アレルギーこじらせて死にかけたお話。
気管支が生まれつき細いらしい。
昨年ブログの更新をなんどか再開しようとして、けっきょくできなかったという話を前に書いたんですが、そこで書いたハードウェアの不調以上に振り回されたのが自分の体調不良でした。もうね、若くないねぇ~としみじみ身に染みて感じています。今よりまだ子供が小さくて体調を崩しがちだったころも、スケジュールになんとか折り合いを付けて職場と病院を行き来するなんてことを一時人並みにやっていたんですが、あれができるのはやはり自分の体力があってこそだと病院の待合室で白目むいて卒倒しそうになりながら考えていました。
いろいろ調べて、年の暮れにはあらかた症状の原因を突き止め、傾向もだいぶと把握して楽になったんですが、最初はなんとなく息苦しいというぼんやりした症状から始まったのもあって、なんとなく地味にやり過ごそうとする流れができてしまったんですよね。それもよくなかったし、そもそもこんな大ごとになるとは微塵も考えていなかったので、思いっきり悪化した状態まで自分の体を追い込んでしまいました。
昨年の最後のほうに投稿した Twitch 配信のバックアップをいくつか見返すとわかるんですけど、ここ数年、長時間しゃべると、べつに大声を出しているわけでもないのに、息が追いつかずに話の途中で休憩が必要になるようになっていました。これは仕事のプレゼンテーションとか、新しいプロジェクトに入るときの面接とかでも一緒で、自分ではなじみの現象だったので、自分の体質なんてそういうもんと半ば思い込んでいた部分もあります。
不便ではあるけれど、日常生活は普通に送れていたという点で深く顧みることもなかった自分の体質でしたが、一度今の職場で夏風邪をひいてしまって、どんと悪化させてしまいました。これもよくなくて、風邪が原因なのでもとどおり治るとはなから思い込んで、新型コロナとインフルエンザの検査をして陰性と出たきり、しばらく病院で看てもらうこともせず様子見を決め込んだんですよね。気が付いたときには、呼吸をすると喉が笛のように鳴る、痰が出て気管がふさがる、横になると咳が出て眠れない、咳き込みすぎて嘔吐する、つねに眠い、怠い、立ちくらみやめまいがする、手足の指先がしびれるといった感じでどんどん悪化していきました。まあ、喉が鳴るぐらいならおなじみの症状だったんですけど、さすがに看過できなくなってきました。
風邪なら普通これくらいで治るだろうと思われる期間を過ぎても咳がやまず、さすがにおかしいとなって呼吸器科に診察の予約を入れたころには、まっすぐ立つのも難しい状態で、パソコンの前に座って話を聞いているだけでもしんどくて作業に集中できなくなっていました。終業時間までなんとか耐えて、逃げるように職場を飛び出して病院に駆け込んだのが秋頃でした。
診察結果はタイトルにも書いたとおり、アレルギー反応をこじらせた末の気管支喘息でした。新型コロナとインフルエンザではないことは風邪のひき始めに検査をしてわかっていたので、風邪以上の症状を考慮して、受診するまでは結核も懸念されていたんですが、レントゲンを撮っても肺の影はきれいなもんでした。アレルギー性の炎症は、呼気のなかに含まれる一酸化窒素が増えるそうです。私の場合は2~3倍の数値が出ていて、すぐにアレルギー性の気管支炎だろうという診断が出ました。その日に気管支喘息の薬と、抗アレルギー薬を処方してもらって、飲み続けるとみるみるうちに症状が改善して感動したんですよね。
ただ、すっきりしないことも多くて、最初に強めの喘息薬をもらったので、副作用が出てしまって、それ以後も仕事中ずっと吐き気を催していました。そして仕事以外はほとんどずっと寝ていました。どうも消化器官に真っ先に影響が出るタイプだったみたいです。喘息の薬を服用した経験がないと伝わりにくいと思うんですけど、パウダー状の吸うタイプの薬はたいてい吸ったあとにうがいをするよう注意されます。肺や気管支など、狙った呼吸器官以外の口内あたりに残っていると、過剰摂取で意図せぬ副作用が出やすいかららしいんですが、私の場合は執拗に、なんなら歯磨きもする勢いで洗い流さないとずっと胃が気持ち悪いままでした。
今長期にわたって服用しているのはブデホルという吸引薬です。最初に服用していた薬に比べ、いくらかマイルドで、服用の頻度も今は厳格に決まっておらず、基本は一日2回、症状がなければ回数を自己判断で減らしてもいいと言われています。この薬になってから、だいぶと軽いうがいだけでも副作用が出なくなりました。一時離れていた脂肪も最近になって舞い戻ってきて、つくづく自分は愛され体質だなと実感しました。今まで別れた数々の諭吉もこれぐらい戻ってきてくれたらいいのに。
副作用に悩まされたものの、昔からやんわり自覚があったアレルギー症状は、上記の呼吸器科の診察を受けて、しっかり薬を服用することで一度きれいに治りました。一番びっくりしたのは鼻うがいの手応えがまったく違った点です。ここの日記にも書いたことがあるんですが、鼻炎をこじらせるとあふれた鼻水がのどのほうに流れる後鼻漏という症状を引き起こします。鼻うがいをすると喉の奥の粘膜に張り付いて一部固まった鼻水がごそっと出てくるのが恒例だったんですけど、アレルギー症状が治まるとまったく見られなくなりました。子供のころから鼻水がズルズルだった人間として、呼吸系の内臓が健康だとこんなに違和感がないんだと感動しました。鼻うがい自体は、そういうのが出なくても、今後のアレルギーと風邪の予防にいいと考えて、健康のために続けているんですけど、今は出てくるうがい液もめちゃくちゃきれいなもんで、こんだけきれいならやる意味が感じられないのもわかると思いました。
ただ、薬を飲み終えて一度体調は持ち直しても、しばらくするとまた症状が悪化する流れを繰り返しました。上のブデホルはそのなかで処方された現状維持のための薬です。医師の最初の診断は、風邪で悪化したので、早めに炎症を抑えれば以前と同じ程度には戻るだろうという見込みでした。アレルギーの悪化は、あくまで風邪で喉の粘膜が過敏になっているだけという感じです。ところが、ある程度回復しても、いったん薬を手放すと、また呼吸困難にたびたび陥る状態に戻ってしまいます。それでこの年末年始は本格的な検査を受け続けていました。
今回の治療が厄介で長引いているのは、アレルギーという性質上、仕方がないことだと思います。これもある意味体質と割り切って、今後付き合っていくしかないんでしょう。
ちなみに私、子供のころから鼻炎を起こしやすいタイプで、アレルギーとは無縁ではありませんでした。それはわかっていたんですが、ここまで悪化するとは微塵も思っていませんでした。そもそも私の自覚症状は鼻まわりであって、喉の症状がここまで悪化することはほぼなかったんですよね。それこそ喘息なんて診断、一度もされたことがありません。人間、長く生きているといろんなことが起こるものですね。こんな歳なのに、いまだに初めての症状に翻弄されまくっています。粉状の吸引薬も服用したのが初めてで、だからこそうまく扱いきれずに副作用に悩むことになったと思うんです。
アレルギー検査は結果的にしてよかったです。自分の体質を客観的に知ることができます。私が受けたのは View アレルギー39検査という一度の採血で39項目の一般的なアレルギー物質を調べられる血液検査でした。案の定ハウスダストと、ハウスダストに付き物のダニに強い反応が出ていました。ここは予想通りなのですが、意外だったのは花粉にまったく反応していなかったことです。どうやら私、花粉アレルギーを持っていなかったようです。これがここ最近で一番の衝撃でした。
なんらかの花粉に反応していると考えていたのは、屋外を歩いているときにも鼻がズルズルいう経験から推測していたことなんですが、どうやらあれも屋外に舞うホコリに反応していたようです。いや、もしかしたらここに記載のないレアなアレルゲンを引き当てている可能性もあるっちゃあるんですが、いや、可能性は低いですし、アレルギーって本当に厄介ですね……。
アレルギー検査だけでなく、肺活量とか呼気を調べる医療機器も使っていろいろ検査してもらったんですけど、どうやら私、人よりも気管支がもともと細いらしく、今みたいに乱雑に扱っていると、老後つねに喉をピーピー鳴らして生活することになるよと注意されました。肺活量あたりは服薬を続けるごとに改善していったんですが、気管支の柔軟性だけはまったくよくならず、ずっと死にかけの老人並みと評価される値から動きませんでした。アレルギー反応を起こして、喉が痰でふさがるのは、それだけ体液が異常に分泌されているからだと勝手に考えていたんですが、どうやらもともと狭い構造になっているほうが問題だったらしいです。薬で症状が抑えられているあいだは、喉に体液が溜まっている感覚があっても、呼吸の邪魔にまでは感じないことがあって、健康な人の喉は普通こんなもんなのか~と感心したりもしてました。そして医師の忠告を受けなくても、このまま行くと酸素ボンベを引っ張って老後生活を送ることになるかもしれないと想像したらウンザリしました。まさに😩。
自分のアレルゲンがホコリだけに特定できたのはいいことではありました。というのも、アレルギー検査に乗り気じゃなかったのは、わかったところで何ができるという疑問が拭いきれなかったところもあるんですよね。ホコリって言われると日常生活で出るものなので、食物アレルギーと違って避けようがない面倒なものです。ただホコリだけに絞れたので、まず家に私の天敵がゴロゴロ転がっていることがわかりました。今の家は日記にもちょろっと書いたとおり、新型コロナウイルスが流行りだしてから家庭内感染のリスクを分散するように引っ越してきた古屋なので、リフォームにも限界があり、どれだけ掃除しても年季の入った塵が次から次に降ってきます。それが自分の体調悪化の一因かもしれないとわかると、家族も心配してもう早めに引っ越そうと提案してくれるようになりました。もともとコロナ禍が落ち着くまでの仮住まいでしたしね。実際のところ、咳き込んだ家族がそばにいると落ち着いて寝られないのも大きいんだと思います。そんなわけで我が家はこの春にもう一度お引っ越しします。今年一番の配信でも話していたんですが、ブログの更新再開はそのあとになるでしょうね。
ただ、家のホコリだけが原因ならここまで悪化していないんですよね。そんなわけで意外なことにアレルゲンが職場にもあったことにいまさら気付きます。この1年ぐらい、倉庫にお邪魔して商品を出荷するお手伝いをしていたんですが、どうやら倉庫に転がっているホコリに、さらにダンボールから出る微細な紙くずが相まって、致命的にアレルギー症状を悪化させているようでした。もしかしたらダニの生息数も多いのかもしれませんが、そこまでは目に見えないので不明です。明らかなのは、ダンボールを扱う作業から離れると、弱い薬でも症状が出ないのに、ダンボールを扱い出すととたんに今の弱いブデホルだと炎症を抑えられなくなることです。悲しいことに、花粉メガネにマスクを着用して必死の抵抗を試みても、めぼしい成果は得られませんでした。個人的に出荷作業は黙々と仕事に没頭できるので、言うことを聞かない外国人作業者をまとめてくれと依頼されていた管理作業より全然乗り気だったんですけど、アレルギー持ちには最悪な労働条件だったようです。
そんなこんなで、今は引っ越しとキャリアの方向転換を迫られています。体調が安定しないなか、プライベートがしっちゃかめっちゃかなので、まだもう少しゲームをしている余裕はないかなと思います。ただ、もう何回もここの日記に書いてますけど、ゲームはやめないし、ブログも日記もやめないので、いずれ放っておいても戻ってくる予定です。それまでみなさまもお体には気をつけて、お元気でお過ごしください。昨年更新できないあいだも、高評価やいいね👍 をくださるかたがいらっしゃったので、本当に感謝しっぱなしです。お便りをくださるかたもありがとうございます💕 私も、先日は大好きな Silent Hill シリーズのリブートが始まったので、さっさと息抜きに遊びたいんですけど、自分の体調とプライベートが落ち着いてからになると思います。