前から何度かここに書いているように、この年末年始はお仕事三昧で、入れ替わるようにオミクロン株によるコロナ禍の第六波が来たので、家の中がバタバタしていて、ゲームやお正月休みどころではありませんでした。今も夜勤と残業のコンボで電車が動いていないイレギュラーな時間帯に仕事が終わる家族を車で迎えに行くために、空いた時間を利用してこの記事を書いています。

テレビや PC の前にドカッと座って、じっくり好きなゲームができない間、この年末年始はずっとゲームらしいゲームと言えば、スマートフォンで Pikmin Bloom をしていました。

もともと健康のために、通勤をはじめとした移動ではなるべく歩ける距離は歩く生活をしていたんですが、新型コロナウイルスが流行し始めてからは、感染を避ける目的も加わって、電車に極力乗らないようにする傾向がもっと強くなりました。出社する必要がある日は、この Pikmin Bloom のアプリをインストールしたスマートフォンを持って、通勤経路はすべて徒歩で移動していました。

Pikmin Bloom は、言わずと知れた『ピクミン』シリーズのゲームアプリです。簡単に言うと、以前にはやった『ポケモン GO』の『ピクミン』版です。開発も同じ Niantic という米企業が『ピクミン』の権利を持っている任天堂と共同でおこなっています。端的に言えば、歩けば歩くほどいろんな種類のピクミンが育つゲームです。スマートフォンに搭載されている GPS や万歩計の機能を利用して、歩いた数や距離に応じて新しいキャラクターや報酬が手に入ります。

インストールした直後はアカウントにログインするのも一苦労で、ひとつしかないアカウントを選択するように強いられては弾かれる流れを繰り返していたんですが、その昔にニンテンドー3DS で作った Mii とちゃんと連携させたのがよかったのか、あるいは位置情報の利用を常に許可するようにプライバシーの設定を見直したのがよかったのか、とある日の夜中にたまたま一度だけログインできたことがあって、そのときにちょっと散歩で歩いてからは、徐々に安定してゲーム画面が開けるようになりました。レベルが上がり始めてからは、ログインの手間を意識することすらなくなったんですが、なぜか最初はまったくログイン画面から進められなかったんですよね。なぜログインできなかったのかは今でもナゾですが、なんか一見さんお断りみたいなルールでもあったのかな?

Pikmin Bloom

ピクミンを育てる仕組みはとても簡単で、とにかく歩けばいいだけです。逆に言えば、それ以外のお世話や遊びっていう点だと物足りなさも感じてしまいます。Niantic は AR の強さを売りにしている会社みたいなんですが、今のところピクミンを観察できる AR モードの魅力はあんまりないかなと感じています。ピクミンのアクションもまだまだバリエーションや個性が少なくて、観察が楽しいとかいうレベルに行くにはまだかわいさが足りていない感じがするんですよね。簡単な日記も付けられるので便利なんですけど、私もそろそろピクミンの数が上限に近くなってきたので、みんな育ちきってしまったら楽しみが半減するんじゃないかという心配もちょっと出てきました。このままだとずっと使い続けるには弱いんじゃないかな。習慣に組み込みやすいけど、使わなくなるのも早そうなアプリです。そう考えると日記機能もマメに活用する気がなくなってきてしまう悪循環に陥ります。

継続して利用する上で気付いたこのアプリの一番の難点は、GPS の機能を常に使うので、スマートフォンの電池の減りがとても早くなるところです。このアプリを使うようになってから、毎日スマートフォンと一緒にモバイルバッテリーもフル充電して持ち歩く習慣がつきました。あと、日常のちょっとした家事とかでスマートフォンを持ち歩く習慣がないので、朝起きてずっと在宅勤務の日なんかは、その日のトータルの歩数が10歩ぐらいしかないというようなこともあったりします。どうせならスマートフォンと同期している運動量計のデータを、iPhone の『ヘルスケア』アプリ経由でもいいので、引っ張ってこれるようにしてくれたらよかったのになという気もしなくありません。理論上はできるっぽいんですが、うちの環境ではどれだけ設定を見直してもうまく運動量計の数値が Pikmin Bloom に反映されることがなかったんですよね。これは iPhone 自体や運動量計のアプリ側の問題である可能性もあるので、なんとも言えませんが、ちょっとかゆいところに手が届いていないなと感じたポイントでした。

いろいろ書いたけど、全体的には気に入っています。今もちょこちょこアップデートが入っているようなので、強いて言うなら、その中でもっと長く遊べるゲーム要素が入ってくれたら嬉しいなと期待しています。