DEATH STRANDING Director's Cut

仕切り直しの第二次遠征隊日記 NO. 3

DEATH STRANDING Director’s Cut をまっさらな気持ちでいちから始めるプレイ日記も今回で3回目です。前回は風力発電所までカイラル通信をつないで、K2西配送センターまでいったん戻ってきたところで終わっていました。これからキャピタル・ノットシティまで一度戻ってポート・ノットシティ、さらにはもっと西の中部エリアを目指します。

この遠征日記も3回目と言いつつ、配信はいっきにやったので、相変わらず操作に慣れていないし、相変わらず強制エラーを直せずにいますが、今回は新規コンテンツにちょこちょこ手を出し始めたので、新鮮な気持ちでプレイできたと思います。

メーザー銃

前回配信でやろうかどうか悩んでいた新規コンテンツのサム指名依頼 No. 77「メーザー銃を活用し、工場跡地で発見された荷物を回収せよ」を配信の頭にやっていきます。

サム指名依頼 No. 77 「メーザー銃を活用し、工場跡地で発見された荷物を回収せよ」

今後はこういう大きな新規要素を見つけたら、こうやって毎回1件ずつ取り組んで、各プレイ日記の目玉みたいにしようかなと考え中です。

メーザー銃

依頼を受注すると、なんとブリッジズからメーザー銃が支給されました。いや、依頼名に「メーザー銃を活用し……」とあるので、手に入るのはわかっていたんですが、てっきり現場で回収するもので、回収してくるのもこの銃だと思い込んでいたんですよね。依頼の詳細なんて読んで読んでいないようなもんなので、ブリッジズが普通に最初から支給してくれるとは全く予期していませんでした。

電撃を放つ銃。
カイラル場と磁場の相互作用で発生する MASER(Magnetically Accelerated Stroke of Electric Reverberation:磁気加速型電気振動放出)現象を応用し、高出力放電を実現。
人間に気絶ダメージを与え、車両も一時的に機能停止にできる。
電撃を対象に当てた後は、マウスの左ボタンを押し続けることで、連続して気絶ダメージを与えることが可能。
また、水辺で放電させると効果範囲が広がる。

メーザー銃

配信中は間違えて「テーザー」と呼んだりもしていました。耳慣れないので、MASER で検索してみたんですが、「Microwave Amplification by Stimulated Emission of Radiation(誘導放出によるマイクロ波増幅)の略称である」という Wikipedia の情報が Google のトップに出てきます。なので、レンチン攻撃なのかと一瞬勘違いしましたが、DEATH STRANDING の Maser はマイクロ波云々ではなく、カイラル場の存在が前提にある技術“Magnetically Accelerated Stroke of Electric Reverberation(磁気加速型電気振動放出)”の略称らしいのでまったくの別物ですね。

「磁気加速型電気振動放出」で検索しても、一般的な呼称ではないらしく、それらしい技術を見つけることができませんでした。この作品オリジナルの技術って考えていいのかな? とくに“Electric Reverberation”は何のことか具体的に想像しにくいワードチョイスなので、前々回ぐらいに、この作品ってあやしい英語の表記が多いよねって書いた例の仲間に入れてもいいと思います。“Reverberation”は音関係の反響とか残響の現象を指す言葉なので、オドラデクのセンサーで採用されているエコロケーションにも通じる技術なんだと思います。ただそれに電気を組み合わせるともう意味不明です。磁力なの? 電気なの? 音波なの? なんか細部まで目を通すと、気になる要素全部盛りにして洗練されていない印象が拭えなくなってくるの、このゲームあるあるな特徴ですよね。途端にバカっぽくなって掘り下げる気が失せるんだよな~。

一応「電気振動」と呼ばれる現象は実際にあって、電気で空間にエネルギーを放つのは一緒なんですが、放たれるのは人を気絶されるような電撃ではなく、電磁波です。やはり技術を掘り下げるにはカイラル場が何たるかを掘り下げないと意味がないようですね。まあ、電気と磁気は相互関係にありますから、エネルギー効率がやたらといいビーチ絡みのカイラル場も、磁力になんらかの影響力を持つのは不思議ではないかな~という程度のボンヤリとしたことしか想像できません。

メーザー銃

メーザー銃を支給した。電撃によって近くの相手に気絶ダメージを与える非殺傷武器だ。バッテリーを消費するから残量に注意してくれ。不安なら、まず訓練場で試してみるといい。配送端末のメニューからアクセスできる。

ダイハードマン

支給された直後は、こんな序盤から何よりも早く武器らしい武器が手に入ったことに動揺して、あまりきちんと説明を読んでなかったんですが、この武器、バッテリーを消費するそうです。え? じゃあ、前回、風力発電所までカイラル通信をつないでいない段階でこの依頼が出てきたのはよかったのか? 風力発電所まで物語を進めないと、そもそも発電装置とか作れないから、もろもろ破綻しません?

ランキングと訓練場

ミュールが住み着いているところに殴り込みに行く依頼で、最初からメーザー銃みたいな本格的な武器が支給されるなら、そりゃ殴り合いになること必至な現場なんでしょう。使い慣れない武器でもあることですし、ここでダイハードマンからお勧めされたとおり、訓練場でちょっと練習してみようと思いました。

訓練場

Director’s Cut で新たに追加された訓練場は、プライベート・ルームがある配送拠点の端末から移動することができます。プライベート・ルームと同じように施設の地下に設けられているらしく、同様に利用するときはサムがエレベーターで地下へ降りて行き、終わったらまたエレベーターで地上へ帰ってきます。

訓練場に初めて入るシーン

訓練場に初めて入るときに短いムービーが流れます。訓練場とは言っても、そこは大統領の執務室みたいに、お好みの部屋を作り出せる真っ白なシミュレーション・ルームになっているようです。サムが端末の前に立つと、屋外を模した射撃訓練場の景色が目の前で構築されていきます。

試射場

練習のシミュレーションを実行する前のロビーみたいな場所のことを試射場と呼んでいるらしいです。ここでも動く的に向かって射撃訓練ができます。端末を操作して、もっと具体的な演習プログラムを実行することもできます。

トレーニング演習一覧

演習はメーザー銃が手に入った時点で3種類が最初から選べるようになっていました。この感じだと新しい武器が手に入るたびに追加されていくんでしょうね。現在選択できるプログラムはメーザー銃2種類と、サムのデフォルトの武器であるストランドの1種類です。機械的に動くだけの的を移動しながら狙う練習プログラムと、人間のミュールを模した仮想敵相手の実践的なプログラムがあるようです。試しに一番簡単そうなメーザー銃の標的を撃つだけの演習をやってみます。これだけやっとけば、一応この武器を使えるようにはなるでしょう。

あと、配信でもツッコんでたんですけど、失敗条件に「サムの死亡」があるんですよね。職業訓練のシミュレーションで人間死んだらヤバくない……? これ、シミュレーション組んだプログラマーの設計ミスだと思うんだけど……いや、我らが北米大陸が誇るブラック企業のブリッジズとしては、この容赦のなさこそ社畜に対する慈悲の表れなのかもしれません。お前のようなポンコツに給料を払ってやっているのはどこのどいつだ、と。お前のようなポンコツが、外で一人前ヅラできるのは誰のおかげなんだ、と。感謝の気持ちがあるなら、命をなげうってでも優秀になってオレらに恩返ししろよ、お前の代わりは山ほど居るんだぞっていうブリッジズからの激励メッセージですね。さすがのブリッジズさんはそこらへんの企業とは安全基準も一味違いますわ。

演習の標的

演習場はサバイバルゲームのフィールドみたいな場所がまた別に組まれます。銃で撃つ標的は、オレンジ色の人型をしています。海外の射撃訓練場でよく見る人型の絵が印刷された紙の標的みたいな感じですね。

実際に撃ってみると銃口から電撃が放たれているのがわかります。このときはちゃんと説明を読んでいなくてわからなかったんですが、撃ったあとにマウスの左クリック長押しで電撃を放出し続けて、継続ダメージを与えることができるようです。説明文を読んだ印象では、ヘッドショットを逃しても、相手を気絶させられる可能性が高くなるみたいですね。

配信中に間違えて「テーザー」って言っていたんですが、追加で電撃を与えられるって、めちゃくちゃテーザーっぽいですよね。なんかワイヤーみたいな電気を通すアンカーを相手に向かって高速で撃ち込んでいるのかなって思ったんですが、そういう何らかの物質を銃口から放っている様子はありません。相変わらずのナゾ技術です。

テーザー銃はあらかじめ射程が決まっているらしく、遠くから相手を狙っても電撃が届きません。遠距離武器ではありますが、ほかの弾を撃つタイプの銃に比べると接近して使う必要があります。

青い的

演習プログラムの説明文にある「標的外の青い的は減点」の意味が読んだだけではよくわからなかったんですが、単純に青い人型の的は撃つと減点になるって話だったみたいです。その場に居合わせた一般人とか、人質の表現ってことですよね。しかし「標的外の」って表現はなんだ?

演習プログラムのゴール

まるでサバゲーのフィールドみたいと書いたんですが、背景を見る限りは中部エリアの乾燥地帯にちょっと似ています。まだ東部エリアの一部地域しかつながっていないこの北米大陸ですが、なんかグラウンド・ゼロ湖の向こうに憧れでもあるのかな?

演習プログラムは始まった直後からタイマーが動き出して、ゴールまでにかかった時間が記録に残るようになっています。上の画像の中央奥に見えている青い光のサークルがゴール地点です。標的を全て撃ち終わってあそこにいくと自動的にゴールになります。反対に、標的が残った状態ではあそこに立ってもゴール判定にはなりません。

ガッツポーズ

ゴールできると、どれだけグダグダな成績でもサムが渾身のガッツポーズを見せてくれます。いや、私が操作している限り、うちのサムが心の底からガッツポーズをすることはないでしょう……。

ランキングについて

ちなみに、演習プログラムの成績はランキング形式でほかのプレイヤーと競い合うことができるようです。ほかの実地でこなす依頼もランキング対象に選ばれることがあるそうで、その成績をほかのプレイヤーのサムと競えるようです。まあ、私のようなゲーム下手には縁のない新規機能です。

こういうのって、小島監督のファンでも、METAL GEAR SOLID が好きだったタイプの方向けなんじゃないですかね? Director’s Cut のトレーラーを見て、最初に感じたことが DEATH STRANDING らしくない新規追加要素だということでした。むしろカッコいい武器を振り回して戦場を駆け抜けて、スタイリッシュに戦えることに達成感を覚えるプレイヤーが好きそうと言うか。こういうプレイヤーが競い合えるランキング機能も、オリジナル版でつなぎとめておくことができなかった層にアプローチするための仕掛けなのかな? う~ん。でもこういう機械的に作業を繰り返すような演習プログラムって、そこまで魅力的なのかな? むしろ報酬アイテムで釣るコンテンツなのか? ちょっとツボが違う私にはよくわかりませんでした。

廃工場

サム指名依頼 No. 77「メーザー銃を活用し、工場跡地で発見された荷物を回収せよ」の目的地は、ルーデンス・マニアのシェルターからさらに死体焼却場側の山を登ったところにある廃工場らしいです。前はただの登れない山だったと思うから、やっぱりこのロケーションも新規追加された場所だと思うんですよね。

廃工場の場所

そう言えば、コンパスモードにしたときもそうなんですが、依頼関係の場所にカーソルを合わせたとき、依頼を受けてからの経過時間とか、細かな情報が表示されるようになりましたね。前はここまでいろんな情報は表示されなかったと思うんですよ。地味だけど実用的な改善点だと思います。

とりあえずルーデンス・マニア行きの指名なし依頼を受けて、持っていける荷物は彼のシェルターに運んでおくことにします。

発電機とトライク

荷物を持って K2西配送センターを出たところで、ママーから発電機を設置してトライクを充電してみたらどうかと無線で提案されました。そうか、そう言えば物語の流れ的には、風力発電所に行って電力が自由に使えるようになったところなんでした。ちょうどいいのでベンジャミンさんのトライクを拝借してルーデンス・マニアのところへ行くとしましょう。

そしてトライクにまたがった途端、操作キーがまったくわからず、いろんなキーを手当たり次第押しながらパニクるワイ。お約束の展開です。

廃工場

ルーデンス・マニアのシェルター前から山を見上げると、なんとそれらしい構造物が早くも視界に入ってきました。そう言えば、第一回の配信でも、K2西中継ステーション側から川上を見渡したとき、山のシルエットが一部デコボコしているので、おかしいなと思ってたんですよね。そのときはてっきり背景のポリゴンがバグっているだけだと思ったんですが、なんと新規ロケーションの構造が見えていたとは……。

はっきり目視できるだけあって、この後、山道をここから真っ直ぐ登って行ったら、すぐにそれらしい場所にたどり着きました。ただ、途中で設置されているほかのプレイヤーのハシゴを使った結果、通常は足で移動できない岩場に入り込んでしまったらしく、ミュールから攻撃を受けない位置にはいるけど、気配を察知されて警戒状態には入られてしまうというちょっとマズい展開になりました。サムが目的地の近くにいると気付いたダイハードマンが「見つからないように注意してくれ」と無線で語りかけてきますが、そのときすでにサムはミュール二人を縛り上げて気絶させたあとでした。

見つからないほうがいいんだろうけど、全面戦争になってしまったので、手に入れたばかりのメーザー銃でミュールを崖上から狙い撃とうとしますが、距離が微妙にありすぎるのと、崖の段差が射線をぶった切るので、うまく当てられません。

そういや、近接になるとストランドのほうがいいかなと思ってストランドで戦っていたんですが、ストランドを両手に構えた状態でタイミングよくボタンを押すと敵の攻撃を受け流せるのって、新規機能じゃないですよね?

ストランドの説明

前回か前々回の配信で、あらためて画面に表示されたストランドの説明に、パリイもできる的な一文があったのを思い出してやってみたら、めちゃくちゃ戦いやすくてビックリしました。

こういう戦い方を前世でした覚えがまったくないんですが、タイミングも全然シビアではないので、敵の攻撃を待って斬りかかってきたらボタン押すだけで勝手にバランス崩して拘束できるようになります。もっと早く気付いて、ワイ。戦闘は本当に苦手だから、新規要素がなくてもちょっと環境が変わると気付くことが出てくるお得な体質です。

殴るボタンがわからないサム

しかし、決して戦闘が得意になったわけではなく、今回はメーザー銃でシビれている敵におもむろに突っ込んで、殴るボタンがわからないから何もせずにメーザー銃で至近距離から気絶させるというような体たらくでした。ここまで格闘ボタンが V キーに設定されていることを全く知らずに突き進んできたうちのサムです。

知らなかった仕様がまだまだある一方で、今回の戦闘でミュールの AI が変わったような気がしています。前世に比べて、この北米大陸のミュールはサムに対して不用意に距離を詰めてこなくなったように感じるんですよね。ちょっと小突くとそのまま殴りかかってこずに、基地のほうへいったん退却するような挙動も見せますし、ガンガン攻撃を仕掛けてくるというよりか、チームプレーの守備力を見せる性質が強くなった気がしています。そのほうがミュールの設定にもあってはいますからね。……なんて、こんなことを書いておいて、これもただの私の気のせいだったりして……。

工場跡地

周辺のミュールの顔面にメーザー銃の電撃を片っ端から浴びせて気絶させたあと、ゆっくり周辺を見て回りました。象徴的な円形の建造物の骨格は、これだけで特に何か中にあるわけではないようです。本編だといかにもメモリーチップとかが転がってそうな場所なんですけどね。

朽ちた建物の前には、無数の苔むす自動車が並んでいます。川の対岸にも似たような自動車の墓場があるので、これは元からここにあったデス・ストランディング現象以前の遺物なのかな? それともこの建物を利用する人々が使っていた移動手段なのか、ちょっと気になりますね。

穴

円形の建物の裏へ回るように山道をさらに登ると、大きな穴が見つかりました。入り口はここのようです。

穴の中のミュールの基地

穴の中へは、積み上げられた廃自動車がスロープ状の足場になって続いています。中はところどころ鍾乳洞の洞窟みたいになっているんですが、ここも自動車がきれいに並べて駐車されているので、地上とは違って地下駐車場みたいな雰囲気があります。奥にはミュールのポストとナゾの扉が見えるので、ここがミュールの拠点で間違いないようです。

上の画像にはミュールが映っているんですが、なぜここに一人残っていたのかというと、ここを探索している間にまたゲームが癇癪を起こして強制終了となり、もう一度やり直したシーンだからです。二度目はストランドを構えて車の影から忍び寄って、全員にお眠してもらいました。このミュールはしばらく物陰から見守っていると、自分の家のポストをジロジロと長時間観察するようになるので、背後から簡単に拘束できました。うっかり穴の中へ駆けて入ってもサムにはまったく気付かないし、ちょっとお間抜けが過ぎる気がします。

入れないドア

奥の扉はまだ開きません。隣のポストから目標の物を回収すると、ダイハードマンが無線で語りかけてきて、「いま中に入る必要はない」と一度荷物を持って戻ってくるように指示してきます。どうやらここから工場の中に侵入できるみたいなので、またあとで殴り込みにくることになりそうです。

ミュールポストから回収

ポストに入っていた目的の「工場跡地の資料」は4個口です。「廃工場に関する情報が収められた記憶媒体。電子媒体なので、持ち帰って解析する必要がある」と説明に書かれています。そういや、ブリッジズはどうやってここのポストにこの記録媒体があることを発見したんだろな? 普通に人が目視で発見したんなら、そのときにその場で持ち帰ってくればいいだけだもんな。何らかの遠隔サーチ機能を使っているはずなんですけど、いまいち状況を想像しにくいですね。

で、そう疑問に思っていたのもあって、いろいろこの新しい依頼について、やり終わってから調べてみようと思い立ち、インターネット上で公開されている海外配信者のプレイ動画で、英語版のゲーム画面も確認してみました。すると、日本語版の私のゲーム画面では見たことがない補足説明みたいなものが、依頼の受注画面でダイハードマンから語られていたんですよ。

Do you see the ridge to the east of the distro center? Well, up top is an old decommissioned factory. Abandoned, we thought–until we spotted MULEs making themselves at home among the ruins. We need to know what they’re up to, but getting inside won’t be easy. Fortunately, a few days ago, we observed them taking cargo out of the facility and prepping it for transport. If we can secure that cargo for analysis, we might gain some insight into their plans. And that’s where you come in. The cargo is situated near the factory entrance. All you have to do is grab it and bring it back to the distro center. As always, stealth would be our preferred approach, but you’d best be ready to fight if they catch you. Make sure you’re well-prepared before you head out.

Die-hardman

いや、書き出してみたら、わりとしっかり依頼の指示を出してましたね。要はもともとブリッジズもただの廃墟だと思っていたけど、ミュールが出入りして拠点にしていることがわかり、彼らがどうしてあの場所に出入りするようになったのか、またあの廃墟の何が狙いなのかを調べなくてはいけないと考えていたようです。中に立ち入って調査するにしても、ただの集荷基地に戦闘員を送るのも難しいブリッジズの現状ではなかなかいい策が思いつかなかったみたいですが、数日前にそのミュール連中がこの廃工場の中から荷物を運び出してどこかに移す準備をしていることがわかりました。そこでその荷物を奪って情報を調べようという動きになったわけです。そんでもって、荷物のことなら第二次遠征隊のサムに任せとけばなんとかなるやろという白羽の矢が立ったみたいです。ええ、適任ですね。ワイの名前はサム・ブリッジズの犬・ポーターズ。ブリッジズの雑用はなんでも喜んでこなします……。

目的の荷物は廃工場の入り口近くに置かれていること、配送センターに納品すればいいこと、気付かれず潜入できればベストだけど、見つかった場合に備えて戦闘の準備はしておいたほうがいいことなど、基礎的な情報から注意事項まで、全部口頭でダイハードマンが伝えてくれています。なんで私のときにはこの説明が流れなかったんだろうな? さてはバグか? 実は流れてたけどポンコツ脳の私が忘れているだけ? どうでもいい疑問は解決したけど、さらなるナゾが出てきました。

ま、とりあえず荷物を取って戻ることにします。

サム、よくやった。目的の荷物を回収したな。工場内部への扉は開かないようだが、いま中に入る必要はない。速やかにその場を離れ、荷物を配送センターへ送り届けてくれ。

ダイハードマン

ダイハードマンから促されるとおり、回収した荷物を持っていったん K2西配送センターまでトライクで戻っていたら、道中で聞き覚えのない新しい曲が流れ始めました。おなじみの Low Roar ではなく、Woodkid という名義で活動しているフランスのアーティストによる Pale Yellow という曲です。直訳すると薄い黄色ですね。

Pale Yellow

黄色って、この作品ではカイラル結晶の金色に近い色として、ビーチとか死のイメージに近い位置づけになっているんじゃないかと勝手に考えていたんですよね。ある意味、霊柩車みたいな存在の死体処理班の車両とかも黄色だったじゃないですか。あ、いや、色が似てるってだけのめちゃくちゃ安直な考えなんですけどね。

Pale Yellow という楽曲は、別に死を示唆するような内容ではないんですけど、不毛な関係で傷ついた人間が、相手と距離を置き、自分が負ったキズを認めて治そうとするような暗めの曲になっています。ここで流れる冒頭の歌詞は、自分のキズを癒やすために、自分がすがっていた相手との関係など、すべてを手放すという表現に、 液体を放出して流れるままにしようというような表現が使われています。ストレスで飲むようになったお酒、あるいは自分のなかにため込んだ感情やストレスなどを水のようなものに例えている感じですかね。ここが DEATH STRANDING のタールや時雨、ビーチに寄せては戻る死の海につながる感じがします。

サビは「お前を愛する心はオレからもう消える。オレは自力で自分を癒やす」というような意味のフレーズの繰り返しです。男性が歌い手で、自分のことを傷つけてくる意中の相手との関係を清算し、物事の優先順位を相手から自分に戻そうとしている感じは、またこれもサムの今の心境なんでしょうか。そうなるとまた相手はブリジットかアメリだと思うんだけど、この段階ではまだなんとも言えないなあ。てか前々からツッコんでるんですけど、異性の関係を挙げるときに養母か義姉しかおらんサムってどうなん? なんでこの物語、亡くなったとは言え奥さんの存在がこんなにも薄いのか……。

コンパニオンキューブ

Pale Yellow の曲について、また歌詞を調べなきゃなんてつぶやいていたら、視界の端にベンジャミンさんの落とし物のコンパニオンキューブが見えました。

コンパニオンキューブ“ベンジャミン”

思わず二度見です。え、PORTAL とのコラボもあるの?

サムの積載量はすでに限界目前ですが、「コンパニオンキューブ」の文字が目に入ったら拾わずにはいられませんでした。あとから考えるとλマーク入りのメールで落とし物回収のお願いが来ていたのはこれのことだったんですね。予想外に簡単に見つけてしまいました。

PORTAL も Valve の代表作ですね。コラボは Half-Life だけじゃないんですね。だったらサムの装備に弱小 AI 付きのジャガイモ電池とか追加される可能性もある? ゾンビの大群が押し寄せてくるなか、ノームを運ぶ演習プログラムとかもあり得る?

サポートスケルトン

コンパニオンキューブを抱えてよろめきながら、廃工場で回収してきた記録媒体を K2西配送センターへ納品したら、なんとその報酬にサポートスケルトンなるものがカイラル・プリンターで作れるようになりました。武器だけでなく、こんな早くからアクティブ・スケルトンが手に入るんですか!?

サポートスケルトン

これも新規追加要素ですね。デッドマンが無線で簡単に性能を説明してくれます。てか、なんで説明がデッドマンなのかちょっと疑問だったんですけど、これ、物語の進捗によっては一番専門っぽいママーがもういないからですかね。でも、ハートマンでもよさそうなんだけど、もしかしてサポートスケルトンって医療用として普及している背景設定でもあるのかな?

脚に装備して運動を補助、強化するアクティブ・スケルトンのひとつだな。装備すると、持てる荷物の重量が増えるし、移動中のバランスも良くなるようだ。ブースト中は移動速度が上がるが、バッテリーを消費するから気をつけろ。これは簡易的なタイプだから、特に性能が高いとはいえないが、耐久性に優れ、ブースト時のバッテリー消費量も低く抑えられるぞ。自分の足だけで歩くより、ずっと楽になるはずだ。負担が軽減するぞ。

デッドマン

サムのアクティブ・スケルトン・デビューは、前世のプレイ日記でも書きましたが、中部エリアのエンジニアのところに行くまで本来ならお預け状態でした。それまでサムは自分の足で配達しないといけないんですが、こんな初期から手に入るなんて感動です。もちろんメーザー銃も継続して使えますし、手に入る装備が早めにそろって、配達の難易度が全体に下がっているように感じます。これは Director’s Cut で周回プレイする既存のファン向けの調整でしょうかね。ほかにも配達の便利道具が追加されているはずですし、オリジナルより全体に難易度が下げられている気がします。こうやって下がったぶん、空いた隙間に難しい追加要素がくるんでしょうか。ちょっと楽しみです♪

サポートスケルトン

今回の納品完了後に、実物を一つ支給してもらえました。これをさっそく装備してみます。さすがにパワースケルトンよりは細身のフレームですね。オレンジ色のチューブは油圧とかかな? 案外中身はオイルじゃなくてタールだったりして……?

パワースケルトンやスピードスケルトンに比べるとさすがに性能面では劣ると思うので、使うのは中部エリアに行くまでのはずです。長所はバッテリー消費が少ないことですけど、ほかのアクティブ・スケルトンでもそんな電力消費が激しいわけじゃないですしね。でもこれだけ早くに手に入ると、一度にこなせる指名なし依頼が増えてとってもありがたいです。

新しい文書

今回の依頼をクリアしたことで読めるようになった文書『仲間たちへ 手記#1』に目を通していきます。

仲間たちへ

これだけだとまだ具体的なイメージが湧いてきませんが、なんとなくブリッジズに潰されたあやしい組織にまだまだ復讐を誓う残党がいて、ブリッジズがなかったことにしたかった恐ろしい計画を続行しているらしいことが伝わってきます。ブリッジズは小説の記述だと、大統領の周りで汚れ仕事をしていた組織が前身になっているらしいので、アメリカ合衆国政府にとって表に出られると都合が悪い汚いプロジェクトを、デス・ストランディング現象のどさくさに紛れて組織ごと揉み消したんじゃないかなと私は勝手に考えています。

『仲間たちへ……』の表現は、英語版だと“Memo #1: A Call to Arms”で、戦闘員へ向けた招集の合図であることがわかります。この廃工場で何かしていた組織の残党とブリッジズが争った可能性もあるかな?

まあ、詳しいことはこの廃工場を巡る依頼をこなしていくとわかるでしょう。

サム指名依頼 No. 78 「廃工場内部に潜入し、記録媒体を回収せよ」

納品を終えて新しいサム指名依頼を確認したら、さっそく次のサム指名依頼 No. 78「廃工場内部に潜入し、記録媒体を回収せよ」が受注できるようになっていました。早いよ~! メインストーリー全然進められないよ~!

ちょっと悩んで、やっぱり今回のプレイで目玉になる新規追加要素は一日1件までにすることにしました。この依頼は次回の配信でやってプレイ日記に詳しく書き残すことにします。

コンパニオンキューブの納品

あと、サポートスケルトンを見るついでに荷物を確認していると、サムの背負子にベンジャミンさんのコンパニオンキューブが残ったままなのに気付きました。

コンパニオンキューブ

どうやら普通の納品処理とは違う形で渡すようです。もしかして死体焼却所に……?

コンパニオンキューブの納品

……と、一瞬不埒な考えが頭に浮かびましたが、自動で納品されなかっただけのようです。あらためて配送端末で[落とし物の届出]を選択するとベンジャミンさんに渡すことができました。

ゴードンのメガネ

コンパニオンキューブを取り戻したベンジャミンさんは、サムの働きぶりに感心したあと、報酬として新しい装備品のメガネをサムにくれました。シンプルな黒縁メガネです。名前が「“Gordon”グラス」なので、Half-Life の主人公ゴードン・フリーマンのメガネで間違いないみたいです。これは間違いなくλメールの報酬ですね。え、もしかして最終的にはサムがバールのようなものを振り回す日が来るの……?

“Gordon”メガネ

プライベート・ルームで着用してみました。シンプルですが、黒縁のおかげで存在感もあっていいんじゃないでしょうか。頭がよさそうに見えますね。そう言えば、ゴードンの HEV スーツも、この世界では死体が似合う黄色からオレンジぐらいの色味ですね。

ベンジャミンさんのλメール

ベンジャミンさんからお礼のメールも届いていました。「俺の使命」とか「こちらの世界」とか、どうも Half-Life の世界にもともと属していた人物っぽい語り口調になっています。あんた、いったい何なんだ……?

まあ、こんなまともな物理法則が通用しないデス・ストランディング現象が起こる北米大陸なら、Black Mesa とか Aperture Science の研究員がポータルやビーチを通じて紛れ込んでいても不思議ではないかな。

ベンジャミン・ハンコックの名前で念のため Half-Life とかけて検索してみたんですが、やっぱりそういう名前の人物が登場していたことはないようです。コラボのために特定の人物を選んで、なんかしらのつながりがあったという裏設定を追加するにしても、なんでベンジャミンさんだったんだろうな? ベンジャミンさん、着ている制服を見るにおそらく戦闘要員だろうという話を前に配信でしていたんですが、もしかしてこの人もバールのようなもの使いみたいな設定なのかな?

ポート・ノットシティの座礁船

新規要素が片付いたので、ぼちぼち物語を進めてポート・ノットシティまで来ました。港の対岸、ちょうどイゴール大爆発で吹っ飛んでしまったセントラル・ノットシティ側の湖岸に座礁したタンカーが何隻かあることに気付きました。

座礁船

こんなのオリジナルでもあったっけ? 前からあったものなら、きちんと視界に入って意識できるようになっているのはこのグラフィックのクオリティーのおかげだと思います。座礁船なんてまさにビーチの世界観にぴったりですし、ここのキャラクターが語るようにブリッジズの船はみんなテロリストの攻撃で使い物にならなくなったという現実が自分の目でじかに確認できるわけですよね。

自然分解されるブリッジズ制式ブーツ

ポート・ノットシティにたどり着いたあたりで靴が壊れてしまったので、予備で持っていた靴に履き替えたんですが、履き替えると壊れた靴は自動で手持ちの荷物から消えてしまうんですね。

壊れたブリッジズ制式ブーツ

壊れたブーツ、靴底草は破棄されます

たぶんそこら辺に放り投げておくと、微生物が分解してくれる素材でできているのかな? もしくは勝手にビーチに消えるかですね。ブリッジズの制服は地球に優しいぞ! どのみち時雨が降れば朽ちて時空の狭間に消えてしまうんでしょうけど、すごいなと思わず感心してしまいました。以前はちゃんと拠点まで持ち帰ってリサイクルしていたのに。こういうところでも地味にゲームの難易度が下がっています。

BB-28の新しいモーション

ポート・ノットシティのプライベート・ルームで、いつものように BB-28をあやしたら、見覚えのないモーションでポッドに頭をぶつけて痛そうにしていました。

BB-28のリアクション

これ、新しく追加されたムービーじゃないかな? 私があんまり見た覚えがないだけで、前からあったかな? いずれにせよ、BB-28関連でバリエーションが増えるのは嬉しいですね♪

血液グレネードの演習

物語が進んで血液グレネードが手に入ったので、訓練場の演習一覧に投擲武器に対応したものが追加されました。もうポート・ノットシティのボス BT は倒してしまったあとですが、気になったのでのぞいてみることにしました。

投擲訓練

メーザー銃と違って前世から使った経験がある血液グレネードは、わりと使い慣れた方の武器なんですが、せっかくなのでまた簡単な方の演習をやってみることにしました。

血液グレネード誤爆

演習場のターゲットは BT でも何でもないただのオレンジ色のマークなんですけど、必要のないところで血液をいちいち爆発四散させるのはどうも生理的な抵抗を覚えます。ここでも近くで爆発するときちんとサムが血塗れになります。

一度青い的の近くにある標的に向かってグレネードを投げたら、近くで爆発してしまい、一緒に青い的も巻き込んでしまいました。血が飛び散る絵面も相まって、なんとも言えない悲壮感が漂います。さらにゴールに到達してもまだ標的がどこかに残っているということで、一度来た道を戻りに戻ってやり損ねた標的を探さなければいけなくなりました。グレネードを投げる技術よりも、根本的な索敵能力が求められています。

血塗れガッツポーズ

フィニッシュのガッツポーズもしっかり悲壮感漂う血塗れです。本当はガッツポーズできるような成績じゃなくて、それどころか反省会を開いてもいいような時間がかかっていたんですけどね。

ま、うちのサムはもう二度とやることはないだろうから、いっか。

夜みたいなレイク・ノットシティ

いろいろあってレイク・ノットシティにやってきました。あらためてやると、ここって最初の到着時は異様に暗いんですね。まるで夜みたいです。

レイク・ノットシティの上空のオーロラ

さらに、上空を見上げるとオーロラが光っています。

オーロラ

オーロラと言えば、ここからずっと物語が進んで、北米大陸のカイラルネットワークが完成して、アメリのビーチからダイレクトな影響を受けるようになったときにもオーロラが出てませんでしたっけ? あのときの北米大陸の空気は、めちゃくちゃこの世の終わり然としているんですが、空は見上げるときれいだなって思ったんですよね。あんな感じに近いと思います。

グラウンド・ゼロもすぐそばにあることだし、レイク・ノットシティって実はビーチに近い場所なのかな?

オーロラは太陽から吹きつけるプラズマが、太陽があるほうとは反対の地球の裏側に溜まり、さらに押し出されて地球の磁力線に沿って大気中に降り注いだときに起こる現象だそうです。細かい発生原理はまだ研究途中だそうですが、降り注いだプラズマが大気中の酸素や窒素原子を励起状態にして、それが元に戻ろうとする中で、熱、電磁波、電気などを放出するので、人間の目でも目視できる光の現象が起こるそうです。と言うことは、分厚いカイラル雲でもうわからなくなっていても、サムがオーロラを見ているときは、その地面の裏側にはブラジルならぬ太陽があるのかもしれないですね。ま、つまりは夜ってことなんですけど、そのときはブラジルが日中ってことですから、分断されていても陽気にサンバでも踊っているんでしょうね……って考えたら、ここは日本ではなく北米大陸でした。北米大陸の裏側は……インド洋だそうです。海! 奇遇ですね。まさかのディラックの海はインド洋だった説。インド人、ウソつかない~♪

ビーチと北米大陸の位置関係

中部エリアへ行くためにポート・ノットシティからグラウンド・ゼロ湖を渡って、レイク・ノットシティで一息つくまでに、サムはアメリの夢を何度か見ます。アメリのビーチは物語をある程度進めるとめずらしい場所ではなくなるんですけど、具体的にビーチが何なのかはゲームをクリアしてもまったくわかりません。

死体と言い表されるサム少年

今回、サム少年がお手製のキープを持ってアメリにプレゼントしに来るシーンを見て、そういや小説ではサム少年が「波に運ばれて、打ち上げられた死体」と称されていたなと思い出しました。

この地球の生物ぜんぶが、海から生まれて、海に還っていくの。だから海には、この星の記憶が眠っている。そしてこの星の命を守ってくれている。波打ち際は、生と死を分かつ場所。海に棲むものにとって、波打ち際の向こうは死者の国。地上の生き物にとって、ビーチの向こうは死者の国。

小説『デス・ストランディング(上)』

ゲームのプレイ日記を書き始めたときは、あの世の海の一歩手前だからビーチと呼ばれているみたいな説明があったのもあって、陸地が生者の北米大陸、海が死者の世界で、その間にあるからビーチだと位置関係もふまえてざっくり考えていたんですが、小説の記述や、サムの結び目とビーチの位置関係などを観察して、北米大陸も死の海も同じビーチから見える海水の中じゃないかという考えに行き着いていました。サム少年も土左衛門のように海の中からアメリのビーチに打ち上げられてきますし、アメリに連れられて北米大陸に戻るときは、山側へ移動せずにまた波打ち際に連れていかれています。

配信中も、この北米大陸はシュレディンガーの猫のように、観測する者によって、陸地だったり海底だったりするんだろうと話していました。観測主が陸地側の人間なら、反対の世界が死者の魂の国になり、アメリのビーチや結び目に行ったサムのように観測主が死者の魂であるなら、同じ世界にいる似たような魂の存在が生者に見え、今度は陸地のほうがおどろおどろしい死者の魂の国のように見えるんじゃないかな。サムが結び目で自分の肉体に戻るとき、北米大陸は死体が浮くだけの海底の世界でしたしね。

赤ちゃん BT の手形

イゴール大爆発でアメリのビーチに行った真っ裸のサムが、砂浜のブリッジ・ベイビーを抱き上げると、いつの間にか BT になっているという描写が初期のムービーにありました。これも、サムに抱かれているブリッジ・ベイビーはサムと一緒に死んでいる状態で、BT になった時点で蘇って北米大陸の存在になったから、まだ肉体を取り戻していないサムの視点では BT のように見えているという解釈ができると思います。こう考えると、もしこれが一緒にイゴール大爆発に巻き込まれた BB-28なら、やはり彼女もサムと同じ帰還者特質持ちで、サムに先駆けて自力で北米大陸に戻っていると解釈するのが自然ですね。実娘のルーが父親から帰還者特性を受け継いで、母親の対消滅から死ねずにずっと胎児の状態でビーチに近い結び目で時間の影響を受けずに生きていた説なら説明はつくかなと思います。

北米大陸も観測主次第で死の海の底にすでに沈んでいると考えれば、肉体を持つことの意味の再定義が必要になってきます。最初は肉体を持って息をしていることが、キューピッドとプシュケーの対比からして生者の大前提なんじゃないかと考えていたんですけど、観測主次第で死者にもなるこの世界の生者の肉体は、すでに一般的に認識されている物質的なものではないのかもしれないですね。例えば、北米大陸の人間も本来の肉体はとうに失った過去の存在で、それでも絶滅体のブリジットがブリッジ・ベイビーを作ったりして絶滅に備えていたことで、北米大陸とビーチの関係に変化が起こり、何か違う形で魂の器を手に入れることができて、生者っぽく振る舞えているとか。いや、これは適当に書いただけの例え話ですけども、だとしたら絶滅体に救われて帰還者になったサムの体内に、赤ちゃんの人形があることに、それっぽい意味が見出せるかもしれません。

赤ちゃんの人形

うちのプレイ日記ではまだ登場していませんけど、同じく絶滅体に引き留められていたサムの父、クリフォード・アンガーのそばにも壊れた人形はありました。あれがもしかして魂の器の代替品だったりしないかな。この話を掘り下げていくと、魂がない肉人形を自称するデッドマンの考察にもつながるんですけど、ゲーム内の情報が少なすぎて、完ぺきに当てずっぽうで書き連ねるしかなくなっています。うん、こういう思いつきの話は簡単にここで切り上げましょう。

焼却所の上空を飛ぶカラスの群れ

北米大陸と死の海が表裏一体の存在なら、海の波が打ち寄せるビーチは位置的に北米大陸の上空に位置することになります。すなわち、北米大陸を覆う分厚いカイラル雲自体がビーチということになり、デス・ストランディング以前の考えで言うと、アメリのビーチそのものが宇宙という解釈もできるようになります。だからカイラル通信につないで、ビーチに近づいたノットシティが天に輝く星や星座に例えられるようになったと考えれば、それはそれで説得力がありますね。

エンディングで唐突に宇宙空間を漂うルーデンスの人形が流れるシーンがあるんですが、アメリのビーチが宇宙で、人形が魂の器の代替品であると考えると、アメリが壊れた赤ちゃんの人形をサムに託して、もといるべき海中の北米大陸へ送り込んだように、サムがアメリにルーデンスを託して、彼女がもといるべき宇宙へ帰してあげた表現なのかもしれません。

アメリのビーチ

宇宙視点ならビーチで見た燃える天体のような景色もそりゃ見えるわなという感じです。

ハートマンが「カイラリウムは、宇宙の誕生と同時に別次元に存在していた、という説がある」と語っていました。カイラル物質は時雨となってこの北米大陸に降り注いでいます。ビーチが北米大陸の上空、さらにその先の宇宙だったとしたら、そこから本来の地球環境からすると異物にあたるカイラル物質が流入してくるのは自然な気がします。あのレイク・ノットシティのオーロラも、カイラリウムのプラズマが北米大陸の大気に降り注いでいるから発生していたりして。

サムが死体焼却所に死体を運んでネクローシスを回避すると、燃えた死体の灰は高い煙突をのぼって、天へと帰っていきます。これは死の海でもなく、ビーチに昇っていくという解釈になります。そういやブリジット・ストランド大統領も、サムが遺体を無事に焼却したあと、物語の後半でビーチにちょろっともう一度姿を現してますね。いや、あれはアメリのバリエーションとも考えられるか。

黄金の仮面

ネクローシスを起こした遺骸は、タール溜まりに沈んで没シュートされてしまいます。地中、あるいは海底に沈んでしまうイメージです。前に遺体を没シュートしているのは絶滅体で、そうすることで BT を操って故意に爆発を起こしているという可能性に触れていましたが、今回の説では逆の考え方になりますね。アメリがいるビーチに送り込んだ方が、魂が成仏するイメージに近く、反対の地中に肉体が縛られてしまうとその魂はうまく成仏できずにさまよい続けるみたいな感じですかね。

BT のフィギュア

BT のへその緒も宙に浮いていてわかりにくいけど、地面から生えているように見えることがあります。だいたいは体と同じぐらいの高さでグルグル回っていて、上空へ延びているように見えることもあるんで、確証はないんですけどね。

BT キャッチャー

イゴール大爆発を起こした巨人型のキャッチャーもコードは下へ垂れ下がっていますね。

ヒッグスの指

ポート・ノットシティでヒッグスは海獣型のキャッチャーを足下から召喚しています。そう言えば、ハンターたちも足下から出てきて、サムを下へ引っ張りますよね。

密集状態

血液グレネードを使って倒しても BT のへその緒は切れますし、コード・カッターで臍帯切りをするときなんて特に、そのまんまどこかにつながっているへその緒を断ち切るイメージになっています。BT の退治は、北米大陸の大地、あるいはあの世の海の海底とのつながりを断つことなのかな。つまりは、地球から宇宙へ魂を解放するということです。理由は……地球が寿命を迎えている時間軸もあるから……とか……? いや、適当すぎますね。でも以前に、新しい物質を生み出す爆発は、無機質のエネルギーからすると繁殖行動みたいなもんなんじゃないかと書いていた考えから展開させると、寿命を迎えた地球がまた爆発して新しい星や物質を生み出そうとしている結果と考えられるかもしれません。ん? 絶滅体は地球みたいなもんなのか? いや、地球の変化を見守る宇宙なのか? なんか壮大な話になってきたな。

臍帯を切られた BT は、そのまま昇天していきます。今のこの説だと、上空はアメリのビーチだと考えられます。だとしたら、アメリのビーチに死があふれている説明にもなるかもしれません。

ビーチに沿って、一列に死体が並んでいる。鯨、イルカ、カニ。名前も知らない小さな魚。あれは海からやってきた死体。ビーチの砂もみんな死体。貝殻や珊瑚や、とても小さな生物の死骸なの。

小説『デス・ストランディング(上)』

三途の川を渡って冥土に行くみたいに、ビーチは海へ向かう通過点だと思っていたんですが、アメリは「海からやってきた死体」と言っています。アメリのビーチは、どうも陸と海の間にある場所と素直に想像するとうまくピースが当てはまらないような気がします。強いて言うなら、ここに書いたとおり間というより上位に位置する感じです。北米大陸とあの世の海は、生者と死者どちらにもなれるサムの視点を通じて見える範囲だと、互いに表裏一体の対になっていて、観測主次第で自分がいる方が生者で、いないほうが死者の国に見える性質があるように感じました。もともと陸と海は表裏一体で、生と死だけを転換点として魂が往来していたんじゃないでしょうか。その境目があやふやになったのがデス・ストランディング現象で、なぜ同じ世界に同時に混在できるようになったのかという原因が、アメリのビーチが上位の存在として両者に接近して両者を結びつけた、つまり物理法則が違う別宇宙が到来し、部分的な融合を試みたから、それまでの当たり前だった世界が狂い始めたんじゃないかなという気がしてきました。宇宙は地球の誕生からそばにあったものだけど、地球環境の変化でその存在の影響をあらためて実感するようになったみたいな話です。

アメリは「還る身体がある限り、あなたはビーチに出入りはできない」とサムに語っていました。ビーチは肉体をなくした者がたどり着く終の場所と考えられます。ひょっとしたら、陸にも海にもいられなくなった者が送り込まれる場所なんじゃないでしょうか。BT は生を求めて北米大陸、あるいは海底にしがみつき、自分に還る場所がないと悟るとあの世ではなく、ビーチに死にに行くのかもしれません。

北米大陸にも、あの世の海にも属することができなくなった魂が還る先がビーチと考えると、それは成仏のような概念にちゃんとなるのかな? サムの帰還者体質は、死んでも自分をもといた北米大陸に必ず戻す性質があり、また BT に対して使用すると、少なくとも北米大陸から追い払う効果があるように見えます。過去に私は、それぞれが本来いるべき場所に戻す効果というような表現をしていたんですが、今回のこの考え方だと、サムは自分の血を使って異次元に迷い込んだ死者の魂を強制的にビーチ送りにして化けて出ることもできないようなトドメを刺しているという解釈になります。絶滅体との縁で手に入れた特殊体癖を駆使して、デス・ストランディング現象で混沌とした自然の秩序を取り戻そうとしているみたいな、きれいなイメージでサムの仕事を見ていましたが、こういう考えだと、秩序を守るというよりかは、絶滅体という何でも処理できるワイルドカードみたいなゴミ箱を駆使して、都合が悪い存在を片っ端から片付けているような印象に近くなります。汚水は海に流せば大丈夫、不要になったゴミは宇宙空間に放流すれば大丈夫、そして次は、都合が悪い超常現象はビーチに送り込んでおけば大丈夫、みたいな感じです。

むしろサムの結び目もアメリのビーチの一部と定義すれば、自分だろうと BT だろうと、ひとまずビーチに送り込む効果と言ってもいいかもしれません。サムはアメリの寵愛を受けているので、ほかの魂と違って特別にそこから北米大陸の自分の魂の器、ひいては肉体に戻ることを許されているだけみたいな感じでしょうか。

あの世とこの世、あるいは北米大陸と海底の世界、二つの対になる世界が、もともと別個に存在していて、肉体から一度魂が離れることによって行き来できていただけだったのに、そこにビーチみたいな混沌としたもう一つの宇宙が接近したことで、二つの世界のつながりがおかしくなったのは確かだと思うんですよね。何でもありで、どっちにも馴染めるビーチを経由して、互いの世界にもっと簡単に干渉できるようになったから、ビーチが間をつなぐ経由地として表現されるんでしょうけど、必ずしもビーチは両者の間にある位置関係ではないんじゃないかというのが今回の考えです。上位という表現をしましたけど、たぶんもっと包括的な宇宙なんじゃないかな。

BB-28の蘇生シーン

BT のへその緒が下につながっているかもしれないと書きましたが、明らかに頭上とつながっている存在もいて、それがエンディングで息を吹き返す BB-28を見守る白光り赤ちゃん BT です。たぶんこれが絶滅体のビーチにつなぎとめられているブリッジ・ベイビーたちの魂なんじゃないですかね?

いや、あらためて最初からゲームをやってみて、思いついた話をザッとまとめただけで、特にこれっていう主張はないので、ここらへんで切り上げます。もし BT の臍帯がつながる先が上下で2パターンあって、上がビーチにつながっているなら、下につながっているほうの BT のアレコレは、もしかしたら絶滅体からしても大誤算で発生している事件なのかもしれないなと思ったんですよね。あるいは、ブリッジ・ベイビー計画は、地球と臍帯でつながっていた人間の魂を切り離して、絶滅体の胎盤につなぎ直すことで北米大陸の延命を図ろうとしてたのかな?

Director’s Cut で追加されたイベントの物語は、作品全体の本筋を補足する内容だというふうな宣伝文句を見たので、ここらへんの疑問も、これから本作をやり続けることでもうちょっとわかりやすく整理してもらえたら嬉しいなと期待しています。なんせ、ビーチにしろ、デス・ストランディングにしろ、物語の肝になる概念なのにボンヤリしすぎなんですよ。

フラジャイルの鼻血はタールか?

レイク・ノットシティで執念深いストーカー女のフラジャイルに寝込みを襲われて飛び起きたサム。ストーカー女はサムを味方に引き込もうと、ビーチを使ってワープできる自分の能力を目の前で披露してくれます。そのときに体に負荷がかかって、「鼻血を流す」と過去のプレイ日記に書いたんですが、今回のグラフィックがよくなった Director’s Cut であらためてこのシーンを見て、気付きました。

フラジャイルの鼻血

この鼻血、タールじゃね?

光の加減とか気のせいだけでは片付けられない墨汁感だと思うんですよね。

黒い血

じゃあ、大統領が死ぬ間際にお腹から垂れ流していたこれと一緒だと思うんですよ。体内にあの世のタールが浸潤してきてるんじゃないかな? もしかしたら血液と置換されるような感じなのかもしれないけど、その原理まではよくわかりません。でもプールの水が鼻の奥に入り込むぐらいの経験はみんなあると思うので、少なくともそんな感じで体内に入り込んでくるんでしょうね。

結び目から帰ってきたサムが黒い液体を盛大に吐き戻しているので、タールはあの世の海を満たしている海水じゃないかと以前に話していました。フラジャイルもジャンプしているときにビーチだけじゃなくてあの世の海を泳いだり、溺れたりして帰ってくるのかな? もしかしたらビーチは陸と海の間にあるんじゃなくて、陸から見ると海の向こうにあったりしますかね?

あとは、カイラル物質のアレルギー反応について、配信では涙を流すのはアレルゲンを体外に洗い流す生理現象ではなく、単純にあの世の海の塩分で体内の水分が出てきている浸透圧の現象が起こっているからじゃないかと言っていました。そういうふうに考えていくと、ビーチに近づくにつれて、いずれ体液とタールが混ざり合ってしまうのも当然なわけで、いつぞやにサムが怯えていたように、体の奥底で眠っている毒蜘蛛の毒が血管や毛穴を通って表に出てきてしまうのも、時間の問題なのかもしれません。

サムの血液で止まる BT

そもそもこのゲーム、冒頭に負傷したサムの右足から流れる血は赤いラメで表現されていました。フラジャイルの鼻から流れ出た液体がただの鼻血なら、本来は化粧品塗るとこ間違えて、真っ赤なラメラメのリキッドアイライナーを鼻の下に一本引いちゃったみたいな顔になるはずなんですよね。

大統領と同じベッドで寝るフラジャイル

物語の終盤、フラジャイルはジャンプのしすぎで体調を崩して、ブリッジズの医療ベッドに伏せっているんですが、ベッドといい、体につながれたチューブといい、ブリジット・ストランド大統領の臨終を彷彿とさせる姿になっています。

フラジャイルって、なんかよくわからないけど、DOOMS の能力も強めだし、絶滅体の予備軍とか亜種みたいな存在だったりするのかな? いや、本当によくわからないけど、もしそうなら小島監督って、本当、描ける女性の幅が狭いなってついつい思っちゃうんですよね。

おっと、また読む人を選ぶようなことをつらつらと書き連ねてしまうところでした。そんな私の感想はさっさと切り上げて、せっかく始めた Director’s Cut の物語を今後も楽しんでいこうと思います。次回は、プレイ日記を書いているほかのゲームも1周したあと、廃工場の依頼の続きをして、気象観測所を目指したいと思います。

Twitch 仕切り直しの第二次遠征隊日記 NO. 4に続く
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