイト・ノーランドがバリバリ軍人向きの人っぽいですもんね。せっせと腕立て伏せしてるぐらいだし。

ナイト・シンの指示どおり、自己紹介は簡単に済ませて、アンキャニー洞窟へ向かうように指示を伝えると、ノーランドは心得た様子で部屋の外へ移動し始めました。76のワイは、残るイニシエイト・ヒューセンを探します。

イニシエイト・ヒューセンとマックスくん

クエストマーカーを頼りに、先ほどまで自力で見つけられなかったイニシエイト・ヒューセンを探します。彼女は孤児のマックスくんと、お姉ちゃんのマルシアちゃんがいた地下で見つかりました。なにやらマルシアちゃんについてマックスくんと話している様子です。「僕を捨てたんだとしたら?」と言うので、もしかして本当に出奔してレイダーにでもなったのかな? マルシアちゃんは両親が死んだのは B. O. S. のせいだと信じてる様子でしたもんね。砦に定住して、候補生もイニシエイトもたくさん集まってきたし、マックスくんはもう一人でここでやっていけるとでも思ったのかな?

姉のことを話すマックスくん

マックスくんはお姉ちゃんのことを「姉さんのマーシャ」と呼んでいます。マーシャ……? あれ? マルシアじゃなかったっけ??? そう言えば、マックスくんの名前は原語のまま“MAX”表記でしたけど、知らないあいだにカタカナに修正されていますね。マルシアちゃんのカタカナも、原語に近い発音に調整されたのかな?

マルシア

Steel Dawn 開始当初のプレイ動画を見返してみたら、当時からマックスくんは「姉さんのマーシャ」と言っていたようです。ただお姉ちゃん本人の名前は UI でマルシア・レオーネと表示されていました。そうそう、目がやたら大きい勝ち気な美人さんだったんですよね。訳語のブレが「マーシャ」で統一されたようです。

ところで、マクソンの名前はマックスの子孫みたいな意味という話を冒頭に書いたんですが、マックスくんの名前がマクシミリアンと語源が同じマキシモなのは、マクソンを意識してるんじゃないかなと思うんですよね。今後ここの B. O. S. を引っ張っていくのは、この子なんじゃないかなと勝手に思っています。だって、名字だってレオーネなんですよね。Fallout 3 のリオンズ父娘と同じ、ライオンを語源とした名前なので、4 で東海岸側の B. O. S. を率いてたアーサー・マクソンあたりのオマージュみたいな存在なんじゃないかな?

イニシエイト・ヒューセン

お姉さんが行方をくらましたという話ですが、マックスくんとはなにも新しい会話ができないみたいなので、おとなしくイニシエイト・ヒューセンと話していきます。新しい任務の招集に来たと言うと、明らかに動揺し始めます。軍人向きじゃないって、こういうことだったみたいですね。

診察室にこもりたいって言うのは、仮病を使って任務をサボるという意味ではなく、彼女が治療を得意としている人だかららしいです。後方支援の衛生兵タイプなんですね。衛生兵って、B. O. S. だとスクライブに入るのかな? それとも肩書きはナイトと一緒のコースなのかな? イニシエイトのままなのも、ちょっと違う気がするし……ここの衛生部はどうなってるんだろ?

Dr. ハーディについて

彼女はもともと大戦後に Dr. ハーディというお医者さんのもとで患者の治療のお手伝いをしていたそうですね。その Dr. ハーディが B. O. S. にスカウトされて、彼の推薦で優秀な看護師、あるいは衛生兵として彼女にもお声がかかり、イニシエイトになったという流れみたいです。ただ、戦場には出たことがないらしく怯えています。ま、そりゃこんな経歴じゃ、普通はそうだよね。

海外プレイヤーのプレイ配信を見る限り、“I thought he hated me. Are you sure he didn’t send you to, um… discharge me, or something?(彼は私のことが嫌いなんだって思ってた。彼があなたをここに寄越したのは、その……本当に除隊とかなにか、そんなことのためじゃないの?)”と言っているので、ナイト・シンには嫌われていると思っていたそうです。だから、任務の招集とは信じられなかったようですね。あと、彼女もナイトが76のワイのことを気に入っていると言っています。以前にワイのことを褒めていたそうです。全然、気に入られるようなことをした覚えがないんだよなぁ……。

Dr. ハーディはめちゃくちゃ名前が出てくるので、どういう人なのか気になったんですが、今は ATLAS 砦にいないらしいんですよね。「最近は落ち着ける場所を探しているみたい。砦からちょっと離れるためにね。あ、でもここを嫌ってるわけじゃないから!」だそうで、アパラチアを放浪しているらしい情報が聞けます。

ちゃんと調べたら、前の Steel Dawn が配信されたときにやっていたシーズン3の The Scribe of Avalon の特典として手に入る仲間だったみたいですね。公式サイトには「ソロモンは主に医療物資を取り扱います。キャップと引き換えに、体力、RAD、そして病気も回復してくれます」という説明とともに下の画像が掲載されています。

Dr. ハーディ

寄生虫やダゲール司令官みたいに、特典で手に入った医療ステーションを C. A. M. P. に設置すると、仲間として常駐してくれるらしいです。なるほど、こういうネタのつながりかたもするんですね! やっぱコンテンツが増えるのはいいなぁ。

マーシャについて

任務についての説明は完了したので、マックスくんと話していた内容についても確認します。どうやらマーシャちゃんが帰ってこないので心配しているそうです。原語だと“Apparently Marcia has been gone for a few days”らしいので、失踪して2~3日程度みたいですね。現実の子供なら姿が見えなくなって1日も経過すれば捜索を始めるのに十分な期間だと思うんですが、こういう世紀末な世の中だと、マーシャちゃんぐらいの年齢になった子供がちょっと姿を消したぐらいではそう神経質になって探し回ったりしないのかも。しかも今、ATLAS 砦は襲撃のあとで、それどころじゃない雰囲気ですしね。

武器を取りに行くと言って座る

会話が終わると、実戦が初めてらしいイニシエイト・ヒューセンは、緊張した様子で「銃を取ってこなきゃ」と言って、スタッと近くのイスに座り込んでしまいました。「大丈夫、エリカ。あなたは立派にやってる!」と自分を鼓舞しているので、エリカ・ヒューセンというのが彼女のフルネームみたいですね。そんなんで大丈夫か?

アンキャニー洞窟へ

二人のイニシエイトに命令を伝えたので、あとは76のワイがアンキャニー洞窟に向かうだけになりました。パパッとファスト・トラベルします。

プラズマ・カッターの藻屑

アンキャニー洞窟前にいる小動物相手に、この前報酬でもらったプラズマ・カッターを使ってみました。久しぶりの戦闘で混乱していましたが、これ、プラズマだから死体が緑のジェルになるんですね。今回はどうせお肉ぐらいしか手に入らない相手でしたが、死体漁りができなくなってしまいました。強い感じがするけど、根が怠惰なので、ヴァンパイア効果がついているガターが一番脳筋戦法で戦えて楽なんですよね。湯水のようにスティムパックが使えるときなら持っていってもいいかな。言うて今も80個くらいストックあるんですけどね。

アンキャニー洞窟のなかに入ると、入り口のところで三人が集合していました。

ナイト・シンが見ている

イニシエイト・ノーランドに話しかけると、「ナイト・シンが見ている」とだけ言います。見ているから、ムダ口を叩くなってこと? なんかこの日本語だと、なんとも奇妙な意味合いを妄想してしまいますよね。見られるのが好きなの?

ファウンデーション提供の情報

リーダーのナイト・シンに話しかけるとお仕事開始です。「ファウンデーションの報告によれば、スーパーミュータントの攻撃はここから始まっている可能性がある」と冷静にブリーフィングしてますけど、その情報をつかんでいない段階から突撃しようとしていたのはあなたですよー! そして、その情報を教えてあげたのはワイですよ~!

衛生兵のイニシエイト・ヒューセン

イニシエイト・ヒューセンが怯えまくっているので、彼女を「入口に置いていったほうがいいだろうか?」という選択肢を選んでみましたが、「無礼な発言は慎むように」と怒られてしまいました。うん、たしかにこれは、兵士として戦場に来ているかたに対して無礼でした。素直に反省。

しかし、この発言をしたことで、ナイト・シンが意外にもイニシエイト・ヒューセンを衛生兵として高く評価していることがわかりました。本人も「し……知ってたんですか? あ、ありがとうございます、ナイト」とちょっと嬉しそうです。76のワイがここでこの発言をしたことで、チームの団結力がちょっと上がったんじゃない?

イニシエイト・ノーランドがちょっとナイト・シンっぽいって書いたんですが、タイプが違うノーランドとヒューセンの対比は、そのままナイト・シンとパラディン・ラフマーニの対比と掛け合わせる意図があったりしないかな? パラディンはヒューセンほど未熟じゃないし、敵を相手に怯えるタイプじゃないけど、できるだけ一般市民を助けようとしているし、武力で突き進む男と周りと協力して助けようとする女の対比でもあるような気がします。

いるのは野生動物のみ

奥へ進むと、マイアラークが1匹いました。倒すとナイトが「どうやら野生動物はスーパーミュータントに一掃されたようだな」と言い出します。「一掃されたんならさっきの1匹はなんでいたんだよ?」という話になるので、ここは翻訳間違いしていそうだなと配信時に見当を付けていました。たぶん、逆にスーパーミュータントが野生動物に一掃されたんじゃないかという皮肉を言っていると推測していたんですが、実際は“Some regular wildlife here. Seems like the Super Mutants would have cleared that out(ここに野生動物。スーパーミュータントがいるなら、あれも一掃されているはずじゃないか)”と言っていたようです。たぶん仮定法過去完了をきちんと読解できなかったんでしょうね。

ということで、野生動物が残っているなら、天敵になるスーパーミュータントもここにはいないだろうという考えかただったみたいです。読みが外れたなぁ。76のワイはとりあえず、まだ入り口なので「決めつけるのはまだ早い」と意見を述べておきました。

シャッターチャンス

アンキャニー洞窟は観光スポットだったので、ちょうど一行が立っている入り口前の広場は写真撮影スポットになっています。ここでカメラを見たイニシエイト・ヒューセンが「集合写真を撮りません?」と言い出します。このとき彼女が言う「ATLAS 砦探検隊」は、英語だと“The Fort Atlas Spelunkers”になっているので、「スペランカー」の単語が使われています。あかん、ちょっとした段差で脛打って死ぬで!

イニシエイト・ヒューセンの提案は、「集中しろ、ヒューセン。ふざけている暇はない」というイニシエイト・ノーランドの冷たい返答で却下されてしまいました。76のワイは、ヒューセンみたいなことを言い出す人と一緒に行動したい派です。何事も楽しくないとね。

集合写真

ということで、勝手に記念撮影しておきます。ナイト・シンだけがバッチリとカメラ目線なのが笑えます。今思えば、この76のワイの前にある備え付けのカメラも使えたのかな?

さっそく死ぬ76のワイ

そんなことを言っていたら、その先に現れたマイアラークにボコボコにされて死にました。スペランカー死す! 763 みたいになってきたな。戦いながらちょっとずつ思い出してきたんですけど、76のワイは、パワーアーマーにガターを装備して、ヴァンパイア効果で HP を回復させる脳筋タコ殴り戦法を常套手段としてきたんでした。だから、変に頭使ってるフリをしてガードするより、武器をひたすら振り回し続けるほうが効率いいんですよね。

てか、みんな変異だレジェンダリーだで怪物みたいな強さになっているのに、メインストーリーのクエストはありがたいことにうちみたいなプレイヤーに合わせて難易度が落ちるように設定されているみたいですね。この Steel Reign でも吸血戦法が通じることが明らかになりました。いける……いけるぞ!

76のワイなしで撃退

リスポーンして戻ってきたら三人だけでマイアラークを片付けていました。あれ? これはワイ、いらないのでは……? 入り口に置いていきます?

フローターに動じないナイトたち

もっと奥に進むとフローターが出てきました。これはスーパーミュータントとよく一緒につるんでいる FEV の変異生物なので、奥にスーパーミュータントが潜んでいる可能性が見えてきました。敵を倒してナイト・シンにそのことを伝えようとしますが、フローターが死ぬときの爆発で毒がばらまかれても、動じることなくその場で平然と立っている B. O. S. のみなさん。強い。

S. P. E. C. I. A. L. の I と言えばワイのことよ

S. P. E. C. I. A. L. の“I”と言えば、この76のワイのことなので、賢いヤツぶって「我々が戦ったフローターもまたミュータントだ。スーパーミュータントと一緒にいる姿がよく目撃されている」と使えない上司 No. 1のナイト・シンに進言することにしました。ナイトはあっさり納得してくれました。チョロい。

配信していたときは最初気づいていなかったんですが、この場所、本来ならまだまだ奥に道が続いている洞窟です。しかし、このクエストで訪れるときは、崩落で道が塞がれていて、ここで行き止まりになっている設定のようです。ナイトは周囲の状況を調べるように「何一つ見逃すな。偵察の不出来で、生死が分かれることもある」とイニシエイト連中に指示を出します。

頑張ると全力を尽くすはなにが違うの?

この言葉を受けて、イニシエイト・ヒューセンが「は、はい。頑張ります。いえ、全力を尽くします。サー」と返答します。ところで、この「頑張ります」と「全力を尽くします」はなにが違うんでしょうね? なんとなくここも「どっちも精神論かよ!」と気になっていた文章でした。

原語を調べると“I’ll try my best. I mean- I’ll be thorough, Knight. Sir(全力を尽くします。つまり……徹底的にやります、ナイト。サー)”と言っています。“thorough(徹底的な)”は、前のナイトの言葉「何一つ見逃すな」を受けて、徹底的に周辺を調べ上げるという意味だと思います。日本語だとどっちも根性論みたいな話になるんですが、英語だと言い直したほうが自分基準の行動ではなく、上司の要望に応えようとしていることがわかりますね。これも厳密に言えば誤訳扱いでいいんじゃないかな。

進路を確保する

自由に周辺を調べ回れるようになったので、更新されたクエストの内容を確認してみました。ここで初めて、この場所が洞窟の行き止まりになっていることに気づきました。今回だけ構造が違うとはまさか思ってもいないですもん。とりあえず、壁の割れ目や塞がれた道を探せばいいらしいです。

崩落した道

壁が崩れて進路が塞がれている場所はすぐに見つかりました。ここだけ器用に塞がるなんてことあるのかな? こういうことが一部で起こってるなら、もう洞窟全体が危なくない?

ツールが必要

調べると、「崩落した岩が道をふさいでいる。適切な道具があれば動かせそうだ」というメッセージが表示されました。選択肢が「何もしない」しかないので、とりあえず道具を見つけないとなにもできないみたいです。

シャベルを見つけるイニシエイト・ノーランド

周辺を調べるために歩き出したら、イニシエイト・ノーランドが「誰かがシャベルを忘れていった。役に立つかもしれない」と言い出しました。だれかが置き忘れていったシャベルが近くにあるみたいです。

岩壁の割れ目

シャベルを拾おうとイニシエイト・ノーランドが向いている方向へ歩いて行ったら、岩壁にできた隙間が見つかりました。奥の空間にシンバルを持ったサルの人形と薬箱が見えます。

パワーアーマーを脱げ

こちらも調べると、「アーマーを着ていなければ通れるだろう」というメッセージが表示されました。ここで76のワイ、すぐにパワーアーマーを脱ごうとしたんですが、脱ぐボタンが思い出せなくてけっきょく脱げませんでした。たぶんボタンは押してたんですけど、調べるボタンと一緒だったので、ここではうまく機能しなかったみたいです。

ナイト・シンに報告

仕方がないので先にナイトに報告することにしました。選択肢で表示されるので、どちらか一方しか報告できないか、なんて心配を一瞬したんですが、ちゃんと崩落現場も隙間もどちらも報告できました。状況を把握したナイトは、パワーアーマーなしでいける隙間にイニシエイト二人を送り込んで、自分は76のワイと一緒に通路を塞いでいる落石をなんとかしようと考えたようです。

イニシエイト・ヒューセンは、イニシエイト同士二人きりになってしまうので、ちょっと心配そうです。ナイトはノーランドの腕を信頼しているらしく、「先導はイニシエイト・ノーランド。無線連絡を怠るな。危険を察知したらすぐに引き返せ」と自分の腕を過信せずにいったん撤退することを覚えろと指示を出します。

突然、英語をしゃべりだすナイト・シン

イニシエイトに指示を出し終わって、76のワイと二人きりになったナイト・シン。ここで突然、流暢な英語で話し始めました。なに? 気が緩んで母国語が出てしまったの?

その昔、クレーターを治めるメグちゃんは英語をしゃべり出し、ついには字幕まで英語になったことがあったので、日本語字幕が表示され続けた今回はまだマシですね。アメリカ合衆国のゲームだもの。母国語を衝動的にしゃべりたくなるときもあるわよね。

イニシエイト・ヒューセンについて語るナイト・シン

次の「ほかのイニシエイトを守ろうという思いが強いようだな」という選択肢で話題を切り替えると、また日本語に戻ってきました。崩落の話題になると発作的に母国を思い出すトラウマでもあるんでしょうか?

ナイトはとくに、「イニシエイト・ヒューセンにとっては ATLAS 砦の外での初の実戦でもある。花を持たせないとな」とヒューセンを大事にしようとしているようです。イニシエイト・ノーランドは放っておいても自力でなんとかできるタイプだから、ちょっと頼りない部下がちゃんと成長できるように、真摯にサポートしようとしているって感じかな。いい上司だな!

シャベル

おしゃべりが完了したので、シャベルを拾って崩れた岩を取り除こうと思います。辺りを歩きながらシャベルを探し回っていたら、イニシエイト・ノーランドが見ていた方角というより、イニシエイト・ノーランドがシャベルの話題を出したときに76のワイが見ていた場所にシャベルが落ちていました。

Luck

せっかく道具を拾ってきたんですが、いざシャベルで掘ろうと崩落現場をもう一度調べると、選択肢が増えていました。その一覧を見たら、「[Luck]岩を一つ取り除く」でいいような気がしてきたので、こちらを試してみることにしました。結果は積み上がっていた落石がガラガラと崩れ落ちて一発でキレイな道が開けました。76のワイは運も強い男なんですよね。

ところでここって、なんでこんなにも淫靡なライティングなんでしょ? そんな怪しい場所じゃなかったはずなんですけど……。

スーパーミュータント・バーサーカー

岩を取り除くと、奥からやっとスーパーミュータントが出てきました。ピンク色に照らされた道から半裸の体格のいい兄ちゃんたちがワラワラ出てきたので、ちょっとハードゲイのパフォーマンス感ありましたね。今までのヤツらと違って肌の緑色が抑えられていて、ちゃんと肌色っぽく見えます。その肌の上に、赤い顔料で全身に模様が描かれています。もしかしたら血かな? アマゾンのジャングルとかアフリカの奥地にいる食人族とかを想像で描いたらこんな感じのデザインになりそう。というか、ちょっと The Forest のあの人たちっぽさがありますもん。バーサーカーって言うぐらいだから、近接武器でタコ殴りしてくるイメージが強かったですね。とは言え、ガターでとりあえず殴り続ける戦法を思い出した76のワイに、死角はありません。

イニシエイトが危険

新種のスーパーミュータントを倒して、道の奥に進んだナイト・シンとワイ。どうやらスーパーミュータントたちは、どこかを攻めようとしてこの洞窟の奥を掘り進め、岩盤の崩落でなかに閉じ込められてしまったようです。ATLAS 砦の地下はなかで小型の原爆を爆発させてもビクともしないほど強固な岩盤でしたが、ここの洞窟はデリケートなようですね。スーパーミュータントたちは、やっとそとに通じる道が開いて興奮していたようでしたが、ナイト・シンが言うには、食料や明かり、水などがなく、狭い場所に長時間閉じ込められていたので、錯乱状態に陥っていたんだろうとのことです。

この先の道が環状であることはナイト・シンも知っているらしく、岩の隙間から進んだイニシエイト二人組の安否が心配になってきたようです。てか、なんで環状ってすぐわかったんだろ?

イニシエイトは他にもたくさんいる

ここで「ね~、今どんな気持ち~?」とナイト・シンの胸中をいろいろ探れる会話の選択肢が出てくるんですが、「なぜそんなに気にする? イニシエイトは他にもたくさんいる」というクソみたいな質問も選択できるようになっています。76のワイ、鬼やな。てか、ここはそもそもイニシエイト二人が心配なら、早く助けに行けやというツッコミ待ったなしの会話です。

ここの一番上の選択肢は、実際の76のワイの心境に反して、「あなたのリーダーシップを信頼している、ナイト」というゴマを擦りまくる言葉になっているんですが、海外プレイヤーのプレイ配信を見ると、操作プレイヤーがこれまでの会話の選択肢でラフマーニ派になっていた場合、「これだからお前は支持できないんだ。パラディン・ラフマーニならあのイニシエイト二人の安全をなによりも慎重に確認しただろう」みたいなナイト・シンをこき下ろす選択肢が出てくるようです。個人的にはこっちを選びたかったな~!

緊急通信

早く助けに行けばいいものを、ウダウダこんなところで無駄話をしてしまったので、ナイト・シンのもとに緊急のメッセージが入ってきました。「助けて!」とイニシエイト・ヒューセンが叫んでいます。ナイトは二人と別れる前に、前衛のイニシエイト・ノーランドのほうに「連絡を怠るな」と言っていましたが、慌てて通信してきたのはヒューセンで、彼女は「ノーランドは……」とイヤな言葉を残しています。こりゃ、ノーランドはすでに襲われてるなぁ……。

ほかのイニシエイトを探しに行こう

イニシエイト・ヒューセンの緊急メッセージを聞くとクエスト内容が更新されて、ほかのイニシエイトを探しに行く流れになりました。ちなみに、上のナイト・シンとの会話の選択肢にも出ているんですが、「他のイニシエイト」って表現、ちょっとわかりにくいですよね。ナイト・シンと76のワイが一緒にいて話している状況から、ワイ以外のイニシエイト二人っていう意味だと思うんですが、「他のイニシエイトを探しにいこう」は、その下に「イニシエイトは他にもたくさんいる」と捨て駒のように言い捨てる選択肢もあったことから、「二人のことはさっさと諦めて、ほかの新人をスカウトしに行こうぜ」っぽくも読めるかなとゲスな可能性が頭を過りました。いちおう、原文を見ていくとナイト・シンが76のワイとの会話中に“In that case, I might send the others to scout ahead(その場合、ほかの者をこの先の偵察に送り出そう)”と、イニシエイト二人組について“the others(ほかの者)”という表現を使うセリフがあるので、「他の~」とはイニシエイト・ノーランドとイニシエイト・ヒューセンの二人で間違いないと思います。

イニシエイト・ノーランド殉職

先に進んでいくと、ナイト・シンが途中で立ち止まって、「ノーランド! くそ……」と言ってひざをついてしまいました。何事かと思い、ナイトが向いている方向に視線をやると、イニシエイト・ノーランドが死んでいました。

えっ?

めっちゃ展開早くない? めちゃくちゃあっさり死んでしまったんやけど……。

ちなみに、イニシエイト・ヒューセンの緊急メッセージは、原文だと“… mutants… Norland is… didn’t know what to… help…”と、ノーランドの名前のあとに be 動詞の is が来ているので、あとから考えると、受動態の「襲われた(attacked)」とかよりも、形容詞が使われているほうが自然な気がします。たぶんこの時点で“dead”とか言ってるんじゃないかな。あと、そのあと「何をすれば」と日本語で訳されていますけど、原文は過去形なので、「ノーランドが殺されたとき、どうすればいいのかわからなかった」という旨だったと考えるとキレイにつながります。

Phasmophobia だとここがゴーストルームになってしまうわけですね。これって、めちゃくちゃ嫌われる長い廊下タイプのゴーストじゃないですか? 入り口からも遠いし、証拠集め大変そうだな。

ヒューセンを探そう

面食らってすぐに状況が読み込めませんでしたが、ナイト・シンが冷静に「ノーランドには自信があった。ありすぎたのかもしれん。私の命令に反して、戦おうとしたのだろう。そしてヒューセンは……恐らく……」と状況を整理してくれます。スーパーミュータントぐらいイケると調子に乗ったイニシエイト・ノーランドと、ビビッて共闘できなかったイニシエイト・ヒューセン。彼女はノーランドがやられてから逃げ出し、無線で助けを求めたようです。

共闘できないイニシエイト二人が、パラディン・ラフマーニとナイト・シンの関係性のメタファーになっている可能性はもしかしたらあるかもしれませんね。

それよりも、「恐らく……」とか勝手に一人で納得するんじゃなくて、少なくとも一人遺体が見当たらない部下がいるんだから、早く探そうぜ? それと、ノーランドの遺体を見たら、持ってるのパイプ武器なんですよね。仮にも軍相当の組織が、未知のスーパーミュータント相手にこんな急ごしらえの武器しか支給しないなんて、新人とはいえ、ちょっとかわいそうです。ラドクリフ軍曹とかは、ちゃんとアサルトライフル持ってたんだけどな。

ナイト・シンを信じたことなんてあったっけ?

ヒューセンの足取りを追おうともせず、会話を続けてほしそうにしているので、お前の責任じゃないとか、イニシエイト・ノーランドも兵士なら仕方ないとかいろいろ言ってみたんですが、もっともらしい反省の言葉しか返ってきません。なにこれ? 不祥事起こしたときに身内でパフォーマンスするキズのなめ合い?

イニシエイト・ノーランドの死について語るなかで、またナイト・シンが「送信機の件でお前は私を信じてくれたが、これでは疑われても無理はない」と、76のワイをナイト派の人間みたいに扱ってきます。やめて! ワイはほかのイニシエイト同様にあなたとパラディンの対立にウンザリしています!

それにしても、「送信機の件で信じてくれた」って言ってるから、パラディンが送信機を破壊したときの会話の選択肢が大きく影響しているみたいですね。いや~、端的な言葉だけ拾われてナイト派にされるとは心外だなぁ。

またってどういうこと?

イニシエイト・ノーランドの死を前に「こんなことはもう二度と起こさせない」と誓ったナイト。その話を聞いて、「『もう』起こさせないとはどういう意味だ?」と掘り下げる選択肢が出てきたので尋ねてみました。というか、この文章自体は日本語だともう同じような被害者は出さないとここで心に誓ったいう意味で、別段おかしなところはないんですよね。英語だと“I swore to myself I’d never let this happen again”というふうに、もう二度と起こさせないと誓ったのが過去形になっているので、過去にすでにナイトが同じことを心に誓った経験があることを指し示しています。なので“again(もう)”を強調して言えるんですが、時制の書き分けができていない日本訳だと「もう」を強調したところで意味が通らないやり取りになってしまっています。今回の翻訳を担当されたかたは、時制の理解が弱そうですね。

ここの答えで予想どおり、アパラチアに来るまでの遠征中に亡くなってしまったナイト・コナーズの話が出てきました。マックスくんとマルシアちゃん一家がもともと住んでいた入植地で敗走したとき、ナイト・シンは B. O. S. に入隊するきっかけとなった先輩のナイト・コナーズや大切な仲間を失いました。そして、また自分の指揮下でイニシエイトが亡くなったので、「もう起こさせない」と言っているんですが、お世話になった先輩や仲間を失ってから気を取り直して、また自分の責任で部下を失ったんなら、根性論の問題ではなく、すでになんかしら致命的な問題があるってことで、それを見直さないといけないと思うんですよね。たぶん前回はパラディン・ラフマーニの指揮で、今回は自分の指揮で、次の自分の指揮では失敗しないようにしようと考えているんでしょうけど、この人、ヘタしたらこのままず~っと、「もう」をやらかし続けると思います。もうちょっと信頼できるだれかのもとで教育を受けてから指揮する立場になったほうがいいんじゃないかな?

正直、ナイト・コナーズの話は、もうちょっと具体的なエピソードを交えて掘り下げられるんじゃないかと期待していたんですが、めちゃくちゃ簡単に言及されただけでした。これだとあんまり感情移入ができないので困りました。どんどん脚本の品質が下がっていると書いたのはこういうところでもあるんですよね。物語に広がりがないというか厚みがないというか……。とりあえず、ナイト・コナーズを失ったことは、彼のなかで大きかったことだけわかりました。

イニシエイト・ヒューセンを探そう

ナイトの傷なめに付き合ったら、やっとイニシエイト・ヒューセンを探す流れになりました。更新されたクエストの内容を読むと、「血痕が残っているはずだ」とのことなので、血を探します。

血痕

たぶんアラクネーだかアラクネだかが入っていたスチーマー・トランクがあった部屋に、目当ての血痕らしき血だまりがあるんですが、ここはロケーションの背景としても、戦後に入植者が逃げ込んで生活していたらしい痕跡が残っている場所なので、はたしてこの血痕が新しいイニシエイトのものなのか、それともここに避難して暮らしていただれかの古いものなのか、判断が付きません。

岩の隙間

念のため、地面に血だまりがある部屋のなかを見てまわったら、血しぶきがついた岩の横に「隠れた隙間に入る」場所が見つかりました。どうやらここから隠れた隙間に入れるらしいです。血がついているからイニシエイト・ヒューセンが逃げ隠れたところで間違いないんでしょうけど、なんじゃそりゃ?

イニシエイト・ヒューセンがこのなかにいるらしい

隠れた隙間に入ると、マップが切り替わって、見覚えのない空間に出ました。たぶん、以前に探索したときはこんな隙間なかったと思うんですよね。今回のクエスト専用で追加された場所ですかねぇ?

なかに入ってからクエストの内容を確認すると、「イニシエイト・ヒューセンは、このどこかにいるはずだ」だそうなので、クエストの進行としては間違えてないっぽいです。

なぜかナイトが前に

というか、この隙間に入るとなぜか、76のワイの後ろにいたはずのナイト・シンがワイのけっこう前に立っていて、洞窟の奥へ先行して走っていきます。次元の隙間でも通ったのか?

イニシエイト・ヒューセンが罠に

ナイト・シンの背中を追いかけてちょっと進むと、開けた場所に出ました。すると視点が強制的に動いて、「近づかないで!」と叫ぶイニシエイト・ヒューセンの姿が映し出されます。「罠にかかってるんです。もし私が……動きでもしたら……」と言うので、地雷みたいな感圧タイプの罠にかかって動けなくなってしまったようですね。

爆破耐性に定評のあるパワーアーマー

近づくなと言うイニシエイトに対して、ナイトは「このアーマーは耐爆性だ。頭を隠せ!」と叫んで、勝手に罠の爆発物に向かって突進してしまいました。あの……いや、まあ、いいか。

そう言えば、76のワイが近くにいる敵にも、容赦なくフラググレネードを投げてましたもんね。B. O. S. では、パワーアーマー組は耐爆だからいいでしょっていう認識なんでしょうね。

B. O. S. の装甲部隊が着ているパワーアーマーが耐爆性なのは、前回の ATLAS 砦 の襲撃で、スーサイダーのミニニューク攻撃を受けてもケロッとしている姿からして明らかなんですが、手榴弾みたいな一定の規格物ならともかく、罠につながっている爆発物がパワーアーマーをフタにして封じ込めできる爆発規模だというのは、どうしてわかるんでしょうね? ヘタしたら76のワイも巻き込まれて死ぬのよ? こっちにもいちおう断って?

あと、爆風がアーマープレートで封じ込めできたとしても、その衝撃でここも崩落する危険性があるって考えたりしなかったのかな? ここに来る道がふさがってたんだから、最悪三人仲よく出られなくなる危険性もあったよね? もしかしてさっき戦った新種のスーパーミュータントが三人だったのはその示唆なの?

やめて!

イニシエイト・ヒューセンが「やめて……!」と叫んで、ナイト・シンが地面に突進します。

……あの~、私のゲーム、ここで動かなくなっちゃったんですけど……?

ものすごくばつが悪そうにその場で腕を触ったり辺りを見回しているイニシエイト・ヒューセン。そりゃ、そうなるよね。

レイダーの拠点っぽい

暇なので視点を切り替えて周りを観察して待っていましたが、ナイト・シンとイニシエイト・ヒューセンがふたたび動き出すことはありませんでした。ナイト・シン、爆発を受けてうっかり死んじゃったんじゃないかな……。

この空間、装飾がレイダーの拠点っぽいんですけど、どうでしょう? リトリートのクエストで行ったダガーちゃんの隠れ家を彷彿とさせます。でもゴアバッグはスーパーミュータントのものなんですよね。

パワーアーマーが脱げなくて料理できない図

はい、諦めて、ゲームを落として再挑戦しました!

幸いなことに、進捗に関するデータまでは失われていないようで、手元の Pip-Boy で確認したら、岩の隙間に入り直すところから始めればいいだけのようでした。よかった、よかった。前に Vault 79 で同じように会話していたキャラクターが動かなくなる進行不能の不具合にあたったときは、Vault に入るところからやり直しになって大変だったんですよね。

せっかくなので、道中のクッキングステーションで、手持ちの肉を焼いておこうと思ったんですが、相変わらずパワーアーマーの脱ぎかたが思い出せなくて、調理できませんでした。たぶんここも正解の操作をしていたはずなんですが、クラフトのボタンが表示されているときに長押ししたから無効になってしまったんだと思います。しょうがないので、お料理は諦めてナイトたちのもとに向かいます。

ところで、今回また運悪くゲームプログラムを一度落としてからやり直すハメになりました。それでローディングを何回か余分に待っていて気づいたんですけど、ゲームの読み込みスピードは以前より早くなっている気がします。前はもっと延々待ってた気がします。気のせいかな?

ナイト・シン大爆発

罠にかかったイニシエイト・ヒューセンの件をもう一度見て、地面に突っ込むナイト・シンの姿ももう一度見守ります。今度こそ爆発を抑えてくれました。てか、あらためて正解の行動をよく見ると、さっきよりナイトが寝そべっている場所が左側であることがわかります。その場所に、たしかに DEATH STRANDING の主人公サムが休憩中手持ち無沙汰に積み上げるケルンみたいな物があるんですよね。どうやらそれが爆発物だったらしいです。ということは、さっきの進行不能になった世界線のナイトは、爆発物とは見当違いの場所にダイブしてしまったということかな? でも、あらためて配信記録を見返すと、ナイトのアーマーの下からちゃんと火花が上がってるんですよね。つまり、爆発物は最初からナイトのパワーアーマーに付いていた……???

なんかよくわかりませんが、これで進行不能になったんなら、Vault 79のときも会話に加わっていただれかの位置が予定とずれていて進まなくなっていた可能性はありますね。一番ありそうなのは狭い場所に入ろうとしていたゲイルちゃんかな。

ヒューセンを盾に戦う

今度はナイトが予定どおりの場所できちんと寝そべってくれたので、予定どおり罠が起動した音を聞きつけて、どこからともなく新種のスーパーミュータントがワラワラ湧いてきました。ナイトはその場にうずくまって動けないらしく、イニシエイト・ヒューセンが加勢してくれます。76のワイも率先して殴りに行きますが、なんせワイ、火力が高くないので、1体倒すのにすごく時間がかかります。そのあいだに囲まれてしまうイニシエイト・ヒューセン。あっという間に HP が削れていきます。これ、死ぬのでは?

もしかして、ここで彼女の体力が尽きると生き返らないのかなと不安になりましたが、ある程度敵のターゲットを引きつけておくと勝手に満タンに回復していたので、どうも死なない仕様のようです。ちょっと一安心。でも、連れてきたイニシエイトが二人死に、自らもすぐに歩けない重症で、76のワイだけがピンピンして ATLAS 砦に帰還するのも、それはそれでおもしろそうです。パラディン・ラフマーニのリアクションが楽しみだ♪

ナイト・シンの様子を見よう

新種のスーパーミュータントをある程度倒すと、伝説級の個体が現れて、それ以降、新しい個体はスポーンしなくなりました。敵の排除が終わると、クエストの内容が更新されて、「ナイト・シンの様子を確認しよう」という目標に切り替わります。

パワーアーマーの重要性

何度も書くんですけど、ナイト・シンは前回の襲撃事件でミニニュークの爆発に巻き込まれてもケロッとしていたので、こんな爆発で横になって動けなくなるなんて、戦いたくないからサボっているだけだと思っていました。どうやら、本当に重症を負ったようです。それ、パワーアーマーに爆弾が付いてたからじゃない?

イニシエイト・ヒューセンが言う「パワーアーマーがなかったら死んでた」は、76のワイもこれまで何回も体験したことがあるので納得なんですが、パワーアーマー着てる NPC がいまさら爆発ぐらいでそんなことなります~? なんか、これもご都合主義の展開に見えてきます。脚本に説得力がないんですよね。

辺りの様子を確認する

イニシエイト・ヒューセンがナイト・シンの手当てを始めたので、手が空いているのは76のワイだけになりました。ナイトが「お前がエリアを捜索するんだ」と指示を出してきます。ゲームをしていたときは、「襲撃の出どころを確認しろ」となっているので、さっきのスーパーミュータントたちがどこから湧いてきていたのか突き止めればいいんだろうと思っていました。どこからもなにも、入り口方面のなにもない中空からいきなり生まれる様をちゃんと目撃していますが、きっとどこかにあの新種のスーパーミュータントたちが湧いて出てきたという設定の場所があるんだろうと、このときは考えていたんですよね。

ところが、原文を確認すると“Find out if this is truly the source of the attacks(あの襲撃事件の犯人が本当にこの場所から来ていたのか確かめろ)”なので、ナイト・シンが本当に言いたかったのは、ファウンデーションの情報が本当に正しかったのかどうか、大詰めの検証をここでしろと言っているんですね。ここの翻訳も、必要な情報がさっぱりそぎ落とされすぎた微妙な誤訳ですね。

そのあとも、「どうやら……まだ生き残っているミュータントがいるようだ」と言うんですけど、結果的にいなかったんですよね。原文を確認すると“I suspect… we haven’t killed our last mutants yet”だったので、なにか根拠があって言っているんじゃなくて、あくまで生き残りがまだいるんじゃないかとナイト・シンが警戒していただけの話でした。 まあ、この状況ならまだ掃討できていないと考えるのは自然ですよね。

なんで今ノーランドの話題なんだろ?

ナイト・シンから指示を受けたあと、またいくつか質問ができるようになりました。今回の会話はなんか、全体的に「え、今話すの?」っていう感じの内容やタイミングが多い気がするんですけど、どうなんでしょうか?

一番上の「手助けをさせてくれ」っていうのは、専門スキルに長けたイニシエイト・ヒューセンがすでに目の前で手当てを始めてくれているし、どうせ76のワイはなにもできないんだから、言われたとおり周辺の安全確保ぐらい黙ってしてればいいと思うんですよね。「無謀だな」って声をかけるのも、今だと弱り目の人間にマウント取りたいだけの性格が悪いヤツになってしまいますし、「イニシエイト・ノーランドに何があった?」も今聞くのかって感じがするし、ナイト・コナーズの名前を今出す必要性もとくに感じられないし、強いて言うなら一番下の「こんな間違いを犯し続けるなら、どうやってあなたのリーダーシップを信頼すればいいんだ?」が、このタイミングで言っておけば「お前にはついていけない」っていう意思表示になるかなって納得できるぐらいなんですよね。

いまいちピンとこなかったので、上から順番に選択して、とりあえずセリフが用意されている情報は出せるだけ出しておくことにしました。選択してみてわかった話、イニシエイト・ノーランドに関する質問は、ナイト・シンではなく、そばにいるイニシエイト・ヒューセンに尋ねるものだったようです。というか、ノーランドのことを尋ねると、ナイトは「追って報告する」としか答えられませんでした。そりゃそうだ。自分と一緒にいたのに、どんな新しい情報を求めてこの質問をしたんだか。結果的に隣にいたイニシエイト・ヒューセンが正直に話してくれたから会話が進んだけど、この質問は正直、76のワイの頭が心配になる選択肢ですね。なんかここら辺の質問、脚本を書いた人が、とりあえずプレイヤーに知っておいてもらわないといけない情報をキャラクターにしゃべらせるために、ごちゃっとこのタイミングで詰め込んだだけのような気がします。

逃げ出したイニシエイト・ヒューセン

イニシエイト・ヒューセンの告白によると、スーパーミュータントに遭遇したときに、イニシエイト・ノーランドから指示を出されたのに、それを聞かずに逃げ出してしまったそうです。なので彼女は自分のせいで彼が死んだと考えています。正直、慣れないうちから戦場に駆り出されてこんなことになってしまったので、逆にかわいそうに感じます。ナイト・シンは二人を送り出した自分の責任だと彼女の言葉を否定して、イニシエイト・ヒューセンは全力を尽くしただけだと言い聞かせます。ここの言葉はいい上司っぷりですね。

裏切りのラフマーニ

いくらパワーアーマーを着ているとは言え、体で爆発物のフタをするなんて無謀だと指摘すると、「リスクは承知の上だ」とナイトに言い返されました。原語だと、“I’d like to say it was a calculated risk”なので、きちんとリスクを見積もってこれくらいなら大丈夫と想定した上での行動だったと説明しています。でも爆発の衝撃を爆弾をパッと見ただけで見積もれるって、かなりの専門知識がないと無理だと思うんですよね。

それから「仲間のために自らの体を張ることと、ただ闇雲に突っ込むことは全く違う。後者は傲慢だだけだ」という言葉が続きます。パラディン・ラフマーニの前で意地を張って、情報不足であることもいとわずに、ただでさえ少ない兵力を割いてここに独断で出陣してきたこの人が言うと、全然言いたいことが伝わってこないんですよね。

よくわからないけど、とにかく B. O. S. ならお互いに体を張って助け合うことは当たり前らしいです。「互いに信じ合わねばならん」とか、その前にも戦場で集中力を途切れさせないためにも「もし何か気がかりなことがあるなら……そのことを話すべきなのだ」みたいなことを言っていたので、とにかくこの人は組織内の仲間の絆をすごく大事にしているようです。

じゃあ、「なぜあなたはパラディン・ラフマーニを信頼していないんだ?」と問うと、彼女のほうから信頼を裏切ってきたという答えが返ってきました。ナイト・シンはこれまでも遠征中に彼女のリーダーシップに疑問を持つことがありましたが、部下としてずっと命令には従っていたそうです。ところが、彼女が送信機を破壊する暴挙に出たので、堪忍袋の緒が切れたというわけです。付き合い切れんとなったナイトは、彼女の命令にことごとく背くようになりました。子供か!

し、知らないよ

ナイト・コナーズの話をまたここで続ける理由がよくわからなかったんですが、「ナイト・コナーズは今のあなたを見たらどう思うだろうな?」という質問を投げられたので、ナイトがなんと言うか確認してみることにしました。この選択肢の印象って、ちょっと愚弄の意図が入っていると思うんですよね。あるいは、向こう見ずな行動を自省させるために、目上の尊敬している人間の反応を想像させる目的があるとかかな。じゃなきゃ、76のワイがナイト・コナーズの人柄を知るために、彼ならどういう反応をするのか純粋に質問していることになるんですけど、76のワイが彼についていまさら興味津々なのはおかしいですよね。

目の前で負傷している人間を嘲る、あるいは諫めるためと想定すると、だいだい答えがわかっていて質問を投げかけていることが多いと思うんですけど、76のワイは、ナイト・コナーズと一切面識がなくて、彼がどんな人柄なのかもほとんど知らないんですよ。76のワイはスクライブ・バルデスが律儀にターミナルに書き残していた彼の記録を読んでいるので、ナイト・シンの頼れる先輩みたいな存在だったっていうのは知っているんですけど、ここに来るまでのナイトとの会話でも、そんな深い情報、出てきていませんでした。そんな状態で、彼が今のあなたを見たらどう思うかなんて質問、まず思いつきます? 頭に浮かびすらしないと思うんですよね。「し……知らないよ」はこっちのセリフです。せいぜい、アパラチアに来るまでに死んでいった仲間のぶん、残されたその命は大事にすべきだ的な言葉になるんじゃないかな。

字幕が「し……知らないよ」になっている部分は、日本語音声では「どうだろうな」に修正されていました。もしかしたら、声を当てる段階で声優さんからさすがにナイト・シンらしくないとツッコミが入って、文字が修正されずにそのまま載った感じなのかもしれません。英語ではそのまま“I don’t know”を言いよどんでいる感じでしたね。発言者のキャラを捉え間違えただけでこんだけ差が出るのはつらいですね。Fallout 76 の翻訳者って、担当者らしい担当者を設けずに、翻訳タスクが発生したら、都度都度手が空いている外部の翻訳者に発注している感じかな? プロジェクト全体の知識を持っている人が中心にいて、ある程度全体像を把握しながら一貫した作業をしている印象がないんですよね。外注に放り投げているんだったら、こんだけ場当たり的な翻訳に仕上がるのも納得です――って、これ前も書いた気がするな。

ナイト・シンは、ナイト・コナーズが生きていても、同じように身を呈して仲間を守ったはずだと考えているようです。自分は世界を守りたいので、まずは部隊の仲間を守れるようになりたいと語ります。「仲間を守れない者に世界は守れん」だそうです。仲間とそれ以外の線引きが、パラディン・ラフマーニとちょっとズレている印象がありますね。

ナイト・シンのリーダーシップを疑う言葉は、弱り目の人間にかける言葉ではない気がしたので、選択しませんでした。言うなら、無事に帰還して、腹を据えて話す時間を設けてからじゃないかなぁ。少なくともほかの部下がいる前で言う言葉じゃないよね。こんなことするから、意図せずナイトのお気に入りにされてしまうのかな?

周囲の状況を確認せよ

ナイトとの会話を終えると、クエストの内容がまた更新されて、こちらにも意味不明な文章が出てくるようになりました。「イニシエイト・ヒューセンが爆破装置に囚われているのが見つかり、ヒューセンを救うためにナイト・シンが爆風を受けた」まではいいんですが、次の「ナイト・シンは生きており……」の文章で、軽く死にかけた扱いになっているのがいまだに解せません。あれって、ミニニューク以上の爆発物だったの? そんだけ重症を負うような爆発物なら、「リスクは承知の上」云々の話じゃないと思うんですよね。

あと、最後の「倒した跡の中に、何かが隠されているかもしれない」に至っては、読んでいて不安になる日本語です。「倒した跡の中」ってなんのことだろ? これ、お金をもらう翻訳のお仕事で納品物に書いて、だれかに添削してもらったら、間違いなく落第点をつけられる品質だと思います。残念ながら、Pip-Boy のクエスト内容までは原文を確認できなかったので、なにを意図した文章なのかはいまだにわかっていないんですけどね。

とりあえず、周辺を見てまわって、なにかおかしなものはないか、襲撃事件やスーパーミュータントに関連する手がかりはないか、探し回ればいいようです。

ナイト・シンを手当てするイニシエイト・ヒューセン

ナイト・シンと話しているあいだ、ずっとイニシエイト・ヒューセンが手を動かして応急処置をしているんですが、手の位置がけっこう下半身のほうに伸びているので、話している最中、ずっとナイトの股間をまさぐっているように見えたんですよね。よくよく見ると左の脚のふくらはぎを触っているようなので、76のワイの妄想力が暴走してしまっただけのようです。でも、爆発を受けたのはお腹だったはずです。本人も胴の部分に手を当てているんですが、イニシエイト・ヒューセンは脚が気になるんですね。立てないのはそのせいかな?

76のワイは普段レスポンダーのレスキューバックパックを背負っているんですけど、イニシエイト・ヒューセンが背負っているバックパックもいいですよね。Steel Reign で追加されたのかなと思ったら、WASTELANDERS のコンテンツバンドルに入っていた入植者救援バックパックらしいです。意外と前のコンテンツでビックリ! こういうのがあると、スキンも充実してきたなと嬉しくなります。

穴、その一

辺りを歩いて探索し始めると、岩壁に大きな穴が空いていることに気づきました。穴の前の地面には血痕もあって、不気味な雰囲気になっています。スーパーミュータントはここから出てきたのかな? でも、76のワイはしゃがんでもなかに入ることはできませんでした。パワーアーマーは……脱げませんでした。

ニワトリ

檻がいくつかあって、なかにはマイアラークの死体や、生きたニワトリが入っていました。ニワトリはダガーちゃんの隠れ家に闘鶏らしい名有りのニワトリがいたので、こっちもそれっぽいなと思いました。でもよく考えたら1匹だけなんですね。

Pip-Boy

遺体が積み上げられている一角で、「損傷した PIP-BOY」というアイテムを見つけました。これは明らかに Vault 居住者ですね。この周辺に転がっている死体のなかには、おなじみの青い Vault スーツを着ているものもあります。どうも Vault 出身者も彼らの餌食になっていたようです。そう言えば、ATLAS 砦にだって、昔は Vault スーツを着た白骨死体が転がっていましたもんね。

損傷した PIP-BOY を拾うと、クエストの内容が更新されて、ナイト・シンのところに持っていけばいいようになりました。ですが、せっかく入れた新しいエリアなので、もうちょっと周囲を見て回ります。

穴、その二

前に血だまりがある大きな岩壁の穴がまた見つかりました。でも奥に入れるわけじゃないし、なにかが見えるわけでもありません。たぶんここをスーパーミュータントが出入りしていたと思うんですけどね。あるいは死体をここから捨てていたとか……?

穴、その三

穴はもうひとつありますが、やはりこれ以上調べられませんでした。こんなに怪しいのに、なにもできなくていいのかな?

ここにはいい岩があるな

仕方がないので Pip-Boy を持ってナイト・シンに話しかけてみます。素直に見つけたものを報告する以外に、「ここにはいい岩があるな」とボケられたので、先に選択してみることにしました。ナイト・シンは律儀に「岩集めは非番の時にでもするんだな」と答えてくれました。いや、真面目か!

スクライブ・バルデスに損傷した PIP-BOY を渡す

「損傷した PIP-BOY」を見たナイト・シンは、どこかで Vault もスーパーミュータントの襲撃に遭っていると判断したようです。スクライブ・バルデスのところまで持ち帰り、どこの Vault のものだか分析させると言っています。その役目は76のワイが請け負い、ナイト・シンはイニシエイト・ヒューセンの応急処置を受けてから一緒に帰還するそうです。一人は戦闘慣れしていないイニシエイトだし、一人は手負いだし、この二人だけで大丈夫か不安ですねって書こうとしたけど、この二人は76のワイと違って、ここに来てから一度も死んでいないので大丈夫ですね。

ナイト・シンは「イニシエイト・ヒューセンの治療を受けたあと、ATLAS 砦に戻る。そして、イニシエイト・ノーランドの埋葬を……」と言っているので、帰還したあと体勢を立て直して、またイニシエイト・ノーランドの遺体を回収しに戻るつもりのようです。これ、DEATH STRANDING だったら死体運搬ミッション始まるやつですね。

てか、穴の話は本当に報告しなくていいのかなぁ? けっきょく第一の目標だったスーパーミュータントに関する情報は、あんまり掘り下げられていない気がします。例えるなら、異常発生して周辺の集落を荒らしまくる害獣の出どころを調べにいって、巣にいる大方の個体は倒してきたけど、きちんと一掃できているかどうかは不明だし、害獣がなぜ大量発生したのか、なぜ急にいっせいに暴れるようになったのか、調べがついたわけでもないし、成果と言えば、害獣の被害に遭った可能性がありそうなまた別の人の新しい手がかりを持ち帰ってきただけなんでしょ? 死傷者も出してて、成果がそんなんでいいの?「なんの成果も!! 得られませんでした!!」レベルじゃない?

スクライブ・バルデス

「アド・ヴィクトリアム」とナイトに別れを告げて、「損傷した PIP-BOY」を持って先に ATLAS 砦に帰ってきました。言われたとおりスクライブ・バルデスのところに来ると、独り言で「パラディン・ラフマーニのことは心配ない。早計だったかもしれないけれど、きっと正しい道に向かう。そう願うほかない……」と前向きに自分に言い聞かせているところでした。バルデスさん、性格いいよね。

マーシャが行方不明らしい

独り言に勝手に耳を傾けたあと、ちゃんと話しかけると、いきなり「このあたりでマーシャを見なかった?」と、またマーシャちゃんの話題になります。そう言えば、アンキャニー洞窟に向かう前にイニシエイト・ヒューセンと弟のマックスくんもそんな話をしていましたね。

行方不明者が増加中らしい

マーシャちゃんの姿が見えないのは聞いていましたが、どうやらアパラチアのあちこちで襲撃事件だけでなく、行方不明者も多数出ているらしいです。なのでスクライブ・バルデスも心配になって、マーシャちゃんの安否確認をしようとしていると言います。

行方不明者を探す次のクエスト

「損傷した PIP-BOY」を渡すと、ナイトの命令なら優先して取りかかるけど、代わりに76のワイにマーシャちゃんを探してきてほしいとお願いされました。ほかでもない、スクライブ・バルデスのお願いなら、喜んで引き受けましょう。最初から存在していた名有りのキャラクターがいよいよクエストに絡んできたので、ちょっとワクワクしてきました。

フェイスブレイカー

というわけで、アンキャニー洞窟までスーパーミュータントの調査に行くクエストはこれにて完了です。報酬として「フェイスブレイカー」という名前の近接武器が手に入りました。これ、近接でも素手で殴る系なので、格闘スキルがいるはずなんですよね。一撃一撃が重たそうだけど、強いのかな? なんか、いつものごとく、使わずに終わる予感がします……。

名前のフェイスは「顔(face)」でよかったみたいです。顔をボコボコにするものっていう意味なら、今回の出陣で部下を死なせてしまったナイト・シンの面子が丸潰れになったことにかけているのかな?

行方不明者

次のクエスト、「行方不明者」がドドドーンと始まりました。次回はマーシャちゃんを探していくことになりそうです。

消えた少女の捜索

Pip-Boy で確認するとわかりやすいんですが、今までクエストの名前は、訳さず原文のままにしていたはずなんですよね。今回「伝説のレース」のように訳されてしまったので、英文のなかに突如として日本語が混じるパターンになっています。ちなみに、英語では“Missing Persons”と複数形になっていました。マーシャちゃんを探せば、ほかの行方不明者も芋づる式に見つかるのかな?

このタイプの誤訳というか、過剰な訳出というか、翻訳スタイルのブレも Fallout 76 はやりがちですよね。こういうところも、慣れてない人が代わる代わる翻訳作業をしているのかなって思う理由なんですけどね。作業者も慣れてないし、しっかりしたまとめ役の人もいなさそうだと感じます。

まあ、納期が厳しいオンラインゲームの翻訳をしてもらえるだけ、ありがたいというのは変わらない事実なんですけどね。今回はとくに、脚本からしても、書き手のご都合主義に終始して進んでいた印象で、全体的にフワッとしていたなぁ。この先の展開がちょっと心配。

指さし マーシャちゃん捜索に続く
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