最初から新しく作り直した PC 版 Fallout 76 のキャラクターも、なんだかんだ沼地地帯まで行けるレベルになって、前までやっていた PlayStation 4版のキャラクターにちょっと追いついてきました。前回でダゲール司令官をいつでも自分の C. A. M. P. に招けるようにもなったし、WASTELANDERS の新要素をやる機会が増えてきたので、ここらへんで今 C. A. M. P. にいるベケットにはさっさと卒業してもらいましょう。

オーダー・オブ・ミステリーのベケット

本腰を入れてベケットのクエストをやり始めたときに、ちょうど C. A. M. P. の寄生虫の衣装を好きに変更できるアップデートがきました。とりあえずお決まりの女装をさせておきます。オーダー・オブ・ミステリーの装備って、使わないくせになんかもったいない根性が出て捨てられないんですよね。これでついに箪笥の肥やしも活躍できる時がきましたね! しかし、着替えさえるとよくわかるけど、ベケットってガタイがいいんですよね。子供よりレベル低いくせに。

ベケットのクエストは PS4版でやってたときに最初のほうだけちょっと進めています。ベケットを C. A. M. P. に呼んで、最初にお使いを頼まれるのは、昔つるんでいたギャング仲間のエドウィンという人物の日記探しです。彼は自分の日記に人の弱みなどを書き留めていましたが、逆に彼の弱みを握りたかったベケットがその日記を盗んで、荒れた境域にある「フリークショー」に隠していました。エドウィンさんは今後ブラッドイーグルを倒すにあたって有力な仲間候補になるそうで、日記を返せば協力してもらえるはずだとベケットは言います。そのために76のワイがフリークショーまで日記を取りに行きました。……なんかおかしくない?

セージ

エドウィンさんの日記を取り戻したベケットは、もう一人の仲間候補をカルト教団から救ってほしいと頼んできます。このセージというベケットの古い仲間は、昔一緒にギャングにいて、今は怪しい宗教にころころハマっていると言います。そんなヤツを仲間にして大丈夫なのか不安になりますが、ベケットは彼を助けるべきだし、今後の作戦に必要なヤツだというようなことを言って聞きません。

この千原兄弟の兄貴みたいな名前の男が捕まっているらしい「ブレイクの供物」というロケーションは、沼地地帯とクランベリー湿原のあいだぐらいの高レベル地帯にあったので、前回は後回しにしていて、そうしているあいだに PlayStation Plus の期限が切れたという感じでした。今度こそセージさんを救い出すぞ~と向かった先は小さなロケーションで、すぐに救出に成功しました。でも、解放したセージさんはあんまりリアクションがなくて、すぐに会話できなくなりました。仕方がないので C. A. M. P. にいったん戻ってベケットと話します。

エドウィンのカギ

ベケットと会話した限りでは、セージさんは助けられるとすぐに、どこかに走り去っていったという設定みたいですが、実際は目の前に突っ立って会話もろくにできなかったという異様さでした。しかし、ベケットはそれでいいと、話題をエドウィンさんに戻します。私がセージさんを救いにブレイクの供物に行っているあいだに、ベケットは日記を持ってエドウィンさんのところに謝りに行ったようですが、誠意を見せるには日記だけでは足りなかったみたいです。というより、その日記の因縁はもともとお前がまいた種では……?

裏切り者ブロンクスを始末せよ!

最近、エドウィンさんの部下が大事な武器庫のカギを盗んで、敵対勢力に渡そうとする裏切り行為が発生したらしいです。ここでカギを取り戻し、裏切り者を始末すれば、打倒ブラッドイーグルに協力してもらえないこともないはずだとベケットが言い出します。なので、76のワイがカギを回収して、裏切り者を始末して、ベケットがエドウィンさんに恩を売れるようにします。……なんかおかしくない?

ブロンクスの死

カギは沼地地帯の「ツリートップ」最上階に置いてあるスチーマートランクから回収できます。裏切り者のブロンクスは荒れた境域の「イングラムのマンション」にいます。このロケーション、気が付いたらモスマン信者の拠点になっていましたね。カルト教団は元ギャングの逃げ場所にちょうどいいのかな? しかし、WASTELANDERS はモスマン狂の拠点が増えて、モスマンの卵がけっこう手に入るようになりましたね。

昔、ここにはいろんな敵がいて、ロボット集団が湧いたときにアサルトロンと必死で戦った思い出があります。レイダーにしろ、カルト教団にしろ、人間相手になるとちょっと安心感が出るアレ。しかも、今回のブロンクス氏はどう考えても周りのカルト信者のほうが強力でした。これ、味方クエストの設定のせいでレベルが固定されて、一人だけ格下になりすぎている可能性もありますね。

あと、あらためて今作の物語をやり直すと、モスマン信者向けのガイダンスを収録したホロテープと、曲路の宮殿に落ちている瞑想ホロテープの音声が似ているんですよね。曲路の宮殿はダイハーズのリーダーが最期に立てこもっていた場所だし、メグちゃん一味がそのダイハーズの流れを汲んでいるので、なんか今後つながるのかなと考えたりしていました。

セージが来ているらしい

裏切り者を始末して C. A. M. P. に戻ると、ベケットが突然セージさんの名前を呼び始め、おもむろに画面外へ歩み出ていきます。画面下にも表示されているとおり、[Shift] ボタンを押せば会話モード中でも視界を動かせるんですけど、妙に顔が近かったり、妙にアクティブに動かれたりで、最初から追跡を諦めていることも多いです。

でも今回のベケットとセージの会話は少し奇妙です。いつまで経ってもベケットが呼びかけたっきり、会話が進みません。そのうち会話モードから離脱してしまいました。

今はこの人物と話せない

あらためて話しかけようとしても、「今はこの人物と話せない」と言われて拒否されてしまいます。そんなバカな! おい、寄生虫のくせに生意気だぞ!

ハマったセージ

仕方がないので周辺を見回ってみたら、会話のお相手はどうやら高低差と C. A. M. P. オブジェクトの隙間にハマってベケットに近づけなくなっていたようです。なんとか誘導してあげたいけど、方法がまったくわからないので、安定のリログを決め込むことにしました。いやぁ、昔はリログするとクエストの進捗が全部吹っ飛んで最初からやり直しとか普通にあったんですけど、最近はきちんと保存されていることが多くてずいぶんいいゲームになったなと思いましたね。クエストの途中でサーバーから放り出されることもずいぶんと減りましたし、2周目が楽だと書いたのは、こういう点の改善も大きいと思います。でも、こうやって油断してると、中断を入れたせいで進行しなくなる新手のバグとか、昔の慣習が残ったままのクエストとかも、いたって普通に湧いて出てくるので油断は禁物なんですけども……。

バファウト、没ッシュート!

今回はリログしたらちゃんと二人が会話できました。でも、想像どおり、セージさんはかなり電波な話しかたをしていて、キャッチボールができている感じはありません。スピリチュアルというか、妖精さんというか……ベケットは手っ取り早くブラッドイーグルの頭を切り落としたいみたいですが、セージさんは賛同せず、心臓を切り取れと話します。そしてうわ言のように「洞窟」というヒントを口にしたところで、ベケットにコーヒーでも飲みに行けと促されて去って行きました。

ベケットはセージさんとの会話を振り返って、「洞窟」というヒントから、ブラッドイーグルの新しい構成員をスカウトするときに強制摂取させる特製のバファウトという薬品が洞窟で精製されていたことを思い出します。そして、そのバファウトを奪えば、ブラッドイーグルは新しい人員を増やせないと思い付きます。

どうやらセージさんは本当にスピリチュアル系の人で、こうやってうわ言のように核心を衝く預言のような言葉を残していくので、ベケットも一目置いているようですね。ちょっと人とものの見えかたが違うだけだそうで。今回は彼の一言からひらめいた名案を実行に移して、洞窟からありったけの特製バファウトをもぎ取ってくることになりました。……ええ、76のワイが!

ホークの避難所

ブラッドイーグルが特製バファウトを作って備蓄していたのは、沼地地帯のハーパーズ・フェリーから逃げてきた人たちの避難所だった荒れた境域の「ホークの避難所」というロケーションです。

ディノとカーラ

洞窟にたどり着くまでに、途中のランダムイベントのポイントで、ディノとカーラという、とっても仲良しな夫婦に初めて出会いました。なんか新鮮なので写真を撮ってしまいましたけど、そうか、人間 NPC が投入されたら、そりゃあランダムイベントの内容も人間になったりしますよね。

世紀末に似合わないフォーマルな装いのお二人ですが、Vault から出てきた人たちみたいです。ファウンデーションのパンいち野郎こと、サミュエルさんもそうだし、こういう Vault 出身パターンの人間も今のアパラチアだとめずらしくなさそうですね。この二人はちょっと前作の主人公夫婦を意識して作られていたりもするのかな? この二人の物語、もっと掘り下げてほしいです。

バファウト回収

そんなことを言っているあいだに、そう広くない避難所の洞窟の奥で「バファウトの在庫」を発見! 実際にこういうことをしなくちゃいけなくなったら、たぶん一往復だけで運べる量じゃなくて、洞窟の外にトラックかバラモンを待機させておいて、何度か往復しながら積み込む必要がありそうなもんですが、これはひょいと懐に入れて自分の C. A. M. P. に戻るだけで済みました。

バファウトは捨てておくらしい

C. A. M. P. に戻ると、寄生虫がやたらと喜んでいました。そして76のワイが回収してきた特製バファウトをまるまる奪い取っていきました。「心配するな、オレがちゃんと廃棄しておく」みたいなことを言われたんですが、薬中だった男にコレ言われても絶対信じられないですよね。田代が更正するのにどれだけ大変な思いをしていると思っているんだ。手にするどころか、頭に思い浮かべるのも危険だよ。捨てる前にコソッとキメているに1,000キャップ。

ブラッドイーグルのトップ3

さて、なんだかんだ言いながら、ブラッドイーグルの新人スカウトに必要な薬品をすべて没シュートすることに成功した76のワイ。これでヤツらは新しい人員を補充できなくなり、組織の手となり足となり働く下っ端不足に悩まされることになります。これでいよいよベケットが言う、頭を切り落とす作戦に移れます。

ブラッドイーグルはトップに、ザ・ブラッド、ザ・クロー、ジ・アイというコードネームを持ったリーダー格が三人いるらしく、ベケットはそいつらを潰していきたいらしいです。ちなみにジ・アイは、翻訳作業者によって細かな発音のこだわりに差があり、ザ・アイと呼ばれることもあります。ちなみに名前の冠詞はこの組織で偉くならないと付けられないもので、下っ端は勝手に名乗れないらしいです。

あと、組織名のブラッドイーグルも、日本語らしく単数形で訳出されたり、原語のまま構成員がいっぱい集まったイメージでブラッドイーグルスと複数形で訳されたりするので、細かなバラツキがあります。でも、これくらいのブレは、ほかの明らかな誤訳部分より、読んでいてなにが言いたいのかわかるからいいじゃないですか。少なくとも私はそう考えることにしました。

ちなみに、WASTELANDERS はところどころのテキストが読みにくかったり、わかりにくかったりするので、気になった部分を YouTube の海外プレイヤーのプレイ動画で確認したりしてるんですが、原語でも音声と字幕の内容がちょっと違っていたりすることがあるので、たぶん統一性のなさは本国の開発状況に起因する部分も大きいと思います。たぶん開発と並行してローカリゼーションもしているから、決定稿が出る前の原稿で翻訳を進めざるをえなかったり、本国の連中に勝手に内容更新されたりもするんでしょう。大変だよなぁ……。

ザ・ブラッド

ということで、冠詞“THE” が付いたリーダーのうち、新人のスカウトを担当しているらしいザ・ブラッドさんを狩りに、バークレー・スプリングス北の「ブラッディ・フランクズ」にやってきました。ここも WASTELANDERS で新規追加されたロケーションですね。料理が得意なレイダーの空中拠点って感じで、探索していて楽しかったです。こういう生活感があるところを見てまわるのが好きなんですよね。

シェフ

ターゲットのザ・ブラッド以外にも、いかにも世紀末料理人っぽい名有りレイダーが複数人います。そして、例によってターゲットよりこっちのシェフ連中のほうが強かったりします。所持品もおいしいので、ターゲットがほとんど記憶に残りません。

泣きながら喜ぶベケット

ザ・ブラッドの首をとって C. A. M. P. に帰ると、寄生虫が泣きむせびながら喜んでくれました。たぶん自分がブラッドイーグルに引っ張り込まれたときに、同じようにザ・ブラッドに薬漬けにされて苦しい思いをしたからでしょう。自分の人生を狂わせた元凶みたいな存在なんだと思います。でも、それだったらちょっとぐらい手伝いに来てくれてもよかったよね? トドメぐらい譲ってあげたのにさ。

そしてベケットはその感動をサラッと流して、ロニーが接触してきたと話し出します。ロニーさんはエドウィンさんの姪っ子で代理人、つまり跡継ぎ候補らしいです。裏切り者のブロンクスを片付けて、盗まれた物にも手をつけずに返して、この76のワイがギャング生命をつないでやったんですが、残念ながらそれでもエドウィンさんは絶望の淵にいるらしいです。どうやら飼い犬がさらわれてしまったとのことで、ここでさらにベケットがエドウィンさんに恩を売れるように、かわいいワンコのヌードルちゃんを助けに行きます。……ええ、この76のワイが!

雑用をホイホイ押しつけられるお使いクエストの王道的展開がきたところで、今回の記事はここらへんで区切ります。

指さし ベケットの卒業に続く
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