3DS 版『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』のプレイを開始して、ひとまずデルカダール城まで行ってみました。最初のイシの村とか、懐かしすぎです。でも、やたらとキャラクターの表情が豊かだったり、ルキの動きがアクロバティックだったりで、同じゲームをしている感覚がそれほどありません。いっそ清々しいぐらい新鮮です。

イシの村から息子を送り出すペルラさんがきちんとハグしてくれたので、3DS 版の3D モードはきちんとキャラ同士で交流するんだなぁ……って、感心したりもしてました。PlayStation 4(PS4)版って、キャラクター自体の描写はリアルなのに、コミュニケーションの描写に必要なジェスチャーとかが乏しいので、掛け合いの部分がかなりさっぱりとした薄味なんですよね。仲間の連帯感演出だと3D のほうが期待できるかもしれません。

キャラクターの描写ひとつで最初からこんなに印象が違うなら、山場のイベントとか、かなり見方が変わる可能性ないですか? ……ないですか。

3DS版『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』

プレイを始めて最初にビックリしたのはこの画面です。2D モードと3D モードって、完全に同時進行でキャラの動きが上下画面で同期されるんですね。想像していたのと違ってビックリ。てっきり縛り条件みたいにゲーム開始時に設定で切り替えるのだと思ってました。

古いゲーム脳なもので、空間把握で言えば2D のほうが追いやすんですけど、やっぱり表現としての情報量は3D のほうが飛び抜けているので、イベントや戦闘シーンは3D で見たいんですよね。移動もスティックのほうが操作しやすいですし、それでもフィールドのキラキラとか、マップの構造とか、どっちか片方のほうがわかりやすいなんて場合もありますし、上も下も見なきゃいけないから目も脳も大忙しです。

私は神の岩に登るイベントで、イレブンくんがきちんと男の子していたことに衝撃を受けました。3DS 版は表情がきちんとキリッとしたわかりやすいものに切り替わって、エマちゃんの前に立って守ろうとしているのがよく表現できていたんですよね。PS4版なんて終始ポワ~ンとした不思議ちゃん顔してるし、てっぺんでヘルコンドルかなにかに襲われたときも、エマちゃんとは反対方向にすぐ跳んで逃げたりしてて、「全然好きな女守る気ないな」むしろ「本当に好きなんかな?」ぐらいに感じることがありました。3DS 版は主人公の感情が PS4版よりわかりやすい気がします。

エマちゃんはイレブンくんが勇者として自分自身のいろいろなことを諦めなきゃいけないなかで、唯一手を伸ばして、欲することが許された存在なんだと私は解釈しています。このカップルには幸せになってほしいなぁ。