ピカピカのゴールドちゃんとご対面
<i>WASTELANDERS</i> もそろそろ終わりが見えてきました。
前回、クレーターの選りすぐりのメンバーたちと一緒に金塊がたくさん保管されているという Vault 79に侵入するはずだった76のワイ。ところがいざ扉を吹き飛ばそうとしたら、裏切り者のロシア人に起爆装置を奪われて、ヤツらの隠れ家まで取り戻しに行くことになってしまいました。今回は無事に起爆装置も取り返せたので、リーダーのメグ母ちゃんに相談して、今度こそピカピカのゴールドちゃんを迎えに行きます。
メグ母ちゃんに起爆装置を取り戻したと報告しに来たら、前回ロシアのクソ野郎のためにスパイをしていた裏切り者のバーブさんをチクることができました。ちょっと今さらだし、約束を反故にする感じがするけど、興味本位で選択してみることに。ま、自業自得っしょ!
しかし、76のワイが口を挟むまでもなく、メグ母ちゃんにはなんとなく、バーブさんが犯人だろうと察しがついていたようです。ま、彼女ならどっちにしろ遅かれ早かれバレてたと思いますけどね。よく言えば、これを機に彼女が改心できるようにチャンスを与えてあげることにしたわけで、悪く言えば、もっとこっぴどく罰せるまで泳がせる気なんでしょうね。ロシアのスケベジジイのせいでクレーターの貴重な人材が数名失われてしまいましたが、正直76のワイにとっては Vault 突入メンバーにまで害は及ばなかったので痛くもかゆくもありません。さっ、計画を続けましょう。
そんなわけで、やっと Vault 79の入り口前に必要な人員が勢揃いしました。このときのメグ母ちゃんとジェントルマン・ジョニーの会話で、紳士が過去に一度だけ大きな失敗をやらかしているらしいことがわかります。ただ詳細は大人にならないと教えてもらえないような内容らしいので、もしかしたら男女の痴情みたいなくだらないネタかもしれません。紳士の早漏とか。
殺気立ったゲイルちゃんにはそんな話題どうでもいいので、彼女の喝でさっさと押っ始めようぜという雰囲気に切り替わります。ルーさんに合図を送ると、 Vault 79の分厚い扉を吹き飛ばす発破が始まります。ぽちっとな。
準備万端と合図を送っておきながら、パワーアーマーを着忘れていたことに気付いて、爆発の真っ最中に取り出す76のワイ。しかし、ここのシーンはやたらとラグがあって、初っ端一発目の爆発のあと、10秒以上はなにも起こらず、余裕で準備を整えることができました。なんならチラチラみんなの様子をうかがっていたぐらいでした。フィ~! 詰まなくてよかったぜ★
ポロンと取れて倒れた Vault 79のフタは、ジャンプで飛び越えられないぐらいの厚みがありました。目に見える範囲にタレットが2基あり、さらにアイボットが飛び出してきたので迎撃します。するとメグ母ちゃんが「少し話せるか?」と個別に76のワイを呼び出そうとします。タレットに夢中でメグ母ちゃんの呼ぶ声に気付かず無視し続けていたのは内緒です。
メグ母ちゃんが76のワイだけを呼び出したのは、二丁拳銃の紳士の働きぶりを監視させるためでした。ジョニーさんはこの仕事に引き入れた際、自分の分け前を50%にしろと、やんちゃなことを言っていました。けっきょく76のワイに突っぱねられたあと、メグ母ちゃんにも根気強く交渉していたようです。メグ母ちゃんは彼の取り分をほかの人間より多くすることで了承したようですが、そのぶん、その報酬に見合う働きをしているかをチェックしたいようです。そのために、76のワイが――ええ、彼女ではなく、この76のワイが彼女に代わって紳士の仕事を査定してやります。まあ、でも、正直メグ母ちゃんが紳士相手にもリーダーらしい仕事をする意志があったらしい点には安心しました。
非戦闘員であるルーさんは、Vault 79の入り口に残るらしいです。爆破で崩落する危険性が高まった場所がないか、チェックしたいそうです。また、76のワイに紳士の査定を託したメグ母ちゃんも、なにかあったときのためにここに残ってしんがりを務めるつもりらしいです。
76のワイがメグ母ちゃんと話し込んでいるあいだに、ララちゃんを連れたゲイルちゃんと、査定対象のジョニーさんが、アサルトロンを含むロボット部隊とタレットをドンドコ倒して奥に進んでいました。しかし、ロックされた扉の前で足止めをくらったらしく、小話が発生した関係で、ジョニーさんはゲイルちゃんより弱いのではないかという話題になったようです。まあ、単純にレベルでも負けてますからね。小さな女の子からちょっと小馬鹿にされてしまったジョニーさん。自尊心と喜びの二丁拳銃にキズがついていないかちょっと心配です。
このドアは隣の部屋にあるターミナルを調べて、カードキーを使って施設管理室に入ったあと、ブレーカーを落とすと勝手に電磁ロックが解除されて開きます。そのあいだに三人は76のワイを置いてドンドコ奥へ進んでいきます。お~い! 置いてけぼりはひどくな~い!?
三人が76のワイを待ってくれないのは入り口からずっと同じですが、この扉の奥の部屋はどうも勝手が違っていました。たぶんここは、ペニーさんが「死神の回廊」と呼んでいたレーザータレット地獄部屋だと思うんですよね。
タレットが腐るほどあるし、アサルトロンや Mr. ガッツィーなどのロボット部隊も山ほど出てきます。今まで道中のタレットやロボットはキレイに倒していた先行部隊ですが、入ってすぐ左手の部屋に進んだらしく、死神の回廊の脅威は76のワイが全部一人で片付けることになりました。なんか理不尽すぎない……?
ちゃんと奥にレーザーグリッドもあります。あれがモチョウ・ママの秘密のセクシースーツで通り抜ける予定だったところじゃないかなぁ?
けっきょくこっちのクレーター・ルートでは、ロボットもタレットも地道に全部破壊したんですが、ファウンデーション・ルートだとグレッグさんの「軍用規格ツール」を使ってスマートに無効化できたりしたんでしょうか? 気になるなぁ~!
脅威を排除し、ユーティリティ室の物資も頂いたところで、三人に合流しようとすると、なにやら様子がおかしいことに気付きます。三人が入った部屋がロックされて閉じ込められてしまったようです。部屋の大きな窓の前に設置されたインターコムでなかの状況をうかがうと、この部屋はセキュリティ対策のために設けられた部屋で、奥のバイオメトリックスキャナーで生体スキャンをして個人を識別し、ロボットでは答えられないような質問をくぐり抜けた者だけが奥に進めるといった仕組みになっているようです。ジョニーさんがその昔、ニューヨークの連邦準備銀行ビルでこの手のセキュリティに出くわしたことがあるんだとか。
一行は最初に前科も遺伝子変異もなにもやましいことがないピュアなララちゃんをスキャナーに入れたようですが、体が小さすぎて認識されなかったそうです。システムが異常を検知して、さっき76のワイが片付けたロボット軍団が召喚されたという流れだったようです。敵を押しつけられたわけじゃないのはわかったけど、それでもまだなんか理不尽じゃない?
その後、現在もジョニーさんがハッキングを試みているようですが、勝率は芳しくない様子です。時間がかかっていることで、肉体派のゲイルちゃんと子供のララちゃんが飽きて文句を垂れ始めました。さらにジョニーさんの集中力が削がれるので危険です。
ジョニーさんの最初の試みは失敗に終わり、Vault のシステムが改ざんを検出しました。この次に改ざんを試みると殺傷兵器が出てくることになります。ここは76のワイが介入しないとマズいです。
選択肢を見るに、ジョニーさんを持ち上げて、自信をつけさせてから強行突破させる手か、前科がある紳士の代わりにゲイルちゃんをバイオメトリックスキャナーに詰め込んで、別の手で行くかの二択になるみたいです。ここまで見た感じ、ジョニーさんはなんとなく追い込まないほうがいいような気がするので、ここは暴れ馬のゲイルちゃんを説得して紳士に協力してもらうことにしました。
ゲイルちゃんに協力してもらうことを提案すると、ジョニーさんは「その前にあのトンマはシステムをぶっ壊すぞ」とゲイルちゃんを否定するような発言をします。ゲイルちゃんは、それでなくても臨戦態勢で頭に血が上りやすくなっているので、その売り言葉を買ってしまい、「あんた、いつもララとゲイルにいじわる」とケンカ腰になってしまいました。76のワイは必死に「ララを助けたことは覚えてるよな? 私のためにしてくれないか?」と彼女を説得します。
ゲイルちゃんは意外と素直に76のワイの言うことを聞いてくれました。やっぱ、みんな根はいい子なんやで。抱えていたミニガンを四次元ランジェリーのなかにそっとしまうと、スキャナーのポリゴンに体をめり込ませながら、身をかがめて窮屈そうになかに入ってくれました。
ここからゲイルちゃんに具体的な指示を出していこうとした76のワイでしたが、ゲイルちゃんがおとなしくなった代わりに、今度はリアルなワイの暴れ馬、Fallout 76 のゲーム・プログラムが短気を起こして言うことを聞いてくれなくなりました。インターコムをどれだけ調べても、なにも進みません。バグです。詰んでます。
しばらく周辺のものも含めてカチャカチャいじり倒して、二進も三進もいかないと確認できてから、リログすれば直るかなと、一度サーバーからログアウトすることにしました。急いで Vault 79に戻ると……。
また最初からやるんかいッ!
サーバーに入り直しているあいだに「もしや……」という予感はしていましたが、まさかの全部やり直しになりました。もうみんな、なにからなにまでデジャヴだよ~! どこの世界線やり直してるんだよぅ~! でも、二度目のルーさんはさすがに慣れたようで、初回と違って、発破も滞りなくスムーズに完了しました。
ちょっと期待して死神の回廊まで進んでみたんですが、やっぱりもう一度一掃するしかないようです。経験値の贈り物と思ってやるしかない!
もう見た(タスマニアデビル)。
せっかくの二度目なので、違う選択肢を選んでみる手もあったんですが、一度目の結果を見ていないのに違う手を選んでもなぁ~という考えがあったのと、正直もうひとつの選択肢にあまり魅力を感じなかったので、同じ選択肢をたどることにしました。……したんですが、記憶力が悪いもので、気が付いたら「手に負えないシステムはないと言ってたよな?」と煽る選択肢を自然に選んで、違う会話の流れになってしまいました。いっけね、素が出ちまった!
ジョニーさんが入り口前で、メグ母ちゃんに一度やらかしていることを暴露されていましたが、それが以前にこのタイプのセキュリティに初遭遇したニューヨークの連邦準備銀行ビルだったらしいです。そのときにジョニーさんは仲間に置いて逃げられて捕まったそうです。「あれ以来随分成長した」とのことで、自力でセキュリティを抜ける方法を探すつもりのようでしたが、前回同様、システムに改ざんを検知されてしまう展開になります。ジョニーさんはたぶん、ニューヨークのその一件でメグ母ちゃんに拾われたんでしょうね。
せっかくちょっと違う会話パターンが見られたので、ゲイルちゃんをバイオメトリックスキャナーに詰め込む前に「ジョニーはいつもあなたに意地悪をするのか?」と、余計に胸くそ悪い記憶がよみがえりそうな質問をゲイルちゃんに投げかけてみました。この燃料を投下した結果、ララちゃんとゲイルちゃんが紳士に言われた常日頃の嫌味を蒸し返して、嫌気がさしたらしいジョニーさんが「Vault のダンナの言うことを聞いてくれ。俺はここでブラブラしとくよ」と言って、戦線を離脱することになりました。周りの意見を汲んでの辞退なので、取り分を減らすのはなしだそうです。追加情報が手に入る脇道の会話が聞けそうと思っていたのに、まさかのそのままゲイルちゃんに指示を出す流れになってしまいました。想定外ですが、前回詰まった場所に至るまでの会話ルートが違ったこともあり、今回は問題なく、引き続きゲイルちゃんに指示を出すことができました。
もう一度ゲイルちゃんをバイオメトリックスキャナーに詰め込んで、ゲイル・あ~・スミスの名前でシステムに新規登録させます。すると、システムが戦前の壊れたデータベースを順に照合し始め、最後にデレク・ガリソンという生身の担当エージェントを呼び出してきました。デレクさんは、どういうつながりなのか、まったくわかりませんが、“AC”というニックネームで呼んでくれと言い、こちらの名前と目的も教えろと尋ねてきます。あとなんか、ここの AC さんのセリフは字幕が出ないし、音声がところどころ端折られて最後まで聞けないナゾ仕様でした。
AC さんはどうやら、この Vault 79に長年閉じ込められていた政府のエージェントのようです。我々を本部の遠隔監視チームから救出のために送られてきた人間と思い込ませることで、セキュリティを解除させることができそうです。ゲイルちゃんに指示を出しながら応答を繰り返すなかで、AC さんは送ってもいない救難信号を話題に出して、こちらがウソをつくか試してきたりもします。心が清らかな76のワイはウソに便乗しなかったので、どうやら信頼を得られたらしく、補助オペレーションセンターまでのセキュリティを解除してくれると言います。ただ権限の問題で、セキュリティボットは停止できないし、ほかの扉を開けることもできないそうです。
こうして76のワイと愉快な仲間たちはレーザーグリッドの先へ進めるようになりました。おとなしく協力してくれたゲイルちゃんが一芝居打ったことで困難を切り抜けられたので、ララちゃんと一緒に褒めまくります。ただ、ジョニーさんがちょっとさびしそうです。自尊心と喜びの二丁拳銃にキズがついていないかちょっと心配です。
レーザーグリッドの先はひたすらタレットとセキュリティボットをぶっ壊しながら進みます。全体に高レベルなので、伝説に語り継がれた Mr. ガッツィーとかがホイホイ出てきます。ボスは伝説級のアニヒレーター・セントリーボット MK.II でした。
一緒に戦う仲間はどれだけ攻撃をくらってもダウンするだけで死なないんですが、なにせ敵が強いし多いので、お供の三人は無敵の幼女ララちゃんを除いてすぐにへたばってしまいます。ゲイルちゃんはセントリーボットを倒したあたりでバグってしまい、ヒザをついた状態でホバリング移動を始めました。かわいい~!
セントリーボットの前でヒザをついたジョニーさんのほうは、「他が全部失敗しても、オレには殺しがある!」とヤケクソ気味に言い張っています。自尊心……。
戦闘には参加しないララちゃんは、ダクトを伝って着実に扉を開けてくれます。居住区で任意で入れるようにしてくれる部屋には「スラッグバスター」というプラズマライフルのユニーク武器が眠っていました。悪くないけど、飛び抜けていいわけでもない手応えです。ララちゃん、いっそうちの収納箱の容量も増やしてくんねえかな?
ララちゃんが開けてくれた扉の奥で、ガラス越しに AC さんを発見しました。隣の部屋に閉じ込められているらしく、そばにはスリックという別のエージェントの姿も見えます。
この Vault 79にいるのはみんな、大戦時に財務省が国の財産を管理するために派遣したシークレットサービスの人員だったようです。ここに来るまでにエージェントの死体を見ましたし、核戦争で世界が滅んだことを無線で知って、心がすさみ始めているエージェントの日記もあったので、ここには大戦時にけっこうな数のエージェントが詰めていて、長いあいだ閉じ込められているうちにいろいろあって、最終的に数人しかまともな人間が残らなかったようですね。
とくに3か月前に原子力発電機のリアクターが壊れたことが致命傷になったようです。放射能汚染でここの住民のおよそ半数がフェラル・グールになったと言います。フェラル・グール撃退のために始めた戦闘で、セキュリティボットまで稼働し、AC さんたちはこの部屋に籠城を余儀なくされました。食料や飲料水が尽きるころにやってきた76のワイは、まごうことなき英雄ですね。強盗呼ばわりは失礼です。
AC さんの説明によると、金を手に入れるにはリアクターを修理して電源を復旧させるしかないようです。それは、AC さんたちをこの部屋から解放し、彼らの Vault を正常に戻すことを意味しています。その報酬に、正式な政府の救助チームじゃなくても、AC さんはここの金を76のワイたちに分けてやると言ってくれています。
ここまで来ると、ゲイルちゃんがララちゃんを連れてメグ母ちゃんのところに戻ろうとします。スーパーミュータントには放射能汚染のひどさが感覚的にわかるらしく、ここに長くいるとララちゃんまでフェラル・グールになってしまうと判断したようです。
いよいよ76のワイと一緒に行動してくれる仲間がジェントルマン・ジョニー・“ツーガンだかトゥーガンズだか”・ウェストンしかいなくなりました。得物の二丁拳銃はこれまでの道中ですでにボロボロですが、小馬鹿にしてくる幼女と劣等感の押し売りみたいなスーパーミュータントがいなくなったので、自分のペースに戻って早く復調してもらいたいところです。
そんなジェントルマン・ジョニーは、ホバリング妖怪と幼女の退場に際して話しかけると、「こんな金庫があるなんて! ここと比べりゃ、フォートノックスなんか豚の貯金箱だ」と言い出します。これ、どこを見て言っているのか不明なんですよね。この部屋はまだ金の貯蔵庫ですらないですし、金が視界に入るわけでもありません。すでにご乱心なのではないかと不安にさせるセリフです。
フォートノックスはケンタッキー州に実在する財務省管理の金塊貯蔵庫を指していて、国内に3か所しかない政府の金塊貯蔵庫でもかなわない量の金塊がこの Vault 79に集められているということを言いたいようです。そう言えば、ジョニーさんが銀行強盗に失敗したニューヨークの連邦準備銀行も、地下に大規模な金塊貯蔵庫がありました。米ドルが金本位制を採用していた過去もあって、このマンハッタンの地下に貯蔵されている金が、国内だけでなく世界一の量だという話です。ジョニーさん、この Vault で同行中に、「こんな世界で金なんか無意味だって言う奴もいるが、いずれ文明は復活する。そのときに誰が正しかったかはっきりするさ」と、やたらと金の価値を肯定的にとらえているんですよね。じつはこの計画が持ち上がる以前から金を狙っていて、今回が自分の汚名を返上するリベンジだったのかもしれませんね。
AC さんからリアクターの修理を請け負って先に進むと、ディガーというグール化したエージェントが立っています。シークレットサービスというよりはエンジニアらしく、リアクターが故障したときにちょうど担当チームに配属されていて、放射線を大量に浴びてしまったらしいです。背後のガラス越しに肥大化したフェラル・グールが見えるので、チームのメンバーは大半がリアクターのそばで理性を失ってフェラル化したようです。
ちなみにディガーさん、ダイアログで表示される名前はニックネームらしくて、本名はチェイスだそうです。ここのエージェント、みんな脈絡のないあだ名を持ってるんだけど、コードネームみたいなものも兼ねているのかな?
リアクターを再稼働させるには、リアクター室の放射能レベルをまず下げないといけないようです。なにより先に換気して、室内に充満する放射能ガスを排出する必要があります。
リアクターが2基据えられた部屋は、放射能でつねにバリバリ鳴っているし、フェラル・グールが腐るほどいます。奥には上位種のウェンディゴまで徘徊しています。面倒ならステルスで気付かれずに奥の監視ルームに直行して、さっさと換気すればいいんですが、こう大群だと私は気付かれずに行ける気がしませんでした。パワーアーマーを着込んで地道に端からボコっていきます。しかし一番恐ろしいのは素のタキシードのまま汚染エリアで戦闘を続けるジェントルマン・ジョニーです。お前こそ二丁拳銃の紳士だよ。
奥の部屋にリアクター室の換気システムを制御するターミナルとボタンがありました。ターミナルをハッキングして、緊急換気ボタンを「ポチッとな!」します。「リアクター換気手順を実行する前に、全人員が指定の安全ゾーンにいることを確認すること。ゾーンは利便性のために青く塗られている」という案内どおり、ボタンを押すと安全ゾーンを隔離するカウントダウンが始まります。
ターミナルとボタンがある部屋は青く塗られているんですが、いまいちここが安全なのか確信が持てなかったので、カウントダウンぎりぎりまでほかに青っぽい場所がないか探し回っていました。ギリギリに部屋に入ると、後ろをついてきていたジョニーさんが安全ゾーンから閉め出される事態に……。いや、彼はこれまでも高線量の放射線にさらされても問題ありませんでしたから、きっとここも問題なく切り抜けてくれるはずです。
換気システムが作動したことで、リアクター室の放射能レベルが下がり、リアクターも自動的に再稼働したようです。電源が復旧したので、リアクター室にあるおびただしい数のタレットも動き出しました。おまけにアサルトロンのようなセキュリティボットまで送り込まれてきました。これこそフェラル・グールを残しといたほうが楽だったかもしれませんね。
ジョニーさんは換気システムの安全ゾーン外にいても平気だったようですが、タレットとアサルトロンの攻撃を食らってダウンしてしまったようです。けっきょく戦闘中は一度も姿を見ませんでした。
AC さんたちが閉じ込められていた部屋の前に戻ってくると、エージェントが勢揃いしていました。しかし話しかけようとしても無反応です。ディガーさんも、リアクターのそばはフェラル化の不安で居心地が悪いのか、足をカタカタさせながら「お前らが電力を復活させられることを祈っているぞ」と、まだリアクターが直っていないような反応を見せます。なにかがおかしいので、クエストマーカーが出ている「金処理室」なる場所を先に探します。しかしこの場所がわかりにくくて、一度 Vault の入り口まで戻ってしまいました。そのときに気付いたんですが、メグ母ちゃんの姿が消えていました。戻る途中のどこかですれ違ったのかな?
金処理室はリアクター室の隣にありました。リアクターを直したら AC さんのもとには戻らず、ここに直行するのが想定されていたルートだったようです。これだから方向音痴は困っちゃうな~。
積み上げられた金塊を目にすると、欲にまみれた紳士が我先にと駆け寄ります。念願のピカピカのゴールドちゃんを前に嬉しそうです。
ここで唐突にジョニーさんが76のワイを殺すと言い出します。金塊の輝きの前に血迷ったようです。いや、それ言う前に銃口向けとかないと、76のワイが反抗的だったら今ごろ逆に殺されてたよ? 自分の取り分が増えると言っていますが、ちょっと理由がよくわかりません。
とりあえず、この殺伐とした世紀末で隠そうとしてもあふれ出すカリスマ性を発揮した76のワイは、ジョニーさんに「友よ。相棒よ」と親しげに呼びかけて紳士の心の内を探ります。実際に最後までついてきてくれたのはジョニーさんだけでしたしね。それから、いまいちよくわからないまま前に処刑されたハルさんの名前を出して、どうしてこうも仲間を裏切りたがるのかを探ります。ジョニーさん自身はハルさんを本当に親友で相棒だと思っていたようです。それゆえに裏切られたのが心底こたえていたみたいですね。
「信用できない人間を殺し続ける必要はない。皆すでにあなたを認めている」という選択肢を選ぶと、「あれだけの量の金を要求しても、メグはためらいもせずに了承してくれた」とメグ母ちゃんの懐の大きさを挙げて、妙に納得し出しました。……え? 76のワイは?「自分がそれだけすごい奴だって、俺は気づいてなかった」と言い出すので、「それはどうかな?」と言いたかった76のワイですが、あふれ出すカリスマ性がその口をつぐませました。そうだよ、ジョニー! お前はすごいヤツだよ! ついでにお前らもお似合いのカップルだよ!
ジョニーさんはもともと見た目以上に劣等感が強い人間なんでしょうね。だからプライドが傷つくと、周りの人間を利用して自尊心を回復させないとやってられないし、自分のプライドを傷つけるヤツはとことん排除しないと精神的に不安定になるんでしょう。こういうタイプなら、ならず者でも社会の爪はじき者でも、まず肯定的にとらえてチャンスをくれるメグ母ちゃんのそばは、かなり居心地がよかったはずです。別れるとダメ男に戻るカップルというか、メグ母ちゃんが俗に言うアゲマンなのかな。
なんかよくわからないけど、「あんたはいい相棒だな」と妙に納得してお礼を言われました。76のワイを裏切る気持ちは失せたようです。なんかよくわからんけど、まあ、よかったですよ。76のワイは面倒くさい人間関係の揉め事に巻き込まれるのが嫌いです。ここで攻撃して、もはや一丁の拳銃しか残されていない紳士をこの手で葬ることもできたんですが、余計な殺生はしないプレイだったので生かしておくと、クレーターの評判がちょっとだけ上がりました。
そしてけっこう感動的なワードを織り交ぜてこの仲直り会話をした直後に話しかけると「俺は信頼できる奴としか仕事をしない主義だが、メグがあんたを連れていけと言うんでね」と、嫌々連れてきてやったアピールが始まりました。どっちやねん。デレツンか。
金処理室に積まれた金を片っ端から懐に詰め込んで、AC さんたちのもとに戻ってくると、グールのディガーさんも合流してきました。その姿を見たエージェントたちから悲鳴が上がります。みんなフェラル・グールで地獄を見たので、ディガーさんに理性が残っているとわかっていても、処刑すべきか悩んでしまうようです。ここは余計な命の奪い合いを嫌うカリスマ性の塊こと、76のワイが「突然フェラル化したりしないはず」と鶴の一声を放って、ディガーさんが生きたまま Vault の地下で生活できるようにしてあげました。あー、カリスマと書いて76のワイです。今普通に適当に付けたキャラクター名を忘れて思い出せませんでした。
ディガーさんの処遇が決まると、AC さんから金の取引について提案があります。グール化したディガーさんだけこの区画に残して、ほか面々はこの後、もっと安全な別区画にある金庫室オペレーションセンターに移るつもりらしいです。そこに着いたらさきほど手に入れた金塊と最新の軍の設計図を交換してくれると言います。76のワイは監督官から指示を受けて、ここの金塊で通貨を制定しようとやって来たわけですが、AC さんたちもここの金を礎にして通貨を作るつもりらしいです。奇遇ですね。また金本位制とかにして、経済を立て直す云々言いつつ、おそらく新しい設計図で76のワイの物欲を刺激してお金を使い切らせる狙いです。そんなことを考えながら AC さんの声を聞いていて、気付きました。この人、MODUS のなかの人じゃない? お前たちこそ政府だったのか。
AC さんからもらったエレベーターキーを使って補助オペレーションセンターから奥へ進むと、そこは金塊が大量に積み上げられた金庫室のオペレーションセンターでした。壮観です。今後 AC さんたちはここに留まるようです。
ここで真打ちのメグ母ちゃんが登場です。「私抜きでパーティーを始めるつもり?」と言い出すので、思わず「呼びに行ったけどおらんかったんや」と口からも漏れてしまいました。いや、迷って入り口まで戻っただけやったんやけど、それにしてもどこ行っとったんや。
ここで金の分け前の話になるんですが、選択肢を確認すると、「いくつかファウンデーションに渡したほうがいい」というものがありました。たしかに、通貨はいろんな人が持って取引するからこそ経済がまわるわけです。よって76のワイは最後の最後にメグ母ちゃんを裏切って、ファウンデーションにも金をあげることにしました。優等生なワイです。しかしこの選択肢を選んでおいて、自分の取り分を減らさずにクレーターから丸々ファウンデーション分を作ろうとする76のワイのしたたかさにあとから気付いて笑ってしまいました。それは銃撃されても文句は言えないわ。
メグ母ちゃんはこれまでクレーターによくしてきた76のワイの実績を考慮して、この場で撃ち殺すことはひかえたようですが、かなりおかんむりです。「くたばっちまえ」と言われてしまいました。そばにいたジョニーさんにも散々な言われようをされましたが、金処理室で相棒と認め合った流れを考えると、ジョニーさんにこそここで撃ち殺されてもおかしくありません。しかし、メグ母ちゃんよりは攻撃性が抑えられた口調でした。これは……いよいよ76のワイのケツが危ういのでは……?
Vault 79のクエストはこれで一区切りしたようで、この瞬間から金本位制の新しい通貨「債券」が手に入るようになりました。デイリークエストやパブリックイベントをこなすごとに、この債券が手に入るようになり、それを金塊と交換できるようになるそうです。そして金塊で新しい武器防具の設計図が手に入る仕組みみたいですね。これでオンラインゲーム Fallout 76 に新しい通貨が追加されて、またプレイヤーを釣るシステムが構築されました。
交換できる設計図を確認してみたら、めちゃくちゃ豊富でした。T-65って、新しいパワーアーマーですよね。これ一通り集めようと思ったら、かなり時間がかかるはずです。しばらくプレイヤーを釣るネタに本当に困りそうにないですね。
ということで、WASTELANDERS の監督官のクエストは、新しい通貨システムの導入という位置付けだったみたいです。新しいアイテムは嬉しくないわけじゃありません。とくに今回はデイリークエストとかをちまちまこなすことでこの通貨が手に入るので、気が向いたときにのんびりやってそろえられるわけですし、私みたいな廃人になりたくないプレイヤーには悪くないと思うんですが、さっそく新しい通貨を導入しないとゲームバランスを調整できなくなっている点も不安だし、今回プレイ日記を書いたことでよくよく思ったんですけど、脚本の質がどんどん落ちている気がするんですよね。たしかに、日本語版は翻訳の質が足を引っ張っているところがあるし、腑に落ちない唐突なスクリプトは昔からあったんですけど、今回の WASTELANDERS はちょっとクエストの流れを作る部分にしても、行き当たりばったり感が透けて見えるところが今までに比べて多いように感じました。物語を練る力が落ちてないかな、ベセスダ。そんなことが気になる76のワイなのでした。