1月にプレイしたっきり、しばらく遠のいていた Fallout 76 のプレイ日記です。あいだは空きましたが、引き続き Steel Dawn で追加されたクエストをやっていきたいと思います。前回は B. O. S. を代表してファウンデーションに行って、食料を取引する約束を取り付けて、さらに意図しない流出でファウンデーションの入植者らにも渡っていた B. O. S. マーク入りの特製ミサイルランチャーを回収してきました。

今回はスクライブ・バルデスがナイト・シンに責っ付かれて仕事の片手間に見つけたという特殊な長距離用送信機を確保しにいきます。まずはその送信機がある施設探しです。

Over and Out のクエスト内容

送信施設があるだいたいのエリアはマップに示されています。その範囲のなかにそれらしい通信基地があるので、おそらくこれのことだと思います。西海岸まで届くような長距離用の送信機なんて大それたもの、そうそう持ち運びできるものじゃないでしょうしね。

通信基地1AT-U03

これまでの追加クエストでも何度か見てきたとおり、たぶんもともとあったロケーションがアップデートでリニューアルされているタイプの場所だと思います。森林地帯ならたいていのロケーションは回ったはずですが、ロケーションのマークがグレーになって未発見状態に戻っていました。

ハンドスキャナー

ラグって動きや攻撃判定がおかしくなったモールラットと戯れながらたどり着いた建物には、ハンドスキャナーが設置されていました。手をかざすとすんなりなかに入れたので、思わず戸惑ってしまう76のワイ。なかに入ると「ようこそ、大事なエンクレイヴメンバー」という放送が流れたので、どうやらここはエンクレイヴの隠し施設だったようです。なるほど、メインクエストを進めてエンクレイヴの将軍になっていると、苦なく内部に入れる仕組みなんですね。

しかし、今、送信機を調達しようとしているクエストは B. O. S. としてのお使いミッションです。エンクレイヴの設備を盗用すると、あとから MODUS に小言を言われそうでちょっと怖いですね。

ひとまず施設の内部にあったエレベーターでエンクレイヴの地下施設に降りていきます。ローディング中の Survival Guide 欄に、さりげなく「かつてのエンクレイヴの計画の名残。ここで何があったにせよ、エンクレイヴの戦前の争いのせいで無に帰されている」というネタバレ説明が表示されます。ホワイトスプリングでも披露したお得意の自滅芸ですね。

自滅前のタスクを終わらせる SODUS

エレベーターの扉が開いたすぐ目の前に A. I. が設置されていました。どうやら SODUS という親父ギャグを言いたくなるような名前をしているらしいです。MODUS の兄弟かな? エンクレイヴは人工知能が好きやな。

76のワイが近づくと、上で受けた歓迎メッセージと同じ女声で「タスク151977、J・ロドリゲス。研究所の気温を摂氏20度に下げる。タスク完了。確認してください」と、室温調整のタスクが終わったことを知らせる音声が聞こえてきます。J・ロドリゲスって、このタスクを指示したエンクレイヴの人かな? ということはまだ生きている人がいるのか?

76のワイに気づいた SODUS が「タスクキューが中断されました」と言って、取りかかっていたタスクをいったん横に置いて、こちらの用件を聞いてきました。ワイを殺す気はないかと尋ねると、「私は、最高の親切さをもって訪問者を補助するようプログラムされています」と答えてくれます。女性の声なのもあって、なんか優しそうですが、このゲームの A. I. はくせ者ぞろいなので、この質問がある時点でちょっとあやしいですね。

ひとつのタスクに14320時間と12分かかる A. I.

ここは単刀直入に「送信機を使いたい」と申し出ることにしました。興味深いと言った彼女はすぐにタスクを入力してくれますが、「約14320時間12分」待つ必要があるらしいです。配信中はとっさに計算できなかったんですけど、1年半以上待たないといけないことになります。どうやらかなりの順番待ちが発生しているようです。

エンクレイヴの将軍やぞ

そんなに待っていられないので、ほかのアクセス方法を聞き出します。選択肢のなかには、エンクレイヴの将軍という立場をフル活用して便宜を図らせるものもありました。これを選んだら、たぶんクエストが簡単になったんだろうけど、エンクレイヴとも B. O. S. とも仲よくしたい76のワイは、今回あくまでも B. O. S. のイニシエイトとしてここに来ているので、MODUS の神経を逆なでしないために、自力でなんとか事を運んで、エンクレイヴとも仲よくできる方法を模索しようとしました。

SODUS は通信センターを経由して送信機を手動で稼働させる方法があると提案しますが、「とても長い距離を歩くことになるのでお勧めしません」と助言してくれます。そのあいだに施設を見てまわったらどうかと、左手の除染ルームへ進むように促してきます。ほかにやることもないので、施設のなかを見てまわることにします。

開かないハンドスキャナー

SODUS の背後にまたハンドスキャナーがありましたが、こちらは上階のものと違って、手をかざしても開きません。あとからわかったんですが、この奥にお目当ての送信機があります。ここを開けるには、SODUS が言ったように通信センターへ行って、手動で操作する必要があり、そのために今から除染シャワーを通って施設を歩いて探索するという流れになるようです。

ちょっと雰囲気が変わる SODUS

もう一度 SODUS に話しかけると、「訪問者の方、直ちに立ち去ってください。従わない場合は排除することになります」と、先ほど除染シャワーに進めと案内した内容とは正反対のことを言い出します。ちょっと雰囲気が急に変わりすぎじゃない……?

不穏な除染シャワー

向かった除染シャワーはパッと見、ものすごく不穏です。死体が複数転がっていて、あやしい緑色をしています。近づくと除染のはずが、逆に RAD 数値が上がって放射能汚染されます。SODUS は「申し訳ありません。除染シャワーで何らかの故障が発生した模様です。調査タスクに入ります」と放送を流します。ものすごく機械っぽかった MODUS とは違って、SODUS のしゃべりかたはものすごく人間的です。「何らかの故障」と述べるときの声が、ものすごくなにかの事情を隠したいときのしゃべりかたに聞こえます。

怪しいラボ

除染シャワーの奥は怪しい研究所になっていました。マイアラークキングが円筒形の容器に入って、緑色の液体に浸けられています。ラボのあちこちに緑色のガスが充満しています。部屋に入ると、SODUS が「警告:研究所で生物災害が検知されました。速やかに避難してください」と言ってきます。明らかに今発生した災害じゃなくて、この災害でこの施設が崩壊したみたいに見えますけどね。クエストのタスク内容を見るに、どうやらここの緑色のガスは、76のワイがパワーアーマーを着ているから無事なだけで、致死性のガスだったみたいです。とにかく部屋を抜けます。

スコーチモスマン

研究所の奥にはスコーチモスマンがいました。その昔に遭遇したデスクローにしろなんにしろ、大型の敵はスコーチ化すると、見た目がグロテスクになりますね。皮をはいで露出したお肉感があるんですよね。

この部屋に入ってモスマンと交戦しだすと、SODUS が「タスク151979、G・ウォルトン。巨大な蛾の被検体が怒り出す前に餌を与える。エラー:「蛾の被検体」が見つかりません」とアナウンスします。「『蛾の被検体』が見つかりません」は、すでに脱走したあとだったからみたいですね。

どうやらここは戦後の膨大な放射能にさらされて変異を起こした生物を集めて研究する施設だったようです。円筒形の容器のなかにはウェンディゴの姿も見えます。エンクレイヴはなんだかんだスコーチビーストを生み出した組織だから、ここで研究しているうちにスコーチの病原菌とかと一緒に、研究対象の生物も管理できなくなって壊滅でもしたのかな? どうやら今後は脱走した研究生物を倒しながらここを進んでいくことになりそうです。

ターミナルを使うのは危険らしい

研究所を進んでいくと、「ターミナルにこれ以上、お互いのメモを残すのは危険だ」と書かれた研究員 JJ のメモが見つかりました。物資室に特別な物を取りにいくと書き残しておいたら、行ったときにアクセスを無効にされていたそうです。このメモだけだと、機械的な問題か、研究所内の人的な問題か、まだ判断がつきかねます。

スコーチデスクロー

どんどん進んでいくと、スコーチデスクローまで出てきました。幸いなことに、しばらく前に出ていたショットガンの攻撃無効バグがなくなっていたので、足潰しができるようになっていました。オンライン化でどんどんみんなが強くなっていくなか、もはや置いてけぼりのチャオズのような気持ちになっている76のワイ。まともに殴り合ってたら死んでいたかも。

偵察部隊の手紙

デスクローがもともと収容されていたらしい飼育部屋の前には、エンクレイヴの装備を着た死体が転がっていました。懐には「偵察部隊の手紙」があり、中身を見ると、ウェスという人物から「私は戻らない」とエンクレイヴを一緒に抜けようと呼びかける手紙を受けとっていたことがわかります。ウェスという人物はここの研究用生物を捕獲する仕事を任されていたらしく、エンクレイヴにこき使われて、たくさんの犠牲が出たことに嫌気がさし、ウィリアムズという人物と一緒に最後の任務で事故に遭って死んだように見せかけてエンクレイヴから足を洗ったようです。ウェスは手紙を受け取った人物に「君を失いたくない」と呼びかけ、地上もそう悪くないし、君なら私の居場所がわかるはずだという言葉で手紙を締めくくっています。そう言えば、この手紙を持っていたかたは女性っぽかったですね。

この手紙に出てくる人物は、手紙の送り主のウェス、ウェスと共謀したウィリアムズ、これらの人物をこき使った大佐、そして受け取った女性の四人です。ざっと調べてみましたが、特別つながりがありそうな人物は見つかりませんでした。エンクレイヴの大佐と言えば、Fallout 3 に登場するオータム大佐が頭に浮かぶんですけど、年代を考えると同一人物ではないでしょうから、エンクレイヴ内で権力を持っている人が就く代表的な悪役ポジションみたいなものがこのころから確立されていたことを示しているのかもしれません。

マギー・ウィリアムズ

ウィリアムズは一番目立つ人物で言うと、同じ Steel Dawn で追加された表記違いのアール・ウィリアムスさんです。娘のマギーさんからモノンガー鉱山で生き埋めになった父親の遺品をとってきてくれと頼まれることで遊べるようになる新しいパブリック・イベント、A Corossal Problem に絡んでいる父娘が同じ“Williams”姓になっています。しかし、よくある名字なので、彼らと接点があるかはまったく不明です。アールさんが生き埋めになったのは戦前のことなので、可能性があるとすれば、娘のマギーさんがじつはエンクレイヴのエージェントあがりだったみたいな裏設定でしょうか。いや、それにしてもマギーさんが若すぎるので、おそらく他人でしょうけど、もし接点があるなら、ミイラ取りの親が特大のミイラになった皮肉もありますね。

ウェスという名前は、作品に登場する人物ではなく、Fallout 76 のファンだったウェスくんと関連があるかなと考えています。以下にウェスくんについて取りあげた Automaton さんの記事を貼っておきます。

ウェスくんは小児がんが末期まで進行していた Fallout 76 のファンで、本作の発売前に残念ながら亡くなっています。生前、ウェスくんの話を知った開発者が発売前にウェスくんがお試しで遊べるように取り計らった話が、上記のとおりニュースになっていました。ベセスダは亡くなった開発者もリトリートに登場させていたので、死んだと見せかけてじつは生きていることを匂わす手紙の内容といい、案外ありえなくない話だと思います。

ウォルトンの死体

奥のデスクローがいたらしき部屋を調べていると、エサを落としていたらしきシュートが起動して、なかからエンクレイヴの死体が出てきました。懐に持っていた供給シュートのメモに目を通すと、ここのシュートには安全柵もハシゴも設けられていないと不平を漏らしていたことがわかります。そして残念ながら、これらの安全措置が講じられていなかったことで、彼はシュートに落ちて亡くなったようです。南無……。個人用の小型ロッカーを持っていたらしく、そのカギが手に入りました。

カギやメモに書かれていた情報からすると、このかたはウォルトンという名前なんですが、モスマンにエサを与えようとしていた職員と同じ名前ですね。エサやりが彼の担当だったみたいです。そして彼がこうやって亡くなっているところを見ると、モスマンへエサをやる指示は、彼がまだ生きていたころにタスク入力されて、長い順番待ちを経て、この76のワイが訪れた今、やっと実行の機会を得ていたと考えられます。残念ながらエサをやる対象が逃げだしていたので、実行はされませんでしたけども。76のワイのタスクはおよそ1年半待ちでした。76のワイが訪れるまで SODUS が少しずつタスク処理を進めていたと仮定して、このウォルトンさんのタスクは実行までにどれくらい時間がかかったのかな?

なんかあやしい雰囲気が出てきましたが、そこからさらに進むと、カフェテリアらしき場所にたどり着きました。SOUDS が「あなたは栄養が不足しているはずです。必要な物資をご自由にお取り下さい」と案内してきます。

ペーストフード

カフェテリアのなかを見てまわると、まず『スプラトゥーン』のインクかと思うほどやたらとビビッドなピンク色のなにかがこびり付いた機械が目に留まりました。めちゃくちゃハエがたかっています。

カフェテリアで亡くなっている人たち

どこかで見覚えのあるペースト状の食べ物を摂取して亡くなったと思われる死体があちこちに転がっています。しかもよく見ると、みんな吐いた形跡があります。これは……いや、たしかにペースト状のフードって、Fallout 4 でもろくなもんじゃなかったはずなんですけど、食べてすぐ亡くなるような致死性まではなかったはずなんですよね。少なくともここに倒れている人たちは、意図的に毒などで殺害されたと判断していいと思います。なんか、いよいよあやしくなってきたなぁ。

スコーチの集団

もうちょっと進むと、アトリウムのような開けた場所に出ました。スコーチがわんさといます。SODUS は「散らかっていてすみません。事故の後で居住者がかなり……粗暴になったもので」と断ります。粗暴になったのはスコーチになったからですね。ここから先はもともとここに住み込んで作業していたエンクレイヴの科学者や警備員の成れの果てが相手になります。

タスク151983

アトリウムを抜けて進むと、SODUS が「タスク151983、J・ジェファーソン。実行システム全体をリセット。タスク拒否。システムは予定通り稼働中です」と読み上げます。イニシャルが JJ なので、ターミナルにメモを残すなと紙に書き残していた人かな? いよいよタスクがシステムのリセットと大ごとになってきました。この時点でエンクレイヴ研究部門の面々も、SODUS はダメだと気づいたんでしょう。しかし、長い時を経て実行機会がまわってきたタスクは、「タスク拒否」と無慈悲に突っぱねられてしまいました。ものすごく無邪気な声で読み上げるんですよね。どっちにしろ、彼らに SODUS はとめられなかったようです。

ウォルトンの個人用小型ロッカー

配信では気づかず素通りしたんですが、アトリウムの奥の居住エリアで、ウォルトンさんの個人用小型ロッカーを発見しました。ここのインスタンスエリアは、クエストが終わってからも自由に探索できるので、配信が終わってから中身を回収しに行ったんですが、なかはオモチャとジャンクばかりで、とくに有用なものはありませんでした。

強いて言えば、同士熊が入っていたので、この人、中国から送り込まれたスパイだった可能性がありますね。潜入先でデスクローのエサを投入するシュートにハマってうっかり死んでいたのは間抜けですが、もしかしたらこれも素性がバレて、事故を装って抹殺された可能性も……って考えすぎかな。

MODUS のコードを流用した SODUS

もうちょっと居住エリアを進むと、SODUS について書かれたメモが落ちていました。SODUS はもともと致命的なほど使い物にならないプログラムだったようです。単純な作業をこなすだけで何時間もかかっていたようなので、おそらく今もそれは直っていないんでしょう。その A. I. に施設を運営させてしまったので、なんとか改善しようと、ホワイトスプリングの MODUS の統合に使われていたコードを流用して組み込んだらしいです。もしかしたら本当に兄妹みたいな関係なのかもしれません。しかし、その結果がこの有様なんですね、ハイ。

SODUS が元凶だとわかったところで、居住エリアを突き進むと、ちょっと調度品が高級になった大きめの部屋を見つけました。机の上に、「問題児ども」という穏やかではないタイトルがつけられた文書が落ちています。

問題児ども

「問題児ども」と複数形で書かれているので、これは研究部門のお偉方が上から目線で部下に対して言っている言葉かな? 「どっちの……」というのは、A. I. のコードについて、こことホワイトスプリングのどちらに非があるのかという話でしょうか……? 第一段落はよくわかりませんが、たしかなのは SODUS の不具合でここの飲料水の85% が失われ、この文書が書かれた時点でもう6年間も再利用された食料を食べていることです。再利用って、もしかして糞尿から……? だから、ごまかすためにあんな色になっていたのかな? そしていよいよ熱いシャワーも浴びられなくなる瀬戸際にきているそうです。お湯を沸かせないのは、致命的なエネルギー不足に陥っているってことかな? もう地上とどっちが暮らしやすいかわからなくなってきていますね。

ここの居住エリアは一部ヒザぐらいの高さまで水没しているんですけど、ここの部屋のバスルームの洗面台から水が漏れていたので、このお湯が出せそうになくなっている水回りの修理を SODUS に頼んでグチャグチャにされた可能性もあるかもしれません。あるいは自力で修理しようとして失敗したとかですかね。

スコーチチーフ

もうちょっと進むと、通信センターらしき場所に出ました。ここは立入禁止区域らしく、SODUS が警備員に対処するよう呼びかけます。明らかに76のワイを入れる気がありませんね。たぶん、最初からこの施設を利用させるつもりなんてなかったんでしょう。そして通信センターで76のワイの前に立ちふさがる、エンクレイヴのパワーアーマーに身を包んだスコーチチーフ(75歳)。

76のワイは、オンラインにあまり興味がなくて、やりこみ要素に魅力を感じていません。レベルもストーリーを追っているうちに上がっただけだし、武器もサイドクエストで手に入る報酬をいまだに振り回しています。変異もしていないまっさらな人間です。パワーアーマーもベースゲームの最後に手に入るものです。でも、時間をかければこの最新クエストも、やれないことはないんですよね。敵の攻撃力もそれほど高くないので、回復が間に合わないということもありません。やりこみ勢からしてみれば、こんなボス一瞬で溶けるんじゃないかな。たぶん、ベセスダからすれば、私のようなプレイヤーも切り捨てられないんでしょうね。ただ、ずっとやってる人からすれば、ちょっと物足りなかったんじゃないかという気がします。私としてはありがたいんですけど、難しいバランスですね。

手のひらを登録

通信センターの端末で外部と通信しようと試みますが、「通信制御がメインフレームによって無効化されました」というエラーが出て送信機の操作はできそうにありませんでした。仕方がないので、奥の端末を使って、自分の手のひらを登録します。これで最初に入れなかったハンドスキャナー付きの部屋に入れるようになったようです。

合流したパラディン・ラフマーニとナイト・シン

パワーアーマーを着た状態で手のひらを登録したあとは、隣にあったエレベーターで、SODUS が設置されているフロアまで戻ってこられました。ふと入り口のほうを見ると、パラディン・ラフマーニとナイト・シンが、パワーアーマーを着込んだ戦闘態勢で乗り込んできていました。上の扉どうやって開けたの?

ボヤッと研究所を探索していた私と違って、76のワイは目当ての送信機がある部屋に見当を付けていたらしく、パラディン・ラフマーニにそのことを報告します。しかし殺人 A. I. という問題がまだ残っています。こちらを殺そうとしている A. I. があると伝えると、ナイト・シンは「ターミナルプログラムが、どうやって人を殺すというのだ?」とにわかには信じられない様子です。ここの選択肢はウソをついて SODUS が友好的だったと伝えることもできるんですが、ウソをついたら無警戒のナイト・シンが被害に遭わないか、今になってちょっと気になっています。

ここから先は、パラディンとナイトが一緒に来てくれるらしいです。奥の送信機がある部屋まで行くと、SODUS が「他の者も私の停止を試みました。彼らのタスク同様、あなたのタスクも失敗するでしょう」と宣戦布告してきます。そして、「SODUS を転送。エペレーティングシステムをユニット XB-55へ」と読み上げて、セントリーボットになって襲ってきました。

XB-55

戦闘自体は味方二人の援護もあって、そんなに難しくありませんでした。Vault 79に潜入したときの機体のほうがもっと時間がかかったかも。帰り道にもとの SODUS に話しかけてみたんですが、返事がなかったので、どうやら SODUS はここでセントリーボットに自分のプログラムを移して、機体ごと滅んでしまったようです。南無……。

ウルトラサイト・バッテリー

邪魔者を倒して、送信機を発見した B. O. S. アパレイチア支部の一行。まずは動力となるウルトラサイト・バッテリーを取り付けるようにパラディン・ラフマーニが指示してきます。前回スクライブ・バルデスからバッテリーを受け取った記憶がないんですけど、パラディンたちが持ってきてくれたのかな? ナイト・シンが、なぜか手元の武器の振動に合わせてプルプル震えながら、動力があるのはこっちだと言って隣の部屋へ入っていきました。あとを追って、ウルトラサイト・バッテリーを取り付けることにします。

ラフマーニを信用しないナイト・シン

隣の部屋でナイト・シンと二人だけになった76のワイ。ナイト・シンはここで、「ラフマーニに送信機を任せておくのは、どうも悪い予感がする」と愚痴を素直にワイに漏らします。「上官のことを悪く言うなんて、恥を知れ」といさめることができたので、調子に乗って責めてみたら、オレには彼女を信用できない真っ当な理由があるとでも言うように、タラタラと彼女の批判を始めます。見損なったぞ!

権限の域を超えて「無責任に資源を共有し、不要なリスクを冒し、利益の有無に関わらず我々の仲間になりたがる奴ら全員に信頼を置く」という話なので、一般人とも仲よくしたいパラディンと、B. O. S. の威厳を保ちたいナイトの衝突のように感じます。ラフマーニに今のところ悪い印象はないワイは、「パラディン・ラフマーニは心根の良い人だ」と言っておきました。もちろん、ナイトの考えは変わらないようです。

ナイト・シンの意見に同意せず、パラディン・ラフマーニをかばったので、機嫌でも損ねたのか、ナイト・シンは一人で動力装置の周りを片付けると言い出しました。今度はパラディン・ラフマーニと話す番です。

B. O. S. の幹部を臆病者呼ばわりするラフマーニ

ラフマーニの第一声は「シンは足止めされたの?」でした。なんかイヤな予感がします。

ラフマーニはエルダーをはじめとする B. O. S. の幹部を「臆病者」呼ばわりしました。「彼らの導きに従っていたら、世界の再建なんて永遠にできやしない」と痛烈な批判を始めます。彼女も上官の文句を垂れ流していますね。おまえたち、恥を知れ!

そんなわけで、B. O. S. 本部と反りが合わないらしいパラディン・ラフマーニと、そんな彼女を糾弾するナイト・シンのどちらにつくのか、パラディンに詰め寄られて急に答えを出さなければいけなくなりました。急すぎない……? そんな、ここでハッキリさせないとダメ?

B. O. S. 遠征部隊の過去が判明

判断するにも材料が足りないので、そもそもなにがあってこんな対立関係になったのかと尋ねることができます。ずっとナゾだった B. O. S. マーク入りのミサイルランチャーですが、もともとこのパラディン・ラフマーニ率いる遠征部隊がここにたどり着く道中でどこかから押収したものを、レイダーたちに襲われていた入植者を救うために配ったことで流出してしまったらしいです。そこの戦いで勝てたらよかったんですけど、どうも負けてしまったらしいんですよね。入植者たちは ATLAS 砦に保護されていたマックスくんとマルシアちゃんをのぞいて全滅し、パラディン・ラフマーニたちは集落からの敗走を余儀なくされました。その過程で、ナイト・シンをモハビで見出したというナイト・コナーズも戦死してしまいました。そして、勝ち誇ったレイダーたちが、入植者たちの持っていたミサイルランチャーを戦利品として奪ったという背景があるらしいです。

パラディン・ラフマーニがミサイルランチャーを入植者に与えたのはよかれと思ってのことですが、もともと B. O. S. の規定ではそんなことをしてはいけなかったらしいです。だから本部と連絡がついてしまうと、パラディン・ラフマーニは処罰を免れることができません。そして、ナイト・シンはその事件のことで自責の念に駆られていて、すべて洗いざらい本部にきちんと報告して償うべきだと考えています。おそらく、ナイト・コナーズという尊敬していた師を失ったことも大きいんでしょう。二人の摩擦はこうやってできたんですね。

ファウンデーションからはミサイルランチャーをしっかり回収しようとするくせに、リトリートに武器を渡さなかったときは心配そうにしていたラフマーニの心理がこれでちょっと説明できるようになりました。もともと、善良な市民には身を守れる武器を渡すべきという考えのようで、渡す相手と状況の見極めで、橋渡りのバランスをとるのに苦労していたんじゃないですかね。

なんとなく思うに、パラディン・ラフマーニはもとから本部と反りが合わなかった人だと思います。たぶん軍人なら一般市民を守ってナンボみたいな正義感というか、社会性が強いタイプなんでしょうね。あと、年齢的に、タガーディさんみたいに、戦前から軍人をやっていた人なんじゃないかなという気がします。だとすると、最初から B. O. S. 万歳という感じで入ってくるナイト・シンみたいな若い世代と違って、根はあくまでアメリカ軍人で、B. O. S. については、マクソンが半ばクーデターのように立ち上げた新しい組織に過ぎないという認識のはずです。その組織が大戦の教訓をいかして、正しいものに育つかどうかは、自分にも責任があると気負っていたりするのかもしれません。なので、組織に対する意識が、若いナイト・シンとちょっと違っていて当然です。タガーディさんと同じように、根本にアメリカ軍人としての確立された矜持を持っているなら、なにがパラディンだと内心思っているのかもしれませんね。今回の遠征も、おそらく重荷と思わず、本部と距離を置いて自分の理想を形にできるチャンスだと思って引き受けたんじゃないかな。でも、そのチャンスは遠征途中の自身の失敗で水の泡に帰す目前です。

あとで一番良識を持ち合わせていそうなスクライブ・バルデスに二人のことを尋ねると、パラディン・ラフマーニの考えにも理解できる部分があったみたいなので、B. O. S. 自体が内部にほころびを持つ組織であることも間違いないんでしょうね。過去のシリーズ作品を見ても、清廉潔白な正義の集団ではけっしてありませんでしたから。パラディンまで昇進しているなら、優秀であることには違いないはずで、優秀でその地位にいるからこそ、見えてくる組織の腐敗というのもあるんでしょう。知らんけど。

ラフマーニが目指すもの

パラディン・ラフマーニは、一般人に武器を配るという判断が、結果として失敗してしまったからよくないと考えています。今、連絡手段を確立してしまうと、この失敗を知った本部の保守派たちがさらなる守りに入ってしまい、ラフマーニさんが理想とするもっとオープンで柔軟な政策がとりにくくなってしまうと危惧しているようです。そのために、もう少しここで結果を出して、上のお偉方に自分のやりかたの正当性を説き伏せられるようになってから送信機を稼働させたいと考えているようです。

ただ、普通に考えて、自分の失敗を繕いたいだけで、処罰を免れたい利己的な主張のようにも聞こえるんですよね。そもそも組織に属しておきながら、こう大それて自分の考えに合わせて組織を改革すべきと主張できるところに傲慢さがあるように感じます。ここまで話すと、76のワイはナイト・シンがやろうとしていることに賛成したくなってきました。ホウレンソウは仕事の基本だよ。

シンの味方をしたときのラフマーニ

ナイト・シンの考えを擁護すると、「好きにしなさい」と突き放す言葉を最後に、ラフマーニが会話を切り上げました。ナイト・シンもナイト・シンなんですけど、彼女に味方すると、76のワイが送信機を壊すことになるみたいなので、わざわざそこまでする必要はないかなと思ったんですよね。というか、確固たる信念があるなら、直属の部下であるナイト・シンやスクライブ・バルデスを説得してから実行に移すべきだと思います。身内を説得できていない時点で、彼女の理念には無理があるんじゃないかな……?

送信機を壊すパラディン・ラフマーニ

ここで殺し合いになるんじゃないかと警戒したんですが、パラディン・ラフマーニはおもむろに武器を取り出すと、送信機を自力で破壊してしまいました。音を聞きつけたナイト・シンが、慌てて隣の部屋から飛び出してきます。

ここはどっちにしろ送信機が使えなくなる展開になるようですね。「ワイが壊す!」としゃしゃり出て、壊すふりでもしとけばよかったのかな?

新しいリーダーを気取るナイト・シン

当然のごとく、ナイト・シンはパラディンを責め立てます。もはや上司として尊敬はしないし、組織のリーダーでもないと決別の言葉を投げつけています。そしてナイト・シンの口から出てくる「団結の鎖からあなたという存在が外れれば、最も階級の高い士官は私です」という言葉。こんなこと言うから、本当は下剋上したかっただけなんじゃないかという疑惑が生まれてしまうんです。なんかヒーローになりきれない性質がありますね。まあ、この二人の抗争は、最初からどっちもどっちになるように作られているんでしょうけどね。そして B. O. S. ですら、どっちもどっちです。

ナイト・シンがパラディンに銃口を向けてまくし立てている最中、ドラえもんのように数ミリ浮いて、その場でマイルドな屈伸をしだしました。それと同時にピロピロピロ……という機械音がナイト・シンの体から発せられます。驚いた76のワイも、変な音を出してしまいました。

ATLAS 砦からの警報

しかし、慌てふためいた76のワイとは対照的に、ナイト・シンがいたって落ち着き払って「ATLAS 砦からの緊急警報だ」と言ったので、意図した動作であることがわかりました。よかった……。

いや、もしや放送禁止用語みたいな言葉を叫んで検閲で消されたんじゃ……と頭をよぎったんですよね。あるいはナイト・シン、壊れたシンス説ですね。最悪、ゲームがバグった可能性も考えられたので、ちょっと肝が冷えました。こっちはクエストの途中でバグって、最初からやり直したこともあるんだぞ!

二人の会話によると、どうやら砦が何者かに襲撃されている可能性が考えられるらしく、急いで戻らなくてはいけないという話になりました。二人は言い合いながらも、自分たち上官を必要としているイニシエイトたちのもとにいち早く戻り、砦を守らねばならないという部分では合意して、その場に76のワイを置いて去っていきます。あの~もしもし!?

ここでこのクエスト、Over and Out は完了です。次は ATLAS 砦を防衛するクエストに続くみたいです。

オースブレイカー

このクエストで新しい武器が手に入りました。オースブレイカーという槍みたいな武器なんですが、パラディン・ラフマーニが送信機を壊したときに用いたものに似ています。名前も「誓いを破るもの」を意味していると考えられるので、パラディン・ラフマーニの行動からつけられていると判断するのが妥当だと思います。やたらとダメージ軽減がついていますね。新鮮なので使ってみたい気がしますが、スペックを見た感じ、使いつづけるほどのものではないと思います。

サンタトロン

1月ぶりのプレイなので、自分の C. A. M. P. に戻ったら、まだ昨年末の雰囲気を引きずったサンタトロンがお仕事に勤しんでいました。もうしばらく、このままでいいかな……。

配信ではここで試聴してくださったかたのフレンド登録をしたり、みる価値もない荷物整理をしたりしていたので、バックアップ動画は次のクエストが始まるまでばっさりカットしています。そんなわけで、次回は襲撃を受けているらしい ATLAS 砦に戻ってからやった次のクエスト、The Best Defence について書いていきます。

指さし エイプリルフールのサンタに続く
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