Fallout 76 Steel Reign のプレイ配信も今回で3回目です。うっかり“Dawn Reign”と書いて配信してしまったのは内緒です。どっちなんだ……。

よくわからない新種のスーパーミュータントから始まった今回の物語ですが、その後は最近増えている行方不明者の捜索をやり始めたり、じつはただの家出だったとわかったりで、つながっているのか、つながっていないのか、よくわからない寄り道状態で話が進んでいます。このまま蛇行を続けて、B. O. S. の物語がちゃんとまとまるのかしら……? 不安です。

前回は、B. O. S. アパレイチア支部が拠点にしている ATLAS 砦から姿を消してしまったマーシャちゃんだかマルシアちゃんだかを探しに行ったら、クレーターの開戦派に寝返っていて、意外と似合っていると思ったので、そのままレイダーデビューさせてあげたお話でした。どうも ATLAS 砦に連れて帰ることもできたみたいなので、違う選択肢のエピソードをまた PlayStation 4 版のデータを使ってあとから確認しようと考えています。ま、その前にこっちを最後までやりきるのが第一目標です。

今回は、パラディン・ラフマーニと一緒に、ビッグベンド・トンネルを拠点にしているブルーリッジ・キャラバンを調べに行きます。前回マーシャちゃんだかマルシアちゃんだかを探しに行ったときにいろいろあって遭遇したヘルキャットという傭兵団から、ここのキャラバン隊が人身売買に関与しているらしい証拠を手に入れていました。最近増えている行方不明者の問題が片付くかもしれないと期待したパラディンが76のワイに同行してくれます。

Fallout 1st

また久々に Fallout 76 を立ち上げたら、有料サービスの Fallout 1st が無料でお試しできるキャンペーンが開催されていました。もう有料メンバーになるつもりはないんですが、せっかくなのでつかの間の無料体験を楽しんでみることにしました。

サバイバルテント

Fallout 1st の特典で真っ先に頭に思い浮かんだのがサバイバルテントです。C. A. M. P. とは別の場所に設置できて、無料でファスト・トラベルできるポイントとして利用できます。

サバイバルテントの中身

今まで他人が設置したテントを無断で借りたことは何度かあったんですが、自分のテントは初めてです。へ~! サバイバルテントって、雨粒を防ぐ機能はないんですね!

テントのなかには病気にならない寝袋、スクラップボックス、収納箱、クッキングステーション、バンジョーがコンパクトにまとめられています。なのでこのテントがあれば、出先でも荷物整理と体調の調整がいっぺんにできる優れものです。これは素直にうらやましい!

スクラップボックス

とくにスクラップボックスはジャンクを突っ込むと勝手に解体されるので非常に便利です。さらにその解体したジャンクを収納箱の容量に関係なく無限に収納することもできるので、荷物整理に煩わされることがなくなります。これ、ホントいいね。ためしに C. A. M. P. にも設置してみようと思ったら、すでに容量の上限に達していて、我が家にはねじ込む隙が残されていませんでした。残念!

MR.ファジーのバックパック

Fallout 1st に加入するつもりはないんですが、じつは我が家は Amazon Prime の会員でして、いつもゲームの配信をしている TwitchPrime Gaming のサービスが利用できるというメリットから選んだところがあります。あんまり自分がやるゲームの特典を普段は見ることがなかったんですが、先日 Fallout 76 の特典が手に入るというので、Bethesda のアカウントとリンクさせることにしました。詳しい手順はこちらの Prime Gaming の専用ページに書かれています。

そして手に入ったのが、上の画像で76のワイが背負っているバックパックです。カムデンパークのマスコット、Mr. ファジーが大胆に取り込まれたデザインです。大好きなモリーちゃんに見てもらおうとクレーターまでやってきました。今のワイなら、ヌカ・ワールドのパックスに紛れ込んでも悪浮きしない自信があります。このバックパック背負ってると、通りすがりの人にファジー・ブレンダの亜種と勘違いされそうですね。

Out of the Blue

さて、女装癖の強いオネエらしくインテリアとファッションを一通り語ったあとは、今日やっていくクエスト“Out of the Blue”の内容を確認していきます。前回 ATLAS 砦に情報を寄せてくれたアート・ナップという一般人が言うには、姪っ子が西からアパラチアに来るにあたり、ブルーリッジ・キャラバンに護衛を頼んだものの、まったくやってくる気配がなく、さらにナップさん本人がキャラバン隊に問い合わせてみたところ、そんな仕事はしたことすらないとまで言われて門前払いされたそうです。ちょうどブルーリッジ・キャラバンが人身売買に関与していたという情報を、76のワイがヘルキャット傭兵団から手に入れたところだったので、キャラバン隊が根城にしているビッグベンド・トンネルまでちょっくら行ってきます。パラディン・ラフマーニは先に行っているそうなので、現地で落ち合います。

ビッグベンド・トンネルまでササッとファスト・トラベルしたら、これを機にここにいる名有り NPC のみなさんと会話して、ちょっとでも顔と名前を一致させる努力をしたと言える痕跡を残しておこうと思い立ちました。いやあ、人の名前って、すぐ忘れちゃうんですよね。しかもここ、本当に名有りの人が多いんですよ。このイベントでメイン・ストーリーに関わってくる人も出てくるかもしれないので、念のための予習です。

ルディ・フェルナンデス

まず最初は西側の入り口で見かけたルディ・フェルナンデスさんです。ペパロニロールだかペペロニロールだかよくわかりませんが、食べ物にえらくご執心のようです。もともとはママ・ドルスのような食品加工工場をご兄弟で経営されていたらしく、本人は駐在コメディアンという従業員の士気を上げる担当だと言い張っていたらしいんですが、案の定兄弟からは邪険な扱いを受けて、巡業でもしてこいと追い出されて今ここにいるみたいです。

この人だけ通常の会話ボタンだけでなく、取引メニューがあるんですけど、家業の工場で食品を生産しているから売ってくれるってことなのかな? キャラバン隊の護衛の仕事はあくまで副業なのかもしれません。彼の家業はママ・ドルスの工場みたいな感じだけど「共産主義者のロボットは少なめでな」って言ってるあたり、どの程度中国の息がかかっているのか気になりますね。

エリーズ

フェルナンデスさんの隣に立っているのが、ガスマスクが目印のエリーズさんです。バット片手に陽気な感じでしゃべります。ガスマスクはファッションで着けているわけではなく、「これなしじゃ呼吸ができねえ」そうなので、生きるために必要な医療機器のひとつになっているようです。生きるために必須のものなら、マスクの下の素顔は拝めそうにありませんね。

ユージニー

次は東側の出口に飛んで、グールのユージニーさんと話します。グールになってから苦労されたようで、今は丘の上の小さな集落でグール仲間と一緒に暮らしているそうです。この人も取引メニューがあるので、キャラバン隊の護衛は生きるために必要なキャップ稼ぎのお仕事って感じなのかな。副業にしてもこんな危険な仕事、よく引き受けるね。

彼女との会話で、キーラン・ケネディとリビー・ウェンという人物がほかにもいることがわかりました。ここは本当に人が多いなぁ。

ところで、配信中にも言っていたんですが、グールの人たちって本来もっとしわがれた声で話しているはずなんですよね。ユージニーさんの日本語音声は渋めの声質ですが、かなり普通に発声されています。原語を確認すると、やっぱりしわがれた声で演技されていたんですよね。これは WASTELANDERS でファウンデーションに仲間入りしたペニーことペネロペ・ホーンライトさんのときも一緒でした。なんか日本語版は独自ルールのローカリゼーションが進んでいるような気がします。なんでだろ?

ヴィニー・コスタ

東側にはキャラバンの護衛の仕事を統括している責任者のヴィニー・コスタさんがいます。どっかのジェントルマン並みにキレイなスーツを着ている紳士ですね。このかたに話しかけると、76のワイもキャラバン隊の護衛のお仕事を手伝うことができます。

彼との会話で、ブルーリッジ・キャラバンの最高責任者はジョアンナ・メイフィールドという女性であることがわかります。このゲーム、女性がトップの組織を作るの大好きよね。最初のころはあんまりやりすぎると現実っぽさがないし、偏りすぎるのもな~といった感想でしたが、最近は曲がることのないその信念にいっそ清々しささえ覚えるようになりました。

ヴィニーさんは戦前から彼女の企業に勤めていたらしく、昔はブルーリッジ・パークウェイにトラックを走らせていたらしいです。このパークウェイは組織名の由来にもなっているようです。ブルーリッジ・パークウェイは実在する道路の名前で、アパラチア山脈の一部であるブルーリッジ山脈の上を、バージニア州からノースカロライナ州まで全長755キロにわたって走っています。山の上から自然豊かな風景を見渡せるので、ここ自体が観光名所に挙げられるほど、東海岸随一の風光明媚なドライブウェイとして有名らしいです。そう考えると優雅な会社だったんですね。

キーラン・ケネディ

さっきユージニーさんとの会話で名前が出てきたキーランさんを見つけました。かなり渋めのおじさまです。この護衛の仕事を始めたきっかけを尋ねると、「キャップだ」と即答し、「自分以外にも守らなきゃいけないものがある場合は特にな」と教えてくれます。つまり養っているご家族がいらっしゃるということですね。いいね! なんかここのメンバーはみんな妙に現実味がある連中だな~。世の終末でも人々を食わせてやってるいい企業って感じで、これだけ見ると悪い気がしないんですよね。なんかクエストも日常的に発生させてる組織だし、あんまり悪の組織になってほしくありません。

ほかにも名有り NPC がいるはずですが、姿が見えないので探すのは諦めて先にクエストを進めることにしました。クエストマーカーによるとパラディン・ラフマーニは、西側の拠点に新たにできた「ブルーリッジのオフィス」というインスタンスエリアにいるようです。

ハーシェル

なかの1階はバーになっていました。バーテンダーはハーシェル・クラインさんです。ブルーリッジ・キャラバンについて尋ねると、オレのことはどうでもいいのかといった嫌味を饒舌に語ってくれます。ウソか本当か『この世の終わりの我が人生:ハーシェル・クラインの物語』という自叙伝があると語り、ボルトングリーンズというゴルフ場にいる Mr. ハンディのビリングスレイが序文を書いていると付け加えます。なんか意外な接点がサラッと明かされたんだけど、この人もともとグルマンズでやんちゃしてた人だったりするのかな?

ほかにはバーテンダーらしく、ウワサ話を聞くことができます。これ、クレーターのモリーちゃんもいろいろしゃべってくれますよね。でも、ハーシェルさんのウワサ話はどれもウソっぽいものばかりです。人々がグールになったのはヌカ・コーラの飲み過ぎだとか、B. O. S. アパレイチア支部は旅芝居をする劇団で、パラディン・ラフマーニはフロリダで空中ブランコをしてたとか、自分を襲ったクレーターのレイダー連中が本当に宇宙ステーションに乗ってやってきた宇宙飛行士を名乗っていたとか、どれもかわいそうなほど信憑性に欠けていて、人のウワサの恐ろしさを逆に体感することができます。目の前でお酒を飲んでいるラフマーニさんはこれを聞きながらなにを考えてるんだろ?

なぜか爆発するハーシェルさんのバー

ここのウワサ話はランダムで決まるようですが、一通り聞こうと思って繰り返し話しかけているあいだになにかが横で爆発しました。驚いて視線を動かしてみると、カウンター上の酒瓶が入った箱の奥から火花が見えていました。なにが爆発したんだろ……?

まあ、Fallout 76 のことだから、たまに得体の知れないなにかが身近で爆発することぐらいあるだろうと気持ちを切り替えてハーシェルさんのウワサ話に耳を傾けていたんですが、残念ながらその話の真っ最中にゲームプログラムがフリーズして強制終了となってしまいました。

赤い星

仕方がないのでまたやり直します。ファイヤーブリーザーの話をするためにトンネル方面まで移動したら、そういやここの建物の壁に赤い星が飾ってあったことに気づきました。ということはブルーリッジ・キャラバン自体が中国寄りの組織なのかな? ルディ・フェルナンデスさんの家業もママ・ドルスっぽい工場って言ってたし、なんか共産主義の匂いがしますね。こんなグチャグチャな世界でも比較的真っ当に事業をしているように見えるブルーリッジに、共産主義を掛け合わせているなら、今のアメリカ合衆国の資本主義に対する皮肉みたいな意図も込められているのかな?

アリエス

ブルーリッジのオフィスの2階も先に調べることにしました。2階にはアリエスというまたマスク姿の人物が立っています。このときは気づいてなかったんですが、この人、さきほど話したエリーズさんと同一人物で間違いないみたいです。“Aries”は牡羊座のことなんですけど、英語の発音で訳出した「エリーズ」と、星座関連の用語として定着しているラテン語読みの「アリエス」が、担当する訳者の個々の判断で混在することになったみたいですね。前回のマーシャちゃんとマルシアちゃんといい、このゲーム、もはや人物名が混沌としているぞ!

ジョアンナ・メイフィールド

アリエスさんが立っている奥の部屋に、ジョアンナ・メイフィールドという女性がいました。この人がここのトップですね。忙しそうにターミナルになにかを打ち込んでいて、「悪いけど私には無駄話をする暇はないから」と相手にしてもらえません。仕方がないので、下の階に戻って、ラフマーニさんと話すことにしますか。

レイラ

パラディン・ラフマーニは潜入ミッションの真っ最中とあって、76のワイのことを「あなた(friend)」と呼んできます。それに応えて「レイラ」とファーストネームで呼び返すことができます。ラフマーニさんの下の名前というか、欧米だと上の名前はレイラだったんですね。なんかこの流れ、ソフィアのことを思い出すなぁ。髪型もおんなじだし。

レイラ(Leila)は名字のラフマーニ(Rahmani)と同じく中東由来の名前で、その意味は「夜」や「暗闇」だそうです。これたぶん、この前のエピソードの Steel Dawn(鋼鉄の夜明け)を意識した名前になってますよね。この名前はどうも『創世記』の第14章で、アブラハムが身内のロトを助けるために、夜にしもべを従えて敵を倒した表現と結びつけて、この「夜」は夜という名前の天使とその祝福を指していると解釈されたことが語源になっているみたいです。単なる時間帯の表現や太陽光の移ろいにともなう自然現象というだけでなく、夜の神聖さや神秘性をあがめる信仰心みたいなものが表れています。

ラフマーニさんのファーストネームを調べたので、対立しているナイト・シンのファーストネーム「ダニエル(Daniel)」も調べてみたら、その意味は「神は私の裁判官である」でした。クソ真面目なほど厳格な彼にピッタリな名前かもしれません。聖書にはダニエルという名前の預言者が策略にはまってライオンの洞窟に投げ込まれるエピソードがあります。しかし神に愛されていたダニエルはライオンに襲われず、代わりに彼をおとしめた者がライオンの餌食になります。ライオンは前回登場したレオーネ姉弟の名前にもなっていますし、Fallout 3 では同じく西海岸の本部から東海岸側へはるばる遠征してきたエルダー・リオンズ父娘もライオンの名前を冠している重要人物でした。神から寵愛を受けて、ライオンの名を冠した重要人物のなかに放り込まれても命を落とさない強者であると考えると、急に主人公感が出てきますね。ナイト・コナーズが亡くなって、彼が生き残ったのも運命なのかもしれません。

誘惑

「レイラ」呼びを軽く受け流したラフマーニさんは、「上の階に行く前にちょっと話がしたいの」と言って、一杯おごると提案してきます。せっかくなので話に乗ろうとしましたが、ここで会話の選択肢に誘惑パターンが出てきました。まさか上司のパラディンまで口説き落とせるんですか、このゲーム!?

私は選択しなかったんですが、翻訳の確認のために海外プレイヤーの配信内容を確認させてもらったときに、たまたまそのかたがこの選択肢を選んでいるのを見られました。どうもここは「寝言は寝てから言え」と軽く流されて終わるようです。ま、そりゃそうか。

すげぇカップル

ラフマーニにおごってもらうので、隣の席に腰かけるんですが、ここで唐突な三人称視点になって、76のワイは現実に引き戻されました。ま~、お似合いのカップルだこと……。

「荷物も下ろしたら」と提案されるんですが、「そんな恥ずかしいもの、さっさとしまって!」ってことですかね。いえ、これはもう手放せない体の一部ですので……。

ヌカ・コーラ

なにを飲むかとハーシェルさんに聞かれた選択肢に、ヌカ・シャインがありました。これ……選びたい……! でも Intelligence が1未満じゃないと選択できないんです。あ~、76のワイ、賢すぎて困るな~。ここでこれを飲んだら、どのタイミングで意識が飛んで、どのタイミングで違うロケーションに飛ぶんだろう? 気になる……。

こんにちは?

ヌカ・シャインが選べなかったので、おとなしくヌカ・コーラを選択してみました。自分の血を混ぜるほど大好きですからね。アルコールじゃないことをツッコまれるかと思ったら、意外とラフマーニさんは「いい趣味ね」と褒めてくれました。そして自分の飲み物を受け取る動作なのか、乾杯の動作なのかわかりませんが、自分が持っていたコップを前へ出して、「あら、こんにちは」と言いました。

……あら、こんにちは……?

どうもここ、原語では“Salamati”と言っているようです。ペルシャ語で「乾杯」らしいです。名前からパラディンは中東のイスラム諸国あたりの出身だろうと以前から推測していたんですが、このワードチョイスもそれを裏付けるものだと思います。“Salamati”は、直訳だと「健康」や「健全さ」を意味するらしく、英語圏では「元気?」と聞かれたときの返事など、軽い挨拶にも使われるらしいので、その感覚で「こんにちは」の訳になったのかな……?

たぶん、ここの動作は乾杯したいんだと思うんですけど、明らかにバーテンダーに向かって杯を突き出しているので、なんだか76のワイがのけ者になっているような疎外感を覚えます。あれ、一緒にいると恥ずかしいってヤツ?

アラン・コナーズ

ここでいくつかパラディンにこちらから話題を振れるようになりました。選択肢が複数あるので、まずはここに来るまでの行程で亡くなったナイト・コナーズについて話を聞いてみます。どうやらラフマーニさんとはナショナルガード時代から同じ部隊に配属されていた相棒みたいな存在だったらしいです。ナショナルガードって、この文脈から言うと、たぶん州兵のことですよね。

コナーズさんはラフマーニさんの頼れる相棒だっただけでなく、B. O. S. の遠征中でもみんなの頼れるお父さんのような存在でした。バルデスさんも懐いていたし、ナイト・シンも全幅の信頼を寄せていたようです。それだけに彼を失ったのは部隊にとって大きな痛手でした。そして、その損失を生んだのは、パラディンの命令が原因でした。彼女はそれをずっと今でも悔やんでいるようです。責任を負うべき上官であれば仕方ないとは思いつつ、ちょっとかわいそうな感じもします。

ナイト・コナーズについて

パラディン・ラフマーニは、ナイト・シンも悲しみを抱えたままコナーズさんの仕事を引き継いでくれたと語りだし、それが「重荷だったに違いない」と彼の心境をおもんばかります。彼女はわりとナイト・シンのことも心配しているんですね。だから対立しているときも強く出られないのかな?

最後の「シンは決して、私を許しはしないわ」という言葉がちょっと悲痛です。でも同じ職場にいる人間なんだし、勝手に決めつけて距離をとらずに、ちゃんとコミュニケーションをとったほうがいいような気もしますけどね。

ナイト・シンはナイト・コナーズになにかしたの?

彼女の寂しいつぶやきを聞いて、「シンが少し話してくれた。あちらにも非はあったようだ」という選択肢が出てきたんですが、シンに非なんてありましたっけ……? たぶん前々回で一緒に出陣したときの会話のどれかを指して言っているんでしょうけど、ここらへんのことを掘り下げたくていろいろ質問したのに、たいして具体的なエピソードを話してもらえなかった記憶しかないんですよね。自分をかばってどうこうみたいな話、言ってたっけ?

この質問の意味するところに覚えがなかったものの、その下は「あのような無謀な判断は皆を危険に晒すことになる」というような責めるものだったので、とりあえず責任の追及ばかりしてても前に進めないよという気持ちを込めて一番上を選んで会話を進めることにしました。

しかしパラディンには自分が上官であるという自覚があるので、「いえ。指揮官は私だった。責めを負うのはまず上官。私とシンの共通の価値観ね。彼は気づいていないけれど」と答えます。そのほかに76のワイが言えることは「お気の毒に」しかありませんでした。この訳もちょっとおちょくっているようなニュアンスが残るから、気になる訳ではあります。

B. O. S. になったきっかけ

話題を変えて、パラディンがどうして B. O. S. に入ったのか聞いてみることにしました。先ほども聞いたように、ナショナルガードというアメリカ合衆国の軍事組織にもとから所属していた彼女は、コナーズさんと一緒に大戦の爆弾投下から生き延びたあと、マクソンが立ち上げた新しい軍事組織に加入すると決めたそうです。戦後の混沌とした時期を経て加入した B. O. S. は、彼女にとって居心地のいい昔の仲間のもとに戻るような感覚だったみたいですね。「入るのを少しでもためらった記憶はないわ」や「今考えてみても、後悔はないわ。彼らは本当に、本当にいい仲間だった」という言葉からすると、彼女は本当に軍人気質の人なんでしょう。

「今考えてみても……」と前置きするのは、彼女がただいま絶賛エルダーたちに反抗中だからですよね。時間が経つにつれて、軍人たる者、市民を守って然るべきという彼女の考えと、人間なんて放っておいてもしぶとく生き残るんだから、テクノロジーの保全に努めて戦前の文化の損失を回避すべきと考えだした上層部の考えが食い違うようになってきたようです。

B. O. S. とパラディン・ラフマーニについて

けっきょく、パラディン・ラフマーニは今回の遠征を任されて、本部から追い出されてしまいました。以前にパラディンは、エルダーたちの影響力が及ばないところで自分の理念を掲げて、理想の組織を作るために、自ら遠征を志願したんじゃないかと推測していたんですが、ここの彼女の言葉「この任務に私が選ばれたのは、私の意見と影響力を排除するためだった」から察するに、彼女本人も体よく追い出されたと感じていることがわかります。彼女も組織から孤立してしまった迷い子みたいなもんなんですね。

乾杯

もうひとつ、ナイト・シンとの関係を気まずそうに尋ねる質問が残っていたんですが、それを選択する前にお酒を飲みきってしまったみたいで、最後に乾杯して仕事に取りかかろうという流れになってしまいました。え~……ナイト・シンとの関係の率直なところ、聞いておきたかったんだけどな……。

気になったので、ほかのかたの配信を見てまわったら、この選択肢を選んでいるかたのプレイを運よく見つけることができました。選択しても、パラディンの肩書きから離れて、一息つけるこの瞬間を楽しみたいのにみたいな返答だけで、具体的な答えは返ってこなかったようです。ただ、そのときにナイト・シンのことを頑固な独善者と語っているので、プライベートな部分では決定的に反りが合わないようですね。そんな相手と遠征でずっと一緒って、どっちも本当に大変そう……。

さて、話し終えた我々は、ナイト・コナーズに乾杯して、今回の仕事に着手することにしました。ラフマーニさんは今度こそ正解の「乾杯!」と口にしたんですが、相変わらず手に持っていた杯を76のワイのほうではなく、だれもいないカウンターの向こうに差し出していました。だれと乾杯したいのよ……?

目立たないようにしましょう

乾杯を終えて席を立つときに、またおなじみの三人称視点に切り替わり、76のワイのファッションがイヤでも視界に入るようになりました。なるほど、こりゃ乾杯もしたくなくなりますわ。さらに追い打ちをかけるように、声を潜めて「目立たないようにして、私とあなたは気のいい商人二人組。儲け話を探しているところよ」と忠告されます。そう言えば、前回の終わりにも「目立たないように気をつけて」と注意されていましたね。けっきょく着替えずにこんな格好のまま来てしまいました。いや、でもこの格好は目立つけど、だれもこんな奇抜な装いをした人間が B. O. S. のメンバーだなんて思わないんじゃない……かな……? こんな格好をしてるのは、これから200年ぐらい経ったときにヌカ・ワールドの一角でやんちゃしてる新手のレイダー集団ぐらいでしょ。あっ……今でも同期の Vault 76出身者はだいたいこんなもんか。

女の戦い

2階へ向かったパラディン・ラフマーニは、そのまま奥の部屋で忙しそうに端末をいじっているジョアンナ・メイフィールドさんのところへ直行しました。通りすがりの商人を装っていましたが、やり手のキャリア・ウーマンであるメイフィールドさんには偽装は通用しなかったようです。「スパイの真似事に付き合うのは楽しそうだけど、そういった前置きは抜きにしましょう……パラディン・ラフマーニ」とズバリ正体を言い当てられてしまいます。

いいね、この絵面。組織のトップに立つやり手の熟女のぶつかり合いです。どんな戦いになるのか見物です。日本のゲームだとこういう展開自体がほとんどないからね。

犯人は別にいるらしい

メイフィールドさんはやはりやり手らしく、今回 B. O. S. が殴り込んできたのは行方不明者捜索のためと最初から見抜いていました。その上で、自分たちも独自に調べている最中だと明かします。

先ほどから、二人のデキる女の戦いをゆっくり眺めようと、横から二人が見える位置に立っていた76のワイですが、メイフィールドさんが本格的にしゃべりだした時点で、なぜだか76のワイもメイフィールドさんの机の前に自動で移動させられました。こんなことしたら二人のデキる熟女のあいだに、女装癖の奇抜なオッサンが割り込むカオスな状況になってしまうんですが、大丈夫ですか?

B. O. S. お得意のぎこちないボックスを踏みながらメイフィールドさんの前まで来たので、ここは遠慮なく会話に割って入って「知っていたなら、どうしてアート・ナップに嘘をつく? なぜ我々の助けを断る?」とツッコミを入れておきます。すると、「犯人が逃げるかもしれないから」という理由で「内々で扱いたかった」と教えてくれました。外部からあまり干渉を受けたくない組織みたいですね。まあ、それもそうか。とくにトップがしっかりしてたら、外部から口出しなんて普通はされたくないですよね。

詰問するラフマーニさん

ナップさんにウソをついたのはよくなかったし、普段から口先だけで人を騙すような組織でもないけれど、今回の件については致し方なかったというようなことを言われて、うちのトップは「どちらかと言うと、あなたは見込み客が逃げるのを防ごうとしていたように思えるけれど」と鋭く切り返していきます。いいねぇ~、アグレッシブだねぇ~。女装癖のオッサンはそばで黙って見守っていることにします。突っ立ってるだけでも、飾りぐらいにはなるからね。次は頭に電飾でも付けてきたほうがいいかな。

パラディンに負けていないメイフィールドさん

「急に協力的になったのも、人助けのためなんかじゃないと思うのよね……単にバレてしまったからなんでしょう」とパラディンに言い切られてしまったメイフィールドさん。今度は嘲笑混じりに「こんなにも面白い物語じゃなかったら、今言われた非難に腹を立てていたでしょうね。なに、三文小説として売り出すつもりなの?」と言い返してきました。パラディンが口にした仮説が安っぽすぎるドラマのようだと切り捨てると、続けて、「ねえ、なぜ私の組織が呼びかけに応えようとしないのか、その訳が知りたいなら、この会話を始めたときの自分の態度を思い返してみて」と、パラディンのこういう高慢ちきな態度が鼻持ちならないんだと教えてくれました。うむ、彼女も正しい。

彼女は最後に「あなたがひけらかしているそのエセ権力は、抑圧と規制でしかない。私の自由企業には用のないものよ」と言い切りました。うむ、彼女が正しい。

B. O. S. って、Fallout 3 でも描かれてた一面ですけど、ものすごく横柄で、地元民のことをまるで野生生物かなにかみたいに見下しているんですよね。200年ぐらい先の Fallout 3 に比べて、ラフマーニさんたちはまだ物腰柔らかいほうと言えそうですけど、実際に巻き込まれる現地民からすれば、鬱陶しいことこの上ないでしょうね。

笑うパラディン

会話の選択肢のなかに、前回ヘルキャット傭兵団から手に入れた証拠を出すものもあったんですが、先に証拠をつかんでいることを見せると会話の流れが不利になるかもしれないと思って、最後にとっておこうとしていました。しかし、うちの上司があまりにもガンガンいくので、ここは援護するために、心のなかで「こっちには証拠だってあるのヨ!」とオネエ言葉で叫んで女の戦いに加勢することにしました。

部下が援護射撃に入ったパラディン・ラフマーニは、「どうやらあなたのキャラバンは、宣伝とは違う方法で人を運んでいるみたいね……それも相手の意思に反して」とニヤニヤ笑いながらメイフィールドさんを追い詰めます。いやいや、笑うのはやめなさい! 急にサディスティックな人間歪んでる人みたいに見えてきました。あなたもたいがい、ナイト・シンに負けず劣らずの人間性に問題ある勢なのでは?

しかしこのパラディンの詰問にもメイフィールドさんは折れません。自分たちは誠実にお商売をしてきたので、やましいところはなにもないと言って、もっと決定的な証拠を要求してきました。

B のメモ

メイフィールドさんは「あなたのこの手紙、私たちが共謀者ではなく標的だって言ってるみたいだけど」と指摘します。

たしかに、あの証拠のメモを読む限りでは、ブルーリッジ・キャラバン隊から人を得たという記述があるだけで、同キャラバン隊が率先して人身売買に関与していたと言い切る文章があったわけではありませんでした。たまたま通りがかる護衛任務中のキャラバン隊を狙って、うまいことヘルキャット傭兵団が奴隷候補の人間を調達する行為を指していただけという余地もあります。

決めつけてかかるパラディン・ラフマーニ

残念ながら、こちらにはこれ以上確固たる証拠がないので弾切れ状態ですが、ラフマーニさんは強気に「関与していると素直に認めれば、心証が良くなるわよ。事件が解決して全員が無事に戻るまで、追求は緩めない」とメイフィールドさんに対する姿勢を変えようとしません。いいぞ、強いぞ。さすがワイの上司。

メイフィールドさんも「秘密の誘拐計画について私がうっかり何かを漏らすと期待してたなら、残念だったわね。これに関しては、私たちの目標はあなたと同じよ」と主張を変えません。いい感じに議論が平行線になってきました。いいですね。なんかここしばらく Fallout 76 の脚本が面白くなくなってきていると心配する言葉を何度かここに書いてきたんですが、こういう人の意見がガンガンぶつかる展開は素直に歓迎したいです。あとはご都合主義の展開をなくしてくれたら嬉しいです。それと、言葉の端々にもうちょっと時事問題のネタを織り交ぜたり、古典作品とかシリーズ過去作のレファレンスを織り交ぜたりして、ウィットに富んだ感じ、もとい頭がいいゲームをやってる風に装えるハリボテ装飾のセリフの応酬ができればもっといいと思うんですよね。仕上げに、前にも書いたんですけど、いろんな人のそれぞれの視点で見ていくと、ひとつの事象、ひとつの対立でも、見えかたが全然違うみたいな描きかたを会話の選択肢を通じて描きわけできれば、もっと物語の厚さが増すと思うんですよ。オンラインゲームはお祭りゲーみたいな側面もあるから、いろいろ求めすぎなのかな?

エリーズだかアリエスだか召喚

メイフィールドさんが「私たちの目標はあなたと同じ」と言い切ったところで、疑心暗鬼ながら B. O. S. アパレイチア支部とブルーリッジ・キャラバン隊が手をつないでこの拉致問題に取り組むことになりました。メイフィールドさんはそばに立っていたアリエスさんを呼びつけます。

ヒソヒソ注意

メイフィールドさんが人を呼んだのを見て、パラディン・ラフマーニは声を潜めて「衛兵のようね。武装もしているはず……目を離さないで」ととっさに76のワイに注意してくれます。ちょっと過保護では……?

トンネルについて話すアリエス

やってきたアリエスさんはメイフィールドさんから「ハーパーズ・フェリーの列車トンネルよ。お客さんにルートを見せてもらえる?」と言われて、「おい、よせよ。本当にあそこに戻れってのか?」とちょっと難色を示しています。そんなにヤバい現場なの?

メイフィールドさんが「この二人組の探偵さんに犯行現場を見せてあげて」と言っているので、ナップさんの姪っ子さんが失踪したのはハーパーズ・フェリーの列車トンネル内で間違いないようです。ハーパーズ・フェリーってことは、沼地地帯ですね。敵のレベルが高そうです。76のワイで大丈夫かしら……?

アリエスさんが言うには、列車のトンネル自体はたいしたことないらしいんですが、問題はその下に設けられた「極秘のガスパイプライン」だそうです。そちらのほうは鉄道以上に地域の外へと続いているそうです。また戦前の政府だか企業だかが企んでいた怪しい計画が垣間見える展開ですね。

このトンネルについてアリエスさんが説明するとき、「結構な人数だ。俺らの護衛も含めて15人はいた」と言うので、本件の被害者がナップさんの姪っ子さんだけでなく、ほかに14人もいることが判明します。それを聞いたパラディン・ラフマーニはすかさず「そんなにたくさんの人がいなくなったの!? それを今頃聞かされるなんて!」と声を上げます。いいぞ、相手の怪しいところには容赦なく切り込んでいく頼れる上司です。

パラディンのこの強気な態度は、男社会の軍事組織のなかで女性が成り上がっていく上で、かつこんな無法地帯の世紀末で正義の味方気取りの B. O. S. を続けていく上で、必要不可欠だと思うんですよね。相手になめられたら終わりなわけですし。ただ、この行動に出る心理っていうのが、もしかしたら現実の「私はあなたのためを思ってるのよ」と言いつつイジメを繰り広げるタイプや、インターネットで炎上に便乗して正論をぶちかましながら憂さ晴らしをするタイプの人間のそれと同じだったら怖いなという気もします。

15人が失踪

15人も姿を消したのになにしてんだという追求に、メイフィールドさんは「私の責任で、記録には残さないことにしたの。間違った判断かもしれないけど、その是非を審議するのは真相が分かってからにしましょう」と答えます。まあ、こんな警察も法機関もなくなった終末世界なので、外部からとやかく言われず自分たちの身に降りかかった問題をじっくり解決したかったって感じでしょうか。たぶん、これ以上パラディンがなにを言っても、彼女からホコリは出てこなそうですね。

メイフィールドさんは「差し支えなければ、これ以上の質問はマスクをかぶった同僚にお願い」と話を切り上げて、なにかを端末に打ち込む作業に戻ってしまいました。もうこんなヤツらの相手なんかしてらんないって感じです。パラディンは「いいでしょう。けど証拠を検討したら、ブルーリッジの関与をもう一度調べますからね」と先ほどの宣言どおり、追及の手を緩めません。

B. O. S. の態度が気に入らないメイフィールドさん

あとで話しかけると、メイフィールドさんから「あなたたちはもうちょっと誤魔化そうとか思わないの? 彼女……あの高慢な雰囲気とか、ちょっとは隠すようにしたほうがいいんじゃない?」とぼやかれます。悪かったわね。B. O. S. の遺伝子なのよ。

場所の確認をするアリエス

アリエスさんとももう一度話して、現場は「ハーパーズフェリー列車トンネル」だと教えてもらうことができます。さっきから本人は行きたくないという態度を見せているので、「そこに来てくれ、あるいは……来ないでもいい」と調子のいいことを言っています。

いくつか選択肢が出てきたので、トレードマークのマスクについて尋ねてみることにしました。

アリエスのキラーロボットの話

「呼吸をしやすくして……顎もつけたままにしておける」と言うので、顎が外れるような大怪我を過去に負って、その治療のためにガスマスクを着け始めたようです。続いて、「よく言うだろう。火遊びをしたら火傷する。キラーロボット遊びをしたら顎をちぎられる」と言うので、その傷を負ったのはロボット相手に遊んでいたときに攻撃されたのが原因みたいです。

76のワイも Vault 76を飛び出してから、数々のキラーロボットに追いかけまわされてきたので、それくらいこの終末世界ではめずらしくないはずなんですが、この次の会話の選択肢に「待て、殺人ロボット?」というものが特別に用意されていました。ということは、このアリエスさんの過去に関わっているキラーロボットは巷にあふれているどこにでもいるようなロボットではなく、特別ななにかである可能性がありそうです。前に殴り倒した SODUS とかも頭に浮かびますね。ところで、ここの「キラーロボット」と「殺人ロボット」の翻訳ブレを気にするのも野暮なのかな?

手

顎が外れてもしぶとく生きているとかいうあたりで、もしかしてこの人グールなのかなという考えが頭を過ったんですが、露出している手を見る限りはグールではなさそうでした。声もガスマスク越しのエフェクトがかかっているので、グールって言われたらそう聞こえる声質をしているんですよね。以前にザ・ウェイワードのクエストでグールのモートさんがレイダーにヒザを撃たれてもケロッとしていたんで、グールなら顎が取れても普通の人間より生存確率が高かったりするのかなって思ったんですけど、そういう問題ではなかったみたいです。ということは、キラーロボットにやられたあと、顎が取れるような瀕死の状態から特製のガスマスクを着ければ日常生活に戻れるぐらいまで蘇生できる技術や環境があったってことでもありますよね。アリエスさん、特殊な組織に属した優秀な人疑惑が出てきました。

偽物のシープスカッチの頭部

特殊なキラーロボットでちょっと頭に浮かんだのは、この76のワイが今まさに頭にかぶっている偽物のシープスカッチです。このクエストをやったのははるか昔なので、そう言えば剥製店に行ったよねぐらいしか思い出せず、今となっては定番のレイドの顔ぐらいの印象しかないんですけど、それだけみんなになじみ深いキラーロボットだとも言えるので、もしかしたらこれ絡みっていうのもあるかなぁ? あとで気づいたんですけど、アリエスっていうのもヒツジを匂わせている名前ですしね。

クエストの詳細

さて、ブルーリッジ・キャラバンへの殴り込みが完了して、おのおの現地集合みたいな雰囲気になったので、念のため手元の Pip-Boy でクエストの内容をおさらいしておくことにしました。76のワイの認識どおり、さっさと現地に向かっていいようです。

沼地地帯へ移動

マップ上で具体的なロケーションの位置を確認します。ハーパーズ・フェリーから東に延びている線路をたどっていった先みたいです。WASTELANDERS旧陸軍の生き残りが拠点にしていたフリーステイツ製の「荒らされたバンカー」が一番近いようなので、そこにファスト・トラベルしてから徒歩で向かいます。

マップを見ていたときに思い出したんですが、そう言えばさっきの会話で出てきたハーパーズ・フェリーには、バローズという地下トンネルもあって、あそこの奥にもアサルトロンがいたんですよね。このアサルトロンを倒したことで、今76のワイが振り回しているヴァンパイア効果付きの武器、ガターが手に入っていました。あそこはそんなに特別な物語が用意されていたわけじゃないんですけど、もしかしたらあそこの関係者の生き残りって線もあるかな? てか、この世界、キラーロボットと言われて思いつくものが多くて、心当たりがありすぎるんですよね。

ラフマーニさんの直感力

道中の蚊を電撃でたたき落としつつ、列車トンネルにやって来ました。以前は行き止まりだったところに、木の板を張り付けた壁と扉が新設されていて、「ハーパーズ・フェリーのトンネル」という新しいエリアに移動できるようになっていました。最初のころは放射能汚染がすごい一角で、アイテム漁りができるというだけのスポットでしたが、WASTELANDERS で各地に入植者やレイダー、トレーダーが現れるようになると、ここにもなんかしらの人がたむろするようになって、取引ができるようになっていました。今回はそこからさらに変化して、また人が姿を消した代わりに新しい探索エリアが加えられたようです。ここに居を構えていた人も奴隷にされちゃったのかな? いいね、そこに生きている人々の生活に合わせて、アパラチアの大地も変化している感じが伝わってきます。

新しく入れるようになったトンネルのなかを進むと、先にラフマーニさんの姿が見えてきました。アリエスさんは先に進んでいるそうです。「あいつを信じるなって、私の直感が叫んでる」とラフマーニさんが訴えてきます。その気持ちはわからんでもないんですが、会話の選択肢に「証拠を追うんだ。直感じゃなく」というものが用意されているあたり、どうやら妙に直感を頼って人を疑いすぎるパラディンという路線の演出で行きたいようです。まあ、この人、直感で入植者にロケットランチャーを配って集落をひとつ壊滅させている前科持ちですからね。

試しに直感だけに頼るなと諫言してみたら、「シンなら、冷静で論理的な姿勢を称えるでしょうね」とわざわざナイト・シンとの比較まで持ち出して「直感も馬鹿にはできない」とあらためて主張されてしまいました。どうやら奇抜な格好をした部下にちょっと言われたぐらいじゃあ自分の考えを変えるつもりはないようです。パラディンが自分の考えについて譲らないのは、これまでの経験から、キャラバン隊を装って奴隷を移動させる奴隷商人たちをなんども見てきた経験もあるからのようです。じゃあ、ブルーリッジ・キャラバンが白っていう証拠を見つけないとどうしようもないですね。

警備のメモ

守衛の詰め所みたいな小部屋に『警備のメモ』という文書が落ちていました。給料2倍でヒマな警備員の仕事に就けた点を怪しんでいます。そのお金の出所は「下で何をしているのかわからない」ことと関連しているようです。ほかにも、スーツや安全帽を着けた人たちがこの施設に出入りしていたことがわかります。

最後に、スケジュールの確認をし忘れて遅刻したらしい人間が一人、列車にひかれそうになっていたと書かれています。うっかりスパイでもなかに入れちゃったんじゃないかなって配信で言ってたんですけど、あとから見返すとこのうっかりさんがどうやら重要人物だったっていう話みたいですね。

ラムスカッチってなに?

先を進むとアリエスさんと合流できました。疑いまくっているラフマーニさんとは対照的に、「どうも~!」と空気を読めない陽気さで挨拶してきます。それから「入るにはコツがある」と言って、壁に掛けられたカレンダーの前で、「9月から30日……」とブツブツつぶやきながら、金づち片手になにか作業を始めました。その様子を見たパラディンが思わず「冗談よね?」と口にします。

ここでアリエスさんがカレンダーをいじりはじめる前に「ラムスクワッチの尻尾を一度振ってくれりゃ開けられるぞ」と言うんですが、「ラムスクワッチ」が新出単語すぎて意味不明でした。原語で確認すると、“Gimme one shake of a Lambsquatch’s tail to get it open”でした。直訳だと「ここを開けるのにラムスクワッチが1回尻尾を振る時間をオレにくれ」みたいな感じかな?

ラムスクワッチはシープスカッチ(Sheepsquatch)の名前の「羊(Sheep)」の部分を「仔羊(Lamb)」に置き換えた構造なので、「ちっさなシープスカッチ」ぐらいのかわいい表現としてとらえていいと思います。その尻尾がどうしたんだって感じですが、ここの“one shake of a Lambsquatch’s tail”は慣用句の“in two shakes of a lamb’s tail”をもじって言っているだけだと思います。この慣用句は「仔羊(lamb)」の部分を「牛(cow)」や「犬(dog)」などの別の動物に置き換えたバージョンもあって、すべて「すぐに」や「あっという間」といった意味の“in two shakes”という短縮された慣用句のバリエーションとして広く認識されています。これらの動物が2回尻尾を振るのはあっという間という感覚が由来になっていると考えられます。

しかもアリエスさんのセリフは2回振るんじゃなくて、一度だけなので、おそらく「ちょっとだけ待ってろ。すぐに開けてやっからな」ぐらいのニュアンスで言った言葉だったんだと思います。わざわざ羊絡みの表現を使っているあたりに、やっぱり偽物のシープスカッチ絡みかなっていう予感がしてくるシーンなんでしょうね。

あと、ここの隠し扉が開く仕組みに、わざわざカレンダーが使われている点で、偽物のシープスカッチのクエストで出てきたバン・ロー剥製店の地下の隠し部屋との共通点が見られます。ちゃんとクエストを覚えている人ならピンとくる流れなんでしょうね。

イケメンだからな。

鉄道トンネルの地下に隠された施設の入り口が開き、アリエスさんは76のワイとパラディンに「先に行ってくれ」と言います。警戒を怠らないパラディンは先行するにしても「目を離したりはしないわよ」と警告しますが、アリエスさんは相変わらず陽気に「そりゃ仕方ねえ。なんせイケメンだからな」と冗談めかしてかわします。この二人、すごい温度差だな。

アリエスさんは隠し扉が開いたときに、原語で“And viola”とも言っているんですよね。言うまでもなく、弦楽器のビオラですけど、おそらく英語でこういうときによく言われる“Voila!”にかけて言葉遊びしているんだと思います。セリフをきちんと追っておくと、ちゃんと個性が作られているキャラクターなんだなってわかりますね。ただ、普通の誤訳も頻発している翻訳だと、こういう英語でしかわからない文字遊びを日本語訳で再現するのは難しいんじゃないかという心配も残りますが……。

入り口の金属探知機

施設の入り口には仰々しい金属探知機のゲートが設置されています。ガスパイプラインって言うだけで、どれくらい怪しい施設だったのかまではまだハッキリわからないんですよね。

配信ではラフマーニさんがここのゲートで詰まってしまって、アリエスさんが銃を構えながら先に後ろをついてくる状況でした。目を離さないって、こういうこと?

今回のラフマーニさんはパワーアーマーを着た戦闘態勢ではないので、今後の戦いがちょっと心配です。いくら戦闘訓練を受けた軍人でも、生身だとすぐにダウンしてしまうんじゃないかしら? 今回はこれまでみたいに肉壁やデコイ扱いするのは無理かもしれません。

レジェンダリー Perk の爆発

ここはほとんどの敵がフェラル・グールなんですが、いつもどおり戦っていたら、敵が爆発で吹っ飛んでいきました。そう言えば、前回の配信から今回の配信を始めるまでのあいだにレジェンダリー Perk をちゃんとつけたので、Collateral Damage の効果が出るようになっていたのでした。自分でちょっとビックリしたのは内緒です。

……もしかして、ハーシェルさんのバーでナゾの爆発があったのも、この Perk の誤作動がなんか絡んでたりします?

Vault-Tec 大学のジャケット

ちょっと進んだ更衣室みたいなところに、Vault-Tec 大学のジャケットが落ちていました。……ん? ってことは、ここの施設にも Vault-Tec 社が絡んでいるってこと? そういや、話が蛇行しすぎて忘れていましたが、ナイト・シンとアンキャニー洞窟に行ったときに、ナゾの Vault 居住者の死体から Pip-Boy を回収していましたね。今作はなんだかんだ Vault に行き着く話なのかな?

内部事件レポート

更衣室を進んだところにあるオフィスの机に、『内部事件レポート』が置かれていました。ここの施設の従業員であるドミニク・セラーズさんが、同僚の誕生日を祝うために低品質の花火を持ち込んで左遷された報告書みたいです。いい人そうなんだけどなぁ。入り口に金属探知機があるぐらいだから、火気厳禁なんでしょうね。そりゃそうか、ガスパイプラインだもんね。

この報告書で、ここの施設を造ったのがビッシュ社であることがわかりました。配信をしているあいだはまったくピンとこなかったんですが、あとで調べたら、やっぱりバン・ロー剥製店から始まる偽物のシープスカッチのクエストに黒幕のように関与していたのがビッシュ社だったみたいです。このクエストは、バン・ロー剥製店を両親から受け継いだシェリーさんが、行方不明になったカルビンという弟の捜索を依頼したことがきっかけで始まります。カルビンは姉が継いだ店舗の一室で取りつかれたようにシープスカッチの研究を続けていて、最終的にビッシュ社の命令でシープスカッチに見せかけたアサルトロンの改造にも着手していました。カルビンの研究のせいで、バン・ロー剥製店も最終的にはビッシュ社の手に渡っていたはずです。カルビンはアサルトロンのプログラムに失敗し、交尾の儀式の相手にされて、大量の血痕を残して失踪しています。

ここまで来ると、過去のクエストをしっかり覚えているプレイヤーは、アリエスさんが少なくとも偽物のシープスカッチ関連のキャラクターで、カルビンである可能性も高いと気づくのかもしれません。そう言えばカルビン、Vault-Tec 大学に進学してましたよね。姉のシェリーさん曰く、カルビンは頭がよかったけど、変わった子だったそうです。たぶん知能が高い発達障害みたいな設定があるんじゃないかなと思うんですよね。シープスカッチの研究もそうだけど、なにかが気になるとそればっかりに集中しちゃう視野の狭さとか、世間にどこかなじめない社会性のなさとかがそれっぽいなと感じます。発達障害なら、大学を卒業しても、世間的な目を気にせずに学生時代と同じジャケットを社会人になっても着続けるとか、仕事のスケジュールを確認しそびれて遅刻するとか、めちゃくちゃありそうです。もし本当にそうだったら、さっきから妙にテンションが高い場違いな挨拶をしたり、疑うラフマーニさんの言葉をそのまま鵜呑みにしたりしているのも、コミュニケーション中に相手の表情を読むとか、機微を察するみたいな能力が先天的に欠けているからという理由で説明できます。たぶんあれ全部、天然なんでしょうね。

てっきりあのままどこかで野垂れ死んだと思ってましたが、カルビン・バン・ローは生きてたんですね。この記事を書くために、「シープスカッチが弟を食べた!」のクエストを人様の動画で見返していたんですが、当時のカルビンくんのしゃべりかたは、ちょっときょどった変人って感じでした。今は自信あふれる陽気さがあふれているので、もしかしたら爆弾投下の文明崩壊で、吹っ切れたのかもしれませんね。しかし交尾の儀式で顎が外れるってどういうことなんでしょうか? 強制クンニリングスみたいな体位で迫られたんですかね?

ストラングラー

施設の奥に進んでいくと、ストラングラーのツタが見えてきます。そうか、ここは沼地地帯でした。そう言えば、このツタもたしか、ここらへんの Vault が G. E. C. K. を暴走させて誕生したみたいな背景なかったですっけ? 76のワイはレイドには参加しないタイプなので、そっち方面の物語の設定は伝聞でしか仕入れていなかったりします。あやふやですが、これも Vault 絡みっちゃあ、Vault 絡みの要素なんですよね。

端末を操作するアリエスさん

ストラングラーに行く手を阻まれた大部屋には、大きなシャッターがあって、近くの端末を操作すればそれが開くようでした。またアリエスさんが開けようとしてくれますが、アリエスさんとは違った方向にパラディン・ラフマーニが走り去っていきます。

階段の端っこにたたずむラフマーニさん

ラフマーニさんはまた別のドアがある階段を駆け上がって、その隅でジッとしていました。……なにしてるん?

ラフマーニさんの様子を見に行くと、端末のほうから「こいつは……割と最悪だ」というアリエスさんのつぶやきが聞こえてきました。ラフマーニさんが「何を手間取っているの?」と問いただそうとしても、はっきりとした答えは返ってきません。端末の操作もやめてしまったようです。

ガス漏れ警報

アリエスさんが離れた端末を確認すると、「ガス漏れアラームが手動で設定されました」という警告メッセージが表示されていました。ガス漏れが検知されたので、部屋が封鎖されてしまったみたいです。扉を開けるどころの騒ぎではなくなってしまいましたね。どうやらポンプ室に行ってポンプを確認してこないといけなくなったようです。

アリエスさんに話しかけると話が進むようですが、ここでちょっとラフマーニさんが棒立ちしていた階段が気になったので、先にそっちを探索することにしました。

オフィス

階段を上った先は大きな端末が中央に置かれたオフィスでした。ぼちぼち白骨死体が転がっています。

開けゴマの種

入り口入ってすぐの机の上にはパスワード「開けゴマの種」が記された文書が置かれていました。これを駆使してポンプ室まで行けってことなのかな?

アルファベットの数字表

オフィスの隅っこにはアルファベットが書き出されていて、その下に Z から順番に数字が割り振られています。どうやらこれから暗号を解く時間になりそうです。

ビッシュ社のターミナル

オフィスの奥には生きたターミナルも残っていました。「ビッシュ天然ガス従業員専用」と書かれています。アルファベットに降順で数字を割り振る暗号を考えたらしい Dr. オーウェン・デイドの書き置きがあります。個人的にはウンコみたいなシステムだと考えられていたようです。うむ。

ビッシュ社の戦前の話

大戦で爆弾が投下されて、文明が崩壊したときの書き込みもあります。勤務中でここの地下施設にいたので、上の騒ぎには気づかなかったようです。水道システムは独立しているし、備蓄もあるということで、シェルターのようにここでしばらくは安全に暮らせると考えていたようです。まあ、この世界あるあるで、そう甘くはないんでしょうけどね。

ストラングラー

地上でハーパーズ・フェリーと Vault 94の住民が接触し、G. E. C. K. が暴走したようです。ストラングラーが地下のこの施設まで伸びてきました。最初は刈りとっていたようですが、どんどん勢力を増してついに切れなくなったと書かれています。メルという人物がなんとか解決策を見つけ出そうとしていたみたいです。

体調の悪化

メルさんがツタを弱らせる化学物質の開発に成功したようです。ただ、ポンプ室にはなにかが閉じ込められているらしくて、野放し状態らしいです。これは強いヤツがいるな。

気になるのは、ストラングラーの駆除に成功した明るい雰囲気に水を差す最後の文章です。「それにしても気分が悪い」と言っているので、ここで避難生活をしていたビッシュ社の社員に健康被害が出始めているようです。それが長年地下にいるせいなのか、上から染み出してきている放射性物質などの有害物質のせいなのか、詳しい原因はわかりませんが、この作品の流れからしてあんまりよくないのは確かです。だって、ここのオフィスには白骨死体も転がってますしね。

IT サポート

ターミナルのそばに、アルファベットを数字に置き換える暗号について、また詳しく説明した文書が置かれていました。ゴマのつづりを間違えるなと丁寧に説明されています。気になるのは「水の中に何か入っているに違いない」という最後の文言です。ここの施設の水道システムは外部から独立しているってターミナル内の文書には書かれていましたね。また内部の抗争か、だれかさんのうっかり人為的ミスで全滅したパターンかな?

オフィスの奥はまだまだ部屋が続いています。あまりにも広すぎて、おそらくあとで進むことになる道だろうと思ったので、ここらで探索を切り上げて、先にアリエスさんと話しておくことにしました。

トンネルについて

アリエスさんはシャッターの前から離れて、ストラングラーのツタで塞がれた別の階段の前に立っていました。話しかけると「地獄の底へようこそ」と冗談交じりに話しはじめます。ここのセリフは原語で“Welcome to the nineth circle of hell”です。「ナインス・サークル」とは、Fallout 3 のグールが集まるアンダーワールドで、アズクハルというズル賢い男性が経営していたバーのことでした。これもちょっとしたオマージュかな? さっきも書きましたけど、アリエスさんの声はガスマスクを着用しているエフェクトで、グールっぽく響くんですよね。

配信が終わってから落ち着いて見返すと、ここの「地獄の底へようこそ」っていうセリフの1枚だけ、話者の名前がアリエスさんからエリーズさんに戻っているんですよね。たぶん、これだけほかの訳者が担当されたとかそんな感じかなあ?

マスクについて

いくつか会話の選択肢を選べるようになったので、「ここはどんな場所だ?」とあらためて聞いておくことにしました。ここはビッシュ社が戦前に建設した天然ガスのパイプラインらしいです。もともとここの地上には歴史的な鉄道が敷かれていて、路線やトンネルの老朽化が問題になったときに、ビッシュ社が支援に名乗り出たそうです。もちろんこの世界の戦前の企業のことなので、親切心だけでそういった慈善事業に乗り出したわけではなく、鉄道トンネルの下に違法なパイプラインを築くことがなによりの目的だったそうです。

ビッシュ社の名前は、まだプレイしていないんですが、 Fallout 3 の DLC、Point Lookout の舞台になっている同名のポイント・ルックアウトで出てきていたそうです。そう言えば、この前 Moira の最後のお使いで Arlington Library へ行ったときに、ここへ行くボートだけは発見していましたね。ポイント・ルックアウトはメリーランド州に実在する州立公園らしいです。Fallout 3 のマップからすると南、ポトマック川の河口付近にあります。ビッシュ社はそこでも天然ガスの調査などをおこなっていたそうです。ポトマック川はハーパーズ・フェリーの北側から流れてきている川なんですけど、ビッシュ社はこの川の沿岸を好んで事業地にしていたのかな?

バン・ロー剥製店があったのは、地下資源が豊富な積灰の山エリアのルイスバーグという町でした。ビッシュ社ももしかしたら、ほかのホーンライト・インダストリアルや AMS 社、ガラハン鉱業と並んで、ここアパラチアで地下資源を虎視眈々と狙っていたタイプの企業なのかもしれません。なんで沼地地帯なのかっていうのは今のところナゾですが、こっちにもなにかいい資源があったとか、それとも積灰の山エリアから物資を運ぶ経路を築くのにいい立地だったとか、そんな感じですかね?

場所の確認をしたあとは、「まともに喋らないなら、そのマスクを拳でかち割るぞ」と脅すこともできたんですが、失礼なのでやめました。

ガス漏れはウソ

これからどうするかということで、アリエスさんに話を聞くと、やはりあの大きなシャッターは開かなくなってしまったようです。というか、アリエスさんがわざとニセのガス漏れ警報でロックさせたみたいです。彼はもうここでだれも行方不明になってほしくないので、だれにもこの先に入ってほしくないと語ります。先ほどメイフィールドさんのオフィスで「来ないでもいい」と言っていたのは本心だったようです。

本当はトンネルに案内したくないアリエスさん

警報を解除してあそこのシャッターを開くには、まずポンプ室に行って、現場でガス漏れはなかったと確認する設定を手動でしないといけないらしいです。ポンプ室って、社員が残したターミナルの文書で、なんかいるって言われてたところですね。十中八九、本日のメインディッシュが待ち構えていますね。

ポンプ室の場所

ポンプ室へ行くには、アリエスさんの背後でワッサワッサ茂っているストラングラーのツタを排除して道を作らないといけません。アリエスさんとしては、ここで76のワイたちに諦めてほしいみたいです。

ストラングラーを取り除く方法

アリエスさんは76のワイを突き放すだけでなく、ヒントも教えてくれました。ここらへんの態度がいまいちよくわからないんですが、自力でポンプ室まで行って警報を解除できる実力があるなら協力してやってもいいみたいな感じなんですかね?

どうやらここのオフィスには、先ほども見たとおり、ビッシュ社の従業員たちが戦後もしばらく生活していたようです。アリエスさんは、彼らがしばらく生活できていたのなら、なにかこのツタを退ける方法を編み出していたはずだと教えてくれます。

「なぜこの場所にそんなに詳しいんだ?」と尋ねることができたので、なにか詳しい過去を教えてくれるかなと期待して選択してみました。すると「あー……前に、俺はスーツ姿で事務仕事をする反社会的な連中と働いたことがある」と話し始めます。配信中はヘルキャット傭兵団の前身となる組織とかかなって言ってたんですけど、今思い返せばボー・ピープやウルフを雇って裏でいろいろ工作をしていたビッシュ社のことでしょうね。

ちなみにここの質問「なぜこの場所にそんなに詳しいんだ?」は、ここのアリエスさんとの会話で登場するのは二度目です。先ほどは選択すると、「俺らはこのトンネルを通って、多くの人を運んだがな。前の客にはここを使われたくなかった。ビジネス上の理由じゃないぞ……もう誰にもそこで行方不明になってもらいたくなかったからだ」と打ち明けてくれていました。よく見ると、投げかけた質問とその答えが噛み合っていないようです。

なのでよくよく調べてみると、先に出たこの「なぜこの場所にそんなに詳しいんだ?」の選択肢は、原文では“Why did you lock the door in the first place?(そもそもどうしてあのドアをロックしたんだ?)”でした。つまり違うところの訳文を引っ張ってきて、本来の日本語訳が消えてしまっている、そして同じ文章が全然関係ない場所にもダブルで出現してしまっている翻訳ミスでした。これは凡ミスだなぁ。

ジョアンナにここを勧めたのはアリエスさんらしい。

このほかにも選択できる会話の選択肢を選べるだけ選んでおいて、できるだけアリエスさんから情報を引き出しておきます。ストラングラーについては、アリエスさんも知らないらしいです。とにかく、今の状態だと堅強すぎて、切断もままなりません。

ここでビッシュ社の従業員が戦後もしばらく生活していたことをなぜ知っているんだと聞けるんですが、76のワイでもオフィスを見れば一目瞭然ですよね。ここの会話で判明することなんですが、ここのトンネルを輸送ルートとして利用するようにメイフィールドさんに進言したのはアリエスさんだったそうです。彼はそのときに下調べをして、彼らがここでしばらく生活して、原因不明のなにかで全滅していることを知ったようです。全滅の原因はナゾですが、輸送ルートに使うぐらいなら問題ないと思ったのかな? ただ、放射能汚染だって深刻な今の世だとこれくらい些末な問題だと最初に判断していても、こう行方不明者が立て続けに出た今となっては、やっぱり使うべきじゃなかったと考えるようになったのかもしれません。まあ、なんせもとから怪しい企業の設備なわけですし……。

おっ死ぬ

一通り会話を終えると、アリエスさんが「上手くいったら教えてくれ。無様におっ死ぬんじゃねえぞ」と言います。「おっ死ぬ(押っ死ぬ)」はちょっと古い俗語ですが、これ自体は普通の日本語です。歴とした日本語なんですが、ここしばらくは字幕翻訳家の戸田奈津子さんがこの表現を使っていたことで、私のなかでは典型的ななっちゃん語として脳内に登録されています。なんだ、ここらへんでトム・クルーズでも出てくるか?

クエストの詳細

会話が一段落したので、念のため手元の Pip-Boy でクエストの流れを再確認しておきます。とにかくポンプ室へ行くために、ストラングラーを退けるなにかをラフマーニさんと見つけなければいけないようです。ラフマーニさんは、アリエスさんが76のワイたちを殺すために、わざとこんな面倒くさいことをやらせていると考えているようです。たしかに、アリエスさんの挙動は怪しいので、裏があると思って見ていくと、なんとでも解釈できるんですよね。今回もふわふわした感じでタスクを進めている76のワイです。

カギが閉まったゲート

先にちょっと調べていたオフィスに行くと、ラフマーニさんがロックされたゲートの前で、「何らかの化学物質が落ちているわね」と、求めていたなにかをさっそく見つけたらしいことを口にします。どうやらここの扉のロックを解除すればいいようです。

メルについて

先ほどは気づかなかった「パスワードのメモ」という紙が、ロックされたドアの横に貼られていました。書いたのはツタを退ける方法を編み出したとターミナルで書かれていたメルさんらしいです。文字ではなく数字で入力しろとのことなので、例のアルファベットを数字に置き換える暗号を使えばいいようです。

パスコード入力端末

パスワードのアルファベットを数字に置き換えてから、そのパスコードを入力する端末は、3個並んでいます。どうやらパスコードは3種にわかれているようです。いまいち決定打に欠ける情報ばかりをかき集めて整理すると、パスワードは今後ずっと「開けゴマの種」だというメモが最初にあり、ゴマのつづりを丁寧に説明するサポートもあったので、おそらく英語の“Open sesame seed”の3単語がパスコードになっているんだろうと推測しました。って、これ、配信中も言っていたんですけど、日本語訳だと理解するまで時間がかかる仕掛けじゃない……?

開けゴマの種

パスコードを入力する端末は、ボタンを押して調べると、パスコードの候補が3種類ぐらい表示されるので、それを見ながら予想をつけることもできるかもしれません。とりあえず英文を書くときの語順にしたがって、左から順番に“12-11-22-13(open)”、“8-22-8-26-14-22(sesame)”、“8-22-22-23(seed)”の3単語を並べたら、なんとか扉を開けられました。パラディン・ラフマーニも「よくやったわ、イニシエイト!」と褒めてくれます。めっちゃ時間かかったけどね。

除草剤

両開きの扉が開いた先はストラングラーに阻まれて進めなくなっていて、半分崩落した小部屋のような空間になっていました。そこの隅に、だれかの白骨死体と、放射能の危険性を示すハザードマーク付きのジェラルミンケース、そしてそばにメモが落ちていました。

部屋に入るとパラディン・ラフマーニがそこに歩み寄って「私の勘が当たった。ラベルによると、とても強力な除草剤を作っていたようね」と説明してくれます。この世界は除草剤にまで放射性物質を使うのか。この施設にはスプリンクラーのような設備がないので、「まさか施設の送水管?」と推測するラフマーニさん。つまりここの従業員が全滅していたのは、強力な除草剤を摂取していたかららしいです。だから気分が悪いって言ってたんですね。

『認めよう』

そばに落ちていたのは、このツタの駆除方法を編み出したというメルさんの『認めよう』という独白でした。このメモを書き残したときには、メルさん以外すでに全滅していたようです。メルさんは独自に薬品を作ることも、専用のディスペンサーを作ることもできなかったと認めて、代わりに保管庫の奥で見つけた工業用の除草剤を、みんなの飲み水が流れる送水管のなかに入れていたらしいことを白状しています。最初は少量だったため、それほど重篤な健康被害は出なかったようです。

『認めよう』

そのうちストラングラーのほうに除草剤に対する耐性がつき始めたため、送水管に混入させる薬剤の量を引き上げざるをえなかったようです。そうこうしているうちに、みんなが一気に嘔吐してバタバタと倒れはじめたというのが事の真相のようでした。「頭が良い人間の気分をほんの少しだけ味わえたことだけが救いだ」という言葉は恐ろしいんですけど、現実世界もわりとみんな見せかけだけのハリボテでなんとか回っている社会ですし、大半の人間がメルさんと似たような、あるいはそれ以下の頭脳の持ち主なわけですから、うっかりこんな失敗をするかどうかはともかく、わりと親近感がわく身近なタイプの人間と言えるかもしれません。

メルさんが「これを読んでいる人がいるなら、除草剤を残しておく。全部使って、ツタによろしく言っておいてほしい」と書き残しているので、言われたとおり、除草剤を全部ここの水道システムにぶっ込むことにしました。

水道システムを調べる

白骨死体と一緒にパスワードの情報が転がっていたオフィスを通り抜けて、さらに奥へ行くと、ここの水道システムを管理できる場所らしい、ただっ広い空間にたどり着きました。先ほど76のワイに代わって除草剤を拾っておいてくれたラフマーニさんが、なにやら端末を操作してくれるそうです。ここの周囲には送水管なのか、あるいは周辺の設備を動かすためのガス管なのか、いろいろな配管や機材があります。この広さはちょっと戦闘になりそうな雰囲気ですね。

ラフマーニさんに話しかけるとイベント戦が始まりそうだったので、先に周辺を探索しておくことにしました。ここに併設されているらしいオフィスは半ば崩落していて、壁にあいた穴からなにかが侵入してきたような形跡があります。

『怪しい音』

オフィスの机の上に、「怪しい音」について書かれたメモが残されていました。ポンプエリアを確認してくるように言われた従業員が「家畜が捕まっているような音」をそこで聞いたと書き残しています。どうやらポンプ室でなにかが待ち構えているのは確定のようです。

戦いの準備

メモ以外はとくにめぼしい発見はなかったので、パラディン・ラフマーニに話かけて作業を進めていきます。彼女が言うには、送水管に異物を混入させたことを検知した水道システムが警報を鳴らすので、その音に誘き寄せられて敵対する者が出てくるだろうとのことでした。じゃあ、メルさんはどうやってみんなに内緒でこっそり除草剤を撒いていたんだって疑問が湧いてくるんですが、目下の心配はなにが出てくるかのほうです。

パディン護衛ミッション

これで一定時間パラディンを守り切る護衛ミッションだったら失敗するかもしれないと怯えていたんですが、たんに湧いて出てくるフェラル・グールの一団を全部倒せばいいだけだったようです。76のワイのような弱々イニシエイトでも簡単です。

ストラングラー・フェラル・グール

ここで倒すグールは、ツタが体に巻きついたストラングラー・フェラル・グールという個体でした。ストラングラーはなんでこの設備にそんなに執着するんだろうな? じつはこの奥にもっとやべえもんがあるのかな?

水道システム陥落

76のワイが湧いて出てくるフェラル・グールをポコスカ殴り続けているうちに、パラディン・ラフマーニはさっき拾った除草剤をすべて水道システムに注ぎ終わったようです。よくわかりませんが、ここの上水道だけでなく、本来は水の自浄作用を支える下水システムにも行き渡っているので、施設の水はどこも壊滅的なようです。これでストラングラーを弱らせることができますが、人間ももはやここの水を口にすることはできません。

休憩中のアリエスさん

除草剤を撒くというタスクが完了したので、一度アリエスさんがいるシャッター前の大部屋に戻ってきました。アリエスさんと話そうとしますが、とくに新しい会話は発生しませんでした。砥石でナイフを研ぎながら、考えるふりをして K. D. インクウェルの物語を思い返しているそうです。K. D. インクウェルは S. C. O. R. E. のテーマになっていた作中作ですね。

ストラングラー切断

道を塞いでいたストラングラーのツタをアサルトロン・ブレードで攻撃すると、あっさりボロボロと崩れました。このときに出るオレンジ色の蛍光色の粒子って、沼地地帯でよく見るキノコとかに似てませんか?

沼地地帯のキノコ

あれもストラングラー由来の生物なのかな? 案外、沼地地帯の生態系はストラングラーの影響を想像以上に受けているのかもしれませんね。

羊の鳴き声

ストラングラーのツタを斬りつけながら、どんどん施設の奥へ進んでいきます。階段を降りてちょっと開けたホールみたいな場所まで出たときに、羊の「メエー(Baa)」という鳴き声が聞こえてきました。ここまで来たら、76のワイもさすがに、やっぱり偽物のシープスカッチ絡みなんじゃないかと疑い始めました。

しかし、レイド戦の Event: Encryptid を意識しているにしても、仕掛けがナゾです。偽物のシープスカッチ戦だと、パイロンを起動させるために生け贄がどうしても自分以外に数人必要なので、ラフマーニさんを犠牲にするしかありません。なんならアリエスさんも引きずってこないといけません。今回のクエストから急に難易度上がってない……?

開けた場所

羊の気配に怯えつつ、先を進むと開けた洞窟のような場所に出ました。どうもここがポンプ室で間違いないらしいです。ポンプ室はストラングラーのツタがあちこちに伸びているので、とりあえず排除してまわればいいようです。

ガス漏れを示すターミナルの画面

ストラングラーのツタをすべて片付けると、ポンプ室にあるターミナルから[ポンプの完全性を確認する]というコマンドが実行でき、アリエスさんがロックさせたシャッターが開くようになります。ポチッとな。

身元不明、社に従属していない敵対ロボットの存在を検知

まあ、当然すんなり解除できるわけはなく、「身元不明 / 社に従属していない敵対ロボットの存在を検知」というエラーメッセージが表示されました。「続行の前にロボットを無力化してください」だそうです。簡単に言うな。

このエラーメッセージが表示されるってことは、戦前のビッシュ社では敵対ロボットを送り込まれる事態が軽く想定できるほど頻発していたってことですよね。それってどんな会社なん……?

クエストの詳細

もう間違いなくあの特注雌羊仕様のアサルトロンと戦うことになるのは確定しているんですけども、いちおうここでクエストの詳細を確認してみましょう。「『敵対ロボット』がポンプ室にいるらしい」とのことで「排除しておこう」と軽く言ってくれます。76のワイは死ぬ可能性があるぞ。

シープスカッチ偽装

敵対ロボットがいますと言われたものの、端末のそばにはそれらしい姿が見えず、広いポンプ室を歩きまわってやっと見つけました。今回は「偽物のシープスカッチ」ではなく、「シープスカッチ偽装」という名前だそうです。レイドに飽き足らず、こっちにまで出張してきたと思っていましたが、意外と設定上は似たような別個体だったりするのかな? それこそカルビンくんがステルス能力のない機体でじつは試作機を作っていたとか。遠目に様子をうかがった感じ、ステルス機能はなさそうなんですよね。「メェー!」

ショットガンで膝砕き

仮にメインクエスト仕様で弱体化されているにしても、本当にあのシープスカッチ仕様のアサルトロンなら、76のワイより格上なのは確実なので、ここは安全にショットガンを持ち出して、ヒザを砕く作戦に出ました。76のワイは雑魚なので、念のために Agility に ★3の Enforcer を付けています。とりあえずダウンさせれば勝機も見えるのではと思ったんですが、何発打ち続けてもこれが転けてくれません。どうやら特殊な耐性がついているようです。

複数回リロードしても転けるどころか怯む様子もなかったので、おとなしく諦めて、スティムパックをキメながらガターでひたすら殴り続けるいつもの戦法で乗り切ることにしました。しかしガターはヴァンパイア効果で死ぬリスクは減るものの、攻撃力が低いので、獲物を狩るまでにものすごい時間がかかってしまいます。配信には向かない戦いでした。

パラディン・ラフマーニはシープスカッチ偽装の仲間

アサルトロン特有の頭部から放たれるレーザーだけは避けようとウロチョロしながら戦っていましたが、ここでパラディン・ラフマーニがまったく戦いに参加してくれていないことに気づいてしまいました。レーザーを撃ち終えたシープスカッチ偽装を物陰で待ち受けていると、仲よく一緒に走ってきます。そうか、今日はパワーアーマー着てないもんね……。

女とオネエの友情にヒビが入った瞬間でした。そんなんだからナイト・シンみたいな部下になめられるんだぞ!

なにもかもおかしいアサルトロン

なんとか死なずにシープスカッチ偽装の体力を削り切れました。本家と違って爆発して残骸が行方不明になることはないようです。死にはしないけど、倒しづらくなっていて、メインクエストの敵もそろそろ強くなってきたなと感じます。これで Steel Reign は走りきれるかしら……。

コマンドパラメータ

持ち物を拝見すると、「コマンドパラメータ」なるものを持っていました。たぶんこれはこのイベント独自のアイテムだと思います。配信では中身を確認せずに終わったんですが、実際はホロテープだったようで、のちほど内容を調べてみました。

コマンドパラメータ

このホロテープのプログラムを作ったのは「カルビン・バン・ロー」とあるので、やっぱりあの偽物のシープスカッチのレイドとつながっているようです。このプラグラムには、カルビンの顎を外した交尾の儀式のほかに、読み込みできない不明なパラメータが打ち込まれているようです。

コマンドパラメータ

[分析エラー]というコマンドを選んで、エラーの詳細を確認していきます。交尾の儀式は従業員 ID の暗号解読に関するガイドライン、バージョン3.0を遵守していないとかで、ガイドラインに従うように注意されています。たしかに交尾の儀式は一度失敗しているんですけど、管理オーバーライトを経て再起動されて二度目にちゃんと実行されているはずなんですよね。あれって交尾の儀式をやらせようとして不発に終わっていただけだったのかな?

交尾の儀式の下に、「悪質のあるバックドア行動パラメータがインストールされた可能性があります」という深刻そうな警告が表示されています。たぶん「悪意のあるバックドア行動パラメータ」って言いたかったんでしょうね。このホロテープのプログラムを打ち込んだのはカルビンくんだけど、そこにバックドアを通じて外部から悪意のあるパラメータが仕込まれていたようです。彼が顎を失ったのはこのせいかな?

一番下に、Intelligence が10以上ある場合に限り、バックドアパラメータを隔離できるコマンドがあるので、頭がよすぎて困っちゃう76のワイがサクッと隔離しておきました。これでこのプログラムはもう安心です……って、アサルトロン自体が壊れちゃったのに、今頃有害なコードを取り除く意味はあるのか。

コマンドパラメータ

有害なコードを隔離する工程で、その内容が少し表示されました。このバックドアは「戦闘ターゲットの優先順位」に関連するもので、インストールしたのは「マザーユニット00001」だそうです。その下の「行動」という項目に、「ビッシュ社の既知の従業員全員の居場所を特定する」や「ターゲットの従業員を直ちに排除する」、そして「マザーユニット00001に成功を報告する」といった一覧が表示されています。

つまり、カルビンくんの作ったプログラムに「マザーユニット00001」が干渉して、シープスカッチに偽装したアサルトロンにビッシュ社の従業員を片っ端から根絶やしにさせていたということですよね。「マザーユニット00001」ってなんだろ? なんかちょっとソフィア・ダゲール司令官のクエストでやった A. T. H. E. N. A. とかの研究を思い出しますね。 関係あるかな?

さらにその下の「副次的行動」には「遭遇したすべてのアサルトロンユニットを記録し、捕捉と再増殖処置のためマザーユニット00001に報告すること」と書かれているので、どうやらこのマザーユニット00001は、野良のアサルトロンを回収して同じバックドア行動パラメータを持つ仲間を増殖させる機能も持っているようですね。そんなにビッシュ社が憎いのか……?

ということは、このポンプ室に閉じ込められていた個体は、ここの地下で戦後に避難生活をしていた社員たちを狙って入り込んできた増殖個体の1体って感じかな。下手すりゃレイドで倒し続けている個体も、適当にマザーユニット00001に捕獲されて偽物のシープスカッチに偽装させられた野良アサルトロンの可能性ありますね。

コマンドパラメータ

エラーの確認が終わったので、[分析エラー]の下にあった[スポットライトの操作]を選んでみました。なにのスポットライトのことなのか意味不明です。ターゲットを管理ユーザーにも敵対者にも設定できます。

コマンドパラメータ

試しに上のほうの「管理ユーザー」バージョンを選択してみると、「接続されたスポットライトのターゲットが管理ユーザーに設定されました」というメッセージが出てきました。訳ワカメ。

コマンドパラメータ

下の「敵対者」バージョンを選択すると、同様に「接続されたスポットライトのターゲットが敵対者に設定されました」というメッセージが表示されます。おそらくどこかに「接続されたスポットライト」が存在するんでしょうが、今はなんのことだかさっぱりわかりません。これはおいおいわかるのかな?

なんかよくわからんけど、今回のクエストのボスは無事に倒せたのでヨシとしましょう。

シープスカッチ偽装の顔

いつものレイドは人がワチャワチャいて騒がしいので、ほしいもんだけ拾うとすぐに去るんですが、今回は遠慮する必要がないので、ゆっくり観察してみました。このタイプのアサルトロンは、本当に顔がまったくないんですね。せっかくだから、羊の顔がおでこじゃなくて顔のところにくるように作ってあげればいいのに……と思ったんですが、これはプレイヤーも着用できるモデルも兼ねているから無理なんですね。

クエストの詳細

目の前の敵を倒してスッキリしてしまったので、次になにをするべきかまた Pip-Boy で確認します。そうそう、ポンプ室の閉鎖措置をターミナルで解除するんでした。

マイアラークも出たよ

端末を操作してガス漏れ警報を解除して、アリエスさんのところに戻ろうと思ったら、行きはなにもいなかったところに発光マイアラークがスポーンしていました。名前に「ストラングラー」は付いていないんですが、体に巻きついたツタをみるに、このマイアラークもストラングラーにやられているクチのようです。

なんでマイアラークなんだろうと思ったんですけど、水道システム内で湧いたのかな? フェラル・グールみたいに、幼体が地中を通ってここの水にすみ着いたのかもしれません。こんなの湧くようになったら、遅かれ早かれここのビッシュ社の社員は全滅していたでしょうね。

お怒りのラフマーニさん

さて、マイアラーク以外は敵らしい敵影も見えず、無事にアリエスさんのところに帰ってこれました。今回は会話が進んで、パラディン・ラフマーニがお怒りになります。妙ちくりんなアサルトロンの相手をさせられたことで、堪忍袋の緒が切れたようです。いえ、相手をしたのはこの76のワイだけでしたが……。

ラフマーニさんはどうも今までの出来事がすべてアリエスさんの仕組んだ茶番だと考えているようです。シープスカッチ偽装に関しては、アリエスさんを標的に設定していそうなので、さすがにすべてではないと思うんですけどね。

羊のロボット

現にブチ切れたパラディンの言葉を聞いたアリエスさんは「待てよ。『羊ロボット』? メーメー鳴くやつか、それともキラーロボットみたいなヤツか?」と聞き返してきます。寝耳に水で、逆にその情報を欲しがっているように見えます。

ちなみにここの流れも、ラフマーニさんが「羊のロボ」と言って、アリエスさんが「羊ロボット」とカギ括弧付きで聞き返してますし、「メーメー鳴くやつ」と「キラーロボットみたいなヤツ」と同じ字幕1枚のなかで平仮名と片仮名の表記揺れが出ています。なんか……翻訳どうこうより、日本語を書くのもやっつけみたいなクオリティになってきてますが、大丈夫かな? オンラインゲームは納期が大変そうだけど、そんなに逼迫してるのかな?

アリエスさんを疑うラフマーニさん

個人的にはここでアリエスさんに羊のキラーロボットについて洗いざらいしゃべってほしかったんですが、アリエスさんが聞き返すとパラディン・ラフマーニが言葉を遮って、さっさとドアを開けろと圧をかけてしまいました。あ~、会話を聞きたかったんだけどな。

次の会話の選択肢で、ラフマーニさんに向かって「アリエスに対して少し厳しすぎじゃないか?」というセリフが選べたので、ちょっと意見を主張してみることにしました。まあ、聞きたかった会話を遮られたのは残念でしたが、いまいちハッキリしないアリエスさんの態度にキレるパラディンの気持ちもわかるので、そこまで厳しいとは思ってなかったんですけどね。せっかくなので彼女のリアクションを確認してみましょう。

パラディンが言うには、「キャシーのような失踪者の捜索は一刻を争う。生死がかかっているの」とのことなので、確かにという感じです。ただ、この人は感情や先入観が先行する嫌いがあるという設定のキャラクターのようです。76のワイがちょくちょく第三者目線の意見をぶつけておくのは悪いことではなさそうです。

新しいアカウントを作っているアリエスさん

パラディンにお尻を引っぱたかれたアリエスさんは、おとなしく端末を操作してシャッターを開けようとしています。「新しい雇用条件」と言っているので、もしかして別の従業員情報から新しいアカウントを作り直しているのかな? 残念ながら給付金は期限切れだそうです。

アリエスさんは社会性とかに問題は残る変わり者設定でしたが、知能は高いって話だったんですよね。交尾の儀式を乗り越えて今も健常者と同じように生活ができていることや、こういう戦前のシステムを使いこなしているところも、その知性ゆえってところなんでしょうか。なんだかんだ逆境でもうまく生きていけるしぶとさを持っていそうです。

背中を撃ってもいい

パラディン・ラフマーニの厳しい言動をのらりくらりとかわしてきたアリエスさんですが、さすがに先ほど露骨に怒られたことで、自分があまりよく思われていないと気づいたようです。今度は「俺が先導しよう。気が変わったら背後から簡単に撃てるだろ」と言ってきます。怪しいのか怪しくないのか、いまいちよくわからないんですよね、この人。

キャンプサイト

大きなシャッターが開くと、そこには線路が敷かれた別の鉄道トンネルがありました。というか、地下鉄みたいなもんかな。残念ながら線路の先は塞がれているので、どこかに行けるわけではないようです。ただ、それでもそこそこ広い空間になっています。

ここはあちこちに人が滞在したキャンプのあとが残っています。テントが張られていたり、部屋や大きなパイプのなかに寝袋が転がっていたりしています。ナップさんの姪っ子さんを含む15人のキャラバン隊が最後に姿を消したキャンプサイトはここで間違いないらしいです。

モングレル

ここのトンネルにはモングレルがいました。本来は外部とつながっているトンネルなら、野犬が迷い込んでくるぐらい、不思議じゃないかな。

『キャシーの日誌』

大きなパイプ内の寝袋の枕元に『キャシーの日誌』というメモが落ちていました。キャシーはナップさんの姪っ子さんの名前です。彼女がどこから出発したのかは具体的にわからないんですが、出発から歩き尽くめで、5日目の日記には「Dr. キモ男」と呼ぶ不気味なハゲ男に関する記述があります。どうやら同じキャラバン隊のなかに、頭がハゲたドクターがいたようです。

『キャシーの日誌』

15日目にはここ、アパラチアの端までたどり着いたようです。しかし外はひどいラッドストームで、トンネルから出るに出られないと書かれています。ここでしばらく足止めを食らっていた一行は、15日目の夜に、どこからか姿を現した全身武装の男たちを迎えることになります。その際に、キャシーさんが「Dr. キモ男」と書いていた気持ち悪い医者が彼らと話し込んでいたそうです。ドクターって言うと、博士号持ちの研究者も含むんですけど、ここの翻訳を見る限り、医学博士ってことで間違いないのかな?

日誌の最後は「こっちを見た! 誰かこれを見つけたら、私たちを助けて!!」と助けを求める文言で終わっています。現実だとこんな文章書いている余裕なんてないですよね。うわ、こっち見たと思ったらペンと紙放り出して逃げの体勢に入るのが基本だと思います。逆に「かゆうま」方式で文章を途切れさせておいたほうが緊張感が出たんじゃないかなぁ。

犬好きアリエス

あたりを探索していると、グルッと回って、先行していたアリエスさんに追いつきました。キャンプの篝火のそばにカッコよくすまして立っているんですが、そばにモングレルがいます。しかしまったく敵視されていないし、動じる様子もありません。さてはアリエスさん、Animal Friend のパーク持ちですね。だから羊のキラーロボットも交尾の儀式でボコボコにされるまで手懐けられると思ってたのかな? まあ、ああいう性癖持ちなら、必要不可欠なパークでしょうね。

『ラッドストームめ!』

アリエスさんが陣取っている奥の見晴台の上に、失踪したキャラバン隊の護衛を担当していたガエタノさんのメモが落ちていました。『キャシーの日誌』にも書かれていましたが、キャラバン隊は2週間かけて、ようやくこのアパラチアの端までたどり着き、ここから地上に出ようとしていたときに、ラッドストームに見舞われて足止めを食らったようです。ここまでは一人も欠けずになんとかたどり着いたと書かれていますね。その大事な積み荷はみんなヘルキャット傭兵団に持っていかれてしまったようですけども。

キャラバンの名簿

最初にモングレルを倒した部屋で、見逃していた『キャラバンの名簿』なる文書を見つけました。最初の護衛はアリエスさんで、ビッグベンド・トンネルでとなりに立っていたフェルナンデスさんの名前も兄弟そろってありますね。缶詰工場オーナーというのも聞いた話どおりです。到着の確認をヴィニーさんがしているので、この隊は無事にアパラチアに到着したようです。

ページ下部の円マークはなんなんだと思ったんですが、これ、スラッシュとバックスラッシュの記号を交互に繰り返して、波線を再現したかったみたいです。でも日本語環境だとバックスラッシュが円記号になっちゃったってオチですね。一瞬、こんだけ人を運べばガッポガッポ収入が入るわというメイフィールドさんの心の声が表れているのかと思ったんですが、さすがにキャップが通貨の世界でそれはないですよね。

『キャラバンの名簿』

ページをめくると、Dr. E・ブラックバーンという医師の名前が出てきました。ブラックバーンって、B. O. S. の最初のエピソード、Steel Dawn で、アート・ナップさんとおんなじように ATLAS 砦に来てた研究者ですよね。たしか、自分の研究は世のためになるから、必要な設備を貸してほしいみたいな要望を言いに来てて、ナイト・シンに門前払いされてたはず。

Dr. ブラックバーン

そうそう、ファーストネームはエドガーだからイニシャルは E で間違いないし、当時のプレイ日記で「黒焦げ先生」って言ってたんですよね。即興で作ったような名前でしたが、まさここで本筋に絡んでくるとは……。ハゲだし、ドクターだし、気持ち悪そうだし、キャシーさんが気味悪がってたのはこの人かな?

あと、このページの名簿を見てると、銃を取り扱う商人のユージニーさんの名前もありますね。これはビッグベンド・トンネルの東側で挨拶したグールの女性で間違いないと思います。彼女もフェルナンデスさんみたいに、キャラバン隊と一緒にやってきて、そのまま護衛として働き出したクチなのかな? じゃあ、顧客がそのまま働こうと思えるブルーリッジ・キャラバンは、そんなに悪どくなさそうですね。

『キャラバンの名簿』

3ページ目は到着確認ができていないので、問題の失踪したキャラバン隊のようです。こう見ると、隊の人数もどんどん増えていることがわかりますね。人を運ぶブルーリッジ・キャラバンの事業が軌道に乗りかけていたってことでしょうか。それか、ガエタノさんの腕が確かで信頼されていた証拠かもしれません。

3ページ目にも Dr. ブラックバーンの名前があって、「(また??)」と書き加えられています。さすがのキャラバン隊にも怪しまれていたようです。たしかに、2週間歩かないとたどり着けない距離を何度も往復していることになるので、同業者でもないとおかしく見えてきますよね。

一般的な人で休憩をとりながら一日に歩ける距離の目安は30km 程度らしいです。2週間歩きっぱなしで420km とすれば、ハーパーズ・フェリーから西へ逆行すると、オハイオ州のシンシナティの手前ぐらいまで行けそうです。あれ、意外と Fallout 76 のマップの端から端までぐらいなのかな?

解読中のパラディン・ラフマーニ

とりあえず、このキャンプ跡地に残されている資料は全部かき集められたようです。クエストの指示どおり、パラディン・ラフマーニに報告します。パラディンは受け取った資料を机に並べて、情報を整理していきます。「この名前、見覚えがあるわ……」とつぶやいているので、ちゃんとナイト・シンが一般人を門前払いした報告書を読んでいたようです。

パラディンの結論

パラディンが「意見をすり合わせておきましょう」と提案してきます。彼女との問答を通じて情報をまとめて、真相を突き止める流れみたいです。さっさとクエストを進めたいプレイヤー向けに、「もうくたくただ。とにかくそちらが見つけたものを教えてくれないか?」という選択肢も用意されています。興ざめになるから、選びませんでしたけどね。

ヘルキャット傭兵団

一行がこのキャンプ地を放棄した理由がハッキリしたと話し出すパラディン。消去法で会話の選択肢を潰すと、それらしいのは「武器を持った集団が現れた」しか残りませんでした。彼女が言うには、これは先日遭遇したヘルキャット傭兵団で間違いないそうです。

Dr. ブラックバーン

名簿に繰り返し登場するブラックバーンの名前は、パラディンも気になったようです。以前に ATLAS 砦に来て B. O. S. と接触していただけでなく、何度もキャラバン隊に参加して、ヘルキャット傭兵団とも話し込んでいる姿が目撃されています。

Dr. ブラックバーン

パラディン・ラフマーニは、ブラックバーンが ATLAS 砦に現れたとき、人を助ける研究をしていると話していたのを思い出したようです。「ブラックバーンは本当に人々を誘拐しているの?」と疑問に感じているようですが、当時のプレイ日記から掘り起こしてきたスクリーンショットによると、「私の研究には、スカベンジングや取引では入手がいささか難しい設備や道具が要る」と語っていたようですね。つまり実験材料の人間が必要だったってことなのかな?

答えを見つけた

76のワイとパラディン・ラフマーニが話し合って導き出した答えは、「Dr. ブラックバーンはヘルキャット傭兵団を雇い、このルートから人々を攫っていた」でした。『キャラバンの名簿』によると、このキャラバン隊が失踪する以前から途中で姿を消した人間がいたので、最初は慎重に目立たない人数だけさらい、自発的、あるいは事故で姿を消したように見せかけていたようです。しかしキャシーさんが参加したこのキャラバン隊はラッドストームで足止めを食らっていたので、嵐に巻き込まれた事故に見せかけられると思ったのか、全員一気に連れていくことにしたようです。パラディンとの会話でこうはっきり答えが出ているなら、このままの解釈で問題ないと思います。

まさか、最初にポッとちょっとだけ顔を出しただけの NPC が配信エピソードをまたいで黒幕候補になるとは……。

「あなたとなら、いいチームになれる」

二人で話し合って事件の真相を解き明かしたので、ラフマーニさんの心証がよくなったようです。「あなたとなら、いいチームになれる」と言ってもらえました。これでナイト・シン派という不名誉なレッテルは剥がせたでしょうか?

続く会話の選択肢で、アリエスさんにあらぬ疑いをかけていたことを指摘できました。ここは一番柔らかい「自分の間違いを認めてくれて感謝する。あなたのことを誤解していたかもしれない」という選択肢を選んでみました。内心、パラディンがいつ自分の間違いを認めてくれたのか疑問だったんですけどね。

パラディンが学んだもの

パラディンは相変わらず「直感にはこれからも従ってほしいわ」と直感の重要性を主張してきます。しかし、「けどこの件で、物事の客観的な真実を見つけるためには辛抱が必要だと学んだ。多分、それが私に欠けていたことね」と素直に述べてくれます。今回の一件から、自分に足りないものを見つけて成長してくれたようです。いいね、役職が上になっても、自分の非を認めて成長し続けられるってステキね。

ナイト・シンもアンキャニー洞窟でお灸を据えられたようですから、今回の Steel Reign では二人とも成長する機会が設けられているようです。このまま成長した勢いそのままに、お互いに歩み寄ろうとしてくれりゃあいいんですけどね。今後の関係の変化に期待です。

クエスト“Out of the Blue”完了

そしてパラディンの非を認めて成長する発言とともに、今回のクエスト“Out of the Blue”は完了です。間髪置かずにパラディンがアリエスさんに「地位にあるまじき、性急な行動だったわ。あなたを不当に扱ってしまった」と言って謝り始めるので、そちらに気をとられてクエスト報酬をちゃんと見ていなかったんですが、今回手に入った特別な報酬は、ここでパラディン・ラフマーニが着ていた「B. O. S. の平服」という衣装みたいです。

B. O. S. の平服

あれって、B. O. S. の普段着なんですね。それかあくまでラフマーニさんの私服って意味なのかな? どうりで、胸のところに B. O. S. の缶バッジが付いていて、メイフィールドさんに正体を言い当ててくださいと言ってるようなもんだと思ってたんですよね。私はパラディンの仕事着がほしいんですよ。

ロケットランチャー

アリエスさんはパラディンの謝罪を軽く受け入れて、「俺の一番の友情は、大量誘拐の冤罪から始まってるしな」って言うんですけど、これもどういう意味かよくわかっていません。今回の件でラフマーニさん、あるいは76のワイと親友になったってこと? それか過去にも別件で大量誘拐の疑いをかけられたことがあるのかな?

アリエスさんはちゃっかりしていて、「そんなに償いをしたいなら……お前ら、余分なキラーロケットランチャーを持ってるって?」とパラディンの謝罪に乗っかってきます。しかし例の武器の流出で懲りているパラディンはきっぱり「いいえ」と断ります。

カルビン疑惑

会話が終わったあとに、あらためてアリエスさんに話しかけて、「君はいったい何者なんだ?」と問いかけることができました。字幕と会話の選択肢が同時に表示されておかしくなっていますが、ハッキリとした答えは返ってきませんでした。シープスカッチ偽装に関しては、「お前が奴を始末してくれてよかった。もし俺が最初に見つかってたら、今頃お前は細切れの肉に話しかけてるところだ」と冗談めかして言ってくれます。でも、あのホロテープを見る限り、あんなアサルトロンが今日もアパラチアのどこかで増殖してるってことでしょ? そのうちこの人死ぬんじゃない……?

ATLAS 砦でミーティング中の三人

さて、パラディン・ラフマーニには「向こうで会いましょう」と言われたので、さっさと ATLAS 砦に帰ってきました。パラディンはおなじみの制服に着替えて、ナイト・シンとスクライブ・バルデスと話し合っています。こっちのほうが体の線が出てるから、ムチムチしてるように感じますね。

ナイト・シンは誘拐事件が「スーパーミュータントの発生源なら、なんとしても終わらせるつもりだ」と話しています。どうも人が誘拐されているらしい大量失踪事件と、スーパーミュータントのナゾの大量発生事件なら、後者の解決を優先すると言いたいようです。そして、たぶんパラディン・ラフマーニは前者のほうを優先して解決しようとしていて、どっちかって言うと、スーパーミュータントはそのために倒すというぐらいの考えなんじゃないでしょうか。

彼がここにいたとはな

76のワイが会話に参加すると、ナイト・シンが「彼がここにいたとはな。あのときは仕事中だったはずだが」と意味不明なことを話し始めます。だれの話……?

選択肢をよく見ていくと、捕えられなかっただの逃がしてしまっただの言っているので、どうやらブラックバーンさんについて話しているようです。わかりにくいよ~! 念のため原語を確認したら、“I can’t believe he just walked in here. He must’ve been at work even then”でした。「まさかヤツがのこのことこの砦に足を踏み入れていたとは信じられん。あのときすでに誘拐事件を起こしていたに違いないのに」みたいな、すでに犯罪を犯している犯人を自分の庭に招き入れて、さらに易々と逃してしまったみたいな感じの失望感を表したかったみたいです。

「さぞ歯がゆいだろう」と煽ることもできたんですが、ここは大人らしく「知るすべはなかった。あなたのせいじゃない」とフォローしておくことにしました。ナイト・シンは「私のせいだと言っているわけではない」とあっさり断ってきます。かわいげがないなぁ……。どうやら彼はブラックバーンの傲慢さが気に入らないようです。似たもの同士は嫌い合うって言うしね。

スクライブ・バルデスが調査済み

ナイト・シンがダラダラ語り出しそうな流れになったので、パラディン・ラフマーニが「もういいわ」とぶった切ってくれました。彼女が気にしていた行方不明者については、76のワイとハーパーズ・フェリーのトンネルを調べているあいだに、スクライブ・バルデスが詳しい調査をしていてくれたようです。さすが、バルデスさんは優秀ですね。

Vault 96

バルデスさんはアンキャニー洞窟で見つかった Pip-Boy を解析していたらしく、この Pip-Boy の持ち主が Vault 96から来ていることを突き止めました。しかし、ここの Vault がなにを目的に造られているのかは Vault-Tec の資料でも読まない限りわかりません。そんなわけで、なぜ Vault の住人の死体があんなところに転がっていたのかは、いまだにハッキリわからずじまいです。

配信では、今回ハーパーズ・フェリーのトンネルで見たストラングラーのツタを、どっかの Vault でも見たような気がすると話していたんですが、うっすら記憶にあるジャングルみたいな入り口の Vault は94でしたね。

ナイト・シンの主張

Vault 96がどういうふうに今回の失踪事件に関連しているのかは、バルデスさんでもまだ不明のようだとわかると、ナイト・シンがまた口を開いて、行方不明者の捜索より、決定的な手がかりをつかんでいる「スーパーミュータントの脅威を優先すべきだ」と主張しはじめます。つまり、Vault 96に突撃したくて仕方ないようです。行方不明者はその過程でおまけのように見つかればラッキーというような考えみたいですね。自分を曲げない男だなぁ。

Vault 94を調べるべき

ナイト・シンの相手に疲れたのか、パラディン・ラフマーニは彼の主張が一通り終わると、直接彼と話そうとせず、76のワイに「驚くことじゃないでしょうけど、ナイト・シンと私はこの件に関して意見が割れているわ」とあらためて説明してくれます。やっぱり成長しても和解できなかったようです。

パラディンのほうは、このふたつの事件がつながっていると考えているようです。と言うのも、Vault 96に誘拐された人々がかくまわれているという可能性を疑っているようです。そのため、スーパーミュータントの討伐よりVault 96の捜索を優先すべきと、結果的にナイト・シンと似た結論にたどり着いたらしいです。まあ、目的が違うので、なかに突入した途端にお互い明後日の方向を向いて自由行動しはじめそうですけどね。

スクライブ・バルデスと一緒に潜入

ナイト・シンが「決まりだな。Vault を次の目標とする」と宣言して、76のワイにスクライブ・バルデスを連れて Vault に潜入せよと指令を出してきます。いや、だからなんでアンタなの? しかも自分で行くんちゃうんかい。

スクライブ・バルデスを連れていくのは、調査目的の任務だからということもありますが、ナイト・シンがパラディンとは違って本部のエルダー連中を支持しているタイプなので、彼らが望んでいるとおり、戦前のテクノロジーを回収するためのようです。「Vault には、B. O. S. が保管すべきテクノロジーが眠っている可能性がある」とのことです。パラディンは、そんなことより地元民の安全を優先してやるべきじゃないのかって、ずっとエルダーに対して主張してたんですよね。

まず入り口から

次回タッグを組むスクライブ・バルデスに計画はあるのかと尋ねると、まずは入り口を探すところから始めるらしいです。Vault は入るのが大変だからね。Vault の入り口にはよく緊急用のトランスポンダーが設けられているらしく、入り口の扉からトランスポンダーを操作してうまいことロックを解除する方法を見つけてくれるらしいです。

薄く見えるが。

ちょっと運頼みの賭けになりそうな計画なので、この計画を聞いていろんなリアクションを示すことができます。会話の選択肢のなかに「どうだろう。薄く見えるが」というものがあって、配信中も意味不明だと言っていたんですが、原語も似たような“I don’t know about this. It seems thin”だったらしいです。おそらく Vault の扉によく設けられているらしいトランスポンダーの存在をよく知らない76のワイが、バルデスさんの計画について「薄っぺらくて中身がなさそうだ」みたいな感じのネガティブな意見を述べたかったのかな?

なにが薄いんだろうと考えていた配信中は、「薄く見えるが」の上にバルデスさんのたわわな胸があったので、こっちはちゃんと厚みがあるよと話していました。B. O. S. はちゃんと食事を摂っているからか、みんなスタイルがいいですね。

けっきょくバルデスさんに嫌味を言う気にはなれず、「よさそうだ」と納得して、相変わらず陰険な雰囲気のミーティングはお開きとなりました。

誘惑できるパラディン・ラフマーニ

おのおの持ち場に戻った関係者にあらためて話を聞いていきます。パラディン・ラフマーニに話しかけると、誘惑のオプションが新たに表示されるようになりました。試しに口説いてみたら、のってくる感じではなかったものの、ガッツリ拒絶するものではなかったので、将来的にパラディンの男になる可能性も見えてきました。すごいな、アパレイチア支部。風紀の乱れも甚だしいぞ。

Vault 96

次回バルデスさんと行くことになる Vault 96は、マップで見るとこんな南側にありました。ファウンデーションよりさらに南ですね。キャシーさんをここで助け出せたら、そのままファウンデーションに直行できそうです。そのために無事でいてくれたらいいんですけどね。

次回のクエスト“A Satisfied Conscience”

次回のクエストは“A Satisfied Conscience(満たされた良心)”というらしいです。なんかいい方向に解決しそうな感じもするけど、この良心ってパラディンとナイトの対立関係から見ると、相手をおとしめるために正論を振り回す攻撃とも解釈できそうでちょっと怖いんですよね。しっかりしてくれ、B. O. S. アパレイチア支部!

ロボットに愛されし男

アリエスことエリーズさんにも話を聞きに行きました。「失礼を承知で聞くが、何があった?」と尋ねると、最初は話してくれなかった情報をちょっと打ち明けてくれるようになりました。「声のことか? マスクのことか? 問題はそれが何かということより、誰がやったかだ。お前はもう顔見知りだと思うぞ」というので、あの羊に偽装したアサルトロンで間違いないようです。

また、「これは、ロボットと愛の狭間に立った俺への特別報酬だ……愛とは、誰かがそれを探すようにプログラムしたものかもしれない」と交尾の儀式を匂わせたことを口にします。ここの「愛とは……プログラムしたものかもしれない」というセリフからいうと、マザーユニット00001は憎さからビッシュ社の従業員を殺そうとしているんじゃなくて、繁殖相手として愛そうとしているんですかね? マザーユニット00001については、けっきょくよくわかりませんでした。将来的にまた描かれることがあるかな?

ビッシュ社の従業員を殺すプログラムをした覚えはない

アリエスことエリーズさんは、「人間の顔を引きちぎるようなプログラムの記憶はないぞ。ついでに言えば、ビッシュの従業員を追い詰めるなんてことも……」と語っています。おそらくこれは信用していいと思うんですよね。交尾の儀式やビッシュ社の従業員をストーキングしてあの世送りにする挙動は、バックドアによってマザーユニット00001が仕組んだものなんでしょう。

ブルーリッジ・パークウェイ

オフィスのなかに入って、メイフィールドさんとも話しておきます。この人はけっきょく犯罪には絡んでなくて、ただ商売を利用されただけの被害者でしたね。この人がそこまで仕事熱心じゃなくて、かつ B. O. S. が今回の失踪事件に首を突っ込んでなかったら、ブラックバーンのキャラバン隊まるごと誘拐事件は、ラッドストームに巻き込まれて全員行方不明になってしまった不幸な事故として扱われていたかもしれません。運がなかったね。

メイフィールドさんはお父さんが病弱だったので、おじいさんからこの配送会社を受け継いだらしいです。昔はブルーリッジ・パークウェイを中心にトラックで荷物を運んでいたそうです。これはヴィニー・コスタさんも言っていましたね。あんな観光地みたいなところをトラックで走るのと比べれば、今のアパラチアの生活は大変そうですね。メイフィールドさん、努力家ですね。ちゃんと雇った人間が食っていけるようにしている好印象もありますしね。

B. O. S. は嫌い

メイフィールドさんは戦後、家業を受け継いで25年かけて今のサービスに育て上げてきたと語ります。B. O. S. はそこに偉そうに口出ししてきて、ついでに恩の押し売りで利益をかすめ取ろうとしてくると言います。たしかに。なんも否定できん。

人も組織も、内部に問題を抱えていると、関心を逸らして不安を和らげるために他者の問題に口を突っ込もうとするんですよね。そうすると自分の問題から現実逃避できる上に、他者をコントロールして支配できる優越感のようなものも手に入れられます。そうしてると不思議と順風満帆な気もしてきますしね。

ちょっと前までアメリカ合衆国が圧倒的な国力をふるって世界の警察然として諸外国の問題に干渉しまくっていたのも似たようなカラクリだと思うんですよね。発展途上国にお金を貸し付けて、世界をリードする先進国っぽく振る舞ってたけど、実際は高金利で搾取してるだけってものすごい批判浴びたりしてその手口も通用しなくなってきているし、最近はアフガニスタンからも撤退を余儀なくされているし、どんどんほころびが出てきた感じがします。ブルーリッジ・キャラバンは赤い星を掲げてるから、中国寄りの共産主義的な思想があるかもしれないって書いてたけど、やっぱどことなく今の行き詰まったアメリカ合衆国に対する皮肉みたいなものが込められているように感じられます。

そう言えば、シープスカッチ偽装のような白い塗装のアサルトロンは、エンクレイヴが拠点にしているホワイトスプリングでよく見られる個体ですよね。あそこは我々が政府だと言うような組織なので、そういうのもなんかアメリカと中国、民主主義と共産主義みたいな対立に絡められているのかなという気がします。まあ、いつもの気のせいでしょうけど。

ここみたいに自立できている組織なら、B. O. S. みたいな警察気取りの組織との協力関係はそれほど魅力的に映らなそうですね。トップがしっかりしているうちは、これでいいんじゃないでしょうか。

さて、ブルーリッジ・キャラバンの疑いが晴れたところで、今回はここまでにします。次回はスクライブ・バルデスと一緒に Vault 96に乗り込みます!

Twitch 潜入! Vault 96💨に続く
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