このブログはゲーム日記ばっかりで、飼っているハムスターのことは普段、あんまり詳しく書くと粘着質に批判してくる荒らしが湧くようになるので書かないようにしているんですが、先日大きめの買い物をしたのでこちらに書き残しておきます。

Twitter でテクノハム(@technohams)さんというかたが、中国から BUCATSTATE というペット用品ブランドの大型ケージを個人輸入されるということで、共同購入者を募集してらっしゃって、それに乗っからせてもらって私も一つ一緒に買ってみることにしました。国内ではあんまり見ない大きさなので、これは買いだと思ったんですよね。

個人輸入は私も昔、海外アーティストの追っかけをしていたときに、ファン仲間と一緒に代表でグッズを輸入したりした経験があるんですが、海外の企業はよくも悪くも適当で、日本の常識が通用しないので苦労した覚えが多々あります。でも今回は代表でテクノハムさんが注文や問い合わせといった連絡から、輸入ルートの確保、届いた商品のチェックまですべてしてくださったので、こちらは待つだけでいい商品が手に入るお気楽な買い物を楽しめました。テクノハム様々です。本当にありがとうございます🙏💕

White Cube

購入したのは上のタイトル画像にも写っている大型の黒いアクリル・ケージです。商品は白と黒の2色展開で、最初は圧迫感があんまりなさそうな白で注文していたんですが、売り切れとのことで黒を買うことになりました。最初からどちらでもいっかと適当なことを言っていたうえに、白が売り切れで黒をちょっと割引してもらえたので結果ラッキーな展開になりました。ウェーイ!

本国の中国名で流通しているせいかなんなのか、英語の商品名で検索してもあんまりインターネット検索で引っかからないんですけど、いちおう公式の商品画像では正面の横幅80cm、高さ50cm、奥行きが42cm あるそうです。キャスターが付いているので掃除も楽かなと適当なことを考えて注文しました。

ハムスターの特大ケージ

このケージが届くまでは、うちで一番大きなお家はイタリアの Ferplast 社のミニデュナでした。うちみたいに年季の入ったハムスター飼いなら、ちょっと前はドデカい市販のハムスターケージと言えばこれみたいなところあったと思います。あとは衣装ケースを改造して自作するとかかな。え、そんなん思ってたのうちだけ……?

まあ、いずれにしてもそれなりの大きさがあるケージを上に載せても明らかなこのサイズ差ですよ。上にも書きましたけど、国内ではなかなかない大きさだと思います。ハムスターって野生での行動範囲がめちゃくちゃ広くて、狭い飼育環境には向かないので、住人ならぬ住公のストレスもこれで少しは減るんじゃないでしょうか。少なくともうちのハムスター・マンションの中では別格の豪邸だぜ👍

組み立て作業

このケージ、中国からこの形で届いたわけではなく、IKEA あたりの組み立て家具のようにキレイにパーツが梱包された状態で届きました。中国から海外の配送サービスを使ったら、どこかがひび割れていたり、折れ曲がったりしていてもおかしくないと覚悟して受け取りましたが、緩衝材も丁寧に使われていて、いたってキレイな状態で届きましたね。もういろんな人に感謝感激です💕

届いた直後の状態を写真に撮り損ねてしまいましたが、厚さ10cm くらいの一辺1m 弱ある大型ダンボールだったので、事前に配送会社から確実に渡したいので在宅かどうか教えてくれとの確認の電話が来ました。体感的には、受け取りから使えるようになるまでの流れが完全に組み立て家具を注文したときと同じでした。私としては、今住んでいる家の家具も IKEA を使って安く済ませて、ノリノリでほぼ一人で全部組み立てたので、今回のケージ作りもわりと楽しめました。逆に普段から組み立て家具の類が苦手なかたは、この手のケージも使えるようになるまでかなり面倒だと思います。

年齢が年齢なだけに、中国製品の品質は信用できないという前時代的な先入観があるので、実際に手元に届いて組み立て始めるまで完全に舐めていたんですが、全体的に期待を裏切る品質でした。組み立てるパーツの中には、きちんとドライバーなどの工具も入っていて、手袋まで用意されていました。BUCATSTATE のブランド・イメージが私の中で軒並みよくなりました。

組み立てマニュアル

一つ面食らったのは、説明書に中国語の説明しか記載が無かったところです。せめて英語も併記してよ~💦 と思ったんですが、この媚びない感じ、中国が最近国力を増している勢いを感じます――とか言って、実際はたんに国内流通用だからってだけかもしれませんが。

私は中国語を一切読めないので、各パーツに割り振られたアルファベット記号と、万国共通の図解から組み立てる工程を推測することになりました。あとは日本人として知っている漢字の意味合いから察知するぐらいしかできません。まあ、それでもなんとか、写真のとおりそれらしい物が組み上がりました。工程自体も単純で少なめでしたしね。

しかし、組み立て終わって感じたのが、さすが海外製品というか、期待を裏切らないのが入れられているパーツの適当さです。説明書の内容物の一覧にどこかに使うパッキンらしき細長いゴムが載っているんですが、組み立てる工程のどこを見ても使われている気配がありません。割り振られたアルファベットを探しても、説明文の中に見当たらないんですよね。あと、内容物の一覧にさえ記載されていない半円形のナゾのプラスチック部品も同梱されていました。ほかの製品から紛れたのか、それとも何かに使えるように気を使って入れられたものなのか、よくわかりません。

とは言え、各パーツはちゃんと予備も含めて多めに入れられていたし、必要なパーツが足りないせいで組み立てられないということもなかったので、今回のお買い物は100点満点でいいと思います。ホント、海外のお買い物は「イヤなら返品して」が基本なところが多いので、一発で満足に使えるようになるのは奇跡と言っても過言ではないと思います。

雲型パーツ

BUCATSTATE の商品はデザインがかわいいことで有名なんですけど、おなじみの雲モチーフのパーツもさり気なく前面扉のストッパーに使われていました。このさりげなさがオシャレでいいと思います。細かいところまで気が利いていて好印象です。

前扉のヒンジ

前面扉はネジもヒンジも透明なプラスチック製で、審美性を考えられている印象ですが、ヒンジの可動部分が可塑性のあるゴムかシリコンみたいな素材なので、長く使い続けると材質の劣化と老朽化で割れちゃいそうな気がしています。詳しくないけど、JIS 規格とかで同じ大きさのものが国内でも手に入るなら、そのうちホームセンターあたりで買ってきた金属製のものに取り替えることになるかも。もし共通規格じゃなかったら、この前面扉はそのうち封印されることになりますね。お世話に便利そうなので、なんとか DIY して使い続けたいところです。

あ、天板の開き戸のほうは金具も金属製でしっかりしているので、こちらは強度に問題なさそうです。だから普段のお手入れはなるべく上からにしたほうがいいかななんて考えています。

ネジ隠し

ケージのフレームは金属製、透明なのはアクリル板です。アクリル板はフレームのスリットに差し込んで固定します。ガタガタしないように、衝撃吸収用の黒いスポンジ・シールも入っていました。これがないとけっこう揺れてガタガタ音がすると思います。フレームの組み立てには金属製のネジを使いましたが、フレームと同色のネジ穴隠しが付いてくるので、こういうところも気が利いている印象です。

ナゾのゴム・パッキン

さて、説明書に記載があるパーツはいいんですが、すべてを組み立て終わったあとに片付けながら、言及されていなかったパーツを手に持って少し考えました。そのままどこかに予備のパーツとまとめて取っておくのもいいけど、きっと使い勝手がよくなるように考えられて入れられていたパーツだろうから、自己流で使い方を考えてみます。

パッキンの長さはおおよそケージの横幅と奥行きに近くなっています。上部のフタは開き戸になっているから、パッキンの数からして使い所ではない気がします。じゃあ底面かなと考えてよく見ると、底板の立ち上がり部分に少し隙間がありました。これを埋めろということなのかもしれません。

透明なコーキング剤

家の壁紙を貼ったあとの巾木の要領で、適当にあり合わせの両面テープとボンドで固定することもできましたが、せっかくならアクリル板の隙間もコーキング剤で埋めてしまうと今後のメンテナンスが楽かもしれないと考えつきました。

ケージ自体はネジで組み立てるので、いざとなったらまた解体してパーツを洗って組み立て直すことができます。パーツにバラせば1階と2階の移動や、引っ越しのときの持ち運びが楽になります。ただ、今のままだと底面の隙間やアクリル板とフレームの隙間に細かな床材が入り込んで定期的な掃除が面倒になりそうだと思ったんですよね。それならいっそ、いつするかわからない解体の手間を考えるより、すぐに、それも頻繁に発生する掃除の手間に優先して対処したほうがいいような気がしました。

そんなわけで、インターネット通販で適当によさそうなコーキング剤を見つけてきました。ただのコーキング剤なら適当に近くのホームセンターですぐ安いのを調達できるんですが、目立たない透明タイプで、しかも生体にも優しいのがいいと思ってインターネットで製品情報に目を通しながら調べていたら、こちらは水槽に使っても問題ない製品だということがわかりました。水溶性の有害物質が溶け出してこないなら、ハムスターがもしかじって口に入れても、それほど致命的な事態にはならんでしょと判断して、そのまま通販でポチッとな。コーキング剤を追加で塗ったぐらいなら、いざというときその気になれば解体も変わらずできると思いますしね。

マスキング

ざっくりパッキンを固定して、コーキング剤がはみ出さないようにマスキングします。適当に家に転がっていた幅広テープを引っ張りだしてきました。マスキングは仕上がりを左右する重要な工程なんですが、私の DIY 作業はいつも適当です。今回も見栄えは最初から諦めています。まあ、床材がきちんとケージ内に保持できるようになるという目的さえ達成できればいいのよ。

パッキンが届かない角

底面の大きさに比べて、パッキンの長さは微妙に足りていません。長かったら斜めに角に合わせてカットするとか自分なりに加工できたんですけどね。長さからすると、この上のアクリル板と底面の隙間を埋めるためのパーツだったのかなという気もしなくないんですが、そう考えると支柱側の隙間はガバガバでいいのかという新たな疑問が湧き出してくるので、私は途中で考えることをやめました。今でも正解はわかりません。

乾き待ち

パッキンの長さが足りていないので、段差を埋めるために角のコーキング剤はゴリゴリに盛って塗ることになりました。え、見た目が汚いって? どうせ床材に埋もれて見えないからいいんだよ。

乾燥後

1日経って、コーキング剤が乾いたのでマスキングテープをはがしていきます。わかっていたけど、汚ねえな! 大丈夫、どうせ床材で隠れるので見えません。ちょっと大きめにはみ出しているところはハムスターが噛んで食べないように削ぎ取っておきました。

床材と家具のセッティング

せっかく手間をかけて新しいケージの隙間を埋めたので、どうせなら水槽っぽい飼い方をしたくなってきました。ということで、今回使う床材はお久しぶりの土にします。人によっては園芸用の土を使うところもあるようなんですが、土は取ってくる場所でけっこう何が溶け込んでいるかわからない危険なものなので、うちはリスクを考えるのが面倒でいつも土飼育では専用品のニューネイチャーランドを利用しています。今回もこれでいきます。

ニューネイチャーランド

これだけ大きいケージを使ったことがないので、加減がわからず、とりあえず10L の大袋を二つ注文してみることに。あふれると行き場に困るけど、足りなければ追加すればいいだけでしょという安直な考えです。

土飼育は野生の生息環境に近いということで、印象よく書かれることが多いように感じていますが、メンテナンスが独特で、ハムスターにとって住み心地がいい環境になるかどうかはひとえに飼い主のやる気次第だと私は考えています。掃除という掃除をしなくていいぶん、メンテナンスが楽だと言われることも多いんですが、基本はテラリウムのバランス調整に近い作業になるので、細かいことを言い出すと根気がいると思います。マメに買い替えなくていいぶん経済的と謳われることもありますが、おハムの食べ残しやウンP 💩 など、土の分解能力を超えた栄養源を放置し続けると虫が湧いてすぐ総入れ替えなんてことも起こり得ますしね。少なくとも手間が掛からないと期待して使い始めるものではない気がします。頻繁に買い替えなくてもいいのは事実だと思うけど、そのぶん高いので、経済性でも秀でているとは一概に言えないかなという感じ。長持ちさせたいならやっぱり手間暇掛けてメンテナンスしないといけないわけですしね。たんに長所と短所、特徴が違うから、飼い主好みの飼育スタイルに合っているほうを選べばいいってだけの話なんじゃないかなと私は思っています。

土の深さ

20L のニューネイチャーランドを突っ込んだ図がこれです。やっぱりちょっと深さが足りないかもしれません。もう10L 追加で入れてもいいかもね。とりあえずかさ増しのためにチモシーを混ぜ込んでおきます。こういう繊維が土に混ざってると土が盛りやすくなって、おハムたちの土木工事もはかどるんじゃないかと勝手に思っておきましょう。実際はウンP 💩 除去作業の邪魔になる可能性が高いので、そのうち姿を消すと思います。

俯瞰レイアウト図

家具をざっと配置してみました。今のところここに住んでいるのはハム友さんのところから預かっている晩夏生まれのベビー兄弟です。母親がうちの子なので、うちで出産したんですけど、うちは春にけっこう繁殖してすでに大所帯になっているので、ベビーはほぼ全員ハム友さんのところに戻る予定です。これから成長するにつれて一匹ずつ巣立ちしていくはずなので、そのときにハム友さん宅に帰す子、うちで引き取る子を相談して決めます。

床材が土だと家具もなんか自然素材な感じで統一したくなってきたので、木製の家具を中心に、石の餌皿、あとはハムスターより土飼育が多そうなハ虫類系のペット用品も相性がいいかなと思って取り入れてみました。買ってきてあとからよく考えたら、おハムだとかじって欠片が口に入る可能性がありますが、こういうハ虫類系の飼育用品で樹脂製のものはどこらへんまで安全性が考えられてるのかな。まあ、日本の有名なメーカーならさすがに変な物質がしみ出してくるとかはないと思いたいんですけど、今後あんまりかじっているようならケージから取り除くと思います。あと、どっちにしろこういう家具も最初は見映えがいいけど、いつものウンP 💩 除去メンテナンスの邪魔になるので、徐々に減っていく可能性大です。怠惰な飼い主ですまんな。

そうそう、霧吹きとウンP 💩 除去用の土ふるいは、もともと庭いじりに使っている園芸用のものを流用しようと考えて用意していなかったんですが、よく考えたら霧吹きはオルトランみたいな一般家庭向けの農薬の散布にも使っているので、霧吹きだけ新しくペットショップで全自動のものを買いそろえることになりました。そしたら先に使っていた園芸用のものより細かな使い勝手がいいことに気付いて、ちょっと感動したんですよね。逆にうちのあの霧吹きの微妙な使いにくさはなんだったのか……。

巣穴

寝床作りに役立つかなと思って、トイレットペーパーの芯もいくつか放り込んでおきました。これもいずれ姿が消えるトップ候補です。でも、今のところみんな器用に土を掘って寝床を作れているようなので、追加の必要はなさそうです。

ゆりかご状態の回し車

土の床材は性質上、つねに水分を含ませておく必要があるので、回し車は金属部品が使われているとサビてくる危険性があります。なので、ちょっと回りが悪いながら、昔使っていたプラスチック製のものを引っ張り出してきました。だいたい土に埋まっているので、回し車っていうより、ちょっとした休憩用の隙間みたいに利用されています。

掘り掘り

回し車が飾り状態でも、土の床材は遠慮なく掘り返せるので、運動不足のストレスはいちおうこっちでちゃんと発散できていると思いたいところです。土のいいところは住んでいるおハムの気分で好きにお家を作れるところですな。あと、水分を含んでいるので、夏はちょっと涼しそうです。

上の写真は飼育開始から1週間ほど過ぎた土なんですが、すでにチモシーが土に馴染んで目立たなくなってきています。食べ終わったヒマワリの種も転がっています。

ごはん

3匹以上一緒に住む大所帯ケージは、基本的に餌場と給水器を2か所以上に分けて設置することにしています。しかし久々に土飼育にしたら、餌の置き方や餌の種類も考えたほうがいいなと思うようになりました。ほかのケージだと生ものでもない限り、餌皿に盛って好きなタイミングでおハムが勝手に食べてくれりゃあいいというスタンスなんですが、土だと先に食事を始めた子がお皿からご飯をかき出して、土の上に放り出してしまいます。

分解され始めているペレットだったもの

土の上に漏れ出たご飯は、あっという間に土に馴染んで、新しい土だからか、あっという間に分解が進むんですよね。餌皿もちょっとどかすと菌糸のようなものがワサワサ伸びていました。水を撒きがてら土を観察すると、もともとペレットか何かだったらしい団子がちらほら見つかります。こうなるとせっかくのご飯がもったいない気がしてきます。前土飼育だったときもこんなんだったかな~?🤔

牧草(イタリアンライグラス)

ちなみに、なんとなく先日徳用の大袋を買った牧草の種をこのケージの土にも撒いてみたんですが、おハムが食べているのか、あるいは土を耕しすぎているのか、芽は出ませんでした。今もたまに思い出したときに撒いていますが、この深さでハムスターと植物の共生はなかなか難しいみたいです。植物が育つようであれば、ハムスターのご飯として投入された栄養分がそっちに流れて、ケージ内でいいエネルギーの循環ができるかなと思ったんですけどね。

ただ、本格的にテラリウムみたいなことを考え出すと、エネルギーの循環に虫の存在も必要になってくると思うので、そこで私の思考はいつもストップしてしまいます。ご飯ついでにミルワームぐらいなら全然平気なんですけど、前に土飼育してたときは小さなトビムシみたいなのがウジャ~と湧いて、生理的な限界が先に来てしまったんですよね。今回も虫が湧いたらいつもの床材に切り替える予定でいます。

土を耕すハム

まあ、今のところは順調です。おハムの様子を見ながら土に水を撒くのは大した手間ではないし、それなりに楽しんでやれています。水を撒いたら土を定期的にかき混ぜて……と思っていましたが、住んでいるおハムたちがまだ若いので、勝手に掘り掘りしてかき混ぜてくれています。手間いらずです。

住んでいるおハムたちも、見ている限りそんなにストレスを感じてる様子はないかなと思います。寝ているときはたいてい好きな場所に穴を掘って隠れて寝ているので、気楽に過ごせているんじゃないでしょうか。毛並みも荒れている様子はないし、食事も水分補給も慣れて、問題なくできているようです。兄弟一緒に暮らしている大所帯だけど、目立ったケンカも今のところないかな。

心配事があるとすれば、上にも書いたとおり、土飼育は水分が必須なので、ケージのフレームの金属部分がいつかサビてくるんじゃないかというところです。製品情報を見ても、“Cold steel”とかいう訳分からん記述しか見つからなかったので、具体的な素材が不明なんですが、柔らかい金はおろか、高価なチタンとかステンレスとか、サビにくい金属を使っていることはまずないと思うので、そのうち塗装が甘い隅や隙間から腐食が始まる可能性もあると思うんですよね。これは思い出した頃に土をどけて様子を見たいと思います。こう考えたら、最初からパッキンを固定するときに下に防水シートでも噛ませておくんだったと思ったんですが、あとの祭りです。まあ、どのみち支柱まではカバーできないので、完全防水ははなから無理なんですけどね。サビが確認できた時点で土飼育は終了する予定です。

土の深さ

家具を入れて、引っ越しが完了したあと、前面扉の下からのぞいた絵はこんな感じ。土は深さが足りないかなと思っていましたが、おハムたちが地中に穴を掘って、家具と牧草が土に馴染んでくると、もう10L ぐらい追加してもよさそうだけど、急いで追加しなくちゃいけないほど、そんなにスカスカな浅さでもないように見えてきました。

コーキングをしたかいがあったのか、2週間ぐらい様子をみても、土がアクリル板とフレームの隙間から漏れ出してきている様子はありません。これなら元の床材に切り替えても漏れ出してくることはないでしょう。高さも十分あるから、舞い上がった塵が漏れ出すこともあまりないですしね。心配しているサビも一気に使えなくなるほどひどくなる現象じゃないし、思っていたよりも長く丈夫に、そして便利に使える気がしています。2週間使ってみた手応えはかなり満足です。

キャスター

掃除とかメンテナンスしやすい場所への移動とかで便利だからと考えてキャスター付きのケージにしたんですが、土を20L 入れてから気付いた話、なかなか重たいのでキャスター付きと言えども移動させるのは力がいります。土じゃなくても、このサイズならけっこうな量の床材を投入することになるので、底面の強度は重要だと思います。こう考えると底板がちゃんとしっかりとした金属でできているのはポイントが高いですね。キャスターも軸の部分が金属製だったので、強度はあると思います。樹脂製だとたわんですぐ割れたりとかしそうだもんね。

お金の話と感想

結論から書くと、今回のケージの購入にかかった費用は、商品代や輸送費も全部ひっくるめて2万円程度になりました。けっして安くはないけど、日本ではなかなか手に入らない商品を海外から取り寄せてこれなら、安く済んだほうだと思います。実際、Amazon あたりに同ブランドの似たような大型ケージが出品されているんですが、軒並みこれ以上の値が付けられています。たまたま個人のかたが募集していた共同購入に便乗できたからこそ、この出費で済んだと考えれば、いい購入機会に巡り会えたと思っています。

最初に大きさ比較で出した Ferplast 社のミニデュナは5千円ぐらいで購入しました。大きさや素材、希少性あたりを考えると、私は悪くない買い物だったと思います。最初は中国製品ということで、よくない話ですが、あまり品質には期待していませんでした。でも届いたものを自分で組み立てて、2週間使ってみた感じ、そんなに悪い品質には思えませんでした。その気になれば、そこそこの大きさの別のペットにだって流用できる大きさです。丈夫そうだし、普通に長く使えそうだし、使い勝手もよさそうだし、デザインもかわいいので、いい意味で私の期待を全方位から裏切ってくれる製品でした。買って後悔することはまったくありませんでした。

そもそも届いたのがこんなケージでもなければ、久々に土飼育にしてみようとか、遊び心をもっておハムの飼育をすることはなかったと思うんですよね。明らかにうちの飼育ケージにはなかったタイプのケージですし、飼育環境の拡充という点でもちょうど良かったと思います。買い物って、買ったときの自分のテンションの上がり具合も大事だと思うので、ハムスターの飼育スタイルの刺激になった時点で買い物としては大成功だったと思います。