前々回で C. A. M. P. の寄生虫ベケットのクエストを完了させ、弟と一緒にめでたく卒業してもらったあとで、前回は監督官と一緒に、お宝が眠っているという Vault 79の情報を突き止めるクエストを進めていました。今回は C. A. M. P. の味方クエストに戻って、ダゲール司令官のお話を進めていきたいと思います。この記事は彼女のクエストのみでまとめていますが、実際は Vault 79に至るクエストと並行して進めています。

というのも、ダーゲル司令官のクエストは、ほかのクエストの片手間に進めてしまうと、私の体感では物語がすごくわかりにくかったんですよね。終わってからその理由を考えて、もう一度 YouTube あたりに転がっている本国プレイヤーの動画をチェックしながら、クエストの内容を原語で振り返ってみたんですが、いつぞやのザ・ウェイワードのソルと同じく、翻訳のクオリティによるところが大きかったんじゃないかなという考えに至りました。本当に、言語設定をいじれるようにアップデートしてほしいんですよね。

Fallout シリーズ独特の会話がちょっと噛み合わない感じも、もちろん根底にあるんですけど、まとまっていない感がすごい翻訳が加わって、後半に行けば行くほど「どぉいうこと?」と首をかしげることが多かった印象です。例えば、途中で Dr. エマソン・ヘイルという名前のキャラクターが登場するんですが、どうもクエストも大詰めの会話では一部「ヘイル」じゃなくて「ハル」と唐突に訳出されていたりもするんですよね。安定の固有名詞の表記揺れです。その前にダゲール司令官のミッションに関わっていた人物も複数人、名前だけちょっと出てくるし、さらに Vault 79のクエストで別の「ハル」という人物も出てくるしで、もうだれがだれだか状態になってしまい、物語の理解度が極端に落ちて冷めてしまったというのが正直なところでした。

まあ、文句ばかり言ってもなにも始まらないので、ひとまず自宅の C. A. M. P. にコンソールを設置してダゲール司令官をお迎えします。実際、細かい部分で文句は言うものの、最初に書いたとおり、全体を見れば WASTELANDERS のアップデートには大満足なんですよ、私。逆に、だからこそ、翻訳の粗が目立って残念なところがあるんです。

お手製のコンソールは世紀末スクラップを寄せ集めて76のワイが用意したものですが、司令官は気に入った様子で褒めてくれました。政府機関の宇宙飛行士だったとのことで、もっとお高くとまった人物かと思ってたんですが、少なくとも自分のエリートさを鼻にかけるタイプではなかったようです。宇宙飛行士になれるぐらいのエリートで性格もいいとか、天使かな?

ひとまず褒めてくれた司令官でしたが、コンソールのスキャナーだけはちょっと旧型らしく、今の状態では限定的な範囲しかスキャンできないので、調べ物が進まないと言われてしまいます。褒めてから問題点を提議するの、ちゃんとしたヒューマンスキルがある人物っぽくて好感が持てます。実際は、C. A. M. P. に用意したコンソールは彼女からすれば、眠っていた数十年の年月も加味すると、かなり時代遅れなものだったようです。スキャナーのことを言い出すと、構成が古いらしいパワーチャンバーをはじめ、いろいろな問題点が口から漏れ出てしまいましたが、ひとしきり言い終わると我に返ったのか、76のワイがすでにいろいろよくしてくれているのはわかっていると、妙にあらたまった声色でフォローしてくれました。まあ、実際にいきなり世紀末に放り込まれたら、だれだってこんな感覚になるだろうから仕方あるまい。

司令官曰く、彼女が宇宙に旅立った前年に、スキャナーをアップグレードするためのモジュールが軍事施設に配備されていたそうなので、荒れた境域の「ATLAS 観測所」までそのモジュールを取りに行ってきます。この観測所、前にプレイしていたときも、なにかありそうでなにもないロケーションの筆頭でした。もしや今回のアップデートでなにかが追加されているのではと期待していましたが、相変わらずお使いの目的地になっていただけで、あらためて探索し直しても新しい要素が追加されている気配はありませんでした。残念。

それにしても、この観測所は強力なロボットの敵がたくさん湧くロケーションで、最初からなかなかタフなミッションになりました。入り口前ではセントリーボットが警戒しているし、なかに入ればアサルトロンのほか、高レベルの Mr. ガッツィーやロボブレインなどが多数警備にあたっています。いきなりこんなところにお使いに行かせるあたり、やっぱりベケットより高レベル向けなのかなという気がします。ベケットも最後はワトガに行き着いたけど、ダゲール司令官はもっとマップ外の特殊な高レベルのロケーションにでも行かされるのかな? 宇宙とか行けたらおもしろいですよね。

76のワイが自爆しまくる警備ロボットをタコ殴りにして、最新鋭のスキャナーにアップグレードできるモジュールをパチって来るあいだに、ダゲール司令官はフライトレコーダーのデータをもとに旧式のスキャナーで奮闘して、墜落した宇宙船から落ちた緊急物資箱のようなものを見つけたようです。宇宙食を詰めただけの箱が一番あり得る線みたいですが、運がよければ衛星用の緊急連絡コードが入っている可能性もあります。あるいは、そこまで運がよくなくても、ダゲール司令官が宇宙に持っていった戦前のアメコミ作品『アンストッパブル』が入った私物入れの可能性もあります。彼女のために持ってきてあげましょう。

業界を代表するセレブになるほどビジネスで成功した人が、じつはマンガとかゲームとかが大好きなオタクな一面を披露して共感を呼ぶ話はめずらしくないんですけど、宇宙飛行士みたいな遊んでいるヒマもなさそうなエリート職の彼女がオタクな一面を披露するのは意外でした。この人、私が思っていたよりもずいぶんと庶民なのかもしれません。

緊急物資箱が落ちたという「クランシー邸宅」は、森林地帯と毒の峡谷エリアの狭間にあります。ここは、今回の WASTELANDERS のアップデートで、カルト教団のモスマン教信者の拠点になっていました。教団のほかの拠点と同じく、木がワシャワシャと生えていて、おどろおどろしい雰囲気に様変わりしています。モスマンと木って、あんまり接点が見えないんですけど、こうなってくると、ラッキー・ホール鉱山で生きているっぽい人型の木が「彼」と呼ばれて崇められていたところともつながるのかな?

迫り来る狂信者どもをタコ殴りにして、ベランダに置かれていた緊急物資箱を開けると、そこには大当たりの緊急プロトコルがありました。戦後のインフラがお釈迦になったこの世界とはいえ、緊急事態に備えた情報が書かれたこのプロトコルをひも解けば、もう少しダゲール司令官の不安を和らげる具体的な解決策が見つかるかもしれません。

しかし、緊急プロトコルに目を通した司令官は、「緊急連絡先すら載っていない」と話します。実際に使われることなんて想定もしていない形式上の代物だったようですね。まぁ、現実世界でも、もしもの備えなんてそんなもんですよね。

仕方がないので司令官は、先にアップグレードしておいたコンソールのスキャナーで役立つ情報を探す作戦に切り替えます。すると古い U. S. S. A. のビーコンから信号を拾えたようです。そのビーコンはダゲール司令官が宇宙に飛び立ってから稼働し始めたものなので、宇宙船の乗組員が設置したものではないだろうとのことでしたが、もうひとつおもしろいことに、本来であればそのビーコンはすでに電源切れで役目を終えているはずのものでした。つまり、今でもビーコンを充電している人物がいるということになります。浦島太郎状態で立ち往生しているダゲール司令官のために、ビーコンを C. A. M. P. に持ち帰って、なにかしら事情に詳しそうなそのビーコンの管理者を誘き寄せるとしましょう。

ビーコンの問題とは別に、ダゲール司令官は墜落してからずっとひどい頭痛に悩まされているようです。スティムパックを分け与えてみても、一時的にマシになるだけで、根本的な解決にはならないと言います。

また、彼女が宇宙で取り組んでいた「深層睡眠」の任務についても少し話を聞けるようになります。司令官が探そうとしているクルーは、全員科学者とエンジニアで、深層睡眠ポッドを使って生体データを記録していたと言います。どうやら彼女は宇宙の調査や、構造物の構築または保修などといった実務的な任務ではなく、宇宙空間での治験っぽい研究目的で宇宙に行っていたみたいです。ダゲール司令官が妙に庶民っぽいのはこういうところもあるのかな? 政府機関で“Commander”の肩書きを持つってことは、それなりに部下がいる偉い人のはずなんですよね。スペースシャトルだと船長の肩書きに相当しますし、宇宙飛行士になる前は軍のブートキャンプで銃器の扱いを学んだという話もするので、軍人とか、そうでなくても国家公務員のエリートコースを歩んでた人だと思うんですけど、気晴らしにコンソールでゲームしたいとか言い出して、話しかたとか話す内容が妙に普通の人なんですよね。

今も定期的に充電されているビーコンを、沼地地帯の「バレー・ガレリア」から持ち帰ってくると、C. A. M. P. に近づいては立ち去っていく不審な信号を検知したと司令官が話し出します。人かもしれないし、ロボットかもしれません。ちょっと様子を見に行って、できそうならとめてきたらどうかと提案されたので、沼地地帯の「ダイアー・ケミカル」まで危険覚悟で様子を見てきます。ええ、76のワイが! 司令官のために喜んで!

信号を追ってたどり着いた先には、以前に墜落した宇宙船のフライトレコーダーを解析するために暗号キーを調達したときと同じ、PANDRA という名前のアサルトロンがいました。しかし、ここの化学工場跡地は基本的にロボットが湧くので、一通り倒してからクエスト内容が進展していることに気付き、あとから名前を確認する流れになっていました。

「危険は排除したぞ~! 安心してたもれ~!」と、C. A. M. P. に急いで戻って司令官に報告しようとしたら、新しい NPC が姿を現しました。ヘイルだか、ハルだかわかりませんが、このエマソンさんは司令官の大学時代からの知り合いで、司令官と同じく U. S. S. A. の職員だったようです。前に拾ってきた U. S. S. A. のビーコンを充電していたのは彼でした。今は古い軍事施設に身を潜めて活動しているらしいです。

ヘイル博士だかハル博士だかわかりませんが、原語どおりの発音で言うとヘイル博士は、ベケットのクエストでいうセージのようなポジションの人みたいです。クエストの進展に合わせて C. A. M. P. に来てくれるんですが、セージと同じように迷子になることが多く、ダイナミックに動き回るので、視点からはみ出していくわ、会話を途中で止めるわで、ちょっと迷惑野郎でした。

自分でプレイしていたときは気付かず、あとで海外プレイヤーの動画を観て理解できたんですが、司令官が昔、当時恋人だったエマソンという人とアパラチアにキャンプに来たことがあるみたいなことを話していたので、学生時代に付き合っていた親密な仲みたいですね。

博士は深層睡眠ミッションの情報をつかむために、今でも仲間を探そうとビーコンを設置していたと言います。そうやって捕まえたのが、数十年前と変わらぬ姿の元恋人、ダゲール司令官でした。想像するに、深層睡眠ポッドって、ちょっと眠るだけじゃなくて、前作の Fallout 4 みたいな本格的なコールドスリープ機能でも搭載されていたのかな? 数十年眠ることになったのは、司令官の反応からすると明らかに想定外でしょうし、求められている以上の機能が搭載されているのは、ちょっとあやしいところではあります。

ヘイル博士のほうも、いくら自分の所属組織が取り組んでいたからといって、この文明が滅んだアパラチアで今でも過去の研究データを集めようとしているのは少しあやしいですよね。博士は、燃料切れでも起こした結果、司令官の船の自動操縦機能が古いデータでも参照して、最寄りの U. S. S. A. の施設がある場所に軌道を合わせたんだろうというふうに推測しているんですが、ダゲール司令官の宇宙船がアパラチアに墜落したのも、たんなる偶然ではないかもしれません。

博士に司令官以外のクルー探しに協力してくれと言うと、司令官と同じ脱出用カプセルにいなかったのなら、希望はないというふうな冷めたリアクションをされてしまいます。生き残っている可能性はあると司令官が指摘すると、墜落した宇宙船の残骸の話を聞いたことはあるが、スカベンジャーにすでに分解されたと聞いたと、さらに否定的な話をし出します。とにかくツラいことを考えようとせず、前へ進もうとしろと、なんか言葉自体は前向きながら、どことなく裏がありそうな、かつ性格が悪そうな返しばかりが目立ちます。

先ほど倒してきた PANDRA というアサルトロンについて尋ねると、じつはヘイル博士も後をつけられたことがあるそうです。本来であれば今ごろみんなスタンバイ・モードに入っているはずの U. S. S. A. のロボットですが、彼が言うにはアルゴリズムがおかしくなって、なんらかの誤作動を起こしているようです。今は地上にいた研究者より、実地の宇宙で研究していたダゲール司令官がいるため、ターゲットの優先順位が変わった様子。幸いなことに、ロボット連中はそう複雑ではないので、スキャナーをうまく設定すれば簡単に居場所が把握できると言います。ダゲール司令官には76のワイというデストロイヤーな下僕がいるので大丈夫です。

ヘイル博士は一通りしゃべり終わると去っていきました。ひとまず情報交換は完了といったところでしょうか。

いっぽうで、ダゲール司令官はフライトレコーダーのデータを解析して、墜落した宇宙船の残り部分を見つけたようです。離れた場所に残骸が飛び散っているということは、大気圏を抜けるときにでも空中分解していたのかな? もうひとつの墜落現場からは、クルーの宇宙服に取り付けられていたビーコンの信号を拾えたと言います。信号はわずかに動いているので、生存者かもしれないし、あるいはヘイル博士が言うようにスカベンジャーの仕業かもしれません。信号は全員分ではありませんが、残りのクルー三人がそこにそろって不時着していることを願います。

76のワイがクルーを探しに行くあいだ、ダゲール司令官は先日行商人から購入した『アンストッパブル』でも読んで、お家でぬくぬくリラックスしておくと話し出します。おっ、コイツも寄生虫かな? ミストレス・オブ・ミステリーがお気に入りらしい司令官は、この前にもスーパーミュータントの行商人グラムと話したと言っていましたし、社交的なタイプのようです。

というわけで、積灰の山エリアの「ウェルチ」までやってきました。この町を占拠するモールマイナーをタコ殴りにしてみたんですが、この残骸が小さすぎて何度も目の前をスルーしてしまいました。

残骸にはクルーのドッグタグのほか、宇宙船のパーツだったものと思われるジャンク品が含まれています。残念ながら周囲に人の姿は見当たらず、遺体もありませんでした。

悲しいお知らせですが、これでダゲール司令官も心に区切りをつけることができたようです。ヘイル博士は過去に踏み込んでほしくない魂胆でもあるかのような言いかたでしたけど、前を向けという助言は正しくて、これだけぐっちゃぐちゃになった世紀末で生きていくなら、とりあえず前へ進むことには大きな意味があるはずです。

彼女が失った仲間は、三人。深層睡眠ポッド専門のエンジニア、バーナード博士と、過去にも宇宙での任務に就いたことがある専門家のノワク博士、そしてロボット工学の専門家で宇宙船を担当したエンジニアのリー博士です。みんな打ち上げ前日に一緒にお祝いするぐらい仲がよかったみたいです。こういう状況だと、世紀末ワールドにいきなり放り出される困惑とともに、生き残ってしまった罪悪感みたいなものにも悩まされそうですね。やっぱり深く考えないほうがよさそうです。

前を向いたダゲール司令官は、周辺をウロウロしている不審な U. S. S. A. のロボットを1体捕まえて、ちゃんと調べてみたいと言い始めました。そのために76のワイが司令官ご所望のアサルトロンちゃんをひっ捕まえてきます。場所は積灰の山エリアにある「ニコルソンの最果て」です。このロケーションはスーパーミュータントとフローターに占拠されていたので、今回は異質なロボットにすぐ気付けました。ただ、またアサルトロンだと思って行ったら、今回は Mr. ガッツィーだったので拍子抜けしました。ダゲール司令官のクエストは最初のほうが難易度が高いイメージです。

どうやら U. S. S. A. のロボットはみんな、いったん C. A. M. P. の近くまで来て、その後すぐきびすを返し、違うロケーションに留まるというパターンがあったみたいですが、司令官ご所望の Mr. ガッツィーを倒すと、オーバーライドされたプログラムが手に入りました。U. S. S. A. のロボットの不審な行動パターンは、人為的に起こされていたと考えるのが自然です。問題はだれがプログラムを書き換えたかです。

Mr. ガッツィーのオーバーライドされたプログラムを司令官に見せると、ヘイル博士がまた C. A. M. P. に姿を現します。現しますが、セージさんと同じように土台の高低差とオブジェクトの隙間に捕らえられて、現しているけど現していないような、なんとも言いがたい状態に陥っています。会話も途切れて、イベントが進まなくなってしまったので、もう一度リログするハメになりました。またかよ!

さて、ほかのサーバーに入り直すことで、無事に高低差を乗り越えてうちのなかまで入ってこれたヘイル博士は、ダゲール司令官に「覚醒キット」なるものを渡していきました。これで彼女の頭痛が和らぐそうですが、出所がナゾです。原語ではどうも“Emergence Kit”と呼ばれていたようです。“Emergence”って、機械的に日本語の単語に置き換えるのが難しいんですけど、隠された状態から目に見える状態になることとか、存在感とか特色が顕著になることみたいな意味合いがあって、ひいてはサナギの羽化とかもこの単語で表されます。日本語で「覚醒」の対訳があたっているということは、睡眠状態で頭痛が酷くなると解釈できます。やっぱり墜落事故じゃなくて、深層睡眠ポッドの実験が尾を引いての頭痛なんでしょうね。

ヘイル博士はほかにも、クルー探しがどうなったのか聞いてきます。ダメだったことを伝えると、またもや過去のことではなく、これから変えられる未来のことに集中すべきだと前向きな言葉を口にします。でもなんか過去を詮索してほしくないから言ってそうなんですよね。司令官もいろいろ調べることに後ろ向きな彼の姿勢にちょっと苛立ちを覚えているようです。

このほか、オーバーライドされた Mr. ガッツィーのプログラムを博士に見せると、性悪プログラマーのイタズラだろうと安直に話します。ダゲール司令官はほかの似た信号を発するロボットも調べるつもりだと言いますが、ヘイル博士は時間の無駄だと吐き捨てます。逆に徹底的にやりたくなりますよね。

原語で博士の言うことを確認してたら、このうさん臭いしゃべりかた、どっかで聞き覚えがあるなと感じるようになって、よくよく考えたら FINAL FANTASY XV のアーデンと抑揚の付けかたとか、間の取りかたが似ていたんでした。なんかアメリカ人の典型的なうさん臭いしゃべりかたがこういう演技のしゃべりかたなのかな?

ヘイル博士が去ったあとも、スッキリしない司令官は、徹底的に調べることにしたようです。76のワイがブチ壊した Mr. ガッツィーは、接触する直前にどこかに信号を送っていました。その信号のシグネチャには、深層睡眠ミッションに関わるホロテープの情報であることを示すタグが付けられていて、そのホロテープは厳重に管理された機密扱いの代物のようです。どうりで実験に参加したダゲール司令官も知らないわけです。よくわかりませんが、深層睡眠ミッションに関連して、極秘ホロテープが存在するらしいことがわかったので、視界がかすむほどの頭痛で動けない司令官に代わって76のワイが、信号が送られた先らしい「ワトガ緊急サービス」まで探しに行ってきます。いよいよ司令官のクエストもワトガにきたな~。

ここらへんまで彼女のクエストを進めると、前のベケットと同じように口説くことができるようになりました。ここまで恩を売ったことで、司令官を馴れ馴れしくファーストネームの「ソフィア」呼びできるようになります。まあ、人間二人がこんな状況になったら一緒に寝るようになるのも不思議じゃないんですが、今回の76のワイは女装家という設定なので、性的関係に発展するかどうかにはナゾな部分がありますね。まったくあり得なくはありませんけど、今回追加された味方は、今のところロマンスに突っ走りたくなる感じではないかなというのが正直なところです。それよりクレーターのモリーちゃんかビブ兄さんを我が家に呼んで酒をつがせたいです。ついでくれー!

ワトガまで来たか~といいつつ、目的のロケーションはそれほど広くないので苦労せずに「深層睡眠ルーティン」という名前のホロテープを回収できました。中身はというと、クジラの鳴き声が聞こえる音楽データでした。リラクゼーションとか、瞑想とか、ああいう癒やし系の目的で流される環境音の一種っぽいですね。思わずソフィアさんも手違いで別のホロテープと間違われたんじゃないかと疑っていますが、それでもよくよく聴いてみると、クジラの声以外の音も入っていそうです。実際に、彼女は深層睡眠ポッドで寝ていたときに、このクジラの歌を聞かされていたようです。今になってあやしみながら聴くと、心が落ち着くクジラの声の合間に、ときおり A. T. H. E. N. A. なる人工音声のビープ音が響いています。

ここでソフィアさんの生い立ちを詳しく聞けます。幼少のころに両親に連れられてシカゴで暮らし始め、大学を卒業してからワシントン D. C. に移り住み、そこで宇宙飛行士のプログラムになんどか応募して受かったそうです。恋人関係はあんまり真剣に付き合った経験がなく、対照的にペットのカメは長年にわたって真剣に飼っていたというので、ヘイル博士との関係もそれほど真剣ではなかったようです。逆に言うと、だから別れたあとも同じ職場でやっていけたのかな。

またもや行き詰まってしまった感がでてきた今回の調査ですが、大きなとっかかりになりそうもないホロテープはひとまず置いておいて、深層睡眠ポッドの情報を掘り下げてみようとソフィアさんは提案します。彼女の調査によれば、深層睡眠ポッドの特許に関する文書がワトガの「AMS 本社」に保管されているそうです。来たな~! このひとつ前のお使いが、ワトガと言えどそれほど広くないロケーションだったので調子こいたことを言っていたんですが、「AMS 本社」と言えば、アサルトロンを筆頭に強いロボットが山ほど湧く場所で、タレットもかなりの数が設置されている本作指折りの高難易度ロケーションです。ガチの戦闘準備が必要になります。このクエストもいよいよ大変になってきました。

タレットをチマチマ銃で破壊しつつ、最上階のアサルトロンにビクビクしながら探索し直したんですが、戦の女神は本社に舞い降りていなかったようです。私の記憶が確かなら、脱出するエレベーターのそばあたりに1体、高レベルのアサルトロンが湧いたはずなんですけど、今回はたまたまラッキーだったのか、それともこの1年で敵の配置が微妙に変わっているのか、姿が見当たりませんでした。五体満足で手に入れた深層睡眠ポッドの情報をダゲール司令官に見せると、なかの図面や仕様に目を通したらしく、生体組織を長い年月保存する目的のほか、循環エネルギーの転送がどうとか、知覚データの転送がどうとかいった用途があったことがわかりました。そして、なによりも重要なことに、ヘイル博士がこのミッションを管理していた事実が判明します。これにより博士のあやしさが天井を突き抜ける勢いでアップします。

今まで気を許してきた旧知の仲だったのに、ここにきて彼が黒幕だった可能性が浮上してきて、ソフィアさんは驚きを通り越して怒りを覚えているようです。なんとしてもミッションの全容を暴きたくなったソフィアさんは、近くに U. S. S. A. の古い医療記録が保管されているのを見つけたので、自分のぶんを回収して確認させてほしいとお願いしてきます。ソフィアさんは宇宙に行く2年前から2か月おきに5回か6回は地上でも深層睡眠ポッドに入って治験を進めていたそうです。研究データの一環として、そのときの彼女の健康状態も都度記録されていたんでしょう。本人は深層睡眠ポッドで、知覚データをどこかに転送されていたことが気になっているようなので、医療記録を見返せば転送先が推測できるかもしれないと考えていたのかもしれません。

とりあえず、言われたとおりにソフィアさんの医療記録を取りに行くんですが、その医療記録があるのが沼地地帯の「ブラクソンの良質な医療用品」で、あんまり政府の大事な研究データを残しておくような場所じゃないんですよね。なんでここにあるのかナゾです。民間にデータがダダ漏れだったんじゃないかな……?

医療記録の調達自体は AMS 本社に比べれば屁でもないロケーションなので、すぐにキャビネットから医療ファイルをくすねて帰ってこれました。ソフィアさんに渡すと、またヘイル博士がやってきて、深層睡眠ミッションはアークトス・ファーマと提携した生体医学の研究プロジェクトだったと説明してくれます。アークトス・ファーマと言えば、先日アパラチアの元祖レイダーであるカットスローツのリーダー、デビッド・ソープが重役だったと判明した企業です。ただでさえ Fallout の戦前の企業はろくでもないことをやりまくっているから、このミッションもろくでもないことに違いありません。

アークトス・ファーマが関わっていたことだけしか知らないと言ったヘイル博士ですが、詰め寄るとあっさり、同社が U. S. S. A. と提携して「血清 K」なるものを開発しようとしていたことに加え、この薬品が深層睡眠ミッションの助けになっていた情報を漏らします。ちなみにこの薬品、原語では“Serum K”でした。原語で“Serum”なのは、「有袋類」や「スピード狂」などの変異を起こすための「血清」です。この血清をソフィアさんに投与することで、彼女になにかしらの変異を起こさせようとしていた可能性があります。

ソフィアさんはコールドスリープで数年眠る実験内容には同意していたようですが、よくわからない薬品を投与されて、知覚データをどこかに送信されることはまったくもって知らされていなかったようです。そのため、頭痛という実害が出ていることもあって、知らないあいだに自分の体、とくに脳になにかされていたという気色悪さが許容範囲を超えてしまったみたいで、ヘイル博士が歯切れ悪く、アークトス・ファーマと U. S. S. A. が取引していた薬品、おそらく脳機能に変異を起こす血清の話を吐いたあとは、「今日のところはそれでいい」と追い返してしまいました。そして、新たな情報を求めて、U. S. S. A. とアークトス・ファーマのあいだで交わされた深層睡眠プロジェクトの契約書を確認したいと76のワイに話します。

今回の二人の演技、原語と日本語でちょっと差があるように感じました。原語のソフィアさんはすでにこの時点で博士に対する嫌悪感というか、拒絶がにじみ出ているんですが、日本語は「次はもっと役立つ情報を思い出してきて」というくだりにまだ優しさが残っています。原語はもう、「帰ってきてほしい気持ちはサラサラないけど、どうせ来たいんならせめて役に立つ情報ぐらいは持ってきてよね」ぐらいの嫌味で言っている印象がちょっとあるんですよね。博士も、原語のほうはだんだん分が悪くなって弱り果てた変人感があるんですが、日本語だとまだ厚かましい余裕がある印象を受けます。いちおうソフィアさんは、彼は彼なりに、なにかに罪悪感を覚えているように感じたとあとで話します。

博士を追い払ってから、ソフィアさんが彼について少し話してくれます。正直に言うと、ずっと変人だったそうです。宇宙に行く前も様子がおかしかったそうですが、今から考えると腹黒いことをしていたからかもしれません。大学のころはソフィアさんも恋愛対象として見ていたわけで、それほど変でもなかったはずですが、彼女が言うには「大学は人を変えるから」だそうで、別れてから人間がゆがみ始めた感じなのかな?

なにはともあれ、深層睡眠に関する契約書をいろいろ掘り返していけば、頭痛を治す解毒薬もどこかで作られていることが判明するかもしれません。なにより、ソフィアさんはこの知覚データの転送や薬物の投与には同意していないので、契約書を見返せば、なんでも「訴えてやる!」の訴訟大国アメリカ人の本能が少し満たされるかもしれません。そのため、76のワイが森林地帯の「チャールストン議事堂」まで契約書を探しに行ってきます。

76のワイが議事堂で快眠中のフェラル・グールをタコ殴りにして、アークトス・ファーマの「プロジェクト Z」と題された契約書を持ち帰ってくると、契約内容から、ヘイル博士がただの管理者ではなく、率先してミッションに関わっていた中心人物であることがわかりました。完ぺきに黒幕です。

契約書にはプロジェクトの内容が「ゼロ G 効果をもたらすように改良された、フォーミュラ K 由来の血清の作成」であると記されています。「ゼロ G」は字面から無重力状態と関係あるのかなみたいな、適当な推測しかできないのでわからないんですが、「フォーミュラ K」はヘイル博士が言っていた「血清 K」とつながりがありそうです。つまり彼らは深層睡眠ミッションという架空のプロジェクトを隠れ蓑に、実際は「フォーミュラ K」という薬品から、実用性のある完成品の「血清 K」を今回のプロジェクトで作り出したかったわけですよね。

ちなみにこのプロジェクトの内容、原語では“Develop serum derivation from Formula K, modified for Zero G efficiency in human subjects”なので、「ゼロ G 効果をもたらす(modified for Zero G efficiency)」と訳された分詞構文の部分は誤訳かもしれません。私は付帯状況みたいな解釈で、「無重力状態の人体でもうまく機能するように改良しながら(血清を開発しろ)」みたいに読み取ったんですよね。よくわからないけど無重力状態での最適化が、このフォーミュラ K から新たに派生した血清の開発プロジェクトに必要だったんだろうといった感じの推測です。

アークトス・ファーマで「フォーミュラ」と名の付く薬品は、すでに複数登場しています。WILD APPALACHIA のアップデートで同社の地下に追加された Project Paradise では、一足先に「フォーミュラ P」というキーアイテムが追加されています。アイテムの種類としては薬物系の消費アイテムなんですけど、その効果は Charisma が +5 に Luck が +3 と、社会性の向上が大きなメリットになっています。また、副作用としては、非投与者に対する過度な攻撃性が挙げられています。つまりこの薬品を投与すると、ほかの個体が同薬品の成分を持っているかどうかを本能的に嗅ぎ分けて、持っている仲間とは密な社会を築こうとし、持っていない個体はひたすら排除しようとする強力な習性が出るわけです。

フォーミュラ P と似た名前の「フォーミュラ Q」も、アークトス・ファーマの地下にいる Mr. ハンディー型ロボットのクエルクスが言及するので、同時期に開発されていたことがわかります。たぶん正式な製品名が決まるまでは、アルファベットを機械的に割り振って開発名にしていたんでしょう。もしかしたらフォーミュラと名が付くアルファベット別の薬品は、ゆくゆくは意図的に変異を引き起こす血清を完成させようと研究されていた代物なんじゃないでしょうか?

深層睡眠ポッドの知覚データを転送してなにかとリンクさせる用途とか、フォーミュラ P の社会性を向上させる効果とかって、どことなくスコーチの集合意識というか、意識の共有みたいな性質と似ている気がするんですよね。森林地帯にあるアークトス・ファーマには、放射性物質や薬物で変異を起こした生物を研究していた形跡が残されていて、地上の建物で拾えるホロテープでも、スコーチの焼けただれた皮膚と思しき皮膚病に言及しているらしき記録を見つけることができます。

そう言えば、ヘイル博士が前に持ってきた覚醒キットですけど、原語の“Emergence”って、「創発」っていう専門用語の対訳もあるんですよね。

創発(そうはつ、英語:emergence)とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れることである。局所的な複数の相互作用が複雑に組織化することで、個別の要素の振る舞いからは予測できないようなシステムが構成される。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%B5%E7%99%BA

個があって、集団ができ、相互作用があって全体の複雑な特質ができあがる、みたいな、スコーチの社会にもちょっと似ている気がします。覚醒キットが創発を促すキットなら、ソフィアさんの頭痛は、スコーチのなかに個が取り込まれるときの拒否反応みたいなもので、覚醒キットでスコーチに近い状態に持って行くことで意識共有の弊害を取り除いているようなものと解釈できるかもしれません。それ、使ったら逆にヤバくない?

もしこの読みが正しければ、「血清 K」の効果は、スコーチと同じように集合意識を持つ、あるいは意識を共有できる状態にすることかもしれません。既存の変異なら、「群集心理」とか、「感情移入」とかが近いのかな。「スコーチの血清」みたいな……?

わからないことが多いんですが、とにかくこの深層睡眠ミッション、もといアークトス・ファーマの「プロジェクト Z」の契約書を新たに加え、手持ちの情報をタイムスタンプと照らし合わせて時系列順に整理すれば、ソフィアさんはなんらかの相関性を見出せるかもしれないと話します。そのためにはバックアップ・データを掘り返す必要があるので少々時間がかかるようです。

そのあいだに76のワイは、いまだに C. A. M. P. に近づいては遠のいていく U. S. S. A. の暴走プロテクトロンを狩ってくることにしました。このプロテクトロンの話題はしばらく前から出ていたので、けっこう長いあいだ C. A. M. P. の周りで情報収集をしていたようです。その情報をどこに送っているのかはナゾです。

ソフィアさんが言うには、暴走ロボットが変な動きをするのは、最初に彼女を狙って近づいてくるものの、接触する前に何者からかアルゴリズムをアップデートするなんらかの情報を傍受して、妨害を受けている可能性が考えられるみたいです。それをだれがしているのかもナゾです。

不思議なことに、この接触しに来たロボットを76のワイが始末すると、そのあとに大きな頭痛がソフィアさんを襲うパターンがあるようです。これ、ロボットも一種のスコーチ化してるんちゃいますの……?

あやしい動きをするプロテクトロンと言えば、よそ様の C. A. M. P. でこんなコレクトロンを見たことがあるんですが、床下からこんなふうにロボットが生えてきたらソフィアさんじゃなくても気味悪く感じるでしょうね。

こういうベセスダ芸を思い出していたら、おもむろに76のワイが、前に回収したソフィアさんの医療記録を見返して、有益な情報を見つけました。ソフィアさんは地球を飛び立つ2年前から2か月おきに深層睡眠ポッドに入っていたということですが、どうも医療記録によると、2か月おきと言わず、ずっと何年も実験されていたようです。しかし、肝心の本人に記憶がないので不思議で仕方ありません。彼女が言うには、宇宙へ行く前の2年間はずっと心を落ち着かせるために、そして宇宙の静けさに慣れるために、あのクジラの歌声を聞かされていたそうです。これはほかのクルーも同様で、音楽の内容だけがホワイトノイズだったり、雷雨の環境音だったりで違っていたとのことです。本人はクジラの歌声が一番効果があったと感じていたんだとか。となれば、やはりあのクジラの歌声のホロテープ自体が実験の一環だったんでしょう。

また、ソフィアさんには「血清 Z」が投与されていたことが医療記録からわかりました。そういえばアークトス・ファーマのプロジェクトの名前自体が「Z」ですもんね。この血清がプロジェクトの最終目的だった完成品の血清なのか、あるいは実験の過程で投与されたまた別の血清なのかは不明ですが、このプロジェクトに期待されていた成果物は“serum derivation”だったので、フォーミュラ K から別に派生した血清の製品ラインだったんだろうと思います。じゃあ、同じ「K」じゃなくて、「Z」のほうが自然ですよね。ヘイル博士はおぼろげな記憶を振り絞るように「たぶん、血清 K だったかな」というふうに言っていたので、「フォーミュラ K」と混同した彼の記憶違いで「血清 K」がじつは「血清 Z」だったってオチもありそうです。あるいは、ソフィアさんにプロジェクトの詳しい情報を教えたくなくて細かいウソをついていたかのどちらかですね。

ちょっと私の推測も含めて書いていたら記事が長くなってしまったので、今回はここらへんで区切ります。次回は暴走プロテクトロンを駆除したところから始めます。

 ミストレス・オブ・ミステリーになったダゲール司令官に続く

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