最後の防衛戦
……こんな終わりかたでいいの?
B. O. S. がついにアパラチア……いえ、アパラレイチアにやってくる大型アップデート、Steel Dawn が配信開始されたのは去年の11月でした。そうか、もう半年以上経ってるのか……。あれから一通りクエストはプレイして、Twitch で配信も済ませたんですが、最後のプレイ日記を投稿する前に新型コロナウイルスの煽りを受けて、現実世界で急きょ引っ越しをしなければいけなくなって、バタバタしているあいだに3か月以上が過ぎた結果、続編となる大型アップデート、Steel Reign が配信されてから、すでに1か月ほど経過しているという現状です。
いや~、当初の予定だとこのプレイ日記、「次の Steel Reign が配信されるまで Fallout 76 のプレイ日記は基本しばらくお休みです」的な文言で締めくくるはずだったんだけどなぁ……。
当たり前のようになにをしていたのかさっぱり忘れてしまっていたので、前回のプレイ日記を読み返してきました。前回は長距離通信ができる機械を求めてエンクレイヴの自滅した施設に潜入しましたが、その過程でアパレイチアの B. O. S. のトップ・ツーであるパラディン・ラフマーニとナイト・シンが絵に描いたようなケンカを繰り広げたんでした。その結果、探していた通信機器はラフマーニさんの手によって破壊されてしまいました。
今回は、B. O. S. アパレイチア支部の拠点である ATLAS 砦から、前回の終わりに助けを求める緊急通信が入っていたので、急いで砦に戻ったところから始まります。
砦に戻ると、ケンカを勝手に始めて勝手に切り上げて76のワイ置き去り状態で先に帰還していたパラディンとナイトが、スクライブ・バルデスの前に集合していました。B. O. S. アパレイチア支部の唯一の良心であるバルデスさんによれば、スーパーミュータントが地下を掘って ATLAS 砦の下層階から侵入してきているらしいです。銀行の金庫に侵入するルパン一行みたいなことしますね。彼女は一緒に留守番をしていたイニシエイトたちと一緒に、攻めてきたスーパーミュータントらを押し返し、下の階にバリケードを築くことに成功したと説明します。よく見ると彼女の足下にはスーパーミュータントとイニシエイトの死体が転がっていますね。
砦のなかはひとまず安全になったようですが、急ごしらえのバリケードとイニシエイト中心の戦力だといつまで持ちこたえられるかわからないので、76のワイがケンカ真っ最中のパラディンとナイトを引き連れて地下に降り、ミュータント集団を蹴散らしてきます。
「今は私情を抜きにして、私に協力してくれるわね?」と、自分に付き従うようにナイト・シンに声を掛けるパラディン・ラフマーニ。ナイト・シンは「もちろん。同志の安全が最優先だ」と素直に同意しますが、もう敬語を使わなくなってしまいました。「ここを指揮するのはオレだ!」と思ってるんでしょうね。
そう言えば、前の配信のタイミングでインベントリの UI が更新されて、カテゴリーが細分化されたんでしたね。目当てのアイテムが見つけやすくなったのでいいと思います。その前に持てるアイテムの総量を増やしてほしいのは相変わらずなんですけど、Fallout 1st が出た今は課金ユーザー以外諦めろってことかな。あと、APPAREL から「アーマー」が独立したのはいいんですが、そこの UI は原語のまま訳出してた翻訳スタイルじゃないのか……? 前のアップデートのメインメニュー画面といい、Fallout 76 の翻訳班、わりとこういう翻訳をヌルッとやりがち。
さっそく地階へ下りてみたら、壁に見事な横穴があいていました。なんか Vault 79の潜入クエストを思い出しますね。すでに懐かしい……。やっぱりコンテンツが追加されていくオンラインゲームはこういうところがいいですね。
スクライブ・バルデスに話しかけると、とりあえず今は攻撃がやんでいるものの、この数時間は断続的な攻撃を受け続けていて、トンネルにはまだまだたくさんのスーパーミュータントが潜んでいる確認が偵察部隊によってとれていると教えてくれます。「この脅威はひとりでに消えたりしない」と判断したパラディン・ラフマーニは攻勢に出ることを決めますが、それを聞いたナイト・シンは「自殺行為だぞ!」と真っ向から反対します。
ここでもケンカ継続中ですね。とりあえず嫌いだから相手の判断を否定したいんじゃないのかなと思わんこともない。この二人はどっちもどっち感があって、自分だったら絶対巻き込まれたくない争いです。勝手にやってくれ。
どっちの肩も持つことなく、突撃しようとしているパラディンに「なにか策はあるのか」と探りを入れて、ナイトの反抗心を抑えたかったのですが、ここの会話の選択肢はそういったものがなく、どちらかの意見に賛同しなければいけないものばかりだったので、スーパーミュータントどもがだれにやられたかもわからないほどのスピードでワイが片付けてやると、調子に乗ってパラディンの味方をしておくことにしました。
すると険悪な雰囲気を感じとったバルデスさんが「言い争ってる場合じゃないでしょ」と至極まっとうなツッコミを入れて、本来パラディンが提唱すべき策を代わりに提案してくれました。バルデスさん、優秀過ぎん? っていうか、パラディンとナイトがお粗末すぎん?
バルデスさんの策は、トンネルの奥に入って、無闇矢鱈にスーパーミュータントとやり合うのではなく、ヤツらの侵入口を探し出して、そこを爆弾で爆破して塞ぐというものでした。そのために、彼女が最後の防衛線のためにとっておいたという爆弾までわけてくれるそうです。ここのクエスト、全部バルデスさんのおかげでまとまってるやん?
この策を聞いたナイト・シンは、さすがに納得して一緒に突撃すると決めてくれました。っていうか、ナイト・シンもナイト・シンで、上官相手でもなんでも、反論するときは、こういった策を自分で用意するまでが反論する側の仕事なんじゃないのかと思わずにはいられません。「それは危険なのでやりたくありません」だけの主張だと、駄々っ子みたいになってしまわないかな? 曲がりなりにも軍人でしょ? ここのやりとりは、なんかお粗末なんよな~。
突撃を決めたナイト・シンは、76のワイに爆弾を設置する仕事を任せ、起爆装置は自分が持つと急にこの場を仕切り出します。また、スクライブ・バルデスにはこの場に残ってイニシエイトの指揮を執るようにと指示を残しています。なんか、どんどんボスザル感出してきたな。
それを聞いたパラディンは、「いいわ、シン。今は B. O. S. の同志として協力しましょう。たとえほんの少しの間だとしてもね」と嫌味を交えて彼に協力する宣言をします。
このトゲのあるやり取りに、良識あるバルデスさんも「ちょっともう……!」と上司の前で言葉使いが乱れるほどに呆れています。しかしこの場で一番仕事ができる人間らしく「まあいい。その話は後」とさっさと切り替えると、76のワイに爆弾を渡して負傷者の手当てを始めました。去り際に、あなたたちならできると信じてると、前向きな言葉も残していってくれました。マジ女神。ここはなんか、リアルな反面、物語としてはものすごく幼稚な内輪揉めになってる気がします。このシナリオ、大丈夫? 個人的には B. O. S. にはもうちょっと高尚な決裂の仕方をしてほしいんだけど……いや、でもまだ結末がわからないので、なんとも言えないかな。
ここからはトンネルの奥に入って、ひたすら戦闘になります。私のいつものチマチマ針で刺すような吸血タコ殴り戦法でも、後ろに重火器を抱えたパラディンとナイトがついてきてくれるので、あんまり負担はありません。二人はこのあいだもなにかと嫌味を言い合っていますが、知ったこっちゃありません。
スーパーミュータント・スーサイダーもチラホラいるんですが、システム上無敵になっている装甲部隊の二人になすりつけられるので、実害はほぼゼロです。全部相手をしなくてもいいように、せっかくスクライブ・バルデスがとっておきの爆弾をくれたんですが、ここは伝説級の敵もいるので、ちまちま二人と一緒に掃討するのもいいかもしれません。というか、スーサイダーが持ってる爆弾って、いちおう原爆でしょ? この爆発で逆にトンネル崩れるんちゃうの……?
このトンネルのなかはけっこう広いんですが、ひたすらスーパーミュータントの大群を倒しながら進んでいく感じです。よく言えば私のような弱い非課金プレイヤーにも対応できる難易度に抑えられているし、悪く言えば山も谷も面白みもないクエストになってしまっているような気がします。こんなんが B. O. S. のクエストの最後で大丈夫なのかな? なんか、続きの配信まで時間があるので、もっと海外ドラマのシーズンまたぎ並みに、盛大に盛り上げて終わると思ってたんですけど……。
一番奥まで進んだら、指定の爆弾設置ポイント4箇所に手持ちの爆弾を設置するだけでクエストが進みます。ラフマーニさんがすぐに安全な場所まで下がるように叫ぶので、最終エリアの入り口あたりまで少し戻ると、ナイト・シンが起爆してくれます。明らかにスーサイダーの汚い花火のほうが華があったなと思う小規模な爆発が起こって、今回の任務は完了です。味方二人はさっさと走って砦に戻っていきました。ここの爆発シーンは、もっと大規模な爆発と崩落を想像していたんですけど、塞ぎたかったのはここの格子がはまった穴だけだったみたいですね。あとでゆっくり落とし物漁りもできたから、結果的に76のワイとしてはよかったんですけど、逆にこれくらいだとまたすぐに攻め入られちゃうんじゃないかと心配になります。
ATLAS 砦に戻ると、案の定三人で話し合いが始まりそうな雰囲気になっていました。勝手に始めて、勝手に切り上げて、置き去りで次のところへ行くわりには、76のワイが合流するまで律儀に待っていてくれる B. O. S. の面々です。
ナイト・シンが「ラフマーニは言いたいことがあるらしい」と言うので、パラディン・ラフマーニに話しかけると、みんなで団結して毅然と行動したから今回の成功があると話し出し、その団結はリーダーの私の指揮があるからこそだという感じの論法で、暗に76のワイに自分の存在価値や正当性を認めろという念押しをしてきました。それが気にくわなかったのか、ナイト・シンは話題を切り替え、パラディンが遠距離通信装置を破壊した事実を周知させようとしました。
ここの選択肢は三つあるんですけど、最初と最後の差がわかりませんでした。最後のほうが長いぶん、ネチッとしたパラディンへの嫌味がきいているのかな? 原語を見る限りでは、最後が一番口語的で、悪く言うと頭が悪そうなしゃべりかたなのはわかるんですが、ここの選択肢のなかでどういう区別化が意識されているのかよくわかりませんでした。
どの選択肢を選んでも、ラフマーニが自ら「送信機を壊した」と白状する流れは変わらないようです。彼女にはちゃんと自分の信念があり、そのうえでエルダーとの接触はまだ控えるべきと考えているので、少なくとも彼女視点では筋が通っている行動です。なにもやましいことではないということのようです。
いっぽうのナイト・シンは、パラディン・ラフマーニへの不信に加え、組織のトップには従うべきという体育会系の思考が後押しとなって、エルダーの考えから外れたパラディンは罰せられるべきと信じています。「責任逃れ」、たんに「エルダーたちの判断が恐ろしい」だけといった言葉を並べて彼女を批判します。
パラディンはそれに対して、エルダーの裁きはえん罪であり、ナイト・シンは例の武器が流出した事件で大きな罪悪感を抱えているために、裁いてくれるだれかを欲しているだけだと反論します。
彼は「あなたには理屈が通じないようだ。話をするだけ無駄でした」と言って彼女の相手をせず、話を切り上げようとします。「力を合わせなければ、新しいミュータントには立ち向かえません」って言ってるわりには、歩み寄ろうとしないんですね。オレについてこい系の人で、お前がオレについてくる以外の選択肢はもうなさそうです。
顔とか体の骨格も、そんな感じありますもんね。名越先生が体癖論を語り出したら、真っ先にねじれ7種って言われそうなキャラクターだと思います。自分が仲間だと思った人間や、自分を慕ってついてくる者には、自分の命さえなげうって助け合うぐらいの協力的な姿勢を見せるのに、自分に敵対的、あるいは懐疑的な姿勢を見せる者、それも自分の熱血的な姿勢を冷静な理論で批判してくる者に対しては、感情優位になって徹底的に排除しようとする傾向があるんですよね。
パラディンのオフィスを去っていくナイトの背中に、「好きにしなさい、シン。頭を冷やして。協力する気になったら戻って来るのね」と彼女が声をかけます。パラディンはまだ話し合って、協力する道を見つけたいようです。ただ、ナイト・シンのボスザルごっこに従う気まではないので、話が平行線で、まったく妥協点が見つかりません。まあ、元の組織図から言えば、彼女のほうがもとから上司なので、ここの言葉はラフマーニさんのほうが正しいかな。
二人の話し合いがまた決裂すると、その場に取り残されたバルデスさんが困惑してしゃべり始めました。ほんまに、被害者第一号ですな。バルデスさんが言うには「パラディン・ラフマーニはよくエルダーたちと衝突してた」らしいです。もとから所属組織の理念に懐疑的な人だったというのは間違いなさそうですね。バルデスさんから見ても、パラディンの今回の行動はちょっと行きすぎているらしく、「完全にここを独立させるつもりなの?」と疑問を口にせずにはいられないようです。あれ、この時代はもう東海岸 B. O. S. ってできてるんだっけ? もしかしてこの人たちが東海岸派の始祖グループなの?
また、バルデスさんは「ナイト・シンが上官にあんな振る舞いをするなんて見たことない」と話します。いえ、あのオレンジ色のゴリラはもともとああいう性質だったと76のワイは思いますよ。ただ、以前は大きな組織のなかにいて、信頼できるコナーズさんという上司にも恵まれていたので、悪目立ちするような特徴は出ていなかったんだと思います。
なんか、ここのクエストはとにかくプレイヤーにラフマーニ派かシン派かを選ばせたいようです。76のワイは正直、こういうネチネチした世渡り交渉に巻き込まれたくないので、各々ちゃんと筋を通して話し合うべき相手とちゃんと話し合って行動してくれという気持ちです。なので、二人ともイカれてるゼ★
目の前の薄情なイニシエイトと違って、バルデスさんはなんとか二人に歩み寄ってもらおうと考えているようです。生真面目に「そのためなら何でもするつもり」と話します。B. O. S. がこんなところで独立させて手放しちゃいけない人材って、だれよりもこのバルデスさんなんじゃないの?
ここまで話すとバルデスさんは「少し考え事をさせて」と言って、いつもの自分の持ち場に戻っていきました。どうやらこのクエストはここでおしまいのようです。
なんかスッキリしないままクエストが終わってしまったので、バルデスさんを追いかけてもう少し話をしてみました。すると、会話の選択肢の一番上に、手持ちの技術データを納品できるものが表示されました。そうか、たしかにこの人たち、まさにこの手のデータを集めている B. O. S. だ!
なるほど、どうやらここまで来ると ATLAS 砦も安泰ということで、B. O. S. の人間にじかに納品する選択肢が選べるようになるんですね。バルデスさんの説明では、データが安全に保管できることが重要視されているらしいので、今までどおりキャンプ・ベンチャーの保管庫を使い続けてもいいようです。でも、こっちのほうが移動が楽だし、今後はこっちにばかり納品することになりそうですね。
バルデスさんに今回の上官二人の対立について意見を求めたら、「どっちつかず」と率直な答えを聞けました。ターミナルの情報を見るに、彼女は B. O. S. のなかで育った純正鋼鉄培養人間らしいので、この世紀末の時代に仕事や生活基盤をくれたエルダーのことは尊敬しているようです。同時に、B. O. S. の外の世界を知らなかったバルデスさんは、今回の遠征を楽しみにしていて、高齢の師匠の代わりにこの遠征に出るためにかなりパラディン・ラフマーニにサポートしてもらったみたいです。まあ、組織に懐疑的なパラディンは最初から、今回の遠征を機に本部から離れたところで自分の理念を形にするつもりだったはずですから、そのための貴重な人材確保に動くのは理に適ってますよね。そんなわけで、バルデスさんからすれば、どちらも簡単には否定できない大事な存在のようです。
本部と連絡がとれないことに恐怖を感じるけど、同時にワクワクもしていると言うので、彼女にとって、おそらく B. O. S. は実家みたいなもので、今回の遠征はかなりワイルドな独り立ちなのかもしれません。アレです。新社会人が実家を飛び出して、一人暮らししながら働いて、二人の上司のあいだで板挟みになり成長していく物語なのかもしれません。なんか急に初々しいイメージになったな。
今回の報酬に、プラズマカッターという新しい武器が入っていました。近接武器なので気になる存在です。そのうちこれもレジェンダリー品が見られるようになるのかな? 改造用の設計図が Vault 79の金塊で手に入るらしいので、また時間があれば改造してみるのもおもしろいかもしれません。新武器ってことは、素の状態からして既存の武器よりは一回り強い位置づけなんだろうと思いつつ、まだ切れ味は試せていません。なんだかんだボーッとプレイする弱小プレイヤーのワイには、ヴァンパイア付きで軽量のガターが弱くても使い勝手いいんだけどな。
パラディン・ラフマーニのところにも話しかけに行くと、「シンがイニシエイト達の中で私の権威を落とそうとしている」とつぶやいています。シン、それはヤバい。どうもこの Steel Reign 開始までのあいだ、二人はずっと地味な組織内対立を続けているようです。精神的に疲弊しそうだし、疲れたイニシエイトがどんどん退職していきそうなので、やめたほうがいいんじゃない……?
パラディン・ラフマーニは完全に新しい土地、つまりここアパレイチアで自分の理念を反映した新しい B. O. S. を築く気満々みたいです。「我々は民間人から切り離されるのではなく、彼らと肩を並べて働くべきなの。テクノロジーを囲い込むのではなく、活用する方法を人々に快く教えるべきだわ」と言うあたりに、民間人なんかそっちのけで大戦前の技術データの収集を最優先する組織への不信感が表れています。だからここの住人のために働き、一緒に戦うと話しています。ナイト・シンについても、彼が心を開いてくれるなら、また協力したいと言っているので、この人はわりと周りの人間に対して協力的な人なんでしょう。ただ、おおもとの組織を裏切るつもりなのでややこしいんですよね。そこらへん、こっちに来る前にケジメをきちんとつけられへんかったんかね?
心配なのは、最初はきれい事を言っていても、実際に権力を築くともとの組織と同じような民間人二の次の思想に変わっていく可能性もあるってところですよね。配信でも言っていたんですけど、現地に馴染もうとせず、ずっと「アパレイチア」呼びしているのも、都合よく住民を利用しようとしているだけで、本音は別にある感じがプンプンします。つまり彼女の目的意識はもとの所属組織の改革にあって、アパレイチアはそのために利用できるもののひとつに過ぎない感じがするんですよね。目的が達成されると、今ほどの情熱はもうこの土地に注げないんじゃないかな。優等生すぎると裏がある可能性が高いので、逆に怪しく見えてくるっていうのもあります。ある意味、ナイト・シンぐらい人間味が漏れ出しているほうが安心して信用できます。少なくとも脳筋ゴリラに裏はなさそう。
そのナイト・シンのところへ話を聞きに行くと、「ラフマーニと私で、スーパーミュータントの脅威の分析に最善を尽くしている」と、彼女のことが気にくわないながら、当面やるべきことを冷静にこなしているというようなことをアピールする言葉が聞けます。どうやら彼はまずアパレイチアのスーパーミュータントを排除して任務を完遂し、その報告をエルダーにするときにパラディンを社会的に血祭りに上げようとしているようです。でも、一緒につつがなく仕事をしているらしい彼女からは、イニシエイト間の自分の不信感を煽ろうとしてるって言われてたよ?
今回のスーパーミュータントの襲撃は不可解なことが多いので、特別に警戒しているらしいです。たしかに、脳筋アタックじゃなく、わざわざ大規模に地下を掘ってここを狙い撃ちしてきたのは、なにか理由がありそうですね。B. O. S. がスーパーミュータントに介入するのも、そんなに経験があることじゃないらしいので、下調べを念入りにしたいそうです。そうか、この時代は今までやってた 3 や 4 より前の時代なので、B. O. S. もスーパーミュータントに対してはうぶなのか。
相変わらず生真面目な堅物感あふれるしゃべりかたをしているんですけど、ここに来て76のワイの好感度が上がってきたのか、ちょっとワイのことを仲間として信頼しているとでも言いたそうな言葉を放つようになりました。ようはこの組織内の対立で、お前もオレに力を貸せよってことなんでしょうけど、率直な感想としては、えんがちょって感じです。ただ、このタイプは反抗する態度を見せると目に見えて攻撃してくるようになるので、実生活だと本当に大変そうです。ゲームでよかったなぁ。まあ、そんなこと言うと、パラディン・ラフマーニも女性特有の社会性の高さで、ジワジワ社会的に追い込んでくる策を巡らせてきそうなタイプだから、クセの悪さではどっちもどっちなんですけどね。これって、ひょっとして Bethesda 内で実際にあった内輪揉めをモデルにしてたりしないかな~?
ナイト・シンが上の指令を聞くだけじゃなくて、今回の遠征でパラディンの指令に疑問を感じるうちに、自分の直感を信じられるようになったと話す場面があるので、彼の成長っていうところに注目すると、戦前からの流れを知る旧世代と、大戦後の荒れた国しかしらない新世代の対立で、戦後生まれの世代がどうやって殻を破ってこの世界に適応していくかっていう物語でもあると思うんですよね。男の子の成長物語ですね。
シンくんが今後どう成長をしていくのかは、もう Steel Reign が配信されているのでもうすぐわかりますね。ということで、次回から休みを挟まずに Steel Reign やっていきま~す!