初めての BB 接続、初めてのお手製ヴォイド・アウト
自分で操作できるようになると実験できることも増えます。
Death Stranding の PC 版が1か月ほどリリースを延期することになったそうです。原因はやっぱりの新型コロナウイルスです。こればっかりは仕方ないですよね。逆に、小島監督の知名度があって、第一弾の本作がそれなりにヒットしたからよかったものの、小島プロダクションみたいな立ち上げられたばかりの体力がない企業だとこのコロナ禍で潰れてしまってもおかしくない状況だったわけですよね。ゲームはみんなが活動自粛して家にこもることでお金が回りやすい業界とは言え、影響がないわけではないでしょうに。前々から繰り返しているとおり、小島監督には是非ホラーゲームを創ってほしいので、なんとか状況がよくなってほしいと願うばかりです。
さて、運命の巡り合わせでしばらく会っていなかった育ての母親のブリジット・ストランド大統領の最期を看取ったサムは、前回その流れで彼女の遺体を背負って死体焼却所までやってきました。なんなら48時間以上放置して彼女がネクローシスしないか確かめたぐらいです。これでこの周回ではハートマンに出会ったときに胸を張って言えますね。「うちの義母は48時間以上放置してもネクローシスしませんでした」って。どんな放蕩息子やねんってなりますが。
最期の面会を果たしたとき、サムは自分の義母に向かって、お前はもう大統領じゃないというような物言いをして反抗的でしたが、さすがに遺体を運んで火葬するときはいろいろな感情が駆け巡るようです。神妙な面持ちで丁寧に遺体を台に寝かせたあと、顔を伏せてアメリカの終わりに黙祷を捧げます。
小説 DEATH STRANDING だと、サムは彼女の遺体を運んでいる最中、自分が死者の世界に無事に送り届けようとしているのは、「合衆国最後の大統領ではなく、サムの育ての親であるひとりの女性」だと考えるように努めています。サムは彼女が憎いのではなく、むしろ根底にある感情はマザコンに近いものだと思います。まあ、男は大なり小なりみんなマザコンですからね。サムも母親の愛情にかなり飢えているけど、彼の母親は大統領という非常に多忙な職業で、自分をまともに構っている時間なんてありませんでした。その不満が大人になってもサムの反抗的な態度に表れているとも言えます。これはこじれた母子の関係です。
前々回に大統領の臨終に立ち会ったサムは、小説版では大統領が話すたびに執務机の上で揺れる年代物の羽根ペンに目を奪われています。そのアンティーク品は、アメリカ合衆国を建国したファウンディング・ファーザーズが独立宣言書に署名する際に使った歴史ある代物で、言わば大統領の仕事を象徴するものです。この火葬シーンでも、小説版では大統領の遺体を降ろした際にどこからともなく羽根ペンの羽毛が舞い落ちてきて、火葬される大統領の遺体袋の上に乗って、彼女とともに火のなかに葬られていきます。サムの想いに反して、彼女は死んでもサムの母親ではなく、みんなの大統領でした。羽毛という点では、のちほどママーの描写でもオドラデクを片翼の天使の翼に例えた話が出てくるので、大統領を天使、あるいは堕天使になぞらえた意味も兼ねているのかもしれません。
このシーン、口数が少ないサムの心情を読み解く重要なシーンなんでしょうけど、正直この直前に48時間サムを休みなしで野放しにしていたせいで、サムの頭に白い汚れがめちゃめちゃ付いていて、そっちのほうが気になって映像に集中できませんでした。初回プレイのときの印象がとくに残っていないので、たぶんこの髪に付いている白いものは、サムがお風呂にも入れず働き続けることで出る汚れのエフェクトの一種じゃないかと思うんですよね。見た目にはフケというよりクモの巣に頭を突っ込んだのかと疑うぐらいの汚れですが、もしかしたら雪山エリアに入ったときの雪が積もったエフェクトを流用しているのかもしれません。めっちゃ、ばっちい!
大統領の遺体が燃やされ、大きな煙突からカイラル物質を含むキラキラした煙が排出されたことで、周辺の空気中のカイラリウム濃度が急上昇して雲行きが怪しくなってきました。時雨が降る予兆の逆さ虹が不気味に輝き、すぐに雷鳴までとどろき始めます。
理屈としては死体を燃やしたからカイラリウムが生成されて濃度が上がった自然な流れなんですが、おそらくこれだけ急激な変化は燃やした遺体が絶滅体の大統領だったからじゃないでしょうか? ゲームの後半ではまた別の焼却所を訪れることもできるんですが、別にもともと死に近い施設だからって、ずっとその周辺で雨が降っていることはないんですよね。むしろだいたい晴れていて、ここの焼却所も来るときは至って平和でした。周辺に座礁地帯はつきものですが、焼却所からちょっと離れたところにあります。でもここで大統領を火葬すると、以後はずっと豪雨が降り続けて、BT がひしめくようにことさら多く出現します。なんか大統領を葬ることでここで特別なトリガーが引かれたような印象を受けます。
サムは大統領の火葬を見届けたことで、アメリカもすべてが終わった気でいます。完全に一仕事終えた気分で、あとは帰って手錠端末を外してもらってフリーランスのポーターに戻んなきゃというぐらいの感覚です。しかし時雨の気配に危険を察知してその場を去ろうと考えた瞬間に、通信で「もうひとつの荷物も焼却してくれ」と指示を受けます。前回の記事で少し触れましたが、イゴール先輩が持っていたブリッジ・ベイビーの BB-28です。この荷物については完全に寝耳に水状態だったらしく、小説でも「意味がわからない」と状況を素直に飲み込めないぐらい狼狽しています。
ブリッジズは、本来機能すべき装備品の BB-28が不良品だったために、死体処理班のイゴール先輩のような貴重な人材やセントラル・ノットシティが吹き飛んだと考えていて、元凶であるこの子の廃棄を決定したようです。装備品としての価値がないブリッジ・ベイビーは、ポッドから出しても生命体として生きていける確率が低く、殺処分が妥当だとのことです。
そいつは装備のひとつだ。生き死にという概念は適用されない。回復する可能性はない。仮にポッドから取り出しても、“生命”として生きる可能性はない。処分するしかない。
デッドマン, 小説『デス・ストランディング(上)』
ポッドに入った BB-28は最初反応が薄く、目を閉じてじっと羊水に浮いたまま生きているのか死んでいるのかもわからない状態でしたが、サムがポッドを揺するとサムに気付いて目線を上げるので生きているとわかります。その様子にサムはさらに動揺します。まあ、普通に考えてこんな赤ちゃんを殺処分とか狂ってますよね。サムはさらに物語が始まる前に妊娠中の妻を亡くしている背景があり、この BB-28はイゴール先輩の大爆発で一緒に帰還したことから思い入れがかなり大きくなっているので、殺処分に抵抗がありまくりです。
デッドマンの説明にサムが憮然としていると、突然焼却所の電気が落ちました。座礁地帯に入ったとき独特の電気系統が一時的にストップするブラックアウト現象です。言うなれば、イゴール先輩が爆発する前にトラックが止まったのと同じ状態です。焼却所はこれで完ぺきな座礁地帯になりました。あの世に広がる死の海からゴースト系の敵 BT が北米大陸に座礁してきます。
雷光が走る外の様子を確認しようとサムが窓に近づくと、さっそく BT の黒い手形がいきなり目の前に現れます。小説ではサムが窓に近づき始めた時点で周囲の気温がガクンと下がり、身の危険を感じた BB-28 がポッドのなかで震え始めていたようです。焼却所は常駐する職員もいないので荒れ放題で、割れた窓の隙間から BT がなかに入ってきます。小説の描写では、一部の窓ガラスは時雨による劣化で窓枠からガラスが溶け出していたようです。ガラスの経年劣化ってそんなんなの?
サムの足がトラックの横転事故以来まだ微妙に出血し続けているのか、あるいはブーツに残っていた血の汚れがしみ出してきたのか、サムの足跡にはまた血がにじむようになっていました。後ずさったサムの血塗れの足跡を BT の手が踏むと、ジュワッと音がして煙か湯気が立ち上ります。これもあとで語られることですが、サムの体液には BT 避けの効果があります。これはそれを示唆する演出ですね。その演出が熱々の物に触った様子と似ているのは、これも火葬に近い意味合いがあるんでしょうか?
BT はサムの血痕に触れてしばし動きをとめたあと、進路を変えてふたたび動き始め、サムから遠ざかっていきました。そのあいだに焼却所の電気が復旧し、サムのもとに通信が入るようになります。
サムは BT を視認できませんが、気配だけは感じることができます。このとき、焼却所を取り囲む異様なまでの気配を感じとっていたことがムービーのセリフでも、小説の描写でもわかります。デッドマンは「ネクローシス限界時間までに焼却できなかった BT たちだろう」と言っていますが、もともとポテンシャルが高い立地なのと、大統領という重要人物の死が重なって、いつも以上に死に近い座礁地帯ができあがっているんじゃないかと思います。
サムは、対消滅が起こった場合「あんたは帰還者だから戻ってこられるが、その一帯はクレーターになるぞ」というデッドマンの言葉を聞いて、ここをクレーターにはできないという使命感を覚えることになります。小説ではさらに踏み込んで、「ここをクレーターにするわけにはいかない。ブリジットの肉体が最後にたどり着いた場所だ。彼女だけではなく、多くの人たちが人生をまっとうした場所だ」と至極真っ当な倫理観で対消滅を起こすまいと奮闘します。サムって、こんなまっすぐな人間だったんですね。いや、意外というか、こんな世紀末な世界だと、うわべだけの形式より実利をとらないといけないことも多いので、こんな境地に死者を尊ぶ常識が残されていることに感心してしまいました。
「いい手がある」とサムが手に取ったのが「臍帯」と例えられる BB-28との接続コードです。サムはこのとき、この焼却所でたった二人残された生存者の自分と BB-28を守るために彼女との接続を試みます。装備品として役立つかどうかは賭けでしたが、サムが使ってしまえば装備品に過ぎない彼女でも生存価値が出るので、試してみる価値はあると判断したんでしょう。
ムービーではわりとすんなり接続完了していますが、小説ではコードを挿してもBB-28 が反応するまで時間差があり、慌てたサムが心のなかで彼女に向かって「おい、おれと一緒に帰るんだ」と念じることでサムの脳内に赤ん坊の笑い声が響いて接続が完了します。ブリッジ・ベイビーと接続すると、サムでも体中を電撃のような衝撃が走って頭が爆発するような感覚になるらしいです。こういうところはイゴール先輩と同じですね。
初めて臍帯で BB-28とつながると、クリフォード・アンガーの姿が見えます。このときのクリフは顔に血しぶきが飛んで追い詰められているようです。虚を見つめる顔にも絶望が浮かんでいます。何者かが「隊長、残念です」と語りかけてクリフの顔が苦痛に歪むところで短い映像は終わります。
エンディングまでプレイすると、クリフォード・アンガーがブリッジ・ベイビーにされた我が子を助けるために施設から連れ出そうとして見つかってしまったシーンだとわかります。このブリッジ・ベイビーはサムです。ポッド越しに人工羊水のなかからクリフを見上げる映像は、サムの幼い記憶です。
映像のなかのクリフはブリッジ・ベイビーになった我が子を助けようとして失敗し、自分の命も危うくなっています。幼い我が子を助けようとした瀕死の父親の姿です。それを見ているサムは今、亡くした我が子の姿を重ねたブリッジ・ベイビーと一緒に安全な場所に帰ろうとしています。両者は結末こそ違えど、似た境遇だと言えます。サムは助けられなかったベイビーであり、今は助けてあげられる父親になっていると解釈できます。
サムの声かけに BB-28が応じることで、左肩のオドラデクが通常どおり作動し、BT のいる場所がわかるようになりました。起動直後からパタパタと周囲の様子をうかがって死者の存在を探し回ります。ムービーのほうを見ると、サムがあまりにもポッドを叩き続けるので両手を伸ばしてあくびしているようにも見えますね。「仕方ねえな」みたいに、やっと起きた赤さん感もあります。
このシーンのカットはサムが窓のほうを向いて、画面の左側から光が差し込む構図になっています。サムの頭部の背後には奥行きのある廊下が続き、一番奥にひときわ明るい光が見えます。こういう左上から柔らかな光が差す構図はフェルメールの名画にも見られるもので、右利きが多い画家が絵の構図を決めるときに、自分の手の影がジャマにならないので比較的描きやすい自然な絵なんだそうです。なので、左上からの光は多くの人にとって自然で見慣れた落ち着く構図と言えます。サムはこの構図で BB-28と無事に接続して背後の出入口へと向かいます。ほかにもブラックアウト後初めて通信が入るシーンなどもそうです。
おおよそ左右対称の焼却所の反対側からサムを映したカットは逆に右上から光が差す構図になり、この心理的な定石から言うと、多くの人にとってちょっとだけ微妙な違和感が残るライティングになります。例えばデッドマンが通信で対消滅の可能性について触れるシーンがこの構図になります。あとは、上に書いた一瞬だけ映るクリフの絶望シーンも右上に光源があります。
右上からの光が印象的な名画は、バロック美術を代表するカラバッジョの『聖マタイの召命』です。バロックの語源は「いびつな真珠や宝石」を意味するポルトガル語で、それまでのルネッサンス期の美術に比べて、リアリティよりも表現のダイナミックさに重きが置かれており、色がくすんでいる特徴があります。一説には、この時代には鏡が一般に出回り始めて画家の絵の練習にも使われていましたが、質が悪くて色の彩度に影響が出た可能性があるそうです。カラバッジョはリアリティよりもダイナミックな構図を優先するこのスタイルで、あえて不慣れで違和感のある右上からの照明を使って、マタイの顔に神の光が差す非日常の神聖なシーンを描きました。
もしかしたら、左上から柔らかな光を受けて BB-28とつながることは、サムにとってはごく当たり前の自然なことで、右側から光が差す BT だらけの出口に向かうことは、非日常であることはもちろんのことながら、神が与えた試練、あるいは宿命めいたものに立ち向かい、己の使命に目覚めることを意味しているのかもしれません。このシーンのサムの右側には焼却所の出入口だけでなく、印象的なシャンデリアもあるので、エンディングの BB-28 の火葬シーンのことも考えると、神や運命といった神聖さの暗示はシャンデリアのほうが強いかもしれません。
オドラデクの起動を確かめたサムが、焼却所から脱出するために出入口のほうに向かって歩き出します。そのすぐ外には BT の群が浮いていました。BB-28 が本格的に機能したことで、サムにも BT の姿が見えるようになりました。その実態は宙に浮いた黒い粒子の集まりで、へその緒のようなものでつながれた人型をしています。
一通りプレイしてみて、これだけの密集具合は終盤のエッジ・ノットシティのタールベルト前とか、物語上重要な場所しかないんじゃないかなと感じます。画面外にもうじゃうじゃいます。思わず「サムが通りますー! コロナが感染るのでもうちょっと離れてくださーい!」と拡声器で叫びたくなる密集具合です。
2周目で久々に BT から逃げる操作をしたんですが、私、もうちょっと初期のサムは踏ん張りが足りずにすぐ転ける印象がありました。初回プレイのときなんて、すぐにキャッチャーににらまれて、タールにプカプカ浮く岩を渡り歩いて死に物狂いで逃げ帰りましたからね。しかも今回は野に放って48時間休みなしで過ごさせたあとだったので、スタミナの上限値も下がっていました。動き出すとすぐ息切れするおじいちゃん状態です。いざとなるとアドレナリン大放出の鍛冶場の馬鹿力でなんとでもなるみたいですが、こんな冒頭でも粘ればキャッチャーのところまで引きずられずに逃げられるもんなんですね。本当に、私みたいなアクションゲーム下手でも、やってれば知らないあいだにプレイヤースキルが伸びるゲームなんだなぁ。そういう意味でも、労働で遊ぶゲームなんだと思います。
小説のサムは一度も BT のゲイザーに見つからずに焼却所を脱出しているんですが、ゲームで一度も見つからずに正攻法で逃げ切ることは難しいと思います。じつはこのあとサムが帰還したときにデッドマンが「カイラル物質の汚染が酷い」と言ってシャワーを勧めてきます。一度でもハンターに捕まるとサムの体にタールの黒い汚れが付くので納得ですが、一度も見つからない場合は靴ぐらいしか汚れていないはずなので、もしかしたら次のムービーの会話が変わるんじゃないかと気になりました。
私が何回か試してみて、一番安定して無傷で逃げられた方法は、とにかく見つかるまで適当にしゃがみながら進んで、一度見つかったらステルス突破は潔く諦めて突っ走るやり方でした。普通にサムが走っていると追いつかれてしまうので、画面に入るくらい背後に迫ってきたら大きくジャンプで飛びまくって距離を稼ぎます。やっぱり下手な人間が中途半端なステルス戦法をとろうとするのはよくないということですよね。
ということで、いちおう一度も BT にお触りされずに帰還したこともあるんですが、けっきょく同じようにデッドマンにシャワーを勧められました。デッドマンは本作のヒロインだと私は信じているので、シャワーを勧めるセリフはプレイヤーの妄想をかき立てるファンサービスで盛り込まれたのかもしれません。
もちろんここで黙って捕まって対消滅を起こすこともできます。なにげにサムが燃料になる対消滅はここが初めてです。頭のなかにサムが……!
宙を浮く BT のゲイザーに発見されて、ハンターに押し倒されたサムは、タールのなかに引きずり込まれてキャッチャーの前に連れていかれます。その流れをよく見るとハンターに押し倒されたサムにゲイザーが2体が寄ってきてサムを引きずり回していることがわかります。ほかの人のプレイ動画も見ていると、何体寄ってくるかはそのときの状況によるみたいで1体だけのときも多いんですが、ゲイザーがサムを引きずり回すのは間違いないみたいです。斥候だけかと思ったら、意外と働き者でした。
今後比較的よく遭遇することになる中ボス的存在のクジラ型キャッチャーです。ジャンプしながら泳いでくる姿はクジラとかイルカの海獣そのものなんですが、サムの目の前まで来ると頭部の触手を開いてイカっぽくなります。触手の数を数えてみたんですが、たぶん10本で、人の両の手の指と同じじゃないかなと思います。
サムを捕食するときは触手のさらに中央にある角のような突起が開いて触手が増えます。イルカの開いた口内とかに近いかなと一瞬思ったけど、むしろユリとか6枚花弁の花を連想させる形状だなと思いました。内側の触手の先はこれまた人の手と同じ5本の突起が生えています。花弁に見立てた場合は、歯のようなヒダが付いていて食虫植物みたいな禍々しさがあります。
サムが食われて対消滅を起こす瞬間は、逆さ虹がチラッと見えます。のちほどゲーム中にポーターが対消滅を起こしても見えるものなので、サム特有の現象ではないようですが、そう言えばイゴール先輩のムービーでは確認できなかったんですよね。あちらはものすごい稲妻のようなものが走ってはいたんですがね。
追記
あとからよく見返したら、ここの虹は、逆さ虹と違って、色の並びが正常な赤が外側なので、単なるフレアやゴーストと呼ばれる光の現象かもしれませんね。そうなると撮影レンズありきの現象になるので、やはり私たちはサムの観察者めいた存在なのかもしれません。
結び目から帰還するといつもの焼却所に戻ります。焼却所周辺で対消滅を起こした場合、クレーターは必ずこの位置にできるようになっていて、サムがキャッチャーに捕まる微妙な位置の差は反映されないみたいです。クレーターにつく手形は共通して右手です。手錠端末からマップを確認すると、イゴール大爆発のクレーターとは違って地形の凹みまでは反映されていません。ゲーム処理の都合かなとも考えたんですが、帰還者の対消滅は一般人と違うのでその差別化かもしれません。のちのち説明がありますが、帰還者の対消滅はエネルギーがきちんと対にならずに分散するらしく、イゴール大爆発のクレーターに比べて爆発の規模がかなり小さく抑えられています。そのための表現なのかもしれません。
長くなったので拠点への帰還は次の記事に書きます。
BB-28とはなんだったのか? に続く
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