明けましておめでとうございます。2023年もにゅるっと始まってしまいました。あれやこれやと言う間に三箇日が過ぎ、松の内が過ぎ、鏡も開いてしまいました。年々、時が過ぎる速さに驚かされています。みなさまもお元気でお過ごしでしょうか。こんな辺境のブログを読んでくださる希有なみなさまにおかれましても、今年一年が素晴らしい年になりますように🙏✨

このブログを書いている人間は、新春だからと言ってべつに特別なことはなく、ちまちまと仕事をしながら新しい年を迎えました。仕事柄いつものことですが、もう少ししたら遅れた連休に入る予定です。そうしたらまたブログの記事を投稿して――と書きたいところですが、ブログ的にはまた異常事態が起こっていまして、まず年が明ける前に、うちでプレイ日記を書いている DEATH STRANDING のシリーズ次回作が発表されたからかなんなのか、アクセス数がいっきに2倍ぐらいに増えていました。

最近あんまりこの作品についていい感想を書いていなかったし、なんなら上の新作のトレーラーもいまいちな印象だったとツイッターで書き散らかしていたところでした。なんか、小島監督や本作のファンのかたが迷い込んでしまっていたらすみません。新作が出るのは喜ばしいことだと思うし、祝福したい気持ちに変わりはないんですがね。

でも、うちは最初から、個人が好きな作品についてあれこれ語るだけのブログだと前置きして、感性が合うかたがたが暇つぶしに目を通して、好きな作品について同じくあれこれ考える楽しい時間を過ごせたらいいやというスタンスでやってきたブログです。お気に召さないなら早々に距離を置くことを推奨しています。うちのブログを読まなくても世界は滅びません。こんな辺境のブログを滅ぼさなくてもあなたの日常の平和は何も脅かされません。

ちなみにトレーラーの感想をこちらにも整理して書いておくと、新しいゲーム性というか、遊びの仕掛けがまだ見えてこないというのが購買欲をそそられない要因でした。あ、シリーズ次回作は今のところ買わない予定です。今後おもしろそうに見える何かが出てきたら、今書いているプレイ日記が終わり次第、もちろん実況とかをめぐる諸々の権利がクリアになったらという前提ですが、続けて日記を書いてあれこれ考えてもいいかもと考えています。

今もプレイ日記を書いているんですが、私は最初から本作の配達というゲーム性にはあまり楽しさを見出せないタイプでした。これ、ちゃんとプレイ日記の最初に書いてあるんですけどね。どっちかというと、製作者がどういう意図でこの作品を作ったのかとか、この世界観をもっと理解しないと作品をちゃんと評価できないと考えたから、細かく掘り下げながらプレイ日記を書いていこうと思い立ってここまできたのでした。最近あんまりその先にいい答えが見えないと感じています。だから次回作もしない気がしています。

新しく公開されたトレーラーには、おなじみのキャラクターのほかに、海の生物や赤ちゃん、仮面といったおなじみのモチーフが登場していて、共通の世界観が築かれているようです。でもゲーム性は同じことの繰り返しじゃなくて、前作から発展した遊びがないと、私視点では魅力的に見えないなと感じていました。それがこのトレーラーからは見えなかったんですよね。

相変わらずフラジャイルは赤ちゃんを亡くしたような描写で虐げられているし、神秘的でキレイな地形とか、ホバーシップみたいな SF っぽいテクノロジーの産物って、確かに夢があるけど、あれくらいのものなら、もうほかのゲームや映画でいくらでも見られるものだし、目新しくない絵ばっかりだったなというのが私の感想です。ゲーム作品の DEATH STRANDING にしかない魅力みたいなものがほしいんですよね。その強みがあんまりなさそうというのが今のところの私の印象です。べつにこのゲームじゃなくても楽しめる真似事の寄せ集めなら買わなくてもいいわけですから。

前々から気になっているとずっと書いてきているのが、小島監督に女性嫌悪の傾向が見られる点でした。何度も書くんですが、なにも女性をいじめるなとか言ってるわけじゃないんですよ。女性が暴力とか性被害に遭うのは日常的に起こっていることだし、隠さずにもっと描いて問題提議していいくらいだと思います。でも描くなら、それで何を訴えたいのか、見た人に何を考えてほしいのかっていうクリエイター目線の狙いってとても大事じゃないですか。

彼の作品はそれがあんまり見えてこないんですよね。そもそも DEATH STRANDING が発売される前のインタビューでも、自分のキャリアの最後の作品になるかもしれないから好きな要素を詰め込んだと語っていましたしね。自分の好きなものを詰め込んで、人と人とのつながりとか、キレイなまとめかたをして、その中身があれなのかっていう違和感が拭えませんでした。

Metal Gear Solid シリーズのパスにしろクワイエットにしろ、なぜあんな物語になって、何を訴えたくて、何を考えてほしかったのかと自分なりに掘り下げてみたんですが、私にはせいぜい、小島監督が虐げられる女を見るのが好きだからで、あれが作品中の性的コンテンツ、あるいは魅力的なドラマとして成立していると考えられる要素だったからみたいな理由にしか感じられませんでした。

あれが作品のドラマの一つとして魅力を放っていると考えられる感性が私には恐ろしいです。もっと言うと、その感性をどどーんと表に出して、あまつさえドヤっている節さえあるように見える点にもちょっと戸惑いを感じます。で、それを披露することに社会的なズレがあることにもあまり自覚がないようだという点で、私はさらに恐ろしさを覚えるわけです。

その点、新しいトレーラーを見て同じく気持ち悪いなと感じたのが、やっぱりフラジャイルが赤ちゃんを失っているらしき描写です。子を失う母親の姿は、そりゃドラマになるでしょうね。で、彼はそれで何を描きたいんでしょうね? 子供を亡くした母親の心理をちゃんとリサーチして、母子のきずなを物語できちんと描こうとしたんでしょうか。だったらとくに問題ないんですが、私は過去の作品から思うに、していないと思います。赤ちゃんを亡くしたっぽい演出のあとに、別人の声で「愛する子を失った悲しみはわかる。しかしそのままでは君は前に進めない」って言葉が入りますよね。なんで本人に気持ちを語らせずに、他人に、それも子供産めないはずの男性にそれを代弁させるんでしょうね? これ、母親の気持ちなんかわからないし、わかりたくないから男の言葉でフタをして抑圧して、女の口をふさいでやりたいっていう心理の表れだと思うんです。女を描こうとしてるんじゃなくて、自分が都合よく操れる見世物としての女性がほしい感じですね。

この物語の展開は、おそらく子を失って傷つく母親を見るのが彼としては痛快だからじゃないですか。で、おそらく自分以外にも似た感性の人間がいて、それがウケると考えているんじゃないでしょうか。子持ちの母親はいくら魅力あふれる大女優のレア・セドゥでも性的にそそらないので、子供を手っ取り早く亡き者にしてしまえというような理由からきているものだったりしないかなと今から不安です。

子殺しっていうだけでもうアレな臭いがぷんぷんするんですが、乳飲み子を抱えた女の子供を殺すのって、ライオンとかがわかりやすい例だと思うんですけど、自然の獣なら母親をもう一度発情させて自分の子供を生ませたいオスの本能だと思うんですよ。プレイ日記のほうでも書いてるんですけど、小島監督はもう孫がいてもおかしくない年齢ですよね。彼の作品はいまだに「どうだ! オレはすごいオスなんだぞ!」という幼さが残る主張というか、自己陶酔というか、そういう若い男性受けがよさそうなファンタジーというか、エゴで構成されている感じがします。

人間、ある程度の年齢になったら、子供育てるなり、年少者を指導するなり、次の世代を育てる自分の社会的な役割を意識するのって大事だと思うんですよ。その点で、彼の作品からは相変わらずいい歳した男のエゴをこれでもかと鋭く感じます。

単純に考えて、女子供がどういう意図かもよくわからないまま傷つけられる物語を作り続ける人って、人間性とか社会性に疑問符が付くと思うんですよ。彼の場合は自分のコンプレックスや劣等感からくる攻撃性みたいなものも感じます。だから、こういう人の作品をあんまり応援しちゃいけないんじゃないかとも感じ始めています。KONAMI から独立するとき、あまりにも一方的だったので、私は KONAMI にいい印象を持っていなかったんですが、案外あれでうまく厄介払いできたのではという可能性すら頭に浮かぶようになりました。ちょっと反社会的な性質を持っている人なんじゃないかなっていうのと、もっと致命的なことに、それを表に出すことにも危機感を持っていない感覚のズレがある人みたいにも見えます。

まあ、これを否定できる要素を見つけられるように、今年もプレイ日記の続きを書いていくんですけどね。新作のトレーラーでもう一つ引っかかったのが「我々は繋ぐべきだったのか」というフレーズです。キャッチフレーズみたいにばばーんと出てますけど、私はそもそも今プレイ日記を書いているシリーズ初作の世界でつなぐことが何を意味しているのかとか、そもそもビーチ以前にあの北米大陸は何だったのかとか、基本的な世界観すらまったく理解できていません。それがわからずに置いてけぼり状態なのに、どどーんとそれらの山盛りの疑問をすべてなぎ倒して「我々は繋ぐべきだったのか」とか言われると、ぽかーんとするしかないんですよね。質問に答えてもらえないのに、授業はどんどん教師のドヤ顔で進んでく、みたいな。私、本当にみんなすごいなって思うんですよ。この作品のエンディングを見て、みんな泣いたとか言ってるけど、私には理解できない点が多すぎて感動できる点がありませんでした。今でも詳しい人に教えてほしいです。あの北米大陸で、つなぐことってどういう意味があったんですか。そもそもサムはつなげてたんですか。それを全部うやむやにして、まともに一つの作品の世界観をきちんと描けてなかったんなら、先に無理やり進もうとしている点で次回作の物語にも期待できないだろうなと思うんです。

あと、アメリなのかヒッグスなのかよくわかりませんが、最後に映るギターをジャーンする赤い人のキャラクターデザイン、ダサくない……? ある意味、昔のメタルギア時代に戻ったみたいでほっこりしたけど。

まあ、新作の話はここらへんにしておいて、DEATH STRANDING が原因らしいアクセス数のピークはすぐに減り始めました。どうせ短いティザーが公開されただけですから、すぐに事態は収まると思っていたんですが、意外とそのあとまたアクセスが4倍ぐらいに伸びまして、そこらへんからブログの警告メールがばんばん届くようになりました。こちらは原因が不明です。コロナ禍でみんな巣ごもりし始めたときもアクセスが伸びたので、年末年始のお休みでみんなしがないゲーム日記を読めるようになったのかと一瞬思ったんですが、それにしても増えすぎだと思います。

似たような趣味を持っているかたに読んでいただけるのは嬉しいことなんで、そういうのは大歓迎なんですけど、おそらく警告メールが飛んできているところを見ると、実態はスパムボットか、いいとこ荒らしがほとんどですね。前に大手 RPG のプレイ日記を消してから、うちはしばらくそういう悩みから解放されていたんですが、またなんか呼び込む道を拓いてしまったようです。久しぶりにスパムコメントが急増しているし、不正アクセスの試行回数も2桁ぐらい違う報告のメールがどんどこ届きます。そんなわけでこの年末年始はまたセキュリティに詳しい友人にヘルプを頼んでいました。

今、年が明ける前にやった『リトルナイトメア2』の配信の記事を書いているんですが、投稿するのはこの騒ぎが落ち着いてからにしようと考えています。もしかしたら前みたいにブログが非表示になる可能性もあるかもしれませんが、そのうち落ち着くでしょうから、またお暇なときにいらしてください。

みなさまも時間を有意義に使って、いい2023年のスタートをお切りくださいませ。いつもブログを読んでくださっているかた、楽しみにしてくださっているかた、いらっしゃいましたらありがとうございます💕 ブログをやめることはないと思うので、また元気にゲームできるようになったらお会いしましょう!