新型コロナウイルスの影響を受けて、私の通常の仕事は5月にいったんリセットがかかってしまいました。けっきょく、その月はそのままやり過ごして、翌月から本格的に新しい仕事の形態に慣れるために、いろいろと見直しを迫られています。そして今でも手探りでその見直しが続いています。もうこのウィルス、一気に死滅してくれないかな……。

いつもブログを更新したり、ゲームをプレイしたりしている PC は、リビングの隅っこにこじんまり設置した私の仕事場にあるんですが、このコロナ禍の見直しで全面的にグレードアップする必要が出てきました。PC デスク自体がちょっと移動になるので、ちゃんと無線 LAN につなげるようにするところから本格的な見直しが始まります。

USBタイプの無線 LAN アダプタ

もともと自分のマシンは基本的に有線でつなげられるのなら LAN ケーブルを使うようにしていました。しかし家族の都合で模様替えなどを繰り返してきた背景もあって、ケーブルが届かないときのために、USB ポートにぶっ挿すだけの無線 LAN アダプタも用意していました。たしか、Amazon で安いからという理由だけで買った無名ブランドの商品だったはずです。今でも似たような商品がごまんと Amazon に転がっています。

これだけでも十分だったんですが、今回はほかに拡張しなければならないデバイスも見ていくと、そろそろ USB ポートの数に余裕がなくなってきました。それで、思ったんです。これ、グラフィックボード以外スッカスカな PCI スロットあたりに増設すれば、USB も空くし、通信のクオリティもよくなるかもしらんのんちゃうのん?

TP-Link Archer TX3000e

ということで、Amazon で一番目立っていたこの TP-Link さんの Archer TX3000e という製品をポチッと注文することにしました。この商品、やたらとレビューがよかったんですよね。わからないなりに説明文などに目を通していくと、どうやらこれから利用が広まっていく次世代の規格に対応しているらしいです。う~ん、つまりはうちのボロいルーターだと、いくらこれと組み合わせても通信のクオリティは変わらないってことかもしれませんね。でもまあ、ルーターもそのうち買い換える機会があるでしょうし、今後の普及が予想される規格を先にインストールしておけば、ものぐさな私らしく、こまめにマシンの構成を変える必要がなくなるということで、それはそれでメリットかもしれません。そのわりに価格も高いわけではなかったので、いい買い物だったんじゃないでしょうか。

さっそく自作マシンに取り付けていきます。いつもならマシン改造となると、何度も規格をチェックしたり、けっきょくわからずに勢いだけでパーツを買ったりしていたんですが、今回は最初から勢いだけで行動していました。自作マシンが比較的新しいものだったので、最近のもの同士ならたいていの規格には対応してるでしょというナゾの信頼が大きかったですね。ほら、PCI Express でしょ、あるある~という感じです。いやいや、けっきょく自作パーツなんて、規格があってても当人同士が「なんか違う」と拒否すれば使えなかったりするわけでしょ? じゃあ、とりあえず同じ形の穴にぶっ挿してみるしかないですよね。

ナゾのケーブル

でも箱から本体とアンテナを取り出して、次にナゾのケーブルが目に入ったときにギョッとしました。……これ、なんですか? 今回のパーツはマザーボードの PCI Express スロットにぶっ挿して、あとは適当にネジで固定するだけでいけると高をくくっていたんですが、最近は無線 LAN も高性能になりすぎて別途電源供給とかが必要になったんですか……?

ここで初めて、自作初心者の私、おとなしく取扱説明書を開くことにしました。するとどうやら、Wi-Fi と一緒に機能追加できる Bluetooth を有効にするために USB ポートとの接続が必要とわかりました。なるへそ、私は目当ての Wi-Fi 機能しか見ておらず、Bluetooth のブの字も意識していませんでしたが、今回のボードには Bluetooth 機能もおまけでついてくるんでした。なんかよくわからないけど、Wi-Fi って Bluetooth とセットが多いですね。これって需要によるものなのかな? それともハードウェア的にまとめやすいのかな?

Bluetooth

この場合の USB ポートって、普通に2.0のポートでもいいのかなと悩みつつ、PCI スロットの近くに空いていた適当な USB ポートに突っ込んでみました。Windows を立ち上げると新しいデバイスは認識されていませんでしたが、附属のドライバーをインストールすると、すぐに正常に機能し始めました。USB ポートがなくて接続しなくても、Wi-Fi の機能には支障がないそうです。でも今回うちはちゃんとケーブルを使って接続したので、Bluetooth も上の画像のとおりです。これでマイマシンもワイヤレス接続に強くなりました。

すぐに切られる新機能

とは言え、中身が古くさい老人なので、このままワイヤレス接続できる状態にしてたら、変な電波が飛んで家族に脳腫瘍ができないかしらとか、セキュリティ的な問題は大丈夫なのかしらと不安になってきたので、速効で OFF にしました。またスマートフォンとの接続とか、必要になったときに使うことにします。で、私のことなので、そのときにはこれを追加していたのを忘れて、また新しい USB 接続のデバイスを別途購入したりしてそうです。

目当てだった Wi-Fi 機能は今のところ満足できています。スピードの違いを感じることはありませんが、しっかりしたアンテナがついているので、ちょっとルーターから離れた場所でもしっかり接続できていますし、少なくともスピードが落ちたと感じることはありません。今回の改造はうまくいったようです。