新型コロナウイルスの影響が長期化してきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 私は3月に入る少し前から自宅で働く時間が増えて、今ではすっかり在宅勤務になっています。なんだかんだ文句を言いながら通勤するのが性に合っているので、調子が狂う前に早くもとの生活に戻りたいとぼやきつつ、それでもいいことも少なからずあって、家の掃除がやたらとはかどっています。この調子だと今年の確定申告は余裕ですね(フラグ)。作業の片手間に仕事用マシンの掃除もしていたんですが、ちょっと思うところがあって、今年は日本語ワープロソフトの一太郎を新しく発売された2020にバージョンアップすることにしました。

一太郎2020 プレミアム

ここのブログに書く文章はけっこう適当に書いてポイッと投稿してしまうので、あとでしばらくしてから読み返すとしょうもない誤字脱字や推敲しきれていない表現を自分でもよく発見するんですが、いくら怠け者の私でも仕事の納品物は手抜きできません。まだ駆け出しの新人だったころ、WORD と一太郎は校正ツールのクセが違うから、納品物の文章は最低でも機械的な校正ツールに複数かけてから提出しろと大ベテランの先輩から教わり、本格的な校正ソフトを購入した今でもなんとなく複数のツールを使うクセが残っています。

ワードプロセッサーのソフトウェア自体はもうほとんど使うことがないんですが、そんなこんなで今の仕事でも使うかもしれないと考えて作業用マシンに一通りインストールしてあります。一太郎はもう数年前に購入した古いバージョンのものを使い続けていて、とくにバージョンアップする予定もなかったんですが、ふと一太郎2020の広告を見て気が変わりました。

狙いはソフト本体ではなく、おまけでついてくるモリサワのフォントです。35周年記念の一太郎2020 プラチナには26書体のフォントが収録されています。特典がたくさんついたプラチナはけっしてお安くありませんが、モリサワのフォントを買うことを考えるとそれだけでお得なんじゃないでしょうか。

じつはこれまで使っていた古い一太郎にも、たぶん大日本印刷さんのものだと思うんですけど、おまけのフォントが搭載されていて、そのフォントは今でも仕事用のソフトで使ったりして重宝しています。やっぱりきちんとしたところの有料フォントは読みやすさひとつとっても全然違うんですよね。その経験があるので、今回のお買い物もムダにならないのではないかという期待を持てました。

フォントへのこだわりは、デザイン関係の人相手だとわかってもらいやすいんですけど(むしろこだわりが強すぎてウザいことも少なくない)、文章を書く人にはいまいち伝わらないときがあります。それこそそんなフォントにこだわるぐらいなら、もっと内容に集中して、文章の構成や初歩的な間違いをなんとかしろよと一蹴されて終わることもあります。ただやっぱり、文章とずっとにらめっこしているとバカにできなくて、適切なフォントに設定するだけで頭の疲れ具合がまったく変わってくるし、必然的にミスも抑えられると思うんですよね。基本的なことですが、数字の半角と全角の区別や、長音記号とハイフンの区別がつきやすいとか、それだけでもミスは減ります。気をつけりゃいいなんていうのは精神論であって、人間やっぱりずっと文章を練っていると頭も疲れてくるので、いかに納品物の品質をあげるかにフォントのチョイスもけっこう関わってくると思います。環境って大事です。

まあ、その前に私はこれから確定申告の最後の見直しをするので、ほとんど数字としかにらめっこしないんですけどね。