昨年パソコン工房さんで購入していたゲーミング PC の自作キットが無事に組み上がりました。長期休暇に入ってからもなんだかんだ後回しにしていた用事の片付けに追われて、なかなか着手できずにいたんですが、やっと丸一日時間を作れる日がきたのでゴソゴソ引きこもって作業をしていました。場合によっては翌日も調整に追われるんじゃないかと想定して予定を空けていたんですが、心配していたような大きな問題に直面することもなく、比較的スムーズに作業が進行して1日あれば余裕でした。なにかパーツを破損させて追加でお買い物の必要が発生するようなこともありませんでした。

ゲーミング PC

初めて電源を入れて、OS のインストール途中に記念に撮影した写真です。まだ配線がモジャモジャの状態ですが、大きな作業はこれで完了したと確認できて一安心というか、拍子抜けしてしまったところです。いやぁ、初心者中の初心者なので、ほんとうに警戒しながら準備して組み立てたんですよね。

このケースは InWin 103 というモデルらしいんですけど、片側が全面透明なアクリル板になっていて、この板がワンタッチですぐ取れるので便利です。こんな初心者で気になることがあっても、すぐになかを確認できます。最近では当たり前になってきたそうですが、光学ドライブ用の5インチベイがないことにいまだに違和感を覚える老人です。このキットには USB 接続の外付け DVD-RW がついてくるので、これを使い続けることになると思います。

今回の新マシンはゲームもできるスペックをということで、各パーツがやたらと光っています。おまけでついてきたゲーミングマウスもムダに光っています。お前らになぜ光がいるんだ……? この光らせたい心理って、野生で言えば雄クジャクの羽根とか、人間社会で言うと一昔前のデコトラとかに通じる自己顕示欲由来の感覚でしょうかね? 引きこもってゲームができればいいだけの私は、そんなことよりも電気代を抑えられるほうが現実的に考えて有益じゃないのかとか、いろいろ考えてしまうんですが、最近の LED はそんなに電力を消費しないのかな? 遠めに見ても電源が入っていることがわかるので、用事で席を立ったままのシャットダウン忘れは今後なくなりそうです。

電気代と言えば、組み立て途中に戸惑ったポイントのひとつがグラフィックボードの接続方法でした。こんな立派なグラフィックボードらしいグラフィックボードを購入したのが初めてだったので、別途電源供給が必要という時点で驚いてしまいました。それならそれでと、気を取り直して作業に取りかかったところで、手にした専用の接続コードが二股だったことに気付き、さらに混乱しました。困ったときの Google 先生に相談すると、それぞれから別々に電源を供給すべきということだったので、うちは素直に言われたとおりにしましたが、インターネット上では二股コードの接続方法はみんな独自の解釈でおのおの好きにつないでいるみたいです。どうやら戸惑っていたのは私だけではなかったようですね。

ほかにも、CPU クーラーが私の知っているタイプとちょっと違っていたんですが、購入時の記事にも書いたとおり、マザーボードにパーツを取り付ける部分はコラボ相手のプロゲーマー集団「父ノ背中」のみなさんが組み立てている様子を動画にしてアップロードされていたので、それを参考にしてすぐにイメージをつかむことができました。穴にツメを挿して固定する感じじゃなくて、全部ネジ固定だったんですよね。最近のクーラーはグリースの塗り直しをしやすい仕様なのかな。

全体的に、もっと情報がなくて、てんやわんやすることを想定していたのですが、説明書を読めばそれなりにちゃんと説明があるし、インターネットで検索すれば先人が玄人からボコボコに殴られながら正解を教えてもらった痕跡が見られるしで、情報収集ではそんなに困ることがありませんでした。

上の画像でも虹色に光って自己主張が激しいケースファンも、連結のケースファンなんて扱ったことがなかったので配線でちょっと迷ったんですが、結果的に試行錯誤する必要もありませんでした。最初に立ち上げたときにうまく光ってなくてちょっと心配したんですが、単純にほかのコードをまとめたときにマザーボードからライティング用の端子が抜け落ちてしまっただけでした。すぐに気付いてつなぎ直すと自己主張を始めました。これも拍子抜けです。本当のことを言うと、ファンが回ってさえいれば、照明は光らなくてもそれはそれでいいかという感じだったんですが、本来光るものが光らないのはもしかしたら逆に消費電力が上がったり、変なトラブルにつながったりするかもしれないという不安も拭えなかったので、おとなしくつなぎ直しています。

全部終わってから作業を見返して、やっぱり世の中便利になっているなぁと感じました。私みたいな素人でもうっかりをやらかさないように、たとえばマザーボードのデリケートな部分にはガードが最初から付いているとか、直感的にはっきりわかるデザインが採用されているとか、デカデカと警告文が書いてあるとか、あらかじめ防止策を考えた設計になっていて、うっかりを発動させる余地がすでに排除されているんですよね。初心者の私が問題なく組み立てられたのは、先人の苦労の積み重ねのおかげです。

こんな私でもこれだけ簡単に組み立てられるんだから、みんなパソコンはパーツで買って自分で組み立てるほうがいいと思います。このお値段でこのスペックはなかなかお得なんじゃないでしょうか。

初心者向けと言えば、BIOS でマウスが使えるのも驚きでした。最近の BIOS は使い勝手がよすぎて、もはや私の知っている BIOS ではありません。インターフェースももっとユーザーにツンツンしていてもいいのにと思ってしまうぐらいフレンドリーです。

SSD6

ただでさえ普通にパソコンを使うだけの作業ならオーバースペックな状態ですが、できあがった新しいマシンで、さっそく大きな差を実感できたのはおそらく HDD から SSD への変更によるところが大きいです。グラフィック性能が必要ない処理でもこれだけ旧マシンと差があることにビックリしています。OS をインストールするだけでも所要時間がかなり短縮されて、これまた拍子抜けしていました。

昔は HDD を交換して OS をクリーンインストールしていたら1日や2日はそれだけで潰れてしまいましたが、これは半分ぐらいしか時間がかからなかった気がします。これだけ差があるなら早めに乗り替えたほうがいいと過去の自分に教えてあげたいところですが、こういうのも既製品だと乗り換えが厳しいんですよね。パーツの相性など、場合によってはマザーボードから組み直しになりますが、こういう柔軟に構成を変えられるのも、自作でいろいろいじれるマシンの特権かなと思います。今後は勉強のためにも積極的にパーツをいじっていきたいところ。

処理スピードが速いのは、ゲームにも間違いなく影響があると思います。この処理スピードが、以前の悩みの種だったラグなどにどれほど有効かはこれからのプレイで見極めるつもりです。動画の撮影もできると思うので、プレイ日記をどうしようか考え中です。