前にゲーミング PC を組み立ててから、仕事もゲームもメインはその自作 PC になっていたんですが、裏ではそれまで使っていた既製品のデスクトップも継続してよく使っていました。購入から10年経過して、ゲームはさすがにグラフィック面のスペックが追いつかなくなってきましたが、YouTube などで動画を再生するぐらいなら申し分なく動きますし、文書仕事も普通にこなせていました。

ただ、ここ1週間ほど、起動時に CPU がうまく動かず、エラーメッセージから始まることが増え、一度スリープすると復帰できないことも増えてきました。先日は電源ボタンを押してもまったく反応しなくなったので、いよいよ CPU がご臨終になったようです。

とりあえずカバーを開いて中身を確認すると、CPU に限らず、ファンの類はもれなくホコリまみれだし、グリスに至っては変質してポロポロと崩れ落ちる状態まで劣化していました。これなら熱でやられても仕方ありませんね。老体にムチ打つ、申し訳ないことをしたといまさらながら思ったりしました。

ちょっと話が脱線しますが、PC を自作してみてよかったと思うのはこういう場面です。昔なら CPU と冷却ファンのあいだにグリスを挟むという基礎知識もありませんでしたから、自分でグリスを塗り直すメンテナンスなんて思いつきもしなかったと思います。あと解体するときも、昔はカバーのネジを外すのも怖々やっていたので、マザーボードにささっているケーブルを安易に抜くなんて言語道断でした。よく見たらマザーボードに“FAN”とか絶対わかる文字が書いてあるし、そもそも端子の形を見ればどこにささっていたかなんて一目瞭然なので、そんなに神経質にならなくてもよかったんですけどね。未知のもの、自分の狭い知識だけでは推し量りきれないものがあるかもという恐れがあると、なんか行動を控えてしまいがちです。

マザーボードからして十年選手なので、下手にいい CPU に交換せず、まったく同じ型の製品を探すことにしました。しかし古すぎて中古市場やオークションでしか見つかりません。古くて逆に値上がりする現象があるのかどうかわかりませんが、1~2万は覚悟しないといけないようです。探している CPU はいまさらの第三世代です。検索している最中に、古いものを維持するだけでこんだけコストがかかるなら、そろそろサブマシンも自分で安く新しいものを組み立てたほうがいいのではないかと考えるようになりました。

そこからパーツ探しが始まって、でもどうせサブマシンだし、低予算で組めることが最優先事項なのは変わらないなと改めて認識するようになりました。中古市場も調べ始めて気付いた話、人様が上手に組んだ中古の自作 PC が安くみんなそろって好都合なんですよね。そんなわけで10万円程度で売られていた PC が、我が家の寝室の片隅にある小さな書斎スペースにやって来ました👇。

サブマシン

どこのどなたが組み立てたのかわかりませんが、うちのマシンのたたき台として、ありがたく再利用させていただきます🙏✨

購入の決め手は、今回のお買い物のスポンサーである家族が「見た目(ケース)がカッコいい」と鶴の一声を放ったことでした。確かに、今の白い箱然としたメインマシンに比べると凝った構造になっていると思います。音も静かに抑えられる設計なので、寝室にはもってこいです。ちなみに、2016年に発売されたモデルらしいです。

スペックはというと、CPU は2018年に発売されたらしい Core i7-9700K で、グラフィックボードが 2017年秋に発売された GeForce GTX 1070 Ti です。もちろんハードディスクは SSD になりましたし、メモリーは32GB 積んでます。マザーボードは ASRock の製品みたいです。ゲームも余裕でできる構成です……というか、あれ……? これ、サブマシン……🤔❓

今回お釈迦になったもとのサブマシンは7万円ぐらいの製品だったと思うので、3万円ぐらい予算を拡充しての交代となりましたが、それ以上に流れた月日が大きな差を生みましたね。正直、自分で最初から組み立てようと考えていたときは、ゲームまではできなくていいからグラフィックボード以外を充実させようと考えていたんですが、結果から見ると完璧な贅沢品に手を出してしまった感があります。

Project Zomboid

せっかくゲームができるんだったらと思って、じつはメインマシンでは強制終了エラーが頻繁に出て遊べなかった Project Zomboid を試しにインストールして1時間ほど遊んでみました。そうしたらこれがエラーが一度も起きなかったんですよね。どうやら新しいサブマシンとは相性がいいようです。もしかしたら、困るほどではないけど同じくたまに強制終了エラーを起こしている DEATH STRANDING Director’s Cut とかでも問題が解決するかな~とちょっと考えています。

なんでサブマシンで問題が起こりにくいのか考えていたんですが、構成パーツの相性云々以外に、複雑なデュアルディスプレイにしていないからという点があるかもしれません。複雑というのは、メインのほうはたまに仕事の都合で液晶タブレットを接続していたりするからでした。使わなくなったらドライバーごと周辺のアプリケーションも削除しているんですが、何か設定が残って予期せぬ挙動に影響しているのかもしれません。それ以外だともう、メインマシンのハードディスクの容量がいっぱいになりかけているぐらいのことしか頭に浮かばないんですよね。一度1TBのものに交換しようと考えたことがあったんですが、クローン作成にかかる時間と交換のリスクを考えた末に面倒になってやめてしまいました。そろそろメインマシンのほうもなかを開いていろいろ調整したほうがいいかもしれません。