新型コロナウイルスでずっと家に引きこもっていたあいだ、本当はゲーム三昧でこのブログにも楽しい記事をどんどん投稿しようとしていたんですが、前にも書いたとおり、ハッキング攻撃を受けることが増えたり、スパムコメントの投稿のみならず、よくわからない誘導リンクまで貼られたりで、こんなインターネットの片隅でも治安が致命的に悪化したので、更新を一時停止して、対応策が確立できるまでブログ自体を一時閉鎖する措置までとらざるをえなくなりました。

今は SNS からの経路を遮断したり、あやしい訪問者は容赦なく弾くように設定してみたりで、いろいろ厳しめの安全対策をとるようにしています。これからしばらくは様子を見ながらの更新が続きそうです。本当は細かいことなんか気にせずに楽しいゲームやおもしろいと思ったものを書きつづる平凡な日記を続けたいので、このセキュリティ体制で問題が顕著にならない限りは平常運転を心がけるようにしたいと思います。

私が以前からプレイしていたゲームは、すべてここのブログにプレイ日記を投稿していた作品ばっかりで、ブログを更新できなくなったときにネタにする予定のスクリーンショットや動画が山のように溜まってしまいました。容量の面ではまだ余裕がありましたが、あんまり先行してプレイすると、私の頭のほうが追いつかなくなって、なにを書こうとしていたか、ネタを忘れてけっきょく古いセーブデータでやり直すみたいな二度手間も発生しそうだったので、みんなある程度進めたら下手にそれ以上、進められなくなってしまいました。

だから私は考えました。「そうだ、新しいゲームをやろう!」

ということで、Steam で買えるいい感じのゲームを探していたときに見つけたのが LITTLE NIGHTMARES(『リトルナイトメア』)でした。もともと暑くなってきたからホラーゲームを探していたんですが、いくつかあった候補のなかで、やたらと評価が高かったのがこの作品でした。もっと夜中にトイレに行けなくなる系のホラーゲームを最初は探していたんですが、好評を受けて今年続編の発売が決定している点もポイントが高かったので、DLC も全部入りの Complete Edition を Steam で購入してみることにしました。

「胃袋」の名を持つ
謎めいた巨大船舶「モウ」に囚われた
幼い少女「シックス」

物語はシックスがモウから
脱出を試みるところから始まります。

幼いシックスにとって、
モウは牢獄であると同時に遊び場でもあります。

死の危険が至るところに
潜む密室の中で
ひとり知恵を振り絞って生き抜き、
出口を見つけ出すことができるでしょうか。

バンダイナムコエンターテインメント公式サイト https://ln.bn-ent.net/gameinfo/

やってみた感じは、ホラーというより謎解きの性質のほうが強く出ている気がします。謎解きが苦手なら……というか、ある程度の根気強さが求められるので、そういう点では途中で進めなくなる人も普通にいそうな難易度だと思います。私の記憶が確かなら、難易度の選択肢がなかったので、プレイヤー側では調整できなかったはずです。一回休憩して戻ってくるとポロッと簡単に進めたりもするんですけどね。こういうところもまさに謎解き系な手応えです。

チュートリアルもなにもなく、最初からいきなり放り出されるので、慣れるのにちょっと時間がかかりました。初っ端から主人公を操作できる状態になっていることに気付かず、ずっとムービーだと思って動かないシックスをしばらく見つめていたのは内緒です。前に進めずグダグダしていると、「このボタンでこのアクションができるよ」というようなヒントが表示される形式で、基本は一切情報がない状態からスタートします。それ以外にも、もっと細かなところで、登れる場所とか、ジャンプで手が届く高さとか、特定の場所でできるアクションとか、敵に見つからない場所とか、ゲーム内のお作法に適応するのがちょっと難しかったです。一度慣れたら後半は一気にエンディングまで突き進めましたが、それでも何度かイラッとすることはあったので、たぶんキャラクターの操作性はいいとは言えないと思います。最近のゲームはグラフィックがリアルになったので、いろいろステージを見渡して、頭であれをしたら~これをしたら~と考えられるわりには、できることが限定的だったり、なかなか作り手がやりたかったことをくみ取れずに明後日の方向を向いて行き詰まってしまったりということが多いんですよね。

作品のボリュームは小さめです。DLC も含めてすべてクリアしたら10時間ぐらいしかプレイしていませんでした。要領がいい人はもっと早くクリアできそうですね。これはこれで気楽にプレイできるのでいいと思います。今年発売が控えている続編は、今作に比べてかなりボリュームが増したと制作者のインタビュー記事に書いてあったので、妙に納得してしまいました。やっぱり新規 IP の開発はどこも慎重なんでしょうね。

ビジュアルに重きを置いて作り込まれた世界観は見事です。開発した Tarsier Studios は北欧スウェーデンに拠点を置くスタジオだそうですが、本作からは全体的にヨーロッパの匂いがしました。薄気味悪い感じがつねに付きまとうかわいさがあって、チェコの人形劇とか、ヤン・シュヴァンクマイエルあたりのストップモーション・アニメーションとかをちょっと連想させます。

この作品ではキャラクターがセリフをしゃべることがありません。物語についてなにかを説明するテキストも作中一切存在しません。主人公のシックスや DLC のランナウェイ・キッドを操作して観察できるところから考察していくことになります。純粋に補足説明なしのゲーム内容で魅せようとする姿勢が見事です。いろいろ考えられるので散策がおもしろいんですが、プレイ中ずっと感じる気色悪さが物語っているとおり、だいたい救いのない話になるので、テイストとしては好きな人と苦手な人にわかれるゲームなんじゃないかなという気がします。

今回初めて Steam で買ったゲームについて記事を書いたんですが、このゲーム、開始冒頭にデデーンと「違法な配信はやめてね!」といった旨の注意書きが出るので、動画もスクリーンショットもなにも撮影しませんでした。YouTube あたりには人気実況者のかたとか、いろいろプレイ動画が上がっているんですけど、公式サイトで確認できる限りでは、個人相手に著作物の利用や収益化を許諾していないそうです。なのでうちのこの記事は公式の広告物から画像や動画をお借りするだけにしておきます。

PlayStation 4(PS4)のいいところは、前にも書いたんですけど、公式に撮影機能があるので、必要な著作権表示は勝手に入るし、作り手が撮影禁止区間を設定できるので撮っちゃいけないところが一目瞭然だしで、もともとグレーゾーンで成り立っているゲームのプレイ日記や動画でコンテンツが扱いやすくなるところなんですよね。Steam にもスクリーンショット撮影や動画配信の機能があるんですけど、あくまで Steam のコミュニティ内でだけ使えるっぽい表現が目立つので、PS4と同じ判断でいいのかはちょっと悩みます。うちのほかのゲームだと、The Sims 4 は公式にプレイ日記が奨励されているタイプのゲームですし、Fallout 76 のベセスダさんは、あらかじめ「うちのゲームは収益化しても OK ですよ!」みたいな指標を出してくれているんですけど、本作がそういうタイプのゲームじゃなかったら、続編をやってもプレイ日記は書かないかもしれません。

でも、やっぱり続編は楽しみですね。ちゃんと今作の主人公シックスが主要人物として続投していますし、世界観がしっかり統一されて奥深いものになっているんじゃないかなと期待できます。ボリュームもかなり増えてるらしいですし、お散歩と考察が進みそう!

追記 追記
権利の問題があると上に書いたんですが、続編の『リトルナイトメア2』が発売されたことで詳しいゲーム実況に関するポリシーが新たに公式サイトで公開されています。今後はこちらのポリシーで提示されている条件を守ってコンテンツを利用すれば、権利の問題は発生しないはずですので、配信動画を残す形でプレイ日記を書くこともあるかもしれません。

指さし Twitch で配信しました。
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