ザ・ウェイワードのクエスト完了
あっけない終わりであった。
新しく人間 NPC が大量投入された WASTELANDERS のリリースを受けて、もう一度遊び始めている Fallout 76 のプレイ日記です。これまで進めていたザ・ウェイワードのクエストが今回で終わりになります。意外とあっけなかったですね。でも、このクエストは最初から書いていたとおり、C. A. M. P. の設置方法なり、初心者向けのチュートリアルを兼ねている印象が強かったので、こんなもんかもしれません。たぶん本当の山場は入植者とレイダー集団を相手にする監督官クエストのほうなんでしょう。楽しみだなぁー!
前回、壊れたアサルトロンのポリーに新しい体が必要だということで、サマーズビルの街にあるロボットショップまで調達に行くお使いを承った76のワイ。ザ・ウェイワード前から再開したところで、斜め前方に見覚えのあるクレーン・トレジャーハンティング株式会社の看板を発見しました。人様のキャンプは不躾にも覗いてみたくなる性分なので、ちょっと近寄ってみると、見知らぬ男性がお留守番をしていました。BECKETT’S BOOZE って、いかにも飲み物を提供してもらえるお店っぽい電飾が付いていますが、話しかけてもとくに飲み物は出してもらえませんでした。明らかに挙動が NPC なので、これがウワサの C. A. M. P. に居着くタイプの人間 NPC ですか? ちょっとテンション上がる~!
目的地のダンカン&ダンカン・ロボティクスです。これも前はなかったロケーションかな? ドアは板張りされて、ゴミ箱や冷蔵庫でバリケードが作られて、「入ってくんな」の注意書きまであります。かなり歓迎されていません。
サマーズビルには里帰りしてきたレイダー集団のブラッドイーグルがたむろしていました。どのみちサマーズビルはそれほど高レベル地帯ではないので、苦戦する相手ではありませんでしたが、新鮮なので一掃しようと戦っている最中に聞こえてくる彼らの独り言がものすごく Fallout で感動しました。でも、自分が嫌いだとか、いつまで続けるんだとか、いつもより弱気な発言が目立ちました。彼らも思っているより社会的弱者の集団だったのかな? こうやって、なくなっていたものが返ってくるとわかりやすいんですけど、Fallout 76 って、やっぱりシリーズ作品では異色だったんですね。WASTELANDERS を始めてから、すごい Fallout やってる感がすごいです。ビフォー・アフターで体験すると差が強烈なんですよね。
あと、一通り敵を倒して戻ってきたら、倒した敵が紙袋になっていたことに驚きました。今までの敵は人外かロボットがほとんどだったので、時間経過で肉塊かジャンクの山に変化して消えていたんですが、表現上の規制で人間の敵はそれができなかったのかな? あるいは自分が一度のぞいたアイテムだけ長く残るようにこういう措置がとられているんでしょうか? いろいろ新鮮だぞ、 Fallout 76!
外の探索も済んで、ついでにジュークボックスももう一度起動させて回ったので、お目当てのロボットショップのなかに入ってみました。めっちゃ警戒していたんですが、敵対者の影は見えず、代わりにスキナーという Mr. ハンディ型のロボットがお留守番をしていました。外装がはがれて、初対面の76のワイを泥棒猫呼ばわりしてきたので、お店の商品を盗もうとする暴徒から商品を守り続けてきた忠実なロボットみたいですね。スキナーもちょっと表示される字幕と喋っている言葉に差がある翻訳ベータ版っぽいです。あいかわらず、まだ荒削り。
スキナーにアサルトロンのボディの在庫はあるかと尋ねると、新品はすでに売約済みだという話でした。といっても、話をよく聞くと、それは戦前の軍に売り渡す予定のものでした。76のワイは、たぶん B. O. S. 関連のクエストだったと思うけど、戦前から残されたシステムを利用して無理矢理軍に入隊して、その後核を撃つだのなんだのの騒ぎでそれなりの地位に昇進していることに記録上はなっているので、その商品を引き取りに来た者を偽ることができます。これでここのクエストはかなり安全に進めることができました。軍に入隊して昇進するクエストはけっこう終盤だった記憶がおぼろげにあるけど、その前にこのクエストを進めたらタレット相手にしながら強奪することになっていたのかもしれません。もしかしたらスキナーも倒さなきゃいけないのかな?
スキナーから歓迎されて商品を受け取ろうと2階のアサルトロンのショールームに向かうと、キーパッドで施錠されています。周辺を見てまわると、変なメモを発見! なんか文章のあいだによくわからない数字の8が挿入されています。文章自体はひたすらこれが繰り返されている感じです。よくわからないままキーパッドで8を連打しまくったらショールームが開きました。
階下のスキナーは76のワイを泥棒猫か亡霊扱いしてきます。これもよくわからなかったんですが、周辺に落ちているメモやホロテープを調べるとちょっと事情が見えてきます。ダンカン&ダンカン・ロボティクスは、その名前のとおり、ダンカンという名前の人物が二人で経営しているお店で、二人はジェームスとジョナサンという双子だったようです。二人は傍目に区別がつかないぐらいそっくりな、おそらく一卵性双生児でしたが、どうやら中身はジョナサンのほうに自閉症なのかなんなのか、なんらかの問題があったらしく、数字にかなり執着があったようです。総合的に見ると知性が落ちて社会生活に問題が生じるタイプっぽいんだけど、こだわりが強くて特定の分野だけは天才的みたいな人物だったのかもしれません。ジェームスとはその性質のせいでお店の経営をめぐってちょっと揉めていたようです。ホロテープの内容を聞くに、ジェームスはすでに亡くなったジョナサンの亡霊が見えるようになっていて、それでも二人で言い合っていたらしく、スキナーに話し合いの最中に必要なお茶を出せと命令して、誰もいないし、ジョナサンのお茶ならお墓に持って行ったほうがいいかというような返しをスキナーからされています。スキナーがまた亡霊かと言ったのは、こういった事情があったからでした。
この話もなにかのオマージュだったりするのかな? 今後広げる予定で作られた設定なのか、ちょっと気になりますが、ちょっと怪しいところもあります。ジェームスと不仲になって行方をくらましたジョナサン宛ての召喚状は、チャールストンのウォッチキー通り88888番地という住所に送られていました。チャールストンはレイダーのダムを決壊させる攻撃で水没して、どれがどの通りなのかいまいちわからず住所を確かめられないんですが、ウォッチキーとはキーパッドの「キーをよく見ろ」と解釈できますし、番地なんてまさに今回のアサルトロンのショールームに入る暗号です。ジェームスはジョナサンからクセが出たデタラメな住所を教えられたか、もうひとつ考えられるのは二人は最初から双子ではなく、もとから精神を患っている多重人格のジェームスのみだったという説です。前者なら、もしかしたら逃げおおせたらしいジョナサンがどこかで出てくるかもしれませんがね。
さて、軍のお偉いさんを名乗って、安全にアサルトロンのショールームにたどり着けました。新品のアサルトロンに発信機を付けて今回のクエストは完了です。あとはソルたちがこの発信機の信号を目印に回収してくれるそうです。
ザ・ウェイワードに戻ってダッチェスさんと話すと、おとなしくクレーンについて思い出してくれました。なんと、クレーンはダッチェスさんの仲間で、ザ・ウェイワードの2階にかくまわれていました。その姿からして、明らかにスコーチ病を発症しています。こういう展開、ゾンビになっちゃった同僚が登場する『バイオハザード』でもおなじみですよね。
ダッチェスさんと少し話を始めると、2階の隔離部屋にソルが乱入してきて、こんなヤツはこの場で始末すると騒ぎ始めます。気が付けば、殺るのはオレかお前か状態になってしまいました。しかし私はできれば穏便に済ませたいので、殺したくありません。病気になってもかつての仲間を見捨てられなかったダッチェスさんの意志を尊重することにもなりますしね。殺さずに済む選択肢を選び続けていると、ダッチェスさんがクレーンを野に放つ案を提案し始めて、それが採用されました。そのあいだにスコーチ病の治療法が見つかるといいねというような、問題の先送りにしかならない案でしたが、この後クレーンの再来が見られるのかはナゾです。
クレーンを解放する前に、ダッチェスさんはクレーンが持っていたお宝のヒントを渡してくれます。クレーン自身も断片的なお宝のヒントを叫び続けていて、「ボーイ! 少年がカギだ!」という情報も手に入ります。お宝の地図を見るに、どうやら前回ソルたちを助けたゴーリー鉱山に宝があるようです。これはおそらく偶然の一致ではなく、スコーチ病感染者が一種のテレパシーのようなもので集合意識を持っている点から、クレーンのお宝をめぐる思考に同調した結果とも考えられます。
なのでもう一度ゴーリー鉱山に潜入して、ロックされて入れなかったエリアに行きます。
目的のエリアは、どうやら鉱山を掘り進めた先で、なにかの地下施設にぶち当たった結果入れるようになった場所のようです。なかに入ると「ロブコ社員以外立ち入り禁止」の看板があり、「あなたの存在はロブコのセキュリティーシステムによって記録されています」とのこと。どうやら坑夫が掘り当てたのは、戦前にコンピューターやロボットを製造していた大手企業ロブコの地下施設だった模様です。
探索を始めると、76のワイが侵入してきた場所以外にも鉱山とつながってしまったらしい横穴が見つかります。モールラットの巣があるので、原因は坑夫というか、戦後のスカベンジャー連中の仕業だけではないようです。
横穴を通って社員用の控え室に入り、ターミナルから情報を調べることができました。K という人物からジョージに向けて残されたメモが見つかります。ここはロブコ製の実験用自動保管庫を展示する施設だったらしく、見込み客相手に連日ツアーをしていたようです。セキュリティーが厳重で、このターミナルで Pip-Boy を登録しないとタレットに蜂の巣にされるみたいです。ロブコ社といえば、Vault-Tec 社と提携して Pip-Boy を作った会社です。クレーンが「ボーイ!」と言っていたのは、このことだったみたいですね。たまたま Vault 出身で私が Pip-Boy を持っていてよかったな。
社員が残したメモによると、ターミナルに Pip-Boy を登録したあとは、保管庫の前でアクセス・アイなる装置の前に Pip-Boy をかざすだけで扉が開くそうです。
保管庫のなかはそこそこ広くて、アイテムも拾えます。ツアー用の案内板もあって雰囲気が出ています。
保管庫の奥にはツアー客を入れていろいろ説明できるようにセッティングされている部屋があり、ターミナルに残された社員 K のメモどおり、スピーチ台にはデモンストレーション用のトークンが置かれています。
このトークンは部屋の前にズラッと並ぶディスペンサーで使用できます。ディスペンサーは各武器の種類ごとに分かれていて、トークンを入れることで好きな武器をひとつ手に入れられます。まあ、簡単に言うとガチャですよね。昔は、ツアーの最後にこのトークンを1枚客に持たせて好きなものをお土産に持って帰ってもらっていたみたいです。いかにも大戦争前の不穏な空気漂う世界に生きる富裕層向けサービスって感じですね。
ディスペンサーからはレジェンダリー武器が出ます。私は猛烈なレーザーピストルでした。うーん、わかってはいたけど……。
クレーンが言っていたお宝はどうやらこのことだったようです。たしかに、Vault 76 から這い出てきた青い化け物どもは別として、世紀末を必死に生きる一般人からしてみれば、レジェンダリー武器は重宝するはずなので、宝といえば宝ですね。保管庫に備蓄されているものも合わせるとお宝と言えるかもしれません。クエストの進捗状況も更新されたので、ダッチェスさんのもとに戻ります。
ザ・ウェイワードに戻ってくると、それまでずっとモーテルで寝ていたジデさんがめずらしく入り口付近で建物の修理をしていました。話しかけると、ちょっと前にヤバいヤツらがゾロゾロなかに入って行ったとのこと。なかは間違いなくヒャッハー状態だと思ってなかに入ったら、やっぱりローパーさんが来てヒャッハーしていました。ローパーさん、左の部下に銃突きつけられてません?
ローパーさんとは宝は山分けという話がついていたので、おとなしく手元のレジェンダリー武器を寄越せと言われます。お前のものはオレのもの、オレのものはオレのもの。こんな証書にしかならないゴミ、ホイホイ渡してやると思ったんですが、選択肢によっては「こんなショボいもん奪って部下にガッカリされないか?」と煽ることもできるようです。ローパーは見てくれがいいだけあって、中身もなかなか清らかで、ちょっと煽ると納得して、なにも取らずに帰っていきました。天使か! そんなんやから部下に銃突きつけられるんやぞ!
ということで、ローパーさん率いるフリーラジカルズのみなさんにお帰り願ったら、ザ・ウェイワードのクエストが終了してしまいました。え? あっけなさすぎない? ダッチェスさんは「お前がローパーを先に始末しないからこんなことになった」とちょっとお怒りのようでしたが、このゲームの翻訳あるあるなテンションの急激な上下を経て、総合的には感動するぐらい私の働きに満足してくれたようです。
なんか消化不良なので周辺の人物にも話しかけて行きます。モートのほうを振り返ると、なんか腕が血みどろ……。今回はレイダーとの撃ち合いや殺し合いは回避できたはずなんですけど、モートさん、どさくさに紛れて血生臭いことやってたの……?
どうやらフリーラジカルズのみなさんがいらっしゃったときにヒザを撃たれたらしいです。って、それ、めっちゃどうってことありますやん!
人間ってヒザ撃たれたらもっと痛みでのたうち回ったりしないの? こんな冷静にイスまで歩いて自然に座ってられるのかな? それともグールのヒザは撃たれたぐらいじゃ壊れないのか? フェラルグールは……たしかに一発だけだと倒れないことも多いけど……。
ソルはゴーリー鉱山でなにがあったのか聞けるんですが、翻訳の問題なのか、「なにを言ってるんだ?」状態で状況がまったくわかりませんでした。えーん、原語を確認したいよぉ! まあ、推測するに、ようはスコーチの連中が集合意識を持っていて、こっちに不都合な情報も共有してるっていう気持ち悪い話をしたいんだと思います。
ダッチェスさんには、ちょっと気になっていたウェルチのダッチェスとの関連性を尋ねることもできます。口ぶりからすると、たぶん同一人物ですね。というか、ダッチェスって最近名乗り始めたニックネームとかじゃなくて、本名なの? すげぇ名前だな。まあ、彼女もいろいろ過去を持っているようです。余計な詮索はやめておきましょう。
なんか釈然としなかったので、試しにこのあとフリーラジカルズのみなさんに会いに行ったり、道中お世話になったアンカー農場やリーボウィッツも訪ねてみたんですが、フリーラジカルズは入り口の門が閉まっていてなかに入れず、協力者のお二方もとくに対応に変化がありませんでした。そんなこんなで、途中で見つけた Vault 76 出身のだれかのテントぐらいしかめぼしい発見はできず仕舞いでした。
このテントって、たぶん Fallout 1st の特典のアレですよね? 最初は興味なかったんですけど、ジャンクを無制限に保存できると聞いて、ちょっと魅力的に感じ始めています。今 PS4 でプレイしているんですけど、Fallout 76 はオンラインマルチプレイなので、もれなく PlayStation Plus に加入しないといけなくって、追加料金が発生しています。もっとヘビーなゲーマーなら、いろいろ特典の無料タイトルとかも遊んで利益があるんでしょうけど、このタイトル遊ぶだけの目的しかない私にはちょっとムダ金だなぁと思ってたんですよね。最初に金返せって言ってたのも、こういうところがあります。もし PC 版の同タイトルに継続的な追加料金が発生しないんなら、PlayStation Plus に払ってた料金を Fallout 1st に投じたほうが WASTELANDERS 開発のお礼にもなるし、いいんじゃないかなという気がしてきました。PC 版に言語設定があれば原語の意味合いのチェックもできるし、本当に来月から PC 版に切り替えようかなと考え中です。
そんなこんなで「気ままな人たち」というトロフィーをゲットして、ザ・ウェイワードのクエストはこれにて完了です。これで心置きなく監督官のクエストに入っていけます。
クレーンがちゃんとした働きをしていなくて残念というようなことをダッチェスさんが話していたので、十中八九アパラチアに帰ってきたみんなが探し求めているお宝はロブコのガチャではないんでしょう。監督官は Vault とお宝の関係を匂わせていたし、おそらく今後始める監督官のクエストでお宝を拝めると思います。楽しみ!