日本のマスクと言えば、白い不織布の使い捨てマスクが一般的です。医療用のサージカルマスクだと青や緑のものもあって、今だとこれくらいの色味のものなら着用していても悪浮きしないと思います。私もずっと白い使い捨てマスクを職場に着けて出勤していたんですが、先日から花粉対策でもともと持っていた布マスクに切り替えることにしました。それも色物や柄物だったので職場での使用は悩んでいたのですが、今は関係ないやと思っています。だって、使い捨てのマスク、売ってないんですもん。文句言うなら会社が配布してくれ!

使い捨てマスクが高騰して、入手が難しくなってからもう2~3か月経つと思います。今週のはじめにも、職場の近くのドラッグストアに入荷予定の案内が出ていたので、試しに昼休みに覗いてみたのですが、すでに商品棚は空で、お店の外にはみ出るぐらいレジ待ちの長蛇の列ができていました。列はお昼休みから戻るときにお店を覗いても続いていたので、もしかしたらお昼ご飯を犠牲にしてマスクを手に入れている人もいたのかもしれません。今は人と人のあいだを空ける措置がとられているので、余計に長くなるみたいです。それでも、私はそこまでする根性ないです。なんかこれを機に、自分のなかのなにかがプッツンしたんですよね。こんなん絶対無理やん。会社だって通勤時のマスク必須みたいな案内を出しておいて、マスクを配布したのはたったの1回だけですし、布マスクに切り替えたぐらいで文句言われる筋合いはねぇよという気がムクムクと大きくなってきました。

マスクは白くないとダメだとか、布だと予防にならないから不織布じゃないとダメだとか、こういうのって、職場や地域の同調圧力によってけっこう変わってくるものだと思います。うちは隣の部署にやたらとうるさいマスク警察のおばちゃんがいて、様子を見ていたんですが、すでに使い捨てマスクが入手できなくて布マスクに切り替えている人もチラホラいるらしいので、その流れに便乗させてもらうことにしました。東京では話題の布マスク2枚も各家庭に配布され始めたようですし、小池都知事や沖縄の玉城知事のマスク姿がメディアで取りあげられているのも大きかったようです。

個人的には不織布の使い捨てマスクより、布マスクのほうが肌触りがよくて閉塞感や圧迫感がなく、息苦しさが和らぎます。使いやすいように最初からカスタマイズされているので、ヒモも頭の後ろにぐるっと回して使えるようになっていて、耳が痛くなりません。いつもの服や寝具と同じ匂いがするので心理的に安心できるところもあるのかもしれません。なんにせよ、圧倒的に使いやすいんですよね。こっちのほうが楽だし、経済的というのが正直なところです。